第27話
夢小説設定
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途中までハボックとブレダと歩いて向かう。
「ヒューズ、まだ残ってたのか」
「グランドピアノの設置に」
「手伝わんぞ」
「分かってるよ。
ピアノ設置におまえさんを使ったら閣下に激怒されるわ」
((確かに…))
「何で全員して納得してるんだ」
「いや、思わず。
頭まで撫でられてたし」
「好きでやられてる訳じゃない」
ハボックの言葉にロイは微かに顔を歪めた。
「まぁ、閣下相手では否定も出来ませんよね」
「ロイに手伝って欲しいのは設置じゃなくてさ」
「結局は手伝わせるんですか」
「ちょっと弾いてくれないか?」
「嫌だ」
「即答かよ!
詳しい奴がいないんだよ。
この時期はピアニストは忙しいし、たったこれだけで呼べないだろ」
「なのに上官の私を使うと?
今でさえも補佐官で目立ってるんだぞ」
「悪いと思ってるよ。
ちょっとでいいからさ」
「酒奢れよ」
「いつもより高いおまえさんの好きなウィスキーを奢るよ、アームストロング少佐が!」
「私ですか!?
はい、お供をしますよ」
(こんな暑苦しい奴と飲めと?)
ジロリと不満顔でロイはヒューズを睨むように見る。
「…帰る」
「冗談だって。
分かった、ちゃんと奢るから!
悪質な冗談でした!」
スタスタと歩き出したロイにしがみついてヒューズは止める。
笑い声が聞こえてロイは驚きながらも敬礼し、ヒューズもロイから離れて敬礼した。
「閣下、何故こちらに?」
「忘れ物をしてな」
「もしかしてこちらですか?
閣下の机に置いてあったので連絡して届ける予定でしたが。
それよりも護衛の方は?」
「はっはっ!」
「置いて来たんですか!?
中尉、護衛に連絡を」
「はっ!」
「護衛などいらんよ」
「必要です!」
「まぁまぁ、落ち着きなさい」
「落ち着いていますが?」
((…閣下相手に怒ってるよ))
ロイにしか出来ないことだが、閣下は笑っているだけだ。
「君の側に居れば、構わないのだろう?」
「私に護衛もしろと?」
「命令した方がいいかな。
それとも、ボーナス追加?」
「お金目当てではありませんよ。
護衛は呼びます。
何かあっては私だけでは責任を取れません」
「そんなヘマはせんよ。
そんな顔では怖がられるぞ、マスタング将軍」
「何をするんですか!
閣下は…、そっち系ですか!?」
ふざけた閣下にお尻を撫でられてロイはヒューズを盾にする。
「はっはっ!
素早い動きだな」
「…閣下。
冗談が過ぎます。
ロイ、首が絞まるから」
「男にこんなことされるなんて。
撫でるのも嫌だけど!」
「あ~…よしよし」
しがみついて来るロイにヒューズは苦笑い。
ロイは呆れたようにため息をついて閣下に忘れ物を渡す。
「次したら許しませんから」
「マスタング将軍、君はその年齢のわりには痩せてるな。
それもあって未だに20代前半に間違えられるのだろう?」
「…人の話を聞いてください。
鍛えてない訳ではないです。
筋肉つきにくいんですよ」
「ウエストも細いし、だから怪我しやすいのかもしれんな」
「何を…っ」
「筋肉の質は悪くないな。
ふむ、全体的にもあるようだし。
トレーニングの質の問題か?
君の場合は筋肉つきすぎてもスピードが遅くなるから難しいな」
「あ、あの…閣下?
そろそろ手を離して頂けますか?」
「すまない、忘れた」
ロイは身体を触られて顔が引きつり、どうやら閣下は日頃から鍛えているので気になるようだ。
「私はこのままでいいんですよ」
「もう少し鍛えても…」
「お気持ちだけで」
(誰でもいいから助けろよ)
「閣下! 私はいかがですか!」
「「脱がんでいい!」」
『貴方はいいから着なさい』
「承知しました」
相変わらずのアームストロング少佐に対する猛獣使いっぷりなセルシアだった。
『閣下、ロイさんはこれでいいんですよ。
軍服だと分からないんですけど、ちゃんと筋肉もあるんです。
ムキムキの筋肉質ではありませんけど。
今は細身の隠れ筋肉質が人気なんですよ』
((…どんな止め方だ))
セルシアにしか出来ない方法だと苦笑いするしかない。
「ヒューズ、まだ残ってたのか」
「グランドピアノの設置に」
「手伝わんぞ」
「分かってるよ。
ピアノ設置におまえさんを使ったら閣下に激怒されるわ」
((確かに…))
「何で全員して納得してるんだ」
「いや、思わず。
頭まで撫でられてたし」
「好きでやられてる訳じゃない」
ハボックの言葉にロイは微かに顔を歪めた。
「まぁ、閣下相手では否定も出来ませんよね」
「ロイに手伝って欲しいのは設置じゃなくてさ」
「結局は手伝わせるんですか」
「ちょっと弾いてくれないか?」
「嫌だ」
「即答かよ!
