第②話
夢小説設定
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ハボックがセルシアに視線を移す。
「それから、大佐の隣にいる若い女性がいるだろ?」
「あ、はい…」
「そいつも国家錬金術師だ」
「えっ…」
「ちなみに21歳だ」
「どう見ても未成年‥‥」
「あぁ、俺も間違えて怒られた」
近くにいると煙草を吸えないので離れてハボックは吸っているのだろう。
司令部の執務室に戻ると大佐はため息をついた。
「やっと仕事が終わったというのに…
また仕事が増えたじゃないか」
「そんなの知るかよ。
今日はさぼってねぇんだな」
「はぁ~っ…
中佐とデートだったのに‥‥」
『また後日行けばいいじゃないですか』
「…まだ有効だったのか?」
驚いたように大佐はセルシアを見上げる。
『はい、大佐がいいのであれば…』
「もちろんだ!
よし、有給休暇を取ってデートしよう」
『…2人一緒には無理かと』
「な、何とかなる」
『楽しみにしています』
「なに部下を口説いてんだよ。
あんたも大変だな、無能な上官で」
「口出しするな」
『無能の上官?
どこに?』
「目の前にいるだろう!!?」
セルシアはにっこりと笑う。
『大佐は有能な上官で私の憧れです』
セルシアの言葉にエドは唖然とする。
我に返り、エドはセルシアを見つめた。
「鋼の、惚れたのか?
セルシアはやらないぞ」
「誰が惚れるか!!
というか、大佐のじゃねぇだろ!
そうじゃなくて!
あんた…じゃなかった。
え~と、リーゼル中佐だっけ?
強いのか…?」
疑うというよりも、その錬金術に関して興味があるのだろう。
『確かに女性の錬金術師は少ないですが、弱ければ国家錬金術師にはなれません』
凛とした口調でセルシアは答える。
「兄さんが無神経なことを言ってすみません。
ただ、中佐の錬金術に興味があるんです」
『そう簡単に教えるとでも?
私が教えるとしたら、ただ1人ですよ』
「誰だよ?」
『ロイ・マスタング大佐、ただ1人です。
失礼します』
「「‥‥‥ι」」
セルシアの憧れと忠誠心は本気なようだ。
口元を緩め、大佐はエドを見ていた。
セルシアが出て行った執務室からはエドの叫び声が響いた。
その時、銃声が微かに聞こえた。
「…中尉?」
「いや、隣にいるはずだから音が小さい」
気になったのか、大佐は立ち上がって隣の執務室に行く。
「中尉、今のは君じゃないな?」
「はい」
「となると、誰が?
訓練所のはここまで聞こえるはずがない」
考えていた大佐がふと気づく。
「リーゼル中佐はどこに行った?」
「資料を取りに行きましたが…」
「まさか‥‥」
大佐が執務室から飛び出し、中尉もついて行く。
「少尉達は待機してて。
何かあったら、呼ぶから」
「「はっ!」」
セルシアの実力が分からないので少し不安になった。
若い女性でも国家錬金術師、弱いとは思っていないが、やはり心配に思う。
「それから、大佐の隣にいる若い女性がいるだろ?」
「あ、はい…」
「そいつも国家錬金術師だ」
「えっ…」
「ちなみに21歳だ」
「どう見ても未成年‥‥」
「あぁ、俺も間違えて怒られた」
近くにいると煙草を吸えないので離れてハボックは吸っているのだろう。
司令部の執務室に戻ると大佐はため息をついた。
「やっと仕事が終わったというのに…
また仕事が増えたじゃないか」
「そんなの知るかよ。
今日はさぼってねぇんだな」
「はぁ~っ…
中佐とデートだったのに‥‥」
『また後日行けばいいじゃないですか』
「…まだ有効だったのか?」
驚いたように大佐はセルシアを見上げる。
『はい、大佐がいいのであれば…』
「もちろんだ!
よし、有給休暇を取ってデートしよう」
『…2人一緒には無理かと』
「な、何とかなる」
『楽しみにしています』
「なに部下を口説いてんだよ。
あんたも大変だな、無能な上官で」
「口出しするな」
『無能の上官?
どこに?』
「目の前にいるだろう!!?」
セルシアはにっこりと笑う。
『大佐は有能な上官で私の憧れです』
セルシアの言葉にエドは唖然とする。
我に返り、エドはセルシアを見つめた。
「鋼の、惚れたのか?
セルシアはやらないぞ」
「誰が惚れるか!!
というか、大佐のじゃねぇだろ!
そうじゃなくて!
あんた…じゃなかった。
え~と、リーゼル中佐だっけ?
強いのか…?」
疑うというよりも、その錬金術に関して興味があるのだろう。
『確かに女性の錬金術師は少ないですが、弱ければ国家錬金術師にはなれません』
凛とした口調でセルシアは答える。
「兄さんが無神経なことを言ってすみません。
ただ、中佐の錬金術に興味があるんです」
『そう簡単に教えるとでも?
私が教えるとしたら、ただ1人ですよ』
「誰だよ?」
『ロイ・マスタング大佐、ただ1人です。
失礼します』
「「‥‥‥ι」」
セルシアの憧れと忠誠心は本気なようだ。
口元を緩め、大佐はエドを見ていた。
セルシアが出て行った執務室からはエドの叫び声が響いた。
その時、銃声が微かに聞こえた。
「…中尉?」
「いや、隣にいるはずだから音が小さい」
気になったのか、大佐は立ち上がって隣の執務室に行く。
「中尉、今のは君じゃないな?」
「はい」
「となると、誰が?
訓練所のはここまで聞こえるはずがない」
考えていた大佐がふと気づく。
「リーゼル中佐はどこに行った?」
「資料を取りに行きましたが…」
「まさか‥‥」
大佐が執務室から飛び出し、中尉もついて行く。
「少尉達は待機してて。
何かあったら、呼ぶから」
「「はっ!」」
セルシアの実力が分からないので少し不安になった。
若い女性でも国家錬金術師、弱いとは思っていないが、やはり心配に思う。