第31話
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案の定、記者会見が済んだ夕方には報道されていた。
“マスタング将軍は研究者で有名な亡くなったウィル博士と科学者としても有名なアイリス先生の実子”
“研究者・ウィルの血を継いでいる者が現れた”
“閣下からマスタング将軍は特別に授与され、未だにお気に入りは健在。
ウィル博士と閣下はご友人だった”
新聞の一面や週刊紙やラジオなど各方面で報道されている。
(付けるか悩んだが、あの人の功績も否定するみたいだし。
どちらにしても嫌味を言われるなら付けてもいいかな)
軍服に着替えて閣下から授与された家紋入りのベルトチェーンを身に付けた。
「マスタング将軍、貴族の方々からパーティーの招待状が…」
「また追加で届いていますよ」
「すべて断ってくれ。
ろくなことが起きないだろうから」
「承知しました」
貴族の方々からパーティーの招待状を断っても次々と届く。
「閣下、失礼します。
今はよろしいでしょうか?」
「構わんよ。
どうした?
ロイから訪ねて来るなんて珍しい」
「…頼るのは今も健在ですか?」
「もちろん構わんよ」
「君、閣下に頼る顔じゃないぞ。
無愛想になってるが?」
「自分で解決が出来ないことに加えて貴族やらで媚びて来たり、近寄って来る奴等も多くてストレスか。
あとは照れてるってとこだろう」
「この次々と届く貴族からのパーティー招待状をどうにかして欲しいのですが?」
((…閣下を完全に無視したよ))
最強だなと補佐官達は苦笑いしてしまう。
閣下は楽しそうに笑いながら大量のパーティー招待状を受け取る。
「ロイ、無視をしなくてもいいではないか。
確かに多いな」
「それは一部です。
こちらにもあります」
「何日分なんだ?」
「1日分です。
まだ午前中の分なので」
「これは確かに自分では解決は出来ないな。
断っているのだろう?」
「断ってますし、同じ方から何度も招待されて。
私は落ち着くまではどの貴族のパーティーにも参加しません」
「分かった。
貴族の家には私から警告する」
「ありがとうございます」
「…付けてくれたのか」
「あの人の功績も無視するようで嫌だったんです。
それに、どちらにしても嫌味を言われるなら」
「まだ言う輩がいるのか」
「言うでしょうね」
そういう人は何も変わらないのだろうから。
ロイが何か変わった訳ではないが、元でも貴族の称号には変わりなくて更には溺愛もあるから厄介だ。
「ロイ、大丈夫か?」
「何がですか?
色々あり過ぎて」
「そうだな。
色々すべてを含めて。
媚びる者も多いだろう?」
「うんざりはしますよ」
「パパって呼んでも構わんぞ」
「またそれですか」
「小さな時の君は可愛かった。
ウィルがふざけて“おじちゃま”なんて呼ばせて爆笑してたぞ。
確かに老け顔ではあったが」
「…私には記憶にありませんので」
「抱っこもしたのに。
君は痩せてるし、今でもしようとすれば」
「やらなくていいです!」
本当にしそうだとロイは閣下から距離を保つ。
閣下がどう脅したのか、午後にはピッタリとパーティーの招待状は届かなくなった。
「おまえさんだけだな。
閣下に直接頼めるなんて」
「それで動いてくれる閣下も凄いですけど」
「お気に入りだもんな」
「溺愛だし」
ヒューズとハボックが悪ノリしてからかっていた。
(何が貴族だ。
私にはその記憶もないし、父の記憶もないのだから聞かれても困る。
貴族の家柄って、私は拒否したのに報道されてるし。
本には興味はあるが。
倉庫にまだ行って確認もしてない。
多額を手にしても困るだけだ。
今の生活に困ってないし。
何かあった時の資金に回すか。
それも取り出せる状態にあるか微妙だけどな)
貴族報道も媚びる者達も貴族の招待状もロイには迷惑に過ぎない。
「ロイ、無視するなよ」
「何か言ったか?」
「…大丈夫か?