詳しい奴がいないんだよ。
この時期はピアニストは忙しいし、たったこれだけで呼べないだろ」
「なのに上官の私を使うと?
今でさえも補佐官で目立ってるんだぞ」
「悪いと思ってるよ。
ちょっとでいいからさ」
「酒奢れよ」
「いつもより高いおまえさんの好きなウィスキーを奢るよ、アームストロング少佐が!」
「私ですか!?
はい、お供をしますよ」
(こんな暑苦しい奴と飲めと?)
ジロリと不満顔でロイはヒューズを睨むように見る。
「…帰る」
「冗談だって。
分かった、ちゃんと奢るから!
悪質な冗談でした!」
スタスタと歩き出したロイにしがみついてヒューズは止める。
笑い声が聞こえてロイは驚きながらも敬礼し、ヒューズもロイから離れて敬礼した。
「閣下、何故こちらに?」
「忘れ物をしてな」
「もしかしてこちらですか?
閣下の机に置いてあったので連絡して届ける予定でしたが。
それよりも護衛の方は?」
「はっはっ!」
「置いて来たんですか!?
中尉、護衛に連絡を」
「はっ!」
「護衛などいらんよ」
「必要です!」
「まぁまぁ、落ち着きなさい」
「落ち着いていますが?」
((…閣下相手に怒ってるよ))
ロイにしか出来ないことだが、閣下は笑っているだけだ。
「君の側に居れば、構わないのだろう?」
「私に護衛もしろと?」
「命令した方がいいかな。
それとも、ボーナス追加?」
「お金目当てではありませんよ。
護衛は呼びます。
何かあっては私だけでは責任を取れません」
「そんなヘマはせんよ。
そんな顔では怖がられるぞ、マスタング将軍」
「何をするんですか!
閣下は…、そっち系ですか!?」
ふざけた閣下にお尻を撫でられてロイはヒューズを盾にする。
「はっはっ!
素早い動きだな」
「…閣下。
冗談が過ぎます。
ロイ、首が絞まるから」
「男にこんなことされるなんて。
撫でるのも嫌だけど!」
「あ~…よしよし」
しがみついて来るロイにヒューズは苦笑い。
ロイは呆れたようにため息をついて閣下に忘れ物を渡す。
「次したら許しませんから」
「マスタング将軍、君はその年齢のわりには痩せてるな。
それもあって未だに20代前半に間違えられるのだろう?」
「…人の話を聞いてください。
鍛えてない訳ではないです。
筋肉つきにくいんですよ」
「ウエストも細いし、だから怪我しやすいのかもしれんな」
「何を…っ」
「筋肉の質は悪くないな。
ふむ、全体的にもあるようだし。
トレーニングの質の問題か?
君の場合は筋肉つきすぎてもスピードが遅くなるから難しいな」
「あ、あの…閣下?
そろそろ手を離して頂けますか?」
「すまない、忘れた」
ロイは身体を触られて顔が引きつり、どうやら閣下は日頃から鍛えているので気になるようだ。
「私はこのままでいいんですよ」
「もう少し鍛えても…」
「お気持ちだけで」
(誰でもいいから助けろよ)
「閣下! 私はいかがですか!」
「「脱がんでいい!」」
『貴方はいいから着なさい』
「承知しました」
相変わらずのアームストロング少佐に対する猛獣使いっぷりなセルシアだった。
『閣下、ロイさんはこれでいいんですよ。
軍服だと分からないんですけど、ちゃんと筋肉もあるんです。
ムキムキの筋肉質ではありませんけど。
今は細身の隠れ筋肉質が人気なんですよ』
((…どんな止め方だ))
セルシアにしか出来ない方法だと苦笑いするしかない。