第27話
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ハッとしてロイが顔を上げるよりも抱きつかれた。
「なっ!
貴様、何者だ!
マスタング将軍を離せ!」
『ロイさん!』
「おっと…近づくなよ」
(油断してたな。
やめさせたとしても元将軍だし。
牢屋から抜け出したか)
クナイを喉に当てられて腰に装備している銃を奪われた。
「おやめください!」
「ふん、閣下の補佐官か」
バッチを奪われて捨てて踏みつけて壊される。
「…何が目的ですか?」
「閣下を呼べ!
早く来ないと閣下のお気に入りのコイツを」
「ぐ…っ」
床に倒されて蹴られ、ロイは微かに顔を歪める。
「やめんか。
そんなことをしてもおまえが軍に戻れることはない」
「閣下、挑発は!」
「かはっ…
ゲホッ…ゲホッ…」
お腹を蹴られてロイは咳き込み、唇を噛み締める。
「マスタング将軍!」
「中尉、その銃を下ろせ。
おまえの大好きなマスタング将軍の頭を目の前で撃ってもいいならな!」
「……っ…」
悔しそうに睨みながら中尉は構えていた銃を下ろす。
「あんたはマスタング将軍の婚約者だったな。
助けたいか?
そうだな、上着を脱げ」
『えっ?』
「何を…っ」
『分かりました』
「ブラウスのボタンも外せ」
「なっ!」
「未来の夫を助けたいだろ?」
「セルシア、やめろ!」
『……っ…』
「ふざけるな。
私を誰がと思っている」
セルシアがブラウスのボタンに手を掛ける瞬間、
ロイがキレて自分ごと元将軍に炎を浴びせる。
ロイの行動に驚きながらも元将軍とロイを風の錬金術で吹き飛ばして離した。
ヒューズ達がロイの軍服の炎を消火しようと駆け寄る。
「あ、あれ…?」
「マスタング将軍!」
「特殊加工してあるんだよ。
閣下、お騒がせ致しました」
「補佐官が捕まるとは」
「申し訳ありません」
『マスタング将軍』
「何故、脱いだんだ!」
『脱げと言われたら貴方が捕まってるんだから脱ぎますよ!』
「君は馬鹿か!
あんな奴の言うことを聞くな!」
「ちょっ、ロイ。
閣下の前だから」
「あんな奴って一応は将軍だった人なのですが」
『馬鹿って何なんですか!
何で中尉を連れて歩いていないんですか!
貴方こそ、馬鹿でしょ!?』
「うるさい!
ちょっと色々あったんだよ!
馬鹿とは何だ!」
『簡単に捕まって馬鹿です!』
閣下がいる前でロイとセルシアは言い合って痴話喧嘩。
「そのくらいにしなさい」
「い゛…っ」
『いた~い!』
閣下に杖で頭を叩かれ、同時に頭を押さえて沈む。
「凄い音がしましたが…」
「あれはかなり痛い」
「か、閣下…
申し訳ありません。
もう少し手加減してください」
「その方が頭が冷えるだろ。
それとも、水にするか?」
「嫌です」
「い、嫌ですって。
閣下を相手におまえさんは」
「あとは任せた。
マスタング将軍、ハーブティーで手を打ってやろう。
ほら、執務室に戻るぞ」
((ハーブティー?))
「ちょっ…閣下!
セルシア、すまなかった。
またあとで」
『私もごめんなさい。
はい、またあとで』
ロイは戸惑いながらも閣下を走って追いかけて行く。
中尉もロイを追って去り、セルシア はハボックが拾って持って来てくれた軍服を着る。
未だに暴れている元将軍に冷たい視線を向けた。
『そこを退きなさい。
まだ分からないのですか。
もう将軍でもなければ、軍人でもない犯罪者なんですよ』
「女が偉そ…っ」
『その女に踏まれる気持ちはいかがですか。
ロイさんによくもあんなことをして許されるとでも?
