第25話
夢小説設定
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ロイは思い出して洞窟の穴に置いていた布袋を取り出した。
「空間に落ちて来た宝石の塊の欠片も集めて来ました。
大きいのはさすがに持って来れなかったのですが…」
「ロイ、何で持って来てるんだ」
「余裕ありすぎだろ!」
「価値ありそうだったし、必要なのかと思って」
「こいつの場合は余裕ではなくてマイペースなだけだ」
「マスタング将軍が開けた穴から安全なら回収が出来そうですね」
「そうだな。
マスタング将軍、ご苦労様。
軍の病院で検査をして来なさい」
「分かりました」
説明も終えてロイは中尉達に同行されて病院に行く。
(何だ、これは…
痛みが増して来たな)
身体中の痛みが激しくなってロイは顔を歪める。
「マスタング将軍、痛みが強くなって来ましたか?」
「…気分悪い」
「検査を中断しましょう。
錬金術もかなり使いましたから精神的な過労と衰弱も見られます」
軍の病院の個室のベットで休み、ロイはため息をつく。
「どうかなさったのですか?」
「思っていた以上に過労が酷いな。
途中で気分悪くなって。
今は病室で休ませてるよ。
検査入院させた方がいいだろう」
「そう、ですか」
「…会えますか?」
「無理させないようにな」
ハボック達に仕事を任せて中尉とヒューズが残っていた。
セルシアは入院手続きと着替えを取りに家に戻ってる。
ベットにロイがいなくて一瞬驚くが、別室に電気がついていることに気づいた。
「うっ、く…ゲホッ…ゲホッ…」
「ロイっ!
リザちゃん、医者を呼んで!
かなり熱もある」
「は、はい!」
「ロイ、水飲めるか?」
「いらな…っ」
「脱水症状を起こしてるかもな。
よしよし、大丈夫。
一口でもいいから飲め」
「んぐっ…」
「ダメか、身体が受け入れないか」
寒気と激しい嘔吐と頭痛、意識が朦朧としている。
「脱水症状が出てますね。
点滴もしたので症状も落ち着くはずです」
「臓器が傷ついていることは?」
「レントゲンを撮りましたが、それは大丈夫です。
骨折もしていません」
「それでは…」
「過労、としか」
『錬金術の使いすぎです。
いくら有能の方でも対価に精神力を奪われ過ぎたんですよ』
「そんなことが?」
『しばらく休めばよくなります。
それしか方法なかったんです』
高熱でうなされているロイの頭を撫でた。
「…マスタングさん」
『家に1人で居させる訳にはいかなかったので』
「そう、だろうな」
泣いてしがみついて来たウィンリィを置いては来れなかった。
「ん…っ」
「マスタングさん!」
「なん、で…」
「心配だから」
「大丈夫だよ。
そんな顔、するな」
弱々しい声にウィンリィは泣きそうになって俯いた。
ほとんど眠っていて気分がよくなってベットから起き上がれたのはそれから3日後だった。
検査が続行されて異常なしと診断されるまでは帰れない。
「マスタング将軍、気分は?」
「閣下!?」
「きちんと君に説明しようかと。
宝石は掘り出しが進んでる。
それが終われば、あの鉱山は閉鎖することになった。
またないとは言えないからな」
「そうですか」
「宝石の一部は軍で保管するが、あとは職人達に平等に分け与える。
その方が暴動にならんだろうな」
「無茶をしてご心配かけて申し訳ありません」
「まったくだ。
だが、お陰で助かった人も多い。
もうしばらくゆっくり休みなさい」
「ありがとうございます」
「無理しても逆効果だ。
さてと、長居してもよくないだろうから帰るよ」
「ありがとうございました」
ちなみに補佐官情報によるとマスコミ達はロイを救世主と報道し、将軍達の機嫌は最悪なようだ。
『ロイさん、気分はどうですか?』
「大丈夫だよ」
『顔色もよくなったし、熱もないですね。
担当医に許可を頂いてアップルパイを焼いて持って来ましたよ』
「ありがとう」
『ウィンリィちゃんも会いたがってましたよ。
でも、さすがに軍の病院に何度も連れて来れないので』
「…そうだな。
異常は見つかってないし、大丈夫だとは思うのだが」
