第32話
夢小説設定
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補佐官から将軍達は書類を返されて青ざめた。
「閣下はあえて何も言いませんが、分かりますよね?
貴方達は地位は将軍ですが、閣下の中では低い。
それ以上の目立つ行動は控えては如何ですか?
事件現場には行かなくてよろしいのですから提出日はお守りください」
反論する隙を与えずに補佐官は去って行く。
「この調子なら今日の分は大丈夫そうだな」
「はい、大丈夫ですね。
急ぎの書類もありませんし」
「…そうか」
万年筆を置いてロイは疲れたように息をつく。
「お疲れになりましたか?」
「仕事量はたいしたことないんだがな。
久々だし、やはり体力が落ちてる」
「あまり無理はなさらないでください」
『はい、どうぞ』
「ありがとう」
『よかったらこれも。
甘さ控えめで作りましたから』
「んっ…うまいな」
『疲れた時は甘いものがいいですからね』
甘さ控えめのチョコと共にストレートティーを淹れて渡す。
「失礼するよ」
「閣下、また1人で行動ですか。
どうかしました?」
「事件はこれで解決になる。
逮捕者リストだ。
君にも確認してもらう必要があるから。
全員の顔は覚えてないだろうが」
顔写真と共にプロフィールのリストを閣下から渡された。
「……っ…」
将軍達の不満そうな睨んでる顔写真を見てロイは脳裏に解禁され、ニヤついて笑いながら蹴ってる将軍達の姿が浮かぶ。
(やばっ…
大丈夫、落ち着け)
冷や汗が滲んで震える手を抑え、唇を噛み締めた。
冷静で居ようとしてもあんなことがあり、トラウマにならない訳がない。
「…ロイ。
すまないな、大丈夫か?
無理そうなら」
「はっ…ぁ…ッ」
『ロイさん、大丈夫ですよ。
ここに居ますから』
「…セルシア?」
胸を抑えて視線が定まり、呼吸を整える。
『捕まっていますし、次は絶対にありえません』
「貴方が捕まる前に私が撃ちます」
『吹き飛ばしますよ』
「…心強いな」
『ロイさんは1人じゃないです。
何ならヒューズ中佐も投入します』
「ぶはっ!
投入してやるなよ」
気が楽になって改めてリストを確認する。
心配そうな不安そうな視線をロイは感じていた。
「どうだね?」
「あれ…?」
「どうかしたのか?」
「記憶間違いかもしれませんが。
下官の1人がいたような。
確か見覚えが…」
「なに?」
「そうです、この者の副官です」
「ちょっと失礼します。
この者は本日付けで軍をやめるはずでは。
上官を止められなかったと」
「事件があった時に有給を…」
「今なら間に合います!」
「全員で探せ!」
「閣下とマスタング将軍は待機していてください」
「だが…」
「君を見て相手に何をされるか分からん」
閣下にも止められてロイは出て行く中尉達を見送る。
執務室に戻って来た部下の腕の血を見てロイは駆け寄る。
「ファルマン!」
「大丈夫です、掠り傷です。
やはり来なくて正解でしたね」
「逮捕しましたから」
「では、これで最後だな」
「…閣下。
新たな証拠も持っておりました」
「毒薬の瓶です」
「これで証拠が揃ったな。
ご苦労だった」
「「はっ!」」
中尉達が敬礼している中、ロイはファルマンの手当て。
「…すみません」
「構わんよ。
今は救護隊も軍医も事件で出払っているからな。
応急処置だからあとで軍医に診てもいなさい」
「ありがとうございます」
「大丈夫ですか?
すみません、僕を庇ってくれて」
「気にしないでください」
「…そうか。
ファルマン、格好いいではないか。
フュリーも血が滲んでる」
「いった!
ありがとうございます」
弱い2人を狙ったのだろうが、思っていたよりも俊敏だった。
フュリーの額にロイはカットバンを貼って笑う。
「少しは軍人らしくなって来たではないか」
「…頑張ります」
「誰かを目指すのではなく、自分らしさを残して頑張りなさい」
「はい!」
「ロイ、失礼するよ」
「ありがとうございました。
お気をつけて」
リストと証拠を手に閣下は頷いて去って行く。
「閣下はあえて何も言いませんが、分かりますよね?
