第27話
夢小説設定
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ロイは閣下に手招きされて渋々ながら戻る。
「君には悪い話ではないだろう?
特別補佐官という新しい役職で公私混同されてなど妬みはあるが、補佐官になれば私も君をちゃんと守れる」
「私は守って欲しいなど!」
「最後まで聞きなさい。
弱いとは言ってない。
むしろ、戦闘能力は高いと評価しているよ。
君が欲しいのは階級だろう?
そういう思いは悪くない。
昇格するにはまだ功績が足らない。
補佐官の役職があれば、表的には今よりは嫌味も減るはずだ。
すまない、こういう風にしか私は君を助けてやれない」
「どうしてそこまで?」
「今はまだ話せない。
だが、いつか話せる時が来たら話そう」
「これを発表したら閣下を悪く言う人もいるかと思います。
そこまでされる価値が自分にあるとは思えません」
「公私混同など色々と言う人も現れるだろう。
これは私が決めたことだ。
君が気にすることではないよ」
「私には利益があります。
閣下には?」
「良いと思ったから補佐官にしたいんだ」
ロイは困惑したように閣下を見つめて考え込む。
「さぼったら追いかけて叱りつけますが?」
「…仕方ないな。
この前のようにしてくれて構わないよ
」
(ただでさえ、今も目立ってるのに。
お気に入りとか言われるし。
何故か知らないし、ここまでされたら否定も出来ない)
頭痛を感じながらもロイは考えても答えはひとつだと理解していた。
代理の補佐官から解放されて安堵と同時に寂しいと思っていた自分もいたのでロイは小さく笑う。
「答えはひとつでしょうね。
閣下に隣に座らせられたので嫌な予感はしていましたが。
予想以上でした」
「君、意外と毒舌だな」
「抑えてますよ。
自分で性格が良いなんて言ってませんから」
「国民が驚くぞ」
「…嫌われた方が楽かもしれませんね」
「それはやめなさい」
「分かってます。
軍の評価を下げるような行動はしませんよ」
「それで、どうなんだね」
「引き受けさせて頂きます。
お金目当てではありませんが、頂けるんですか?」
「うむ、特別補佐官の任務の時は仕事分をプラスしよう」
「承知しました」
「何気にお金を…」
「重要ですよ。
お金には困ってませんし、そこまで贅沢はしてませんが。
何があるか分かりませんから蓄えは必要です。
それに、独り身ではなくなりますからね」
将軍の嫌味にも軽く流して微かに笑みを浮かべる。
「これが特別補佐官のバッチだ。
ほかの補佐官とは微妙に違うデザインだ」
「…私が断ったらどうするつもりだったんですか?」
「断らなかっただろう?」
(まぁ、断れるはずないもんな。
また補佐官のバッチを付けるとは思わなかったが)
閣下から特別補佐官のバッチを受け取った。
「君には悪い話ではないだろう?
特別補佐官という新しい役職で公私混同されてなど妬みはあるが、補佐官になれば私も君をちゃんと守れる」
「私は守って欲しいなど!」
「最後まで聞きなさい。
弱いとは言ってない。
むしろ、戦闘能力は高いと評価しているよ。
君が欲しいのは階級だろう?
そういう思いは悪くない。
昇格するにはまだ功績が足らない。
補佐官の役職があれば、表的には今よりは嫌味も減るはずだ。
すまない、こういう風にしか私は君を助けてやれない」
「どうしてそこまで?」
「今はまだ話せない。
だが、いつか話せる時が来たら話そう」
「これを発表したら閣下を悪く言う人もいるかと思います。
そこまでされる価値が自分にあるとは思えません」
「公私混同など色々と言う人も現れるだろう。
これは私が決めたことだ。
君が気にすることではないよ」
「私には利益があります。
閣下には?」
「良いと思ったから補佐官にしたいんだ」
ロイは困惑したように閣下を見つめて考え込む。
「さぼったら追いかけて叱りつけますが?」
「…仕方ないな。
この前のようにしてくれて構わないよ
」
(ただでさえ、今も目立ってるのに。
お気に入りとか言われるし。
何故か知らないし、ここまでされたら否定も出来ない)
頭痛を感じながらもロイは考えても答えはひとつだと理解していた。
代理の補佐官から解放されて安堵と同時に寂しいと思っていた自分もいたのでロイは小さく笑う。
「答えはひとつでしょうね。
閣下に隣に座らせられたので嫌な予感はしていましたが。
予想以上でした」
「君、意外と毒舌だな」
「抑えてますよ。
自分で性格が良いなんて言ってませんから」
「国民が驚くぞ」
「…嫌われた方が楽かもしれませんね」
「それはやめなさい」
「分かってます。
軍の評価を下げるような行動はしませんよ」
「それで、どうなんだね」
「引き受けさせて頂きます。
お金目当てではありませんが、頂けるんですか?」
「うむ、特別補佐官の任務の時は仕事分をプラスしよう」
「承知しました」
「何気にお金を…」
「重要ですよ。
お金には困ってませんし、そこまで贅沢はしてませんが。
何があるか分かりませんから蓄えは必要です。
それに、独り身ではなくなりますからね」
将軍の嫌味にも軽く流して微かに笑みを浮かべる。
「これが特別補佐官のバッチだ。
ほかの補佐官とは微妙に違うデザインだ」
「…私が断ったらどうするつもりだったんですか?」
「断らなかっただろう?」
(まぁ、断れるはずないもんな。
また補佐官のバッチを付けるとは思わなかったが)
閣下から特別補佐官のバッチを受け取った。