第27話
夢小説設定
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不思議そうにしているウィンリィにロイは苦笑いしながら説明する。
「自慢する訳ではないが、私は士官学校で成績トップで特別クラスだったんだよ」
「すご~い!
昔から優秀だったんですね」
「私の得意分野だったんだよ。
そこは司令官候補のクラスでその分の厳しさはあったが、待遇もあって。
一般のクラスとは違ったんだ。
ヒューズの話を聞いて気づいたんだけど。
教室の掃除がしなくてよかったり、訓練内容も違う。
そして、国家錬金術師の資格者は少佐の地位が与えられる。
一気に左官だし、その時点で副官がいたから雑用なんてしたことなくて。
少佐時代はまだ副官は中尉ではなかったけど」
「最初からリザさんではなかったんですか?」
「あぁ、まだ中尉は正式な軍人ではなかったから。
士官学校の生徒。
とは言ってもその時は会っていないんだけど」
会っていたら自分は反対していたのだろうなとロイは苦笑い。
『私は士官学校に通ってないし。
だから、未だに銃は苦手。
ロイさんに教わってるけど』
「士官学校に入らないのにどうやって?」
「鋼のと同じだよ」
「国家錬金術師!」
『そう、私の場合は閣下のスカウトだったけど。
両親も有名だからね』
「錬金術の研究者でしたよね」
『まぁ、調べてみると錬金術以外も研究してたみたいだけど』
「古代の研究とかもあったし。
これは内緒な」
「はい、了解です!」
にっこりと笑うウィンリィの頭をロイが撫でる。
閣下に振り回される毎日で走って追いかけるのも多々。
「閣下!」
「はっはっ!
もうバレてしまったか」
「まだ書類も残ってます。
会議もありますから」
「息が乱れてるぞ」
「貴方が走らせてるんですよ。
ハーブティーとデザートも用意しておりますから」
「今日は何かな」
「はい、チーズケーキをご用意しております。
ほかにもありますから。
きちんとしてくださるなら会議後にもご用意させて頂きますが?」
「分かった、戻るとしようか」
「ありがとうございます」
((…釣られてる))
閣下に頭を撫でられてロイは微かに顔を歪めた。
「はっはっ!
そう嫌な顔をするな」
「私を何歳だと…」
「君も私からしたらまだ子供だよ」
「だからって公衆の前で頭を撫でないでください」
「執務室なら良いのかね」
「それも嫌ですけど、公衆の前よりはまだいいです。
いいから帰りますよ」
「護衛を連れて行けとは言わないのかね」
「言って聞いてくれる方であるなら言いますよ。
送り迎えは護衛をつけてくださると助かりますが」
「はっはっ!」
呆れたようにロイはため息をついて閣下と共に戻って行く。
「マスタング将軍、今までの補佐官よりは見つけるのが早いな」
「そう見えなくても将軍だからな」
「観察力もあるだろうし、閣下にも連れられて来てたから」
ほかの補佐官のように一軒ずつ回らずにロイは閣下が気に入ってる店だけに来ていたので早いのだろう。
長かったような短い閣下の補佐官の任務。
振り回されて大変だったのに不思議と寂しい気持ちもあるのは何故だろうか。
「閣下、補佐官の方々。
大変お世話になりました。
いろんな経験をさせて頂きました」
補佐官のバッチを外してロイは閣下の机に置いて閣下に敬礼する。
「君のハーブティーや選んでくれていたデザートを味わえなくなるのは恋しいよ。
急な任務で悪かったね。
色々と考えて試行錯誤してくれていたのは伝わっていたよ。
まぁ、空回りなものもあったが」
「申し訳ありません」
「本来の仕事に戻りなさい。
お疲れ様、マスタング将軍」
「はっ!」
「…マスタング将軍。
閣下の相手は大変だったと思う。
ありがとうございました!
ところでハーブティーとかデザートとか何なんだ?
違うやり方にしてあるし!」
「ハーブティーとデザートは私が用意しておりました。
書類の量を複数に分けて集中力が途切れないように。
それでも逃亡はされましたが」
補佐官が呆れたように頭を抱え、ロイは首を傾げる。
「どうかしましたか?」
「…なに甘やかしてるんだ」
「甘やかしてはいませんよ」
「合計の書類の量は多いですし、説教もされてアメとムチでしたよ」
(…補佐官まで魅了してるし。
おまえは何者なんだ)
補佐官は苦笑いして少し嫉妬もあってロイにデコピンをしてみた。
「自慢する訳ではないが、私は士官学校で成績トップで特別クラスだったんだよ」
「すご~い!
