第28話
夢小説設定
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治安もよくないので街とは違って味気ない料理できちんとした店がないのも現状だ。
地元の人や仕事で来ている人しか住んでないので必要ないと思われているのもあるだろう。
(…これなら食材を買って作った方がマシだな。
たいした食材も入らないし、調味料も少ないから難しいか。
支援も必要だな。
そうなると閣下にも作らないとならないし、ありえないだろ)
町の現状の視察も兼ねていると理解している。
「結婚式はするのか?」
「まだ詳しくは決めていませんが、挙げることになるかと。
初婚ですし、ウェディングドレスを着せてあげたいなって思ってます」
「ちゃんとしてあげなさい。
国民も喜ぶだろうから」
「…また騒がれそうですね」
「いいではないか」
閣下とこういう話をするとは不思議でロイは苦笑い。
「御馳走様でした」
「ポケットマネーだからな」
「分かっていますよ」
「こういう場所ではあるし、食材も少ないのだろうな。
味気ない料理ではあった」
「お口直し致しますか?
温かい飲み物は淹れますが」
「うむ、頂くか。
君も一緒に」
「分かりました」
ロイの泊まっている部屋に招いて2人で温かい飲み物を口にする。
「こういう場所ではいつも料理は苦痛だな」
「この味に慣れてませんから。
薄味に慣れてる地元の人は普通に食べてましたから。
それもなんか複雑ですけど」
「すべてに回せないからな。
自然災害もあったし。
つい後回しになってしまう」
「…そうですね」
使えるお金は無限大ではないのでいつも頭を悩ませていた。
削れるとこは削っていてもそれでも足りないのも現状だ。
雑談も閣下の軍資金の愚痴も増えていて、それも補佐官の仕事だ。
将軍の地位がある分、ほかの補佐官と違って聞くだけではなくて知識での理解と意見が言えるのも大きい違いがあるだろう。
「改善も必要ですね」
「どういうことだ?」
「ここの人達は現状で諦めている方が多く、故郷を捨てて出て行く人も少なくないみたいですから。
将来的に考えると作物も医療もどうにかしないと。
医療は別に考えるとして作物は自分達で作る知識を与えたらいいかもしれませんね。
寒さに強い作物もありますし、それが利益にも繋がります」
「ふむ、暮らしている人々が自分達でとは考えたことなかったな」
「自信にも繋がりますし、故郷を捨てる人も少しは減るかと。
街に憧れて出て行く人はいるでしょうけど。
今すぐには難しいですが、将来的にはそれが成功すれば自殺者や暴動に巻き込まれるのも減るかもしれません」
「確かに将来的に考えれば。
ずっと支援するよりも。
企画書を作ってもらえるか?」
「えっ?」
「以前から考えていつか行動にと思っていたのだろう?」
「…はい」
「将軍達が納得する現状も将来的な数字も必要だろう。
これが成功すれば、ほかの村でも出来るはずだ」
「あの、閣下…」
ロイはバックから取り出して閣下に見せる。
閣下は可笑しそうに笑ってロイの頭を撫でる。
「既に用意しておったのか」
「いつか会議でと思っていました。
まだ時期ではないだろうと。
でも、今なら渡せるチャンスだと出発前に作成して持って来ました。
今は見てもらえるだけでいいだろうと」
「難しい問題だから反対意見も多いだろう。
次の会議で発表しよう。
だが、これは私の意見として。
勘違いをしないで欲しい。
君の意見となれば、将軍達は聞かずに反対するだろう?」
「…はい」
「私の意見として会議で使う。
将軍達に認められたら君の案だと発表する」
「そんなことしたら反感が!」
「構わんよ。
大丈夫、うまくいく」
(どうしてそこまで?
閣下の考えが分からない)
戸惑いを隠せないロイに閣下は優しく微笑むだけだった。
「ありがとうございます。
聞いたところで時期ではないと閣下は教えてはくれないのでしょうね。
今は信じて待ちます」
「信じてくれるのか?
利用されないとは限らんよ」
「構いません。
利用されたとしても助かる方々がいるのならば。
自分の利益されなかったことも多々ありましたから」
「…君もなのか」
「よくあることです」
「自分のはいいのか?」
「私は見せつけられましたから。
昇格して閣下の特別補佐官に任命されて。
悔しい顔を見られて満足です」
「はっはっ!
