第32話
夢小説設定
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自分は参加したことはないが、貴族や将軍達を招いて年越しパーティーをしていると聞いたことがある。
広場でも年越しで賑わっているから酔っ払い騒動もあり、左官も含む軍人は強化パトロールや事件で夜は忙しくなっていた。
だからこそ、大晦日の夜勤は全員が憂鬱になってる。
「大晦日は夜勤かね?」
「いえ、今年は夜勤ではないです。
中尉や部下達が休みをくれて。
ただ人手不足なのでセルシアは夜勤なのでどうしょうかなと。
2人で夜勤に入る予定だったので」
「1人で過ごすのか?」
「料理は?」
「ん~…どうしょうかなと。
作って行くとは言ってくれてますが、多忙になりますし。
まぁ、適当に自分で作って食べようかと」
「作れるのか?」
「ある程度は。
士官学校の訓練でも作ってましたし、セルシアが忙しい時や体調悪い時には作ってますよ。
たまに2人で休みの時は一緒に買い物して作ったりしてますよ」
「なるほど、似た者同士だったか」
「得意料理はあるんですか?」
「ん~…何だろうな。
ある程度は作れるから。
ヒューズはカレーがうまいと言ってくれますね」
「君、本当に謎だな。
料理までするとは。
何が不得意か分からん」
特に言っても困らないが、イメージがないようで驚かれる。
それなら料理好きのセルシアとも話が合うだろうと納得する。
「まぁ、確かにスパイスの話になるとセルシアと中尉しか理解をされませんね。
オリヴィエ将軍に嫌味でくれた珍しいスパイスは美味しかったですよ。
3人でどんな料理に合うのか作ってみました」
「女性の中に混ざるのか。
君は休みに何をしてるんだ」
「楽しいですよ。
美味しかったとオリヴィエ将軍に花束と共に感想を贈ったら不満顔になりましたが」
「ぶはっ!
花ってわざとだろう」
「どんな反応するのか興味あるじゃないですか。
一瞬で軍刀で鮮やかに刻んでましたよ。
バカにしているだろう!と滅茶苦茶に怒ってましたが。
楽しかったですよ」
「楽しかったのはマスタング将軍だけでは…」
「そうとも言いますね」
「君、意外にチャレンジャーだな」
「やられっぱなしではつまらないなと」
ロイならばあの将軍を動揺させれるかもしれないと補佐官達は思う。
「ロイ、これは分かるか?」
「どうして補佐官に聞かずに…
あぁ、見れないのですね。
ちょっと失礼します。
こちらの資料よりも確かこの資料に詳しく載ってます」
「あぁ、助かるよ」
階級によって補佐官でも確認が出来ないのもあり、そういう意味からもロイの役割は大きい。
記憶力も抜群なのでこれも思わぬとこで役立っている。
閣下の執務室に行くと閣下を始めとして補佐官達にも足止めされてロイは戻りが遅い。
「…まだ戻って来てないのか?」
「多分、閣下に呼び止められているのかと」
「あの溺愛では仕方ないですよ」
「意外と補佐官にも気に入られてますから」
ロイと話したい気持ちは分からなくはなくて安心感もあるから尚更だ。
「ロイ、大晦日は予定はないと言っていたが…」
「事件で呼び出しがなければ」
「それなら家に来るか?」
「はい?
それはどういうことですか?」
「家に1人なんだろう?
