第30話
夢小説設定
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治療してもらって地味に痛むが、表情には出さずにYシャツを着てロイは着替える。
「大丈夫かね?」
「はい、ご迷惑おかけしました」
「ほかの競技もそれなりに盛り上がっているようだな。
君の隊の者達は副官を筆頭に優秀みたいだ」
「私が鍛え上げた部下達ですから。
…仮に私の元を離れても軍人として生きていけるくらいに」
「あの者達は君から離れないのではないか?」
「否定されましたよ。
まだ鍛え足らない者もいますが」
「君の部下達は君を好き過ぎるのも長所でもあり、欠点だな。
命の危機になろうとも君を救出して庇うだろう。
軍人としては立派だが」
「だからこそ、私が強くなくてはいけないんですよ」
「氷の錬金術を習得したのも?」
「関係ないとは言えませんね。
すべてとは言いませんが」
補佐官の言葉に苦笑いしながらも本音が見え隠れしながらもロイは静かな口調で話す。
「失礼致します。
マスタング将軍、怪我の調子はいかがでしょうか?
いくら勝負でも将軍の地位の者に怪我をさせてしまって」
「怪我って。
たいしたことはない。
これは鋼のが原因だし、君は無関係だ」
「いえ、チームを組んでました。
考えずに飛び込んで行く性格を把握していたにも関わらず」
「そういう奴だよ。
予想外のことをしてしまう。
君は体術にも出るのだろう?
大丈夫か?」
「ご心配には及びません!」
『脱がなくていいから』
「承知しました」
アームストロング少佐の後ろからセルシアが現れる。
セルシアにエドが連れられて来てヒューズは苦笑い。
『はい、どうぞ』
「…すみませんでした」
「エドの失言でキレちゃって」
「くくっ、鋼のも謝れるんだな」
「どういう意味だよ!」
「気にするな。
君の考えなしの行動はいつものことだ」
「マスタング将軍!」
「中尉…?」
「怪我をしたと聞いて」
「たいした怪我ではないが」
「し、失礼しました!」
走って来た中尉にロイは肩を震わせて笑う。
「リザちゃんも可愛いね~」
「そんなに笑わなくても」
「いや、すまない。
おめでとう」
「えっ?」
「女性部門の射撃。
優勝だろう?
さすがだな」
「ありがとうございます!」
「ほかの者もいい成績みたいだし、安心したよ。
時間帯が重なって見に行けなかったが」
「将軍の競技と違って私達のは地味ですし、将軍が来たらほかの者が緊張してしまいますよ」
「…そうかもな」
中尉は予想通りの優勝でハボック達も入賞していてロイの隊は各分野で上位を占めていた。
「ロイ、私は失礼するよ。
あまり無理せんように」
「はっ!
ありがとうございました」
「閣下!」
「失礼しました」
中尉達も慌てて敬礼するが、閣下は気にしておらず。
ハボック達は競技後に屋台を担当していた。
「疲れてんのに休みたい」
「…いいから手を動かせよ」
「分かってるよ」
愚痴りながらも国民の前では笑顔で接客している。
「似合ってるじゃないか」
「将軍!
本当に来たんですか」
「通りかかったらおまえ達が居たんだよ」
「この時ばかりは階級が恨めしいです」
左官より下の階級の軍人達は屋台などを交代制で担当することになっている。
左官を含む上官は出場競技以外は自由行動。
「くくっ、出世するんだな」
「ハボックが出世してたら全員が出世しますよ」
「どういう意味だ」
「将軍、買って行ってくださいよ。
味は保証しますから」
「ブレダ…
おまえ、接客上手だな」
「この体型で選ばれましたよ」
「なるほどな」
「納得しないでくださいよ」
「では、ふたつ頂くよ」
「ありがとうございま~す!」
「ご注文入りました!」
元気よく声を出すハボックとブレダにロイは肩を震わせて笑う。
『ふふっ、似合ってる。
ほかのみんなは?』
「中尉は奥で作業してます。
女性軍人は絡まれる可能性があるので奥で作業みたいですね」
「ヒュリーとファルマンは向こうで別々の屋台に担当しているかと」
「では、行ってみるよ」
代金を支払って受け取り、ロイはセルシアと手を繋いで歩いて行く。
「大丈夫かね?」
「はい、ご迷惑おかけしました」
「ほかの競技もそれなりに盛り上がっているようだな。
君の隊の者達は副官を筆頭に優秀みたいだ」
「私が鍛え上げた部下達ですから。
…仮に私の元を離れても軍人として生きていけるくらいに」
「あの者達は君から離れないのではないか?」
「否定されましたよ。
まだ鍛え足らない者もいますが」
「君の部下達は君を好き過ぎるのも長所でもあり、欠点だな。
命の危機になろうとも君を救出して庇うだろう。
軍人としては立派だが」
「だからこそ、私が強くなくてはいけないんですよ」
「氷の錬金術を習得したのも?」
「関係ないとは言えませんね。
すべてとは言いませんが」
補佐官の言葉に苦笑いしながらも本音が見え隠れしながらもロイは静かな口調で話す。
「失礼致します。
マスタング将軍、怪我の調子はいかがでしょうか?
