第34話
夢小説設定
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やっと夜以外で2人きりで過ごせて甘い雰囲気が漂う。
『ロイさん…待っ…』
「待てない。
少し黙って」
キスを交わし、セルシアはロイの上着を掴む。
その手を外されてロイに手を握られてセルシアは幸せそうに微笑む。
『…ロイさん』
「すまない、君が可愛くて。
このワンピースもいいな。
薄そうだけど。
寒くないのか?」
『ちょっと早かったかな。
でも、大丈夫ですよ』
「可愛い姿を見れるのは嬉しいが、無理して体調悪くしないでくれよ。
君が元気ないと心配になる」
『はい。
ありがとうございます』
ロイのセルシアに対する溺愛も心配性も相変わらずだった。
「ん~っ!
街で見るのとはまた違うな」
『素敵でしたね。
歌声も綺麗で』
「気に入った?
やはり、女性はああいうのが好きなんだな」
『ロイさんは苦手?』
「そんなことないよ。
女性のように夢中で見ることはないかもしれないが」
『付き合ってくれてありがとう』
「君が喜んでくれるのなら」
『久々に外出しましょうか。
付き合ってくれたお礼に。
何が食べたいですか?』
「ん~…何がいいかな。
ここは海が近いし、魚料理のあるお店にしようか」
『はい!』
交互に好きなことを一緒に楽しみながらデートを過ごす。
列車で数駅なのに都会と町並みが違うのは当然だが、空気も澄んでるような気がして人々ものんびり過ごしているように見えた。
「焦らずに流れのまま、か…」
『どうかしました?』
「歌のワンフレーズにあったから。
確かに都会にいると時間に追われて気持ちに余裕がなくなるのも事実だ。
もちろん、いいこともあるけど」
『そうですね。
お魚料理も美味しかったです』
「地酒も美味しかった」
『強かったのでは?
皆さんしていろんな地酒を勧められていたので』
「そんなことないよ」
クスクス笑いながら密着して来るロイにセルシアは苦笑い。
(…絶対に酔っ払ってる。
絡んだりしないのはいいけど。
すっごく上機嫌だし)
珍しく酔っ払っていて誰かに迎えに来てもらうべきかと考える。
「ロイ、起きたか?」
「ヒューズ!?
ここは…、あれ?」
「酔っ払うと俺の家に来る癖、どうにかならんのか。
今回は夜中ではなかったけど」
「…すまん。
ヒューズ、私はどうして服を脱いでるんだ?」
「失態した訳じゃないぞ。
暑いって脱ぎ出して」
「すまん」
「グレイシアには見せないようにしたから」
頭を抱えて黙り込んでるロイにヒューズは苦笑い。
「…本当にすまない」
「構わんよ。
二日酔いは?」
「いや、特にはないが」
(あれだけ酔っ払ったのに何で二日酔いがないんだよ)
ヒューズは苦笑いしてロイの頭をぐしゃぐしゃにするように撫でた。
起きてグレイシアに何度もロイは謝罪してヒューズの家から出る。
翌日にグレイシア宛にロイから高級食材が届いた。
「気にしなくていいのに」
「まぁ、ロイはフェミニストだし。
酔っ払ったとは言っても女性の前で洋服を脱いだことを気にしてたから。
受け取ればいいんじゃないと?
多分、受け取らないと次々に送って来るぞ。
スィーツやら洋服とか」
「…有り難く使わせてもらうわ」
「しばらく贅沢食材だな」
「ふふっ、そうね。
私が見たのは腕だけなのに。
それを言わなかったんでしょう?」
「ははっ…思わず」
「腕も煙草の火傷が酷かったわね。
あんなことをするなんて」
「…そうだな。
背中は腕よりも酷いはずだ」
ロイが激痛にうなされて高熱を出していたことをヒューズは思い出す。
「私の書庫よりも沢山あるな」
「好きにお読みください。
ウィル様が購入した本で異国のものもありますけど」
「本当だな。
見たことない文字だ」
別荘のウィルの書庫にロイは瞳を輝かせる。
「ロイ様はまだ書庫に?」
「…はい」
「ああいうとこは親子ですね。
セルシア様、お茶のおかわりは如何ですか?」
『ありがとうございます』
セルシアは大広間で飲み物を飲みながらロイの幼少期のアルバムを見ていた。
『ロイさん…待っ…』
「待てない。
少し黙って」
キスを交わし、セルシアはロイの上着を掴む。
その手を外されてロイに手を握られてセルシアは幸せそうに微笑む。
『…ロイさん』
「すまない、君が可愛くて。
このワンピースもいいな。
薄そうだけど。
寒くないのか?」
『ちょっと早かったかな。
でも、大丈夫ですよ』
「可愛い姿を見れるのは嬉しいが、無理して体調悪くしないでくれよ。
君が元気ないと心配になる」
『はい。
ありがとうございます』
ロイのセルシアに対する溺愛も心配性も相変わらずだった。
「ん~っ!