仮に事件で君の呼び出しなら私の家の電話に掛けて来ればいいだろうし」
「いえ、有難いですが。
家族の中に私が入るのは…」
「妻もセリムも心配してたし、君なら2人も喜ぶよ。
大丈夫だから来なさい」
「…はい」
優しく頭を撫でられてロイは小さく頷いた。
「「閣下の家に招待!?」」
「何がどうなってそうなるんだよ」
「大晦日に夜勤に入ってないか聞かれて。
今年はパーティーをせずに家族で過ごすと言っていて。
パーティーが出来ないのは私の事件が原因でもあるし」
「それはロイのせいじゃない」
「でも、原因はあるし。
奥様も心配していたなんて言われて断れないだろ?」
「閣下からの招待だもんなぁ~」
「セルシア、すまない」
『大丈夫ですよ。
1人で過ごしてもらっているよりも少しは安心ですから。
せっかくのお誘いを楽しまないと。
手土産は決まってます?』
「いや、まだ決まってなくて」
「セリムお坊っちゃまも居ますし、奥様はお酒を飲まないですからね』
((…若奥様だ))
既に会話はまるで新婚夫婦のようで微笑ましい。
広場でも年越しで賑わっているから酔っ払い騒動もあり、左官も含む軍人は強化パトロールや事件で夜は忙しくなっていた。
だからこそ、大晦日の夜勤は全員が憂鬱になってる。
「大晦日は夜勤かね?」
「いえ、今年は夜勤ではないです。
中尉や部下達が休みをくれて。
ただ人手不足なのでセルシアは夜勤なのでどうしょうかなと。
2人で夜勤に入る予定だったので」
「1人で過ごすのか?」
「料理は?」
「ん~…どうしょうかなと。
作って行くとは言ってくれてますが、多忙になりますし。
まぁ、適当に自分で作って食べようかと」
「作れるのか?」
「ある程度は。
士官学校の訓練でも作ってましたし、セルシアが忙しい時や体調悪い時には作ってますよ。
たまに2人で休みの時は一緒に買い物して作ったりしてますよ」
「なるほど、似た者同士だったか」
「得意料理はあるんですか?」
「ん~…何だろうな。
ある程度は作れるから。
ヒューズはカレーがうまいと言ってくれますね」
「君、本当に謎だな。
料理までするとは。
何が不得意か分からん」
特に言っても困らないが、イメージがないようで驚かれる。
それなら料理好きのセルシアとも話が合うだろうと納得する。
「まぁ、確かにスパイスの話になるとセルシアと中尉しか理解をされませんね。
オリヴィエ将軍に嫌味でくれた珍しいスパイスは美味しかったですよ。
3人でどんな料理に合うのか作ってみました」
「女性の中に混ざるのか。
君は休みに何をしてるんだ」
「楽しいですよ。
美味しかったとオリヴィエ将軍に花束と共に感想を贈ったら不満顔になりましたが」
「ぶはっ!
花ってわざとだろう」
「どんな反応するのか興味あるじゃないですか。
一瞬で軍刀で鮮やかに刻んでましたよ。
バカにしているだろう!と滅茶苦茶に怒ってましたが。
楽しかったですよ」
「楽しかったのはマスタング将軍だけでは…」
「そうとも言いますね」
「君、意外にチャレンジャーだな」
「やられっぱなしではつまらないなと」
ロイならばあの将軍を動揺させれるかもしれないと補佐官達は思う。
「ロイ、これは分かるか?」
「どうして補佐官に聞かずに…
あぁ、見れないのですね。
ちょっと失礼します。
こちらの資料よりも確かこの資料に詳しく載ってます」
「あぁ、助かるよ」
階級によって補佐官でも確認が出来ないのもあり、そういう意味からもロイの役割は大きい。
記憶力も抜群なのでこれも思わぬとこで役立っている。
閣下の執務室に行くと閣下を始めとして補佐官達にも足止めされてロイは戻りが遅い。
「…まだ戻って来てないのか?」
「多分、閣下に呼び止められているのかと」
「あの溺愛では仕方ないですよ」
「意外と補佐官にも気に入られてますから」
ロイと話したい気持ちは分からなくはなくて安心感もあるから尚更だ。
「ロイ、大晦日は予定はないと言っていたが…」
「事件で呼び出しがなければ」
「それなら家に来るか?」
「はい?
それはどういうことですか?」
「家に1人なんだろう?
仮に事件で君の呼び出しなら私の家の電話に掛けて来ればいいだろうし」
「いえ、有難いですが。
家族の中に私が入るのは…」
「妻もセリムも心配してたし、君なら2人も喜ぶよ。
大丈夫だから来なさい」
「…はい」
優しく頭を撫でられてロイは小さく頷いた。
「「閣下の家に招待!?」」
「何がどうなってそうなるんだよ」
「大晦日に夜勤に入ってないか聞かれて。
今年はパーティーをせずに家族で過ごすと言っていて。
パーティーが出来ないのは私の事件が原因でもあるし」
「それはロイのせいじゃない」
「でも、原因はあるし。
奥様も心配していたなんて言われて断れないだろ?」
「閣下からの招待だもんなぁ~」
「セルシア、すまない」
『大丈夫ですよ。
1人で過ごしてもらっているよりも少しは安心ですから。
せっかくのお誘いを楽しまないと。
手土産は決まってます?』
「いや、まだ決まってなくて」
「セリムお坊っちゃまも居ますし、奥様はお酒を飲まないですからね』
((…若奥様だ))
既に会話はまるで新婚夫婦のようで微笑ましい。