いや、大丈夫ではないか」
「味方は多い方ではないから。
権力や金に人は左右されると分かっていたつもりなのに。
こんなにも変わるものなのか。
貴族の称号が欲しいなら、そんなものくれてやる」
「…ロイ」
「大丈夫です、もうしばらくの辛抱ですから」
「年明けたらコロッと忘れるさ。
おまえさんは元々が目立つから」
「そんなの私は望んだ訳じゃない」
「まぁ、そうだが」
ストレスも溜まっているんだなとヒューズは苦笑い。
“マスタング将軍は研究者で有名な亡くなったウィル博士と科学者としても有名なアイリス先生の実子”
“研究者・ウィルの血を継いでいる者が現れた”
“閣下からマスタング将軍は特別に授与され、未だにお気に入りは健在。
ウィル博士と閣下はご友人だった”
新聞の一面や週刊紙やラジオなど各方面で報道されている。
(付けるか悩んだが、あの人の功績も否定するみたいだし。
どちらにしても嫌味を言われるなら付けてもいいかな)
軍服に着替えて閣下から授与された家紋入りのベルトチェーンを身に付けた。
「マスタング将軍、貴族の方々からパーティーの招待状が…」
「また追加で届いていますよ」
「すべて断ってくれ。
ろくなことが起きないだろうから」
「承知しました」
貴族の方々からパーティーの招待状を断っても次々と届く。
「閣下、失礼します。
今はよろしいでしょうか?」
「構わんよ。
どうした?
ロイから訪ねて来るなんて珍しい」
「…頼るのは今も健在ですか?」
「もちろん構わんよ」
「君、閣下に頼る顔じゃないぞ。
無愛想になってるが?」
「自分で解決が出来ないことに加えて貴族やらで媚びて来たり、近寄って来る奴等も多くてストレスか。
あとは照れてるってとこだろう」
「この次々と届く貴族からのパーティー招待状をどうにかして欲しいのですが?」
((…閣下を完全に無視したよ))
最強だなと補佐官達は苦笑いしてしまう。
閣下は楽しそうに笑いながら大量のパーティー招待状を受け取る。
「ロイ、無視をしなくてもいいではないか。
確かに多いな」
「それは一部です。
こちらにもあります」
「何日分なんだ?」
「1日分です。
まだ午前中の分なので」
「これは確かに自分では解決は出来ないな。
断っているのだろう?」
「断ってますし、同じ方から何度も招待されて。
私は落ち着くまではどの貴族のパーティーにも参加しません」
「分かった。
貴族の家には私から警告する」
「ありがとうございます」
「…付けてくれたのか」
「あの人の功績も無視するようで嫌だったんです。
それに、どちらにしても嫌味を言われるなら」
「まだ言う輩がいるのか」
「言うでしょうね」
そういう人は何も変わらないのだろうから。
ロイが何か変わった訳ではないが、元でも貴族の称号には変わりなくて更には溺愛もあるから厄介だ。
「ロイ、大丈夫か?」
「何がですか?
色々あり過ぎて」
「そうだな。
色々すべてを含めて。
媚びる者も多いだろう?」
「うんざりはしますよ」
「パパって呼んでも構わんぞ」
「またそれですか」
「小さな時の君は可愛かった。
ウィルがふざけて“おじちゃま”なんて呼ばせて爆笑してたぞ。
確かに老け顔ではあったが」
「…私には記憶にありませんので」
「抱っこもしたのに。
君は痩せてるし、今でもしようとすれば」
「やらなくていいです!」
本当にしそうだとロイは閣下から距離を保つ。
閣下がどう脅したのか、午後にはピッタリとパーティーの招待状は届かなくなった。
「おまえさんだけだな。
閣下に直接頼めるなんて」
「それで動いてくれる閣下も凄いですけど」
「お気に入りだもんな」
「溺愛だし」
ヒューズとハボックが悪ノリしてからかっていた。
(何が貴族だ。
私にはその記憶もないし、父の記憶もないのだから聞かれても困る。
貴族の家柄って、私は拒否したのに報道されてるし。
本には興味はあるが。
倉庫にまだ行って確認もしてない。
多額を手にしても困るだけだ。
今の生活に困ってないし。
何かあった時の資金に回すか。
それも取り出せる状態にあるか微妙だけどな)
貴族報道も媚びる者達も貴族の招待状もロイには迷惑に過ぎない。
「ロイ、無視するなよ」
「何か言ったか?」
「…大丈夫か?
いや、大丈夫ではないか」
「味方は多い方ではないから。
権力や金に人は左右されると分かっていたつもりなのに。
こんなにも変わるものなのか。
貴族の称号が欲しいなら、そんなものくれてやる」
「…ロイ」
「大丈夫です、もうしばらくの辛抱ですから」
「年明けたらコロッと忘れるさ。
おまえさんは元々が目立つから」
「そんなの私は望んだ訳じゃない」
「まぁ、そうだが」
ストレスも溜まっているんだなとヒューズは苦笑い。