街で見るのとはまた違うな」
『素敵でしたね。
歌声も綺麗で』
「気に入った?
やはり、女性はああいうのが好きなんだな」
『ロイさんは苦手?』
「そんなことないよ。
女性のように夢中で見ることはないかもしれないが」
『付き合ってくれてありがとう』
「君が喜んでくれるのなら」
『久々に外出しましょうか。
付き合ってくれたお礼に。
何が食べたいですか?』
「ん~…何がいいかな。
ここは海が近いし、魚料理のあるお店にしようか」
『はい!』
交互に好きなことを一緒に楽しみながらデートを過ごす。
列車で数駅なのに都会と町並みが違うのは当然だが、空気も澄んでるような気がして人々ものんびり過ごしているように見えた。
「焦らずに流れのまま、か…」
『どうかしました?』
「歌のワンフレーズにあったから。
確かに都会にいると時間に追われて気持ちに余裕がなくなるのも事実だ。
もちろん、いいこともあるけど」
『そうですね。
お魚料理も美味しかったです』
「地酒も美味しかった」
『強かったのでは?
皆さんしていろんな地酒を勧められていたので』
「そんなことないよ」
クスクス笑いながら密着して来るロイにセルシアは苦笑い。
(…絶対に酔っ払ってる。
絡んだりしないのはいいけど。
すっごく上機嫌だし)
珍しく酔っ払っていて誰かに迎えに来てもらうべきかと考える。
「ロイ、起きたか?」
「ヒューズ!?
ここは…、あれ?」
「酔っ払うと俺の家に来る癖、どうにかならんのか。
今回は夜中ではなかったけど」
「…すまん。
ヒューズ、私はどうして服を脱いでるんだ?」
「失態した訳じゃないぞ。
暑いって脱ぎ出して」
「すまん」
「グレイシアには見せないようにしたから」
頭を抱えて黙り込んでるロイにヒューズは苦笑い。
「…本当にすまない」
「構わんよ。
二日酔いは?」
「いや、特にはないが」
(あれだけ酔っ払ったのに何で二日酔いがないんだよ)
ヒューズは苦笑いしてロイの頭をぐしゃぐしゃにするように撫でた。
起きてグレイシアに何度もロイは謝罪してヒューズの家から出る。
翌日にグレイシア宛にロイから高級食材が届いた。
「気にしなくていいのに」
「まぁ、ロイはフェミニストだし。
酔っ払ったとは言っても女性の前で洋服を脱いだことを気にしてたから。
受け取ればいいんじゃないと?
多分、受け取らないと次々に送って来るぞ。
スィーツやら洋服とか」
「…有り難く使わせてもらうわ」
「しばらく贅沢食材だな」
「ふふっ、そうね。
私が見たのは腕だけなのに。
それを言わなかったんでしょう?」
「ははっ…思わず」
「腕も煙草の火傷が酷かったわね。
あんなことをするなんて」
「…そうだな。
背中は腕よりも酷いはずだ」
ロイが激痛にうなされて高熱を出していたことをヒューズは思い出す。
「私の書庫よりも沢山あるな」
「好きにお読みください。
ウィル様が購入した本で異国のものもありますけど」
「本当だな。
見たことない文字だ」
別荘のウィルの書庫にロイは瞳を輝かせる。
「ロイ様はまだ書庫に?」
「…はい」
「ああいうとこは親子ですね。
セルシア様、お茶のおかわりは如何ですか?」
『ありがとうございます』
セルシアは大広間で飲み物を飲みながらロイの幼少期のアルバムを見ていた。