第34話
夢小説設定
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本を奪われてロイは一瞬驚いて苦笑いする。
『休憩しましょう。
飲み物も摂らないで倒れますよ。
気持ちは分かりますが。
厨房を借りて作りました。
オレンジとレモンの2層ゼリーですよ。
サッパリしますし、考えすぎるとよくないですからね』
「…敵わないな」
こういうことを出来るのはセルシアだけだろう。
「紅茶でよろしいのでしょうか?」
「ありがとう。
またアルバムを見てたのか」
『ごめんなさい、勝手に』
「構わんよ。
飽きないのか?」
『まさか。
もう可愛くて美少年で!
子供はロイさんに似た男の子がいいですね』
「…っぶ!
ゴホッ…ゴホッ…」
「大丈夫ですか?」
「あぁ、大丈夫だ。
君は一気に飛ぶね」
『違っ…
子供は今すぐじゃなくて!』
自分の言葉に今更ながら気づいて真っ赤になる。
「くくっ、相変わらずだな。
そういうとこが好きなんだけど。
香りもよくてサッパリするな」
『そういうことをサラリと…
うぅ、大好きです』
「それはどうも。
大好きと言う顔かい?」
『恥ずかしいんです』
「キスもするのに」
大好きと普通に言う時と何故か照れり時がある。
「ロイ様、後夕食は?
たまにはお泊まりになっても…」
「料理長が食べて欲しいみたいで」
「厨房から視線を感じたのはそういうことか。
では、たまには食べて行こう」
「「はい!」」
「勝手に決めてしまった。セルシア、構わないかな?」
『もちろん』
ここの者達はロイが大好きで世話をしたくて仕方ない。
結局は泊まることになったが、お風呂もまるで大浴場で落ち着かない。
「ロイ様、お背中を流しましょうか?」
「自分で出来るから」
「…そうですか」
「では、マッサージを」
「それも大丈夫だから!
気にしないでくれ」
「…はい」
世話をしたくてたまらないようで脱がされそうになった時は驚いた。
(そんなにショックを受けるのか?
何だか罪悪感が…)
自分が悪いような気持ちになってしまう。
「飲み物をくれるかい?」
「はい!」
(これだけで嬉しいのか?
よく分からんな)
着替えて仕方ないので髪を乾かしてもらい、セルシアは苦笑い。
「…君もやられた?
私は断ったのだが」
『あっという間に脱がされて身体を洗ってもらいました。
エステみたいなこともしてくれましたよ』
「やってもらったのか!?」
『ロイさんもしてもらってると思ってたし、断ったらいけないのかなと』
「…すまない」
『悪気はありませんし、普通に気持ちよかったですよ。
ロイさんもしてもらえばよかったのに』
「…嫌だ」
『メイドさん達、ロイ様が頼んでくれたわ!って喜んでましたよ』
「本を戻しておいてと頼んだが。
悪い人達ではないけど」
使用人達の反応にロイは違う意味で疲れていた。
ため息をつくロイにセルシアは苦笑い。
『料理長さん、ロイさんが褒めたら凄く喜んでましたね』
「…そうだな」
『見た目は怖い顔してましたね。
軍人の強面を見て慣れてるから私達は怖く感じませんけど』
「ははっ、そうかもな。
付き合わせて悪かった」
『大丈夫ですよ。
いくらでも付き合います』
「部屋が普通でよかったよ」
『ふふっ、確かに』
「…広々とはしてるけど」
『そうですね』
部屋の広さは除き、部屋には華やかなものがなくて少し落ち着く。
ウィルもそういうものが苦手だったようで大広間や客間にしか華やかなものはなかった。
(ここの生活は困った様子はない。
執事長が言った遊んで暮らせるという言葉も間違いではないのだろう。
そのつもりはないみたいだが。
父はどれだけ稼いでこの人達に資金を残したのだろう。
そこはあえて聞くべきではないか)
生活が困っていたらこうして過ごしていない。
「ロイ様、朝ですよ」
「んぅ…」
「おはようございます」
「うっわ!」
「申し訳ありません。
ロイ様は慣れていないのだからノックをしなさい」
「申し訳ありません。
朝なので起こしに…」
「いや、大丈夫だ。
着替えるから」
「お手伝いは?」
「必要ない。
自分が出来ることは私は自分でするから。
必要な時は声を掛けるよ」
「…承知しました」
「それから、出来れば今度からノックをしてもらえるかな」
「はい、承知しました」
執事やメイドは基本的に主人に対してノックをする必要がないと分かっていてもロイは慣れない。
客人がいる場合はもちろん、ノックをするのだが。
『休憩しましょう。
飲み物も摂らないで倒れますよ。
気持ちは分かりますが。
厨房を借りて作りました。
オレンジとレモンの2層ゼリーですよ。
サッパリしますし、考えすぎるとよくないですからね』
「…敵わないな」
こういうことを出来るのはセルシアだけだろう。
「紅茶でよろしいのでしょうか?」
「ありがとう。
またアルバムを見てたのか」
『ごめんなさい、勝手に』
「構わんよ。
飽きないのか?」
『まさか。
もう可愛くて美少年で!
