第②話
夢小説設定
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あまりにも遅いのでどうしたのかと大佐は心配になる。
『すみません、遅くなりました』
「リーゼル中佐、どうかしたのか?」
『…上官につかまっていただけですよ』
「大丈夫か?」
肝心なことを言わなくても嫌味だと大佐にはすぐ分かる。
『えぇ、大丈夫ですよ』
「次またそうなったら、私に呼ばれてるとでも言いなさい。
少しなら、君を守るくらい出来る」
『…ありがとうございます』
セルシアからカップを受け取り、口にする。
『それから、これも…』
「これは?」
『クッキーです。
疲れた時は甘いものがいいですから。
まぁ、そんなに甘い訳ではないですよ。
お嫌いでしたか?』
「いや、頂くよ。
甘さも控えめでうまいな」
『それはよかった。
作った甲斐がありますよ』
「これは、手作りなのか?」
『はい。
食べてもらえて嬉しいです』
大佐はふわりと微笑み、セルシアを優しい瞳で見つめていた。
その様子を羨ましく見る部下達の姿があった。
セルシアは先程、耳にした噂を思い出した。
『そういえば、大佐…』
「どうした?」
『真実か定かではないんですけど、噂を知ってますか?』
「噂…?」
『えぇ、あまり噂はまだ流れていないみたいですけど…』
「それはどんな噂だ?」
笑顔が消え、大佐は真面目な顔でセルシアを見る。
『裏の取り引き。
違法取り引きと言った方がいいかもしれませんね』
「…詳しく話せ」
『場所はカフェSJ。
そういう店の名前なのか、店のイニシャルなのか分かりません。
昼間から取り引きをされ、引き渡しは裏通りの廃墟で行われてるらしいです。
麻薬や銃、裏ルートが分かる可能性あり。
SJで引っ掛かるカフェは5件。
利用価値はあると思いますが?』
「なるほどな…
調べてみる価値はあるようだな」
その会話に部下達も黙って聞いていた。
中尉が戻って来たところで作戦会議。
「とりあえず、視察に行くか。
カフェを特定しないとな。
このチャンスを逃す訳にはいかない。
私服に着替えて私と中佐が行こう。
中尉は‥‥」
「後ろからバレないよう、ついて行きますので」
「ハボック達は待機、何か情報を掴んだら報告しろ」
「「はっ!」」
噂から大きな作戦が動き出そうとしていた。
「セルシア、階級名では呼ぶなよ?」
『分かっていますよ、ロイさん』
私服に着替えて髪もおろし、大佐と腕を組んで歩く。
『‥‥この先のカフェが1件目です』
「分かった」
小さな声が教え、頷くとカフェに入って行く。
離れた場所から中尉が護衛としてついて来ていた。
「‥‥ハズレか」
『そう簡単にはいきませんよ。
組織なら尚更、バレないように警戒しているはずですから』
「それもそうだな。
これが解決したら休暇をもらってデートしよう」
『その為には早く解決しないといけませんね』
カフェを視察しているのだが、周りからは恋人に見えるだろう。
『すみません、遅くなりました』
「リーゼル中佐、どうかしたのか?」
『…上官につかまっていただけですよ』
「大丈夫か?」
肝心なことを言わなくても嫌味だと大佐にはすぐ分かる。
『えぇ、大丈夫ですよ』
「次またそうなったら、私に呼ばれてるとでも言いなさい。
少しなら、君を守るくらい出来る」
『…ありがとうございます』
セルシアからカップを受け取り、口にする。
『それから、これも…』
「これは?」
『クッキーです。
疲れた時は甘いものがいいですから。
まぁ、そんなに甘い訳ではないですよ。
お嫌いでしたか?』
「いや、頂くよ。
甘さも控えめでうまいな」
『それはよかった。
作った甲斐がありますよ』
「これは、手作りなのか?」
『はい。
食べてもらえて嬉しいです』
大佐はふわりと微笑み、セルシアを優しい瞳で見つめていた。
その様子を羨ましく見る部下達の姿があった。
セルシアは先程、耳にした噂を思い出した。
『そういえば、大佐…』
「どうした?」
『真実か定かではないんですけど、噂を知ってますか?』
「噂…?」
『えぇ、あまり噂はまだ流れていないみたいですけど…』
「それはどんな噂だ?」
笑顔が消え、大佐は真面目な顔でセルシアを見る。
『裏の取り引き。
違法取り引きと言った方がいいかもしれませんね』
「…詳しく話せ」
『場所はカフェSJ。
そういう店の名前なのか、店のイニシャルなのか分かりません。
昼間から取り引きをされ、引き渡しは裏通りの廃墟で行われてるらしいです。
麻薬や銃、裏ルートが分かる可能性あり。
SJで引っ掛かるカフェは5件。
利用価値はあると思いますが?』
「なるほどな…
調べてみる価値はあるようだな」
その会話に部下達も黙って聞いていた。
中尉が戻って来たところで作戦会議。
「とりあえず、視察に行くか。
カフェを特定しないとな。
このチャンスを逃す訳にはいかない。
私服に着替えて私と中佐が行こう。
中尉は‥‥」
「後ろからバレないよう、ついて行きますので」
「ハボック達は待機、何か情報を掴んだら報告しろ」
「「はっ!」」
噂から大きな作戦が動き出そうとしていた。
「セルシア、階級名では呼ぶなよ?」
『分かっていますよ、ロイさん』
私服に着替えて髪もおろし、大佐と腕を組んで歩く。
『‥‥この先のカフェが1件目です』
「分かった」
小さな声が教え、頷くとカフェに入って行く。
離れた場所から中尉が護衛としてついて来ていた。
「‥‥ハズレか」
『そう簡単にはいきませんよ。
組織なら尚更、バレないように警戒しているはずですから』
「それもそうだな。
これが解決したら休暇をもらってデートしよう」
『その為には早く解決しないといけませんね』
カフェを視察しているのだが、周りからは恋人に見えるだろう。