第27話
夢小説設定
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何故、自分に教えるのかとロイには疑問だった。
気に入られている理由も未だに分からない。
「やはり、似ているな」
「えっ?」
「こんな感覚も昔に捨てたはずだったのにな。
だが、悪くはないかもしれない」
「閣下…?」
「何でもない。
どこに行こうかね」
「ご自由に。
ついて行きますので」
「食後のデザートにしようか」
「閣下、甘党なんですね」
「戦場では口に出来なかったせいか、未だにこれが私の贅沢だ。
オススメの店はあるかな」
「それでしたら向かいの店はいかがでしょうか?
若者に人気の店ですし、休日は混雑しているようですよ。
オススメはこだわりの蜂蜜を使った自家製のパンケーキみたいです」
自分は食べないのでセルシアや国民達の意見だが。
「では、それにしようか。
色々とメニューがあるみたいだ」
「それも女性が惹かれるのでしょうね」
「閣下! マスタング将軍!」
「い、いらっしゃいませ」
「気にするな。
1人ではつまらん」
「同席すればよろしいですか?
私は食べませんので」
「飲み物もあるだろう」
「ですが…」
「甘いものを食わせるが?」
「分かりました、ご馳走になりますから」
諦めたように座るロイに閣下は楽しそうに笑う。
閣下に振り回されながらもロイは閣下に同行する。
「閣下、そろそろお時間です。
会議の時間がありますから戻らないと…って、どちらに行くつもりですか」
「険しい顔の頭が固い将軍達との会議は疲れるのだよ。
君のように新しいものさえも受け入れる頭だと助かるんだが。
ほら、面白い屋台もあるな」
「そういう意見も必要なのでは?
同じ意見では偏りが…
確かに物珍しいものですね」
「マスタング将軍、釣られないでください」
「物珍しくて。
閣下、逃げないでください!
私が将軍達に叱られますから!」
逃げようとする閣下をロイは追いかけて腕を掴む。
「つまらない会議なんだが」
「面白い会議など聞いたことがありません。
今日の会議は閣下が必要不可欠ですから」
「やれやれ…君も真面目だな」
「補佐官の任務のうちは真面目にするつもりですから。
私だって逃げ出したいですよ」
「あ~…君は特にな。
意地悪されるし」
「補佐官のうちは閣下がお守りしてくださるのでしょう?
さあ、戻りますよ」
「マスタング将軍、色気を振り撒くのはやめた方が…
君、分かってやってる?」
「どうでしょうね」
妖しい笑みを浮かべるロイに閣下は苦笑いする。
(閣下にあんな発言を…)
(マスタング将軍しか言えない言葉だわ)
(あの閣下を逃亡させないのだから)
補佐官は毎日のように叫んで閣下を護衛達と追いかけていたらしい。
嫌がる閣下を会議室まで背中を押しながらロイは連れて来た。
「お待たせしました」
((…また逃亡しようとしたな))
将軍達も理解しているのか驚きはしない。
「マスタング将軍、閣下を押して来るのは無礼では?」
「それなら逃亡しない方法を教えて頂けますか?」
「そ、それは君が考えるのだろう」
「考えた末の策です。
閣下! どこに行かれるのですか。
座ってください」
「…やれやれ。
本来の補佐官より厳しいな」
苦笑いしながら諦めたようにため息をついて閣下は座る。
「どうぞ、ハーブティーです」
「ありがとう。
マスタング将軍、隣に」
「ですが…
分かりました」
閣下に言われて戸惑いながらもロイは閣下の隣に座った。
内容はいつもと変わらない会議だが、ロイは落ち着かない。
会議資料に“暇だ”“終わらせよう”など閣下からのメッセージにロイが笑いそうになって堪える。
「マスタング将軍、どうかしたのかね?」
「いえ、何でもありません」
「君の意見は?」
「今は言うべきではないかと。
補佐官の任務に就いてますから」
「そうだな。
これに関してはマスタング将軍よりは君が適任だろう。
武装集団も南に侵入していると噂があるし」
「それらしき一味を逮捕したと」
(やはり、ほかの地方は治安が不安定であるな)
発言しなくてもロイは会議の資料には目を通している。
気に入られている理由も未だに分からない。
「やはり、似ているな」
「えっ?」
「こんな感覚も昔に捨てたはずだったのにな。
だが、悪くはないかもしれない」
「閣下…?」
「何でもない。
どこに行こうかね」
「ご自由に。
ついて行きますので」
「食後のデザートにしようか」
「閣下、甘党なんですね」
「戦場では口に出来なかったせいか、未だにこれが私の贅沢だ。
オススメの店はあるかな」
「それでしたら向かいの店はいかがでしょうか?
