第28話
夢小説設定
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もう遅いからと閣下は隣の部屋に帰って行く。
ロイは片付けて明日の支度をしてシャワーを浴び、ベットに入る。
(なんか湿気臭いな。
埃と煙草の臭いもある。
家のはセルシアが綺麗にしてくれてたまに洗って干してくれてるし。
改めて感謝だな。
こういうベットで寝るのは初めてじゃないけど。
臭いよりも寒い)
東方地方も寒かったが、ロイは国家錬金術師の借り家なので防音も防寒設備もきちんとされていた。
「…っくしゅ!」
今日は眠りが浅いだろうなと苦笑いして目を閉じる。
(私は子供か。
家にはウィンリィもいるし、中尉やヒューズもいるから大丈夫だろう。
いざとなれば強いからな。
そう見えないからセルシアは大佐の地位もあるのにバカにされるのだろうけど。
女性というのも大きいのだろう。
まぁ、中尉は例外だな)
この感覚も久々だと実感しながらもたった数時間なのに恋しくなっている自分に呆れた。
「閣下、おはようございます」
「おはよう。
さすがにこういう場所では熟睡は出来んな。
眠れたか?」
「私は元々、眠りが浅いですから。
朝食はどうしますか?」
「腹減ってるか?」
「いえ、特には」
「君のその体型も納得だな。
もっと食べなさい」
「少食ではありません」
体格のいい閣下からロイは少食のイメージがあるようだ。
宿で料金を支払い、列車に乗って軽食を買う。
「昨日の夕食よりはマシだな。
あれでは大変だし、速急に対策しなくては。
贅沢させる訳ではないが」
「そうですね。
大人もそうですが、子供達も。
衣服や教育の支援も必要かと」
「やはり、君を補佐官にしてよかったな。
かなり手厳しい面もあるが」
「はい?」
「地位が低いと仕事内容も異なるからそういう知識も経験もなくて言えないからな」
「私の場合は若い頃から面倒事を押し付けられていただけですよ。
でも、そのお陰で知識も経験にもなりました。
私には逆効果だったようです」
「君を左遷した上官達も悔しい思いをしているのではないか?」
「お気づきに…」
「国家錬金術師が中途半端に異動となれば。
事件を多数解決してたし。
止めてもよかったが、君には東方では良い経験になるだろうと思ってな。
それに、無駄に邪魔をする上官が側にいるよりはいいだろうと。
今は将軍の地位があるし、多少はやり返せるだろう?」
(いつから閣下は私を見てたんだ?
なんかバレてそうで怖いな)
軍法違反も多数あるのでロイは苦笑いする。
「…閣下」
「多少のことは見逃してやろう。
目撃していた訳ではない。
気をつけなさい」
「は、はい」
やはり気がついていたんだなと実感する。
護衛も兼ねているので列車では斜めに向き合って座っていた。
「やはり、少食だな」
「違います。
薄味過ぎるのも苦手ですが、濃すぎる味も苦手なんですよ。
最近は店で食べたりしていないので尚更かもしれません」
セルシアはロイの好みを把握して作っている。
ちなみに閣下とロイの軽食は護衛が毒味した。
「閣下、お帰りなさいませ。
マスタング将軍、お疲れ様です」
「お迎えご苦労様です。
途中で逃亡しそうになりましたが」
「閣下!」
「マスタング将軍にバレてしまってな」
「笑い事ではありません」
「君も暴露しなくても」
「口止めされてませんから」
「やれやれ…」
補佐官とロイに同時に叱られて閣下は苦笑いする。
『マスタング将軍!
お帰りなさい』
「おわっ!
セルシア、ただいま」
勢いよく抱きつかれてバランスを崩しそうになりながらも抱き止め、ロイは微笑んで抱き締める。
『お怪我はありませんか?
