第②話
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それから5日後、証拠が少しずつ集まって来ていた。
遂に実行の時が訪れ、夕方から引き渡しが行われる。
「この廃墟だ。
逃げる可能性があるからな、ハボック達は車で待機してろ。
中尉は裏から回ってくれ」
大佐が自ら廃墟に乗り込む。
「リーゼル中佐、援護を頼む」
『はっ!』
自ら攻撃するよりも、風使いと呼ばれているセルシアは防御を得意とする。
「よし、行こう」
『はい』
「お気をつけて」
「無事に帰って来てくださいよ、処理が大変なんで」
口元だけ緩め、車から降りる。
『やはり、集団でしたね』
「あぁ…かなりの人数だ。
油断はするな」
『分かってます』
配置に着き、同時に攻撃を仕掛ける。
大佐と共にセルシアは正面から、中尉が裏口から。
勢いよく飛び出し、銃を向ける。
「動くなっ!
現行犯逮捕だ」
おとなしく逮捕される訳もなく、逃げようとする。
銃撃戦になり、中尉は逃がすことなく素早く撃つ。
「ぐっ…かは!」
『大佐、上にまだいます!!』
セルシアの声に反応し、大佐が指を鳴らした。
炎に包まれ、売人達が転げ落ちるところを捕らえる。
『逃がさないわよ、売人さん達』
風に押し戻され、売人達がまとまって壁に激突し、気絶した。
国家錬金術師が2人もいては敵うはずもない。
「うひゃ~、凄い人数っスね」
「ふざけてないで手伝え、ハボック」
「へいへい」
煙草を揉み消し、ハボックは大佐の元に向かう。
「裏ルートが分かるかもしれないし、中央の奴等が迎えに来るんだろうな」
「そうっスね」
『それでも捕まえたのは大佐です。
中央の人達がのんびりしている間に。
…また風当たりが強くなりそうですね』
「ありがとう。
そういう君もだろう?」
『まぁ、そうですね。
石頭な上官には色々と言われますが、今度は適当に流します』
大佐とセルシアは顔を見合わせ、クスクスと笑う。
事件の処理はしたが、翌日には中央の軍人が引き取りに来た。
「面倒なことは押し付けて、いいとこ取りか」
「そう言うな」
「分かっているさ。
もう少し辛抱してやる」
大佐の執務室で中央から来たヒューズに愚痴る。
愚痴りたくもなり、それは親友相手だから出来ること。
「それより、見てくれよ!
大きくなったんだぞ~!!」
『ヒューズ中佐、また自慢話ですか』
「そう冷たくするなよ、ロイには優しいくせに~」
『当たり前です。
可愛いのは分かりましたから』
「もっと聞けよ~。
エリシアがな‥‥」
『はいはい、ついて歩いて来たんですね。
それはおめでとうございます。
少佐が探していましたよ』
「あだだっ…」
中央にいたので、ヒューズの扱いには慣れていた。
ヒューズの耳を引っ張り、セルシアは執務室から引きずって行く。
『アームストロング少佐、もう連れ帰って。
早く帰らないと上官も煩いでしょ?』
「相変わらず、中佐は慣れてらっしゃる。
では、また今度」
敬礼し、アームストロング少佐に引きずられて帰って行く。
遂に実行の時が訪れ、夕方から引き渡しが行われる。
「この廃墟だ。
逃げる可能性があるからな、ハボック達は車で待機してろ。
中尉は裏から回ってくれ」
大佐が自ら廃墟に乗り込む。
「リーゼル中佐、援護を頼む」
『はっ!』
自ら攻撃するよりも、風使いと呼ばれているセルシアは防御を得意とする。
「よし、行こう」
『はい』
「お気をつけて」
「無事に帰って来てくださいよ、処理が大変なんで」
口元だけ緩め、車から降りる。
『やはり、集団でしたね』
「あぁ…かなりの人数だ。
油断はするな」
『分かってます』
配置に着き、同時に攻撃を仕掛ける。
大佐と共にセルシアは正面から、中尉が裏口から。
勢いよく飛び出し、銃を向ける。
「動くなっ!
現行犯逮捕だ」
おとなしく逮捕される訳もなく、逃げようとする。
銃撃戦になり、中尉は逃がすことなく素早く撃つ。
「ぐっ…かは!」
『大佐、上にまだいます!!』
セルシアの声に反応し、大佐が指を鳴らした。
炎に包まれ、売人達が転げ落ちるところを捕らえる。
『逃がさないわよ、売人さん達』
風に押し戻され、売人達がまとまって壁に激突し、気絶した。
国家錬金術師が2人もいては敵うはずもない。
「うひゃ~、凄い人数っスね」
「ふざけてないで手伝え、ハボック」
「へいへい」
煙草を揉み消し、ハボックは大佐の元に向かう。
「裏ルートが分かるかもしれないし、中央の奴等が迎えに来るんだろうな」
「そうっスね」
『それでも捕まえたのは大佐です。
中央の人達がのんびりしている間に。
…また風当たりが強くなりそうですね』
「ありがとう。
そういう君もだろう?」
『まぁ、そうですね。
石頭な上官には色々と言われますが、今度は適当に流します』
大佐とセルシアは顔を見合わせ、クスクスと笑う。
事件の処理はしたが、翌日には中央の軍人が引き取りに来た。
「面倒なことは押し付けて、いいとこ取りか」
「そう言うな」
「分かっているさ。
もう少し辛抱してやる」
大佐の執務室で中央から来たヒューズに愚痴る。
愚痴りたくもなり、それは親友相手だから出来ること。
「それより、見てくれよ!
大きくなったんだぞ~!!」
『ヒューズ中佐、また自慢話ですか』
「そう冷たくするなよ、ロイには優しいくせに~」
『当たり前です。
可愛いのは分かりましたから』
「もっと聞けよ~。
エリシアがな‥‥」
『はいはい、ついて歩いて来たんですね。
それはおめでとうございます。
少佐が探していましたよ』
「あだだっ…」
中央にいたので、ヒューズの扱いには慣れていた。
ヒューズの耳を引っ張り、セルシアは執務室から引きずって行く。
『アームストロング少佐、もう連れ帰って。
早く帰らないと上官も煩いでしょ?』
「相変わらず、中佐は慣れてらっしゃる。
では、また今度」
敬礼し、アームストロング少佐に引きずられて帰って行く。