貴方達は地位は将軍ですが、閣下の中では低い。
それ以上の目立つ行動は控えては如何ですか?
事件現場には行かなくてよろしいのですから提出日はお守りください」
反論する隙を与えずに補佐官は去って行く。
「この調子なら今日の分は大丈夫そうだな」
「はい、大丈夫ですね。
急ぎの書類もありませんし」
「…そうか」
万年筆を置いてロイは疲れたように息をつく。
「お疲れになりましたか?」
「仕事量はたいしたことないんだがな。
久々だし、やはり体力が落ちてる」
「あまり無理はなさらないでください」
『はい、どうぞ』
「ありがとう」
『よかったらこれも。
甘さ控えめで作りましたから』
「んっ…うまいな」
『疲れた時は甘いものがいいですからね』
甘さ控えめのチョコと共にストレートティーを淹れて渡す。
「失礼するよ」
「閣下、また1人で行動ですか。
どうかしました?」
「事件はこれで解決になる。
逮捕者リストだ。
君にも確認してもらう必要があるから。
全員の顔は覚えてないだろうが」
顔写真と共にプロフィールのリストを閣下から渡された。
「……っ…」
将軍達の不満そうな睨んでる顔写真を見てロイは脳裏に解禁され、ニヤついて笑いながら蹴ってる将軍達の姿が浮かぶ。
(やばっ…
大丈夫、落ち着け)
冷や汗が滲んで震える手を抑え、唇を噛み締めた。
冷静で居ようとしてもあんなことがあり、トラウマにならない訳がない。
「…ロイ。
すまないな、大丈夫か?
無理そうなら」
「はっ…ぁ…ッ」
『ロイさん、大丈夫ですよ。
ここに居ますから』
「…セルシア?」
胸を抑えて視線が定まり、呼吸を整える。
『捕まっていますし、次は絶対にありえません』
「貴方が捕まる前に私が撃ちます」
『吹き飛ばしますよ』
「…心強いな」
『ロイさんは1人じゃないです。
何ならヒューズ中佐も投入します』
「ぶはっ!
投入してやるなよ」
気が楽になって改めてリストを確認する。
心配そうな不安そうな視線をロイは感じていた。
「どうだね?」
「あれ…?」
「どうかしたのか?」
「記憶間違いかもしれませんが。
下官の1人がいたような。
確か見覚えが…」
「なに?」
「そうです、この者の副官です」
「ちょっと失礼します。
この者は本日付けで軍をやめるはずでは。
上官を止められなかったと」
「事件があった時に有給を…」
「今なら間に合います!」
「全員で探せ!」
「閣下とマスタング将軍は待機していてください」
「だが…」
「君を見て相手に何をされるか分からん」
閣下にも止められてロイは出て行く中尉達を見送る。
執務室に戻って来た部下の腕の血を見てロイは駆け寄る。
「ファルマン!」
「大丈夫です、掠り傷です。
やはり来なくて正解でしたね」
「逮捕しましたから」
「では、これで最後だな」
「…閣下。
新たな証拠も持っておりました」
「毒薬の瓶です」
「これで証拠が揃ったな。
ご苦労だった」
「「はっ!」」
中尉達が敬礼している中、ロイはファルマンの手当て。
「…すみません」
「構わんよ。
今は救護隊も軍医も事件で出払っているからな。
応急処置だからあとで軍医に診てもいなさい」
「ありがとうございます」
「大丈夫ですか?
すみません、僕を庇ってくれて」
「気にしないでください」
「…そうか。
ファルマン、格好いいではないか。
フュリーも血が滲んでる」
「いった!
ありがとうございます」
弱い2人を狙ったのだろうが、思っていたよりも俊敏だった。
フュリーの額にロイはカットバンを貼って笑う。
「少しは軍人らしくなって来たではないか」
「…頑張ります」
「誰かを目指すのではなく、自分らしさを残して頑張りなさい」
「はい!」
「ロイ、失礼するよ」
「ありがとうございました。
お気をつけて」
リストと証拠を手に閣下は頷いて去って行く。