なるほど。
君、いい性格してるね」
「このくらいでなければ、軍で上官は出来ませんよ」
好青年のままでは軍の闇に呑まれてしまったかもしれない。
地元の人や仕事で来ている人しか住んでないので必要ないと思われているのもあるだろう。
(…これなら食材を買って作った方がマシだな。
たいした食材も入らないし、調味料も少ないから難しいか。
支援も必要だな。
そうなると閣下にも作らないとならないし、ありえないだろ)
町の現状の視察も兼ねていると理解している。
「結婚式はするのか?」
「まだ詳しくは決めていませんが、挙げることになるかと。
初婚ですし、ウェディングドレスを着せてあげたいなって思ってます」
「ちゃんとしてあげなさい。
国民も喜ぶだろうから」
「…また騒がれそうですね」
「いいではないか」
閣下とこういう話をするとは不思議でロイは苦笑い。
「御馳走様でした」
「ポケットマネーだからな」
「分かっていますよ」
「こういう場所ではあるし、食材も少ないのだろうな。
味気ない料理ではあった」
「お口直し致しますか?
温かい飲み物は淹れますが」
「うむ、頂くか。
君も一緒に」
「分かりました」
ロイの泊まっている部屋に招いて2人で温かい飲み物を口にする。
「こういう場所ではいつも料理は苦痛だな」
「この味に慣れてませんから。
薄味に慣れてる地元の人は普通に食べてましたから。
それもなんか複雑ですけど」
「すべてに回せないからな。
自然災害もあったし。
つい後回しになってしまう」
「…そうですね」
使えるお金は無限大ではないのでいつも頭を悩ませていた。
削れるとこは削っていてもそれでも足りないのも現状だ。
雑談も閣下の軍資金の愚痴も増えていて、それも補佐官の仕事だ。
将軍の地位がある分、ほかの補佐官と違って聞くだけではなくて知識での理解と意見が言えるのも大きい違いがあるだろう。
「改善も必要ですね」
「どういうことだ?」
「ここの人達は現状で諦めている方が多く、故郷を捨てて出て行く人も少なくないみたいですから。
将来的に考えると作物も医療もどうにかしないと。
医療は別に考えるとして作物は自分達で作る知識を与えたらいいかもしれませんね。
寒さに強い作物もありますし、それが利益にも繋がります」
「ふむ、暮らしている人々が自分達でとは考えたことなかったな」
「自信にも繋がりますし、故郷を捨てる人も少しは減るかと。
街に憧れて出て行く人はいるでしょうけど。
今すぐには難しいですが、将来的にはそれが成功すれば自殺者や暴動に巻き込まれるのも減るかもしれません」
「確かに将来的に考えれば。
ずっと支援するよりも。
企画書を作ってもらえるか?」
「えっ?」
「以前から考えていつか行動にと思っていたのだろう?」
「…はい」
「将軍達が納得する現状も将来的な数字も必要だろう。
これが成功すれば、ほかの村でも出来るはずだ」
「あの、閣下…」
ロイはバックから取り出して閣下に見せる。
閣下は可笑しそうに笑ってロイの頭を撫でる。
「既に用意しておったのか」
「いつか会議でと思っていました。
まだ時期ではないだろうと。
でも、今なら渡せるチャンスだと出発前に作成して持って来ました。
今は見てもらえるだけでいいだろうと」
「難しい問題だから反対意見も多いだろう。
次の会議で発表しよう。
だが、これは私の意見として。
勘違いをしないで欲しい。
君の意見となれば、将軍達は聞かずに反対するだろう?」
「…はい」
「私の意見として会議で使う。
将軍達に認められたら君の案だと発表する」
「そんなことしたら反感が!」
「構わんよ。
大丈夫、うまくいく」
(どうしてそこまで?
閣下の考えが分からない)
戸惑いを隠せないロイに閣下は優しく微笑むだけだった。
「ありがとうございます。
聞いたところで時期ではないと閣下は教えてはくれないのでしょうね。
今は信じて待ちます」
「信じてくれるのか?
利用されないとは限らんよ」
「構いません。
利用されたとしても助かる方々がいるのならば。
自分の利益されなかったことも多々ありましたから」
「…君もなのか」
「よくあることです」
「自分のはいいのか?」
「私は見せつけられましたから。
昇格して閣下の特別補佐官に任命されて。
悔しい顔を見られて満足です」
「はっはっ!
なるほど。
君、いい性格してるね」
「このくらいでなければ、軍で上官は出来ませんよ」
好青年のままでは軍の闇に呑まれてしまったかもしれない。