子供はロイさんに似た男の子がいいですね』
「…っぶ!
ゴホッ…ゴホッ…」
「大丈夫ですか?」
「あぁ、大丈夫だ。
君は一気に飛ぶね」
『違っ…
子供は今すぐじゃなくて!』
自分の言葉に今更ながら気づいて真っ赤になる。
「くくっ、相変わらずだな。
そういうとこが好きなんだけど。
香りもよくてサッパリするな」
『そういうことをサラリと…
うぅ、大好きです』
「それはどうも。
大好きと言う顔かい?」
『恥ずかしいんです』
「キスもするのに」
大好きと普通に言う時と何故か照れり時がある。
「ロイ様、後夕食は?
たまにはお泊まりになっても…」
「料理長が食べて欲しいみたいで」
「厨房から視線を感じたのはそういうことか。
では、たまには食べて行こう」
「「はい!」」
「勝手に決めてしまった。セルシア、構わないかな?」
『もちろん』
ここの者達はロイが大好きで世話をしたくて仕方ない。
結局は泊まることになったが、お風呂もまるで大浴場で落ち着かない。
「ロイ様、お背中を流しましょうか?」
「自分で出来るから」
「…そうですか」
「では、マッサージを」
「それも大丈夫だから!
気にしないでくれ」
「…はい」
世話をしたくてたまらないようで脱がされそうになった時は驚いた。
(そんなにショックを受けるのか?
何だか罪悪感が…)
自分が悪いような気持ちになってしまう。
「飲み物をくれるかい?」
「はい!」
(これだけで嬉しいのか?
よく分からんな)
着替えて仕方ないので髪を乾かしてもらい、セルシアは苦笑い。
「…君もやられた?
私は断ったのだが」
『あっという間に脱がされて身体を洗ってもらいました。
エステみたいなこともしてくれましたよ』
「やってもらったのか!?」
『ロイさんもしてもらってると思ってたし、断ったらいけないのかなと』
「…すまない」
『悪気はありませんし、普通に気持ちよかったですよ。
ロイさんもしてもらえばよかったのに』
「…嫌だ」
『メイドさん達、ロイ様が頼んでくれたわ!って喜んでましたよ』
「本を戻しておいてと頼んだが。
悪い人達ではないけど」
使用人達の反応にロイは違う意味で疲れていた。
ため息をつくロイにセルシアは苦笑い。
『料理長さん、ロイさんが褒めたら凄く喜んでましたね』
「…そうだな」
『見た目は怖い顔してましたね。
軍人の強面を見て慣れてるから私達は怖く感じませんけど』
「ははっ、そうかもな。
付き合わせて悪かった」
『大丈夫ですよ。
いくらでも付き合います』
「部屋が普通でよかったよ」
『ふふっ、確かに』
「…広々とはしてるけど」
『そうですね』
部屋の広さは除き、部屋には華やかなものがなくて少し落ち着く。
ウィルもそういうものが苦手だったようで大広間や客間にしか華やかなものはなかった。
(ここの生活は困った様子はない。
執事長が言った遊んで暮らせるという言葉も間違いではないのだろう。
そのつもりはないみたいだが。
父はどれだけ稼いでこの人達に資金を残したのだろう。
そこはあえて聞くべきではないか)
生活が困っていたらこうして過ごしていない。
「ロイ様、朝ですよ」
「んぅ…」
「おはようございます」
「うっわ!」
「申し訳ありません。
ロイ様は慣れていないのだからノックをしなさい」
「申し訳ありません。
朝なので起こしに…」
「いや、大丈夫だ。
着替えるから」
「お手伝いは?」
「必要ない。
自分が出来ることは私は自分でするから。
必要な時は声を掛けるよ」
「…承知しました」
「それから、出来れば今度からノックをしてもらえるかな」
「はい、承知しました」
執事やメイドは基本的に主人に対してノックをする必要がないと分かっていてもロイは慣れない。
客人がいる場合はもちろん、ノックをするのだが。