『無理は禁物ですよ』
検査中に体調悪くしたのもあり、念の為だと退院させてもらえない。
「空間に落ちて来た宝石の塊の欠片も集めて来ました。
大きいのはさすがに持って来れなかったのですが…」
「ロイ、何で持って来てるんだ」
「余裕ありすぎだろ!」
「価値ありそうだったし、必要なのかと思って」
「こいつの場合は余裕ではなくてマイペースなだけだ」
「マスタング将軍が開けた穴から安全なら回収が出来そうですね」
「そうだな。
マスタング将軍、ご苦労様。
軍の病院で検査をして来なさい」
「分かりました」
説明も終えてロイは中尉達に同行されて病院に行く。
(何だ、これは…
痛みが増して来たな)
身体中の痛みが激しくなってロイは顔を歪める。
「マスタング将軍、痛みが強くなって来ましたか?」
「…気分悪い」
「検査を中断しましょう。
錬金術もかなり使いましたから精神的な過労と衰弱も見られます」
軍の病院の個室のベットで休み、ロイはため息をつく。
「どうかなさったのですか?」
「思っていた以上に過労が酷いな。
途中で気分悪くなって。
今は病室で休ませてるよ。
検査入院させた方がいいだろう」
「そう、ですか」
「…会えますか?」
「無理させないようにな」
ハボック達に仕事を任せて中尉とヒューズが残っていた。
セルシアは入院手続きと着替えを取りに家に戻ってる。
ベットにロイがいなくて一瞬驚くが、別室に電気がついていることに気づいた。
「うっ、く…ゲホッ…ゲホッ…」
「ロイっ!
リザちゃん、医者を呼んで!
かなり熱もある」
「は、はい!」
「ロイ、水飲めるか?」
「いらな…っ」
「脱水症状を起こしてるかもな。
よしよし、大丈夫。
一口でもいいから飲め」
「んぐっ…」
「ダメか、身体が受け入れないか」
寒気と激しい嘔吐と頭痛、意識が朦朧としている。
「脱水症状が出てますね。
点滴もしたので症状も落ち着くはずです」
「臓器が傷ついていることは?」
「レントゲンを撮りましたが、それは大丈夫です。
骨折もしていません」
「それでは…」
「過労、としか」
『錬金術の使いすぎです。
いくら有能の方でも対価に精神力を奪われ過ぎたんですよ』
「そんなことが?」
『しばらく休めばよくなります。
それしか方法なかったんです』
高熱でうなされているロイの頭を撫でた。
「…マスタングさん」
『家に1人で居させる訳にはいかなかったので』
「そう、だろうな」
泣いてしがみついて来たウィンリィを置いては来れなかった。
「ん…っ」
「マスタングさん!」
「なん、で…」
「心配だから」
「大丈夫だよ。
そんな顔、するな」
弱々しい声にウィンリィは泣きそうになって俯いた。
ほとんど眠っていて気分がよくなってベットから起き上がれたのはそれから3日後だった。
検査が続行されて異常なしと診断されるまでは帰れない。
「マスタング将軍、気分は?」
「閣下!?」
「きちんと君に説明しようかと。
宝石は掘り出しが進んでる。
それが終われば、あの鉱山は閉鎖することになった。
またないとは言えないからな」
「そうですか」
「宝石の一部は軍で保管するが、あとは職人達に平等に分け与える。
その方が暴動にならんだろうな」
「無茶をしてご心配かけて申し訳ありません」
「まったくだ。
だが、お陰で助かった人も多い。
もうしばらくゆっくり休みなさい」
「ありがとうございます」
「無理しても逆効果だ。
さてと、長居してもよくないだろうから帰るよ」
「ありがとうございました」
ちなみに補佐官情報によるとマスコミ達はロイを救世主と報道し、将軍達の機嫌は最悪なようだ。
『ロイさん、気分はどうですか?』
「大丈夫だよ」
『顔色もよくなったし、熱もないですね。
担当医に許可を頂いてアップルパイを焼いて持って来ましたよ』
「ありがとう」
『ウィンリィちゃんも会いたがってましたよ。
でも、さすがに軍の病院に何度も連れて来れないので』
「…そうだな。
異常は見つかってないし、大丈夫だとは思うのだが」
『無理は禁物ですよ』
検査中に体調悪くしたのもあり、念の為だと退院させてもらえない。