第28話
夢小説設定
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視察後に執務室で休憩という名の調査が行われた。
「奥をお借りしても?」
「構わないが…」
閣下以外は意味が分からず、ロイの背中を見つめる。
「閣下、どうぞ。
ハーブティーにしました。
寒いのでブランデーを少し入れさせて頂きました」
「うむ、いい香りだな」
「本日のデザートは生チョコレートを用意しました。
ビターチョコレートとミルクチョコレートがありますので」
「ありがとう」
「…おまえは何をしているんだ」
「将軍もいかがですか?」
「いらん!」
「マスタング将軍の淹れるハーブティーはうまいぞ」
「おまえは軍人だろ!」
「軍人でも息抜きは必要ですよ。
入隊する前から淹れてましたから」
呆れたような視線にも動じずにロイはマイペースだ。
「何だ?」
「いえ、閣下の前でも態度を変えないのは相変わらずだなと。
いきなり攻撃しないでくださいよ。
一応は褒めてるんですから」
「貴様が言うと褒め言葉には聞こえん!」
「失礼ですね。
軍刀を振り回したりして危ないですよ」
「貴様にしか当てん!」
「相変わらずの短気ですね」
「貴様が怒らせているんだろ!
閣下には媚びやがって」
「媚びたりしていませんよ。
補佐官としての最低限のマナーをしているだけです」
「これが最低限か?」
「私にしたら最低限ですよ」
「その張り付いた笑顔はやめんか。
気色悪い!」
「困りましたね。
無表情でも笑顔でも言われるとは」
「胡散臭いからだろうが」
「…やれやれ」
相性が悪いと言いながらもここまで会話が続くのはロイの力量だろう。
本気で嫌っていると言うよりはロイを警戒しているのだろう。
「ほかの将軍達よりは貴様はまだマシだけどな」
「ありがとうございます。
私は貴女を嫌っていませんよ。
好意はありますよ。
安心してください、恋愛対象ではありませんから」
「よくもそんな気持ち悪いことを恥ずかしくもなく言えるな」
「愛してるよ、とか恥ずかしくなるタイプですか?」
「そこだけ声を変えるな!
まるで囁くみたいに!
なに笑ってやがる!
どうせ似合わないだろ!」
「いえ、可愛らしい一面があったんだなと。
バカになんてしませんよ」
「なっ!?」
動揺している様子にロイは楽しそうにクスクスと笑う。
「ほかにも言いましょうか?」
「言ったら切るぞ、貴様!」
「顔を赤くして説得力に欠けます」
「私は女らしくもないし、それを捨てたんだ!」
「確かに女性らしさはありませんが」
「そこは少しは否定しろよ」
「いや、思わず。
貴族の家柄だと難しい問題もあるかと思いますが。
結婚を理由にやめさせようとするんでしょうね」
「貴様は違うのか?」
「そんな古い考えは持ってません。
本人の自由ですから。
危険もありますし、辞めさせたい気持ちがゼロではないですよ。
でも、側に置いとかないと暴走して危険でしょ?
私は危険ではありませんけど。
周りの方々が。
特に将軍達が吹き飛ばされて時に切り刻まれてますからね」
「…笑顔で言うことか?」
ロイの代わりにやっつけているとも言うかもしれない。
ロイは閣下の軍服を掴んでにっこりと笑う。
「どちらに行かれるのですか?」
「君、素早いね」
「危険性が高い場所で単独行動は控えてください。
閣下の戦闘能力の高さは理解しているつもりですが、何があるか分かりません。
それに…」
「分かった。
行かないから。
それくらいにしてくれんか」
「分かってくだされば、結構です」
(閣下に説教までするのか?)
((…最強だ))
北方司令部ではロイのイメージが変わったのは言うまでもない。
「閣下、そろそろお時間です」
「分かった」
「失礼しました。
何ヵ所か閣下が指摘された箇所、お願いしますね。
詳しくはこちらに」
「いつの間に」
「忘れたと言い訳されても困りますから。
今回は厳重注意で済ますのは閣下からの配慮です。
本来ならば…」
「分かった、直すから!」
「はい、ありがとうございます」
特別補佐官の時のマスタング将軍には逆らうべきではないと北方司令部で噂になったらしい。
帰るには電車もないので北方司令部よりは安全な近辺の町に移動して宿に泊まる。
この辺りではそこまで治安もよくないので軍服から私服に着替えて変装していた。
「こういう宿しかないので」
「分かっている、大丈夫だ。
一緒に食事はどうかね?
