第②話
夢小説設定
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その様子に大佐は微笑み、拍手する。
「さすがだ、リーゼル中佐。
鋼の、甘かったようだね」
「ぐ…っ」
「大将を負かすなんて凄いっスね!」
「最年少で入隊しただけはあるってことですね」
『ありがとうございます。
鋼の錬金術師さん、私は無駄な戦いはしたくたいの』
「ただ逃げてるだけじゃねぇか!」
『どう思われても構わないわ。
戦いがすべてじゃないのよ。
攻撃だけが錬金術かしら?
違うでしょう?
それと同じよ』
「大総統の許可を取って来てやるからな!
覚えてろよ!!
アル、行くぞ!」
「待ってよ!
中佐、兄さんがすみませんでした」
荒々しく出て行くエドとは対照的にアルはセルシアに謝って静かに執務室から出て行った。
「やれやれ…」
「大総統のことだから面白がって許可しそうですよね」
「まぁ、確かに…」
『‥‥居ればね』
「「えっ?」」
『大総統、今は確か西方に視察中らしいですよ』
「どこの情報だ、それは…」
『大総統本人です。
査定の時に言ってましたよ。
まるで遊びに行くような言い方で』
呆れたようにセルシアは言う。
それが本当なら大総統は中央にはいないことになる。
『その次には南方に行くらしいです』
「鋼のは、無駄足ということか?」
『そうですね、これが本当なら…』
「だったら言ってあげればよかったのでは‥‥」
『すぐに対戦はしてあげない。
あの様子なら諦めないだろうし』
「よく観察していますね」
『これでも一応、国家錬金術師ですから』
「大将も懲りないっスね。
大佐の次は中佐って、対戦して…」
「まぁ、結果は目に見えてるからな」
大佐はセルシアの強さを十分に理解していた。
「でも、ちょっと見てみたいっスね」
「滅多に見れるもんじゃないしな」
「コホンッ!」
「さてと、仕事するか」
中尉の鋭い眼に黙って席に着き、大佐も同様だった。
事件や事故の処理などを片付ける。
(…やっと半分か。
無駄に長いわね、この本は)
自分の仕事を終えたセルシアは本を読んでいる。
「‥‥中尉」
「何ですか?」
「有給休暇、取れるか?
あ、いや、中佐と休日デートの約束したんだけどね…」
「あなたという人は‥‥」
呆れたように中尉が大佐を見つめる。
書類を確認しながら、中尉はため息をついた。
「中佐は可能です。
あとは大佐の頑張り次第ですね」
「よし、それなら頑張ろう」
「いつもその調子ならいいんですけどね。
私はこれを提出して来ます」
「分かった」
中尉が執務室から出て行く。
「はぁ~っ…
リーゼル中佐…」
『お疲れ様です、大佐。
コーヒーでもお飲みになりますか?』
「あぁ、頼むよ」
同時に休暇を取る変わりに中尉から大量の仕事をするように書類を渡され、今片付いたのだ。
「両手に花、ですね~」
「何の話だ」
「中尉と中佐っスよ。
中尉は美人だし、中佐は可愛い。
まぁ、俺では口説いても無理なんでそんなことしませんけどね」
「ほぉ…よく分かってるじゃないか。
中尉がいたら怒られるな、確実に。
美人とか女性扱いされるのを嫌うからな」
「あんなに美人なのに…」
「だったら、狙うか?」
「無理っス」
「…だろうな」
おかしそうに大佐は苦笑いする。
「さすがだ、リーゼル中佐。
鋼の、甘かったようだね」
「ぐ…っ」
「大将を負かすなんて凄いっスね!」
「最年少で入隊しただけはあるってことですね」
『ありがとうございます。
鋼の錬金術師さん、私は無駄な戦いはしたくたいの』
「ただ逃げてるだけじゃねぇか!」
『どう思われても構わないわ。
戦いがすべてじゃないのよ。
攻撃だけが錬金術かしら?
違うでしょう?
それと同じよ』
「大総統の許可を取って来てやるからな!
覚えてろよ!!
アル、行くぞ!」
「待ってよ!
中佐、兄さんがすみませんでした」
荒々しく出て行くエドとは対照的にアルはセルシアに謝って静かに執務室から出て行った。
「やれやれ…」
「大総統のことだから面白がって許可しそうですよね」
「まぁ、確かに…」
『‥‥居ればね』
「「えっ?」」
『大総統、今は確か西方に視察中らしいですよ』
「どこの情報だ、それは…」
『大総統本人です。
査定の時に言ってましたよ。
まるで遊びに行くような言い方で』
呆れたようにセルシアは言う。
それが本当なら大総統は中央にはいないことになる。
『その次には南方に行くらしいです』
「鋼のは、無駄足ということか?」
『そうですね、これが本当なら…』
「だったら言ってあげればよかったのでは‥‥」
『すぐに対戦はしてあげない。
あの様子なら諦めないだろうし』
「よく観察していますね」
『これでも一応、国家錬金術師ですから』
「大将も懲りないっスね。
大佐の次は中佐って、対戦して…」
「まぁ、結果は目に見えてるからな」
大佐はセルシアの強さを十分に理解していた。
「でも、ちょっと見てみたいっスね」
「滅多に見れるもんじゃないしな」
「コホンッ!」
「さてと、仕事するか」
中尉の鋭い眼に黙って席に着き、大佐も同様だった。
事件や事故の処理などを片付ける。
(…やっと半分か。
無駄に長いわね、この本は)
自分の仕事を終えたセルシアは本を読んでいる。
「‥‥中尉」
「何ですか?」
「有給休暇、取れるか?
あ、いや、中佐と休日デートの約束したんだけどね…」
「あなたという人は‥‥」
呆れたように中尉が大佐を見つめる。
書類を確認しながら、中尉はため息をついた。
「中佐は可能です。
あとは大佐の頑張り次第ですね」
「よし、それなら頑張ろう」
「いつもその調子ならいいんですけどね。
私はこれを提出して来ます」
「分かった」
中尉が執務室から出て行く。
「はぁ~っ…
リーゼル中佐…」
『お疲れ様です、大佐。
コーヒーでもお飲みになりますか?』
「あぁ、頼むよ」
同時に休暇を取る変わりに中尉から大量の仕事をするように書類を渡され、今片付いたのだ。
「両手に花、ですね~」
「何の話だ」
「中尉と中佐っスよ。
中尉は美人だし、中佐は可愛い。
まぁ、俺では口説いても無理なんでそんなことしませんけどね」
「ほぉ…よく分かってるじゃないか。
中尉がいたら怒られるな、確実に。
美人とか女性扱いされるのを嫌うからな」
「あんなに美人なのに…」
「だったら、狙うか?」
「無理っス」
「…だろうな」
おかしそうに大佐は苦笑いする。