貴方達も覚えておいて。
ロイさんに手を出した人は私が絶対に許さないって』
「ぐっ…貴様ぁ!」
風の錬金術で動きを封じた上でセルシアは背中を軍靴で踏む。
「リーゼル大佐、そのくらいにしましょうや。
将軍と昼食するのでしょう?
あとは任せましょう」
『ちゃんと捕らえられて牢屋に入ったか確認して来て』
「承知しました」
『行くわよ、ハボック少尉』
「は、はい!」
半ばキレているセルシアをブレダが宥め、ハボックがセルシアについて行く。
ロイがいないので本気でキレたら手がつけられない。
(女だとバカにしてたら痛い目に合うぞ。
国家錬金術師というだけでは大佐の地位は貰えんよ)
ヒューズは相変わらずだと苦笑いするが、周りの軍人達は初めて見るようで唖然としていた。
閣下に椅子に座らされると顎を触れられ、上を向けさせられてロイは戸惑う。
「あ、あの…」
「私が恐いか?」
「それは…
よく分かりません」
「フッ、そうか。
顔も殴られたのか」
「少しだけ。
たいしたことはありません」
「手当てするか」
「自分でしますから」
「気にするな」
否定しても無駄で何故か閣下に手当てをされた。
「いっつ…」
「少し我慢しなさい」
「すみません」
((何なんだろうか、これは…))
戸惑っているのはロイだけではなく、補佐官達も中尉も同様だ。
「はい、おしまい」
「ありがとうございました。
申し訳ありませんでした」
「何がだ?」
「捕まる失態を。
閣下にご迷惑をお掛けしました」
「君を特別扱いはしておらん。
お気に入りではないとは否定はしない。
かと言って認める訳ではないが。
マスタング将軍、失敗は誰にでもあるだろう。
君が上官ならどうする?」
「何故、失敗したのか考えさせて次は失敗しないように」
「それで構わん。
ただ今の君は司令官であり、補佐官の地位がある。
次に繋げて仕事で取り返せ」
「はっ!
えっ?
あの、報告書などは」
「私は見ていた。
必要ない」
注意だけで終わったことにロイは瞬きして見つめる。
「なっ!
貴様、何者だ!
マスタング将軍を離せ!」
『ロイさん!』
「おっと…近づくなよ」
(油断してたな。
やめさせたとしても元将軍だし。
牢屋から抜け出したか)
クナイを喉に当てられて腰に装備している銃を奪われた。
「おやめください!」
「ふん、閣下の補佐官か」
バッチを奪われて捨てて踏みつけて壊される。
「…何が目的ですか?」
「閣下を呼べ!
早く来ないと閣下のお気に入りのコイツを」
「ぐ…っ」
床に倒されて蹴られ、ロイは微かに顔を歪める。
「やめんか。
そんなことをしてもおまえが軍に戻れることはない」
「閣下、挑発は!」
「かはっ…
ゲホッ…ゲホッ…」
お腹を蹴られてロイは咳き込み、唇を噛み締める。
「マスタング将軍!」
「中尉、その銃を下ろせ。
おまえの大好きなマスタング将軍の頭を目の前で撃ってもいいならな!」
「……っ…」
悔しそうに睨みながら中尉は構えていた銃を下ろす。
「あんたはマスタング将軍の婚約者だったな。
助けたいか?
そうだな、上着を脱げ」
『えっ?』
「何を…っ」
『分かりました』
「ブラウスのボタンも外せ」
「なっ!」
「未来の夫を助けたいだろ?」
「セルシア、やめろ!」
『……っ…』
「ふざけるな。
私を誰がと思っている」
セルシアがブラウスのボタンに手を掛ける瞬間、
ロイがキレて自分ごと元将軍に炎を浴びせる。
ロイの行動に驚きながらも元将軍とロイを風の錬金術で吹き飛ばして離した。
ヒューズ達がロイの軍服の炎を消火しようと駆け寄る。
「あ、あれ…?」
「マスタング将軍!」
「特殊加工してあるんだよ。
閣下、お騒がせ致しました」
「補佐官が捕まるとは」
「申し訳ありません」
『マスタング将軍』
「何故、脱いだんだ!」
『脱げと言われたら貴方が捕まってるんだから脱ぎますよ!』
「君は馬鹿か!