昔から優秀だったんですね」
「私の得意分野だったんだよ。
そこは司令官候補のクラスでその分の厳しさはあったが、待遇もあって。
一般のクラスとは違ったんだ。
ヒューズの話を聞いて気づいたんだけど。
教室の掃除がしなくてよかったり、訓練内容も違う。
そして、国家錬金術師の資格者は少佐の地位が与えられる。
一気に左官だし、その時点で副官がいたから雑用なんてしたことなくて。
少佐時代はまだ副官は中尉ではなかったけど」
「最初からリザさんではなかったんですか?」
「あぁ、まだ中尉は正式な軍人ではなかったから。
士官学校の生徒。
とは言ってもその時は会っていないんだけど」
会っていたら自分は反対していたのだろうなとロイは苦笑い。
『私は士官学校に通ってないし。
だから、未だに銃は苦手。
ロイさんに教わってるけど』
「士官学校に入らないのにどうやって?」
「鋼のと同じだよ」
「国家錬金術師!」
『そう、私の場合は閣下のスカウトだったけど。
両親も有名だからね』
「錬金術の研究者でしたよね」
『まぁ、調べてみると錬金術以外も研究してたみたいだけど』
「古代の研究とかもあったし。
これは内緒な」
「はい、了解です!」
にっこりと笑うウィンリィの頭をロイが撫でる。
閣下に振り回される毎日で走って追いかけるのも多々。
「閣下!」
「はっはっ!
もうバレてしまったか」
「まだ書類も残ってます。
会議もありますから」
「息が乱れてるぞ」
「貴方が走らせてるんですよ。
ハーブティーとデザートも用意しておりますから」
「今日は何かな」
「はい、チーズケーキをご用意しております。
ほかにもありますから。
きちんとしてくださるなら会議後にもご用意させて頂きますが?」
「分かった、戻るとしようか」
「ありがとうございます」
((…釣られてる))
閣下に頭を撫でられてロイは微かに顔を歪めた。
「はっはっ!
そう嫌な顔をするな」
「私を何歳だと…」
「君も私からしたらまだ子供だよ」
「だからって公衆の前で頭を撫でないでください」
「執務室なら良いのかね」
「それも嫌ですけど、公衆の前よりはまだいいです。
いいから帰りますよ」
「護衛を連れて行けとは言わないのかね」
「言って聞いてくれる方であるなら言いますよ。
送り迎えは護衛をつけてくださると助かりますが」
「はっはっ!」
呆れたようにロイはため息をついて閣下と共に戻って行く。
「マスタング将軍、今までの補佐官よりは見つけるのが早いな」
「そう見えなくても将軍だからな」
「観察力もあるだろうし、閣下にも連れられて来てたから」
ほかの補佐官のように一軒ずつ回らずにロイは閣下が気に入ってる店だけに来ていたので早いのだろう。
長かったような短い閣下の補佐官の任務。
振り回されて大変だったのに不思議と寂しい気持ちもあるのは何故だろうか。
「閣下、補佐官の方々。
大変お世話になりました。
いろんな経験をさせて頂きました」
補佐官のバッチを外してロイは閣下の机に置いて閣下に敬礼する。
「君のハーブティーや選んでくれていたデザートを味わえなくなるのは恋しいよ。
急な任務で悪かったね。
色々と考えて試行錯誤してくれていたのは伝わっていたよ。
まぁ、空回りなものもあったが」
「申し訳ありません」
「本来の仕事に戻りなさい。
お疲れ様、マスタング将軍」
「はっ!」
「…マスタング将軍。
閣下の相手は大変だったと思う。
ありがとうございました!
ところでハーブティーとかデザートとか何なんだ?
違うやり方にしてあるし!」
「ハーブティーとデザートは私が用意しておりました。
書類の量を複数に分けて集中力が途切れないように。
それでも逃亡はされましたが」
補佐官が呆れたように頭を抱え、ロイは首を傾げる。
「どうかしましたか?」
「…なに甘やかしてるんだ」
「甘やかしてはいませんよ」
「合計の書類の量は多いですし、説教もされてアメとムチでしたよ」
(…補佐官まで魅了してるし。
おまえは何者なんだ)
補佐官は苦笑いして少し嫉妬もあってロイにデコピンをしてみた。