若者に人気の店ですし、休日は混雑しているようですよ。
オススメはこだわりの蜂蜜を使った自家製のパンケーキみたいです」
自分は食べないのでセルシアや国民達の意見だが。
「では、それにしようか。
色々とメニューがあるみたいだ」
「それも女性が惹かれるのでしょうね」
「閣下! マスタング将軍!」
「い、いらっしゃいませ」
「気にするな。
1人ではつまらん」
「同席すればよろしいですか?
私は食べませんので」
「飲み物もあるだろう」
「ですが…」
「甘いものを食わせるが?」
「分かりました、ご馳走になりますから」
諦めたように座るロイに閣下は楽しそうに笑う。
閣下に振り回されながらもロイは閣下に同行する。
「閣下、そろそろお時間です。
会議の時間がありますから戻らないと…って、どちらに行くつもりですか」
「険しい顔の頭が固い将軍達との会議は疲れるのだよ。
君のように新しいものさえも受け入れる頭だと助かるんだが。
ほら、面白い屋台もあるな」
「そういう意見も必要なのでは?
同じ意見では偏りが…
確かに物珍しいものですね」
「マスタング将軍、釣られないでください」
「物珍しくて。
閣下、逃げないでください!
私が将軍達に叱られますから!」
逃げようとする閣下をロイは追いかけて腕を掴む。
「つまらない会議なんだが」
「面白い会議など聞いたことがありません。
今日の会議は閣下が必要不可欠ですから」
「やれやれ…君も真面目だな」
「補佐官の任務のうちは真面目にするつもりですから。
私だって逃げ出したいですよ」
「あ~…君は特にな。
意地悪されるし」
「補佐官のうちは閣下がお守りしてくださるのでしょう?
さあ、戻りますよ」
「マスタング将軍、色気を振り撒くのはやめた方が…
君、分かってやってる?」
「どうでしょうね」
妖しい笑みを浮かべるロイに閣下は苦笑いする。
(閣下にあんな発言を…)
(マスタング将軍しか言えない言葉だわ)
(あの閣下を逃亡させないのだから)
補佐官は毎日のように叫んで閣下を護衛達と追いかけていたらしい。
嫌がる閣下を会議室まで背中を押しながらロイは連れて来た。
「お待たせしました」
((…また逃亡しようとしたな))
将軍達も理解しているのか驚きはしない。
「マスタング将軍、閣下を押して来るのは無礼では?」
「それなら逃亡しない方法を教えて頂けますか?」
「そ、それは君が考えるのだろう」
「考えた末の策です。
閣下! どこに行かれるのですか。
座ってください」
「…やれやれ。
本来の補佐官より厳しいな」
苦笑いしながら諦めたようにため息をついて閣下は座る。
「どうぞ、ハーブティーです」
「ありがとう。
マスタング将軍、隣に」
「ですが…
分かりました」
閣下に言われて戸惑いながらもロイは閣下の隣に座った。
内容はいつもと変わらない会議だが、ロイは落ち着かない。
会議資料に“暇だ”“終わらせよう”など閣下からのメッセージにロイが笑いそうになって堪える。
「マスタング将軍、どうかしたのかね?」
「いえ、何でもありません」
「君の意見は?」
「今は言うべきではないかと。
補佐官の任務に就いてますから」
「そうだな。
これに関してはマスタング将軍よりは君が適任だろう。
武装集団も南に侵入していると噂があるし」
「それらしき一味を逮捕したと」
(やはり、ほかの地方は治安が不安定であるな)
発言しなくてもロイは会議の資料には目を通している。