北方司令官ですから』
「あ~…ギリギリセーフかな。
軍刀を突き付けられそうにはなったが」
『何なんですか、それは!』
「北方司令官はいろんな意味で凄いな」
「将軍、大丈夫なのですか?」
「閣下が弾いてくれたから」
「君が守ってもらってどうするんだ!」
「そう言われても…」
「相手は何をするか分からん将軍だからな」
((閣下にまで言われるとは))
閣下に言われたら補佐官もそれ以上は言えずに諦める。
ロイは片付けて明日の支度をしてシャワーを浴び、ベットに入る。
(なんか湿気臭いな。
埃と煙草の臭いもある。
家のはセルシアが綺麗にしてくれてたまに洗って干してくれてるし。
改めて感謝だな。
こういうベットで寝るのは初めてじゃないけど。
臭いよりも寒い)
東方地方も寒かったが、ロイは国家錬金術師の借り家なので防音も防寒設備もきちんとされていた。
「…っくしゅ!」
今日は眠りが浅いだろうなと苦笑いして目を閉じる。
(私は子供か。
家にはウィンリィもいるし、中尉やヒューズもいるから大丈夫だろう。
いざとなれば強いからな。
そう見えないからセルシアは大佐の地位もあるのにバカにされるのだろうけど。
女性というのも大きいのだろう。
まぁ、中尉は例外だな)
この感覚も久々だと実感しながらもたった数時間なのに恋しくなっている自分に呆れた。
「閣下、おはようございます」
「おはよう。
さすがにこういう場所では熟睡は出来んな。
眠れたか?」
「私は元々、眠りが浅いですから。
朝食はどうしますか?」
「腹減ってるか?」
「いえ、特には」
「君のその体型も納得だな。
もっと食べなさい」
「少食ではありません」
体格のいい閣下からロイは少食のイメージがあるようだ。
宿で料金を支払い、列車に乗って軽食を買う。
「昨日の夕食よりはマシだな。
あれでは大変だし、速急に対策しなくては。
贅沢させる訳ではないが」
「そうですね。
大人もそうですが、子供達も。
衣服や教育の支援も必要かと」
「やはり、君を補佐官にしてよかったな。
かなり手厳しい面もあるが」
「はい?」
「地位が低いと仕事内容も異なるからそういう知識も経験もなくて言えないからな」
「私の場合は若い頃から面倒事を押し付けられていただけですよ。
でも、そのお陰で知識も経験にもなりました。
私には逆効果だったようです」
「君を左遷した上官達も悔しい思いをしているのではないか?」
「お気づきに…」
「国家錬金術師が中途半端に異動となれば。
事件を多数解決してたし。
止めてもよかったが、君には東方では良い経験になるだろうと思ってな。
それに、無駄に邪魔をする上官が側にいるよりはいいだろうと。
今は将軍の地位があるし、多少はやり返せるだろう?」
(いつから閣下は私を見てたんだ?
なんかバレてそうで怖いな)
軍法違反も多数あるのでロイは苦笑いする。
「…閣下」
「多少のことは見逃してやろう。
目撃していた訳ではない。
気をつけなさい」
「は、はい」
やはり気がついていたんだなと実感する。
護衛も兼ねているので列車では斜めに向き合って座っていた。
「やはり、少食だな」
「違います。
薄味過ぎるのも苦手ですが、濃すぎる味も苦手なんですよ。
最近は店で食べたりしていないので尚更かもしれません」
セルシアはロイの好みを把握して作っている。
ちなみに閣下とロイの軽食は護衛が毒味した。
「閣下、お帰りなさいませ。
マスタング将軍、お疲れ様です」
「お迎えご苦労様です。
途中で逃亡しそうになりましたが」
「閣下!」
「マスタング将軍にバレてしまってな」
「笑い事ではありません」
「君も暴露しなくても」
「口止めされてませんから」
「やれやれ…」
補佐官とロイに同時に叱られて閣下は苦笑いする。
『マスタング将軍!
お帰りなさい』
「おわっ!
セルシア、ただいま」
勢いよく抱きつかれてバランスを崩しそうになりながらも抱き止め、ロイは微笑んで抱き締める。
『お怪我はありませんか?
北方司令官ですから』
「あ~…ギリギリセーフかな。
軍刀を突き付けられそうにはなったが」
『何なんですか、それは!』
「北方司令官はいろんな意味で凄いな」
「将軍、大丈夫なのですか?」
「閣下が弾いてくれたから」
「君が守ってもらってどうするんだ!」
「そう言われても…」
「相手は何をするか分からん将軍だからな」
((閣下にまで言われるとは))
閣下に言われたら補佐官もそれ以上は言えずに諦める。