第31話
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数日間も絶食状態だったので液体のスープが用意された。
「刺激もよくないですから味付けもあまりしていません。
野菜のみです。
身体が受け付けないかもしれませんが」
「…はい」
「あまりうまそうじゃないな」
「まぁ、仕方ないですよね」
(薄味ならセルシアのスープが飲みたい)
味覚の感覚は戻っていて微かに塩味を感じた。
「……っ…」
「ロイ!
無理に飲み込まなくていいから。
ほら、出していい」
「ゲホッ…ゲホッ…
かはっ…」
ヒューズが駆け寄って嘔吐するロイの背中をさする。
「やはり、身体が受け付けないみたいですね。
何か食べれそうなものがあれば、食べさせてみてください」
体力を取り戻さなくてはいけないので病院の食事以外でも許可された。
果物やゼリー、ヨーグルトやアイスなど食べれそうなものを用意する。
「ゲホッ…ゲホッ…」
「全滅か。
何か食いたいものとかあるか?」
「いらな…っ」
「食欲もないか。
病院の食事もダメだし、今は点滴があるけど」
「固形物は無理でしょうから。
いろんなスープを試してみます?」
「とりあえず、今日はやめよう。
何度も吐いてるし。
身体に負担あるだろ」
息が上がっていてぐったりしてるロイにヒューズの意見を同意して中尉達は頷く。
どうせ吐くからと食べることを拒否する。
「いやだ…っ」
「一口だけだから。なっ?」
「食べないとよくなりません」
「わかってるよ!」
「リザちゃん、刺激するなって」
「ヒューズ中佐…」
「分かった。
今日はやめよう。
食べれるものばかり探しておまえさんの意思を無視してたよな。
辛くないはずないのに」
「「あ…っ」」
ヒューズに言われて中尉達もやっと自覚する。
「でもな、ロイが大切だからみんなが一生懸命なんだ。
それだけは分かってやってくれ」
「…分かってる。
分かってるから辛いんだろ。
用意されても食べれないし」
「そんなの気にしなくていいんだ」
泣きそうになって片腕で顔を覆うとロイは首を振る。
「大丈夫ですよ。
将軍、気にしないでください。
私もみんなも将軍の為に何かしたいんです。
でも、それで暴走して知らないうちに将軍を傷つけてしまった。
ごめんなさい」
「すみませんでした。
それで少しでもよくなるんだって思って」
「将軍の気持ちを無視する形になってましたよね」
「…違う。
全部、私が悪いんだ」
「将軍は何も悪くありません」
「そうですよ!」
「ストップ。
ロイもリザちゃん達も誰も悪くないだろ」
苦笑いしてヒューズが宥めて止めに入った。
こういう時にセルシアがいないのは珍しいが、ロイの代理で忙しいのだろう。
『失礼しま~す。
あっ、起きてた』
「起きてるよ」
『昨日来た時は寝てたから』
「起こしてくれてよかったのに」
『ダメですよ。
みんなも来てたんだ』
「おはようございます」
『うん、おはよう。
ロイさんに作って来ましたよ』
「リーゼル大佐…」
「食べるよ」
((あれだけ拒否していたのはどこの誰だよ!))
セルシアが作って来たのは固形物がない液体だけの野菜スープ。
「病院のスープと似てるけど…」
『濁ってたし、不味そうだったでしょ?
雑に作るからあんな感じになるの』
「…何で知ってるんだ?」
『見せてもらったの。
あんなのはロイさんに食べさせたくなかったし。
まぁ、間に合わなかったけど。
病院のはミキサーで砕いてたし、野菜の旨味も出せてないの』
「食べれるか分からないのだが…」
『そうしたら食べれるまで何度も作りますよ。
大丈夫ですよ。
野菜の優しい甘味のある美味しい野菜スープになってますから』
器に注いでスプーンも持って来てロイが起き上がると手渡す。
(うまそうな匂い。
監禁されてた時も食べたいと願っていたんだったな)
口に入れると優しい野菜の旨味と甘味を感じた。
「あれ…?」
「大丈夫なのかよ」
「俺達の苦労は何なんだ!」
「最初から作って頂けば、将軍に苦痛を与えずに済みましたね」
((…中尉))
ヒューズやハボック達はあっさりと食べれたロイに苦笑いして脱力。
中尉だけは安堵して納得しながらズレていたが。
「刺激もよくないですから味付けもあまりしていません。
野菜のみです。
身体が受け付けないかもしれませんが」
「…はい」
「あまりうまそうじゃないな」
「まぁ、仕方ないですよね」
(薄味ならセルシアのスープが飲みたい)
味覚の感覚は戻っていて微かに塩味を感じた。
「……っ…」
「ロイ!