あんな奴の言うことを聞くな!」
「ちょっ、ロイ。
閣下の前だから」
「あんな奴って一応は将軍だった人なのですが」
『馬鹿って何なんですか!
何で中尉を連れて歩いていないんですか!
貴方こそ、馬鹿でしょ!?』
「うるさい!
ちょっと色々あったんだよ!
馬鹿とは何だ!」
『簡単に捕まって馬鹿です!』
閣下がいる前でロイとセルシアは言い合って痴話喧嘩。
「そのくらいにしなさい」
「い゛…っ」
『いた~い!』
閣下に杖で頭を叩かれ、同時に頭を押さえて沈む。
「凄い音がしましたが…」
「あれはかなり痛い」
「か、閣下…
申し訳ありません。
もう少し手加減してください」
「その方が頭が冷えるだろ。
それとも、水にするか?」
「嫌です」
「い、嫌ですって。
閣下を相手におまえさんは」
「あとは任せた。
マスタング将軍、ハーブティーで手を打ってやろう。
ほら、執務室に戻るぞ」
((ハーブティー?))
「ちょっ…閣下!
セルシア、すまなかった。
またあとで」
『私もごめんなさい。
はい、またあとで』
ロイは戸惑いながらも閣下を走って追いかけて行く。
中尉もロイを追って去り、セルシア はハボックが拾って持って来てくれた軍服を着る。
未だに暴れている元将軍に冷たい視線を向けた。
『そこを退きなさい。
まだ分からないのですか。
もう将軍でもなければ、軍人でもない犯罪者なんですよ』
「女が偉そ…っ」
『その女に踏まれる気持ちはいかがですか。
ロイさんによくもあんなことをして許されるとでも?
貴方達も覚えておいて。
ロイさんに手を出した人は私が絶対に許さないって』
「ぐっ…貴様ぁ!」
風の錬金術で動きを封じた上でセルシアは背中を軍靴で踏む。
「リーゼル大佐、そのくらいにしましょうや。
将軍と昼食するのでしょう?
あとは任せましょう」
『ちゃんと捕らえられて牢屋に入ったか確認して来て』
「承知しました」
『行くわよ、ハボック少尉』
「は、はい!」
半ばキレているセルシアをブレダが宥め、ハボックがセルシアについて行く。
ロイがいないので本気でキレたら手がつけられない。
(女だとバカにしてたら痛い目に合うぞ。
国家錬金術師というだけでは大佐の地位は貰えんよ)
ヒューズは相変わらずだと苦笑いするが、周りの軍人達は初めて見るようで唖然としていた。
閣下に椅子に座らされると顎を触れられ、上を向けさせられてロイは戸惑う。
「あ、あの…」
「私が恐いか?」
「それは…
よく分かりません」
「フッ、そうか。
顔も殴られたのか」
「少しだけ。
たいしたことはありません」
「手当てするか」
「自分でしますから」
「気にするな」
否定しても無駄で何故か閣下に手当てをされた。
「いっつ…」
「少し我慢しなさい」
「すみません」
((何なんだろうか、これは…))
戸惑っているのはロイだけではなく、補佐官達も中尉も同様だ。
「はい、おしまい」
「ありがとうございました。
申し訳ありませんでした」
「何がだ?」
「捕まる失態を。
閣下にご迷惑をお掛けしました」
「君を特別扱いはしておらん。
お気に入りではないとは否定はしない。
かと言って認める訳ではないが。
マスタング将軍、失敗は誰にでもあるだろう。
君が上官ならどうする?」
「何故、失敗したのか考えさせて次は失敗しないように」
「それで構わん。
ただ今の君は司令官であり、補佐官の地位がある。
次に繋げて仕事で取り返せ」
「はっ!
えっ?
あの、報告書などは」
「私は見ていた。
必要ない」
注意だけで終わったことにロイは瞬きして見つめる。