いくら勝負でも将軍の地位の者に怪我をさせてしまって」
「怪我って。
たいしたことはない。
これは鋼のが原因だし、君は無関係だ」
「いえ、チームを組んでました。
考えずに飛び込んで行く性格を把握していたにも関わらず」
「そういう奴だよ。
予想外のことをしてしまう。
君は体術にも出るのだろう?
大丈夫か?」
「ご心配には及びません!」
『脱がなくていいから』
「承知しました」
アームストロング少佐の後ろからセルシアが現れる。
セルシアにエドが連れられて来てヒューズは苦笑い。
『はい、どうぞ』
「…すみませんでした」
「エドの失言でキレちゃって」
「くくっ、鋼のも謝れるんだな」
「どういう意味だよ!」
「気にするな。
君の考えなしの行動はいつものことだ」
「マスタング将軍!」
「中尉…?」
「怪我をしたと聞いて」
「たいした怪我ではないが」
「し、失礼しました!」
走って来た中尉にロイは肩を震わせて笑う。
「リザちゃんも可愛いね~」
「そんなに笑わなくても」
「いや、すまない。
おめでとう」
「えっ?」
「女性部門の射撃。
優勝だろう?
さすがだな」
「ありがとうございます!」
「ほかの者もいい成績みたいだし、安心したよ。
時間帯が重なって見に行けなかったが」
「将軍の競技と違って私達のは地味ですし、将軍が来たらほかの者が緊張してしまいますよ」
「…そうかもな」
中尉は予想通りの優勝でハボック達も入賞していてロイの隊は各分野で上位を占めていた。
「ロイ、私は失礼するよ。
あまり無理せんように」
「はっ!
ありがとうございました」
「閣下!」
「失礼しました」
中尉達も慌てて敬礼するが、閣下は気にしておらず。
ハボック達は競技後に屋台を担当していた。
「疲れてんのに休みたい」
「…いいから手を動かせよ」
「分かってるよ」
愚痴りながらも国民の前では笑顔で接客している。
「似合ってるじゃないか」
「将軍!
本当に来たんですか」
「通りかかったらおまえ達が居たんだよ」
「この時ばかりは階級が恨めしいです」
左官より下の階級の軍人達は屋台などを交代制で担当することになっている。
左官を含む上官は出場競技以外は自由行動。
「くくっ、出世するんだな」
「ハボックが出世してたら全員が出世しますよ」
「どういう意味だ」
「将軍、買って行ってくださいよ。
味は保証しますから」
「ブレダ…
おまえ、接客上手だな」
「この体型で選ばれましたよ」
「なるほどな」
「納得しないでくださいよ」
「では、ふたつ頂くよ」
「ありがとうございま~す!」
「ご注文入りました!」
元気よく声を出すハボックとブレダにロイは肩を震わせて笑う。
『ふふっ、似合ってる。
ほかのみんなは?』
「中尉は奥で作業してます。
女性軍人は絡まれる可能性があるので奥で作業みたいですね」
「ヒュリーとファルマンは向こうで別々の屋台に担当しているかと」
「では、行ってみるよ」
代金を支払って受け取り、ロイはセルシアと手を繋いで歩いて行く。