1人では味気ないだろう?」
「閣下を1人では行かせられませんから」
閣下は軍刀、ロイは雪なので発火布ではなくて銃を隠し持って入店。
「奥をお借りしても?」
「構わないが…」
閣下以外は意味が分からず、ロイの背中を見つめる。
「閣下、どうぞ。
ハーブティーにしました。
寒いのでブランデーを少し入れさせて頂きました」
「うむ、いい香りだな」
「本日のデザートは生チョコレートを用意しました。
ビターチョコレートとミルクチョコレートがありますので」
「ありがとう」
「…おまえは何をしているんだ」
「将軍もいかがですか?」
「いらん!」
「マスタング将軍の淹れるハーブティーはうまいぞ」
「おまえは軍人だろ!」
「軍人でも息抜きは必要ですよ。
入隊する前から淹れてましたから」
呆れたような視線にも動じずにロイはマイペースだ。
「何だ?」
「いえ、閣下の前でも態度を変えないのは相変わらずだなと。
いきなり攻撃しないでくださいよ。
一応は褒めてるんですから」
「貴様が言うと褒め言葉には聞こえん!」
「失礼ですね。
軍刀を振り回したりして危ないですよ」
「貴様にしか当てん!」
「相変わらずの短気ですね」
「貴様が怒らせているんだろ!
閣下には媚びやがって」
「媚びたりしていませんよ。
補佐官としての最低限のマナーをしているだけです」
「これが最低限か?」
「私にしたら最低限ですよ」
「その張り付いた笑顔はやめんか。
気色悪い!」
「困りましたね。
無表情でも笑顔でも言われるとは」
「胡散臭いからだろうが」
「…やれやれ」
相性が悪いと言いながらもここまで会話が続くのはロイの力量だろう。
本気で嫌っていると言うよりはロイを警戒しているのだろう。
「ほかの将軍達よりは貴様はまだマシだけどな」
「ありがとうございます。
私は貴女を嫌っていませんよ。
好意はありますよ。
安心してください、恋愛対象ではありませんから」
「よくもそんな気持ち悪いことを恥ずかしくもなく言えるな」
「愛してるよ、とか恥ずかしくなるタイプですか?」
「そこだけ声を変えるな!
まるで囁くみたいに!
なに笑ってやがる!
どうせ似合わないだろ!」
「いえ、可愛らしい一面があったんだなと。
バカになんてしませんよ」
「なっ!?」
動揺している様子にロイは楽しそうにクスクスと笑う。
「ほかにも言いましょうか?」
「言ったら切るぞ、貴様!」
「顔を赤くして説得力に欠けます」
「私は女らしくもないし、それを捨てたんだ!」
「確かに女性らしさはありませんが」
「そこは少しは否定しろよ」
「いや、思わず。
貴族の家柄だと難しい問題もあるかと思いますが。
結婚を理由にやめさせようとするんでしょうね」
「貴様は違うのか?」
「そんな古い考えは持ってません。
本人の自由ですから。
危険もありますし、辞めさせたい気持ちがゼロではないですよ。
でも、側に置いとかないと暴走して危険でしょ?
私は危険ではありませんけど。
周りの方々が。
特に将軍達が吹き飛ばされて時に切り刻まれてますからね」
「…笑顔で言うことか?」
ロイの代わりにやっつけているとも言うかもしれない。
ロイは閣下の軍服を掴んでにっこりと笑う。
「どちらに行かれるのですか?」
「君、素早いね」
「危険性が高い場所で単独行動は控えてください。
閣下の戦闘能力の高さは理解しているつもりですが、何があるか分かりません。
それに…」
「分かった。
行かないから。
それくらいにしてくれんか」
「分かってくだされば、結構です」
(閣下に説教までするのか?)
((…最強だ))
北方司令部ではロイのイメージが変わったのは言うまでもない。
「閣下、そろそろお時間です」
「分かった」
「失礼しました。
何ヵ所か閣下が指摘された箇所、お願いしますね。
詳しくはこちらに」
「いつの間に」
「忘れたと言い訳されても困りますから。
今回は厳重注意で済ますのは閣下からの配慮です。
本来ならば…」
「分かった、直すから!」
「はい、ありがとうございます」
特別補佐官の時のマスタング将軍には逆らうべきではないと北方司令部で噂になったらしい。
帰るには電車もないので北方司令部よりは安全な近辺の町に移動して宿に泊まる。
この辺りではそこまで治安もよくないので軍服から私服に着替えて変装していた。
「こういう宿しかないので」
「分かっている、大丈夫だ。
一緒に食事はどうかね?
1人では味気ないだろう?」
「閣下を1人では行かせられませんから」
閣下は軍刀、ロイは雪なので発火布ではなくて銃を隠し持って入店。