第31話
夢小説設定
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身体が睡眠を求めるほどにロイの身体は衰弱している。
「ロイ、起きてるか?」
「閣下…?」
「すまない。
起こしてしまったか?」
「いえ、大丈夫です。
今日はどうなされたのですか?」
「起きなくて大丈夫だ」
「すみません」
「事件のことを聞きに来た。
辛いと思うが、出来る限り話して欲しい。
休憩を挟みながら主治医同行で話を聞きたいのだが」
「分かりました」
「体調悪くなったりしたら無理せずに話してくれ。
まずは今の現状を話す。
ロイの説明で何ヵ所か雪山の山小屋を回って特定した。
食べ物に毒物も混入されてたし、今は殺人未遂で逮捕している。
若い軍人は巻き込まれただけのだろうが、見逃すには罪が重すぎる」
「すみません…
ただでさえも人材不足なのに」
「ロイのせいではない。
春になれば、士官学校から入って来るから。
軍人として使えるようになるには時間も掛かるだろうけど」
雑談から気持ちを落ち着かせて閣下が事件のことを聞く。
ほかの軍人ではストレスも溜まって配慮に欠けるという閣下の配慮だ。
「何人いたか分かりませんが、少なくても15人以上は…」
「卑怯なことを。
すまない、側にいなくて。
ロイを同行させていれば」
「それも計算されていたのかと。
私が油断したのですから」
「内部て待ち伏せまでされるなど思わんよ」
「閣下、話が進みませんから」
「すまない」
「それから薬品で眠らされて気づいたら山小屋でした。
窓はありましたが、薄暗くて日中なのかさえも分からない状況で」
思い出しながらロイは順番に話してゆく。
休憩の度に体調を聞かれ、主治医からは簡単な検査をされていた。
(かなりの騒動になっているのだろうな。
将軍達や左官など大人数の軍人が私を監禁して逮捕されたのだから。
公表しないのは無理がある)
思考とは裏腹に身体は少し動くだけでも痛みがある。
「ロイ、大丈夫かね?
今日はこれくらいにするか」
「…閣下。
銃を奪って若い軍人も何人か私は撃ちました。
負傷させただけですが」
「心配いらない。
正当防衛になるだろうし」
「マスタング将軍は意識朦朧としていて逃亡中の記憶は曖昧だったのですから」
「えっ?」
「そう記載すれば大丈夫だ」
「補佐官…」
「仮に誰かに言われても問題ない」
補佐官の言葉にロイは微かに笑って頷いた。
「どうかしましたか?」
「君、自分のことなのに淡々と話して辛くないのか?」
「卑怯なことをする方々ですから。
いつか私の命を狙って来るのは覚悟していました。
リンチとか予想外ですが。
残念ながら私はこれくらいで落ち込むタイプではない。
仲間の為にも早く復帰する必要がありますから。
とは言っても身体が無理ですね。
苛立つくらい痛いし、こんなことならやり返しておくべきだったと後悔しているとこです」
「笑顔で言う言葉か?」
「…セルシアや中尉に手を出してれば焼き殺してましたよ」
ロイから無表情で冷たい眼で見られて補佐官は冷や汗が流れる。
どうやって歩いたのか雪道を訪ねられると記憶は曖昧だ。
「すみません、覚えてません」
「そうだろうな」
「では、これに見覚えは?」
「…分かりません」
写真を見せられてもどれも同じに見えてしまう。
「もういいだろう。
意識朦朧としていたんだ。
ロイ、大丈夫だから」
「すみません…」
「山から降りた時に何が見えたか分かるか?」
「赤い屋根の家だと思います」
「では、これが最後。
軍人もいたはずだ。
助けを求めなかったのは?」
「敵か分からなかったので。
連れ戻されたら2度と会えなくなるって」
「…そうか。
今後は証拠などなくても必ず探しに行くようにするからな。
さあ、休みなさい」
閣下に布団を掛けられてロイは優しく頭を撫でられた。
「すぅ…すぅ…」
「眠ってんのか?」
「まだ身体が睡眠を求めているみたいで」
ロイが眠っているのでお見舞いに来たが、小声で話している。
「んぅ…」
「起こしたか?