無理に飲み込まなくていいから。
ほら、出していい」
「ゲホッ…ゲホッ…
かはっ…」
ヒューズが駆け寄って嘔吐するロイの背中をさする。
「やはり、身体が受け付けないみたいですね。
何か食べれそうなものがあれば、食べさせてみてください」
体力を取り戻さなくてはいけないので病院の食事以外でも許可された。
果物やゼリー、ヨーグルトやアイスなど食べれそうなものを用意する。
「ゲホッ…ゲホッ…」
「全滅か。
何か食いたいものとかあるか?」
「いらな…っ」
「食欲もないか。
病院の食事もダメだし、今は点滴があるけど」
「固形物は無理でしょうから。
いろんなスープを試してみます?」
「とりあえず、今日はやめよう。
何度も吐いてるし。
身体に負担あるだろ」
息が上がっていてぐったりしてるロイにヒューズの意見を同意して中尉達は頷く。
どうせ吐くからと食べることを拒否する。
「いやだ…っ」
「一口だけだから。なっ?」
「食べないとよくなりません」
「わかってるよ!」
「リザちゃん、刺激するなって」
「ヒューズ中佐…」
「分かった。
今日はやめよう。
食べれるものばかり探しておまえさんの意思を無視してたよな。
辛くないはずないのに」
「「あ…っ」」
ヒューズに言われて中尉達もやっと自覚する。
「でもな、ロイが大切だからみんなが一生懸命なんだ。
それだけは分かってやってくれ」
「…分かってる。
分かってるから辛いんだろ。
用意されても食べれないし」
「そんなの気にしなくていいんだ」
泣きそうになって片腕で顔を覆うとロイは首を振る。
「大丈夫ですよ。
将軍、気にしないでください。
私もみんなも将軍の為に何かしたいんです。
でも、それで暴走して知らないうちに将軍を傷つけてしまった。
ごめんなさい」
「すみませんでした。
それで少しでもよくなるんだって思って」
「将軍の気持ちを無視する形になってましたよね」
「…違う。
全部、私が悪いんだ」
「将軍は何も悪くありません」
「そうですよ!」
「ストップ。
ロイもリザちゃん達も誰も悪くないだろ」
苦笑いしてヒューズが宥めて止めに入った。
こういう時にセルシアがいないのは珍しいが、ロイの代理で忙しいのだろう。
『失礼しま~す。
あっ、起きてた』
「起きてるよ」
『昨日来た時は寝てたから』
「起こしてくれてよかったのに」
『ダメですよ。
みんなも来てたんだ』
「おはようございます」
『うん、おはよう。
ロイさんに作って来ましたよ』
「リーゼル大佐…」
「食べるよ」
((あれだけ拒否していたのはどこの誰だよ!))
セルシアが作って来たのは固形物がない液体だけの野菜スープ。
「病院のスープと似てるけど…」
『濁ってたし、不味そうだったでしょ?
雑に作るからあんな感じになるの』
「…何で知ってるんだ?」
『見せてもらったの。
あんなのはロイさんに食べさせたくなかったし。
まぁ、間に合わなかったけど。
病院のはミキサーで砕いてたし、野菜の旨味も出せてないの』
「食べれるか分からないのだが…」
『そうしたら食べれるまで何度も作りますよ。
大丈夫ですよ。
野菜の優しい甘味のある美味しい野菜スープになってますから』
器に注いでスプーンも持って来てロイが起き上がると手渡す。
(うまそうな匂い。
監禁されてた時も食べたいと願っていたんだったな)
口に入れると優しい野菜の旨味と甘味を感じた。
「あれ…?」
「大丈夫なのかよ」
「俺達の苦労は何なんだ!」
「最初から作って頂けば、将軍に苦痛を与えずに済みましたね」
((…中尉))
ヒューズやハボック達はあっさりと食べれたロイに苦笑いして脱力。
中尉だけは安堵して納得しながらズレていたが。