身体はどんな感じだ?」
「痣は少しは薄くなったけど」
「この煙草の火傷はこのままなのか?」
「全部は消えないらしい」
「おまえさん、色白だから目立ちそうだな」
「長袖なら隠せるし。
半袖でもそこまで目立たないはず」
腕や背中に無数の煙草の火傷があるのだが、ロイはマイペースであまり気にしていない。
セルシアや中尉達の方が気にしているようだ。
「ロイ、起きてるか?」
「閣下…?」
「すまない。
起こしてしまったか?」
「いえ、大丈夫です。
今日はどうなされたのですか?」
「起きなくて大丈夫だ」
「すみません」
「事件のことを聞きに来た。
辛いと思うが、出来る限り話して欲しい。
休憩を挟みながら主治医同行で話を聞きたいのだが」
「分かりました」
「体調悪くなったりしたら無理せずに話してくれ。
まずは今の現状を話す。
ロイの説明で何ヵ所か雪山の山小屋を回って特定した。
食べ物に毒物も混入されてたし、今は殺人未遂で逮捕している。
若い軍人は巻き込まれただけのだろうが、見逃すには罪が重すぎる」
「すみません…
ただでさえも人材不足なのに」
「ロイのせいではない。
春になれば、士官学校から入って来るから。
軍人として使えるようになるには時間も掛かるだろうけど」
雑談から気持ちを落ち着かせて閣下が事件のことを聞く。
ほかの軍人ではストレスも溜まって配慮に欠けるという閣下の配慮だ。
「何人いたか分かりませんが、少なくても15人以上は…」
「卑怯なことを。
すまない、側にいなくて。
ロイを同行させていれば」
「それも計算されていたのかと。
私が油断したのですから」
「内部て待ち伏せまでされるなど思わんよ」
「閣下、話が進みませんから」
「すまない」
「それから薬品で眠らされて気づいたら山小屋でした。
窓はありましたが、薄暗くて日中なのかさえも分からない状況で」
思い出しながらロイは順番に話してゆく。
休憩の度に体調を聞かれ、主治医からは簡単な検査をされていた。
(かなりの騒動になっているのだろうな。
将軍達や左官など大人数の軍人が私を監禁して逮捕されたのだから。
公表しないのは無理がある)
思考とは裏腹に身体は少し動くだけでも痛みがある。
「ロイ、大丈夫かね?
今日はこれくらいにするか」
「…閣下。
銃を奪って若い軍人も何人か私は撃ちました。
負傷させただけですが」
「心配いらない。
正当防衛になるだろうし」
「マスタング将軍は意識朦朧としていて逃亡中の記憶は曖昧だったのですから」
「えっ?」
「そう記載すれば大丈夫だ」
「補佐官…」
「仮に誰かに言われても問題ない」
補佐官の言葉にロイは微かに笑って頷いた。
「どうかしましたか?」
「君、自分のことなのに淡々と話して辛くないのか?」
「卑怯なことをする方々ですから。
いつか私の命を狙って来るのは覚悟していました。
リンチとか予想外ですが。
残念ながら私はこれくらいで落ち込むタイプではない。
仲間の為にも早く復帰する必要がありますから。
とは言っても身体が無理ですね。
苛立つくらい痛いし、こんなことならやり返しておくべきだったと後悔しているとこです」
「笑顔で言う言葉か?」
「…セルシアや中尉に手を出してれば焼き殺してましたよ」
ロイから無表情で冷たい眼で見られて補佐官は冷や汗が流れる。
どうやって歩いたのか雪道を訪ねられると記憶は曖昧だ。
「すみません、覚えてません」
「そうだろうな」
「では、これに見覚えは?」
「…分かりません」
写真を見せられてもどれも同じに見えてしまう。
「もういいだろう。
意識朦朧としていたんだ。
ロイ、大丈夫だから」
「すみません…」
「山から降りた時に何が見えたか分かるか?」
「赤い屋根の家だと思います」
「では、これが最後。
軍人もいたはずだ。
助けを求めなかったのは?」
「敵か分からなかったので。
連れ戻されたら2度と会えなくなるって」
「…そうか。
今後は証拠などなくても必ず探しに行くようにするからな。
さあ、休みなさい」
閣下に布団を掛けられてロイは優しく頭を撫でられた。
「すぅ…すぅ…」
「眠ってんのか?」
「まだ身体が睡眠を求めているみたいで」
ロイが眠っているのでお見舞いに来たが、小声で話している。
「んぅ…」
「起こしたか?
身体はどんな感じだ?」
「痣は少しは薄くなったけど」
「この煙草の火傷はこのままなのか?」
「全部は消えないらしい」
「おまえさん、色白だから目立ちそうだな」
「長袖なら隠せるし。
半袖でもそこまで目立たないはず」
腕や背中に無数の煙草の火傷があるのだが、ロイはマイペースであまり気にしていない。
セルシアや中尉達の方が気にしているようだ。