第25話
夢小説設定
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ロイは巨大な宝石に近づいて錬金術を発動させる。
「ぐ…っ」
巨大な宝石を炎で囲むように保つが、
ロイの表情は歪んでいてそれは長時間も保てないことを物語っている。
エドは落ちて来る岩などからロイを守り、セルシアは鉱山の温度と空気を保ちながらロイの炎の威力を高めていた。
「将軍…」
鉱山の様子は設置してあるカメラの映像から生中継されている。
「はっ、ぐぅ…」
「将軍!」
「大丈夫だ。
余所見をするな」
「くそっ…」
エドは悔しさと苛立ちを感じながら刃で落ちて来る岩を破壊する。
「閣下!
居ますか!?」
「あぁ、ここに居る。
これ以上は…
君達も避難をしなさい。
被害は出るが、仕方ない」
「閣下、破壊許可を。
被害を最小限にするつもりですが、難しいです」
「…大丈夫なのか?」
「今はそれしか方法がありません」
「分かった、許可する」
軍の通信機を使用してロイは閣下と話している。
「鋼の、私のことは気にするな。
宝石に大量の水を!」
「そんなことしたらあんたが!」
「大丈夫だ」
「くっそ…分かったよ。
いくぞ!」
ロイの炎がエドの錬金術で消され、ロイに岩などが落ちて来て手で庇いながらもその場からは離れない。
「セルシア、今だ!
全力でやれ!」
『はい!』
ロイが土台になってセルシアを持ち上げて飛ばすとセルシアのいくつもの風の刃で宝石にヒビが入る。
大きな音が響き、土煙で映像には何も見えない。
「ぐあっ!」
『きゃあぁぁっ!』
「兄さん!」
「リーゼル大佐!」
暴風で吹き飛ばされて来たエドをアルが、セルシアを中尉とハボックが抱き止める。
「た、助かった…
将軍は!?」
『ロイさんっ!』
「将軍!」
「ダメです、崩れてます」
鉱山の入り口は塞がれて岩が崩れ落ちていた。
「ロイっ!
くっそ、あのバカ…っ」
『ハボック少尉、離して。
私の錬金術で』
「やめなさい。
かなり力を使ったはずだ」
『嫌ですっ!
ロイさんは生きてます!』
「あいつ、俺達を突き飛ばして自分は…」
「将軍!
貴方を守るって。
約束、したのに!」
「中尉…」
泣き叫ぶ中尉にハボックも涙を拭いながら言葉を掛けれない。
どれくらい時間が経ったのかロイの救出方法も分からず。
そんな時に大きな爆発音が響き、何事かと一斉に振り向いた。
「ゴホッ…ゴホッ…
な、何とか脱出成功」
鉱山の崩れた入口から少し離れた場所に穴が開いてロイが土の汚れのある格好で出て来た。
『ロイ、さん…っ!
本物…ですよね?』
「あぁ。
ただいま、セルシア」
『……っ…』
抱きついて来るセルシアにロイは抱き締めながら苦笑い。
「すまなかった。
あの対策しか浮かばなくてな」
「将軍…っ」
「よく無事でお戻りに。
信じて待っておりました!」
泣きながら敬礼する中尉と涙を拭ってハボックも敬礼した。
ロイは中尉の涙を拭い、微かに笑みを浮かべる。
「まったく、君は。
もう泣くな」
「な、泣いてません!」
「そういうことにしておくか」
「あんたはバカか!
心配かけやがって!」
エドも涙目になっていてマスコミ達も国民達も安堵して拍手が響く。
「ロイ、悪運強いな。
怪我は?」
「身体中が痛い。
どこを怪我してるか分からん」
「マスタング将軍、まずはよく無事に帰って来た」
「どうやって救出を?」
「それは…」
「事情を聞く前に救護班に診てもらいましょう。
何かあっては大変ですから」
ヒューズの言葉に閣下達も頷き、ロイは救護班に検査してもらう。
「打撲など身体中にありますが、大きな怪我はありません。
ですが、車の設備では分からないものがあるので軍の病院で検査をしてもらった方がよろしいかと」
「分かった」
軍服を着て救護班の車からロイは出て行く。
「大丈夫か?」
「はい、検査は念の為に必要だと言われましたが」
「それで話の続きだが…」
「洞窟の下が空間になっていたので、軍の訓練を受けてない2人は危険だと爆風を利用して突き飛ばしました。
洞窟前には私の部下達もいますから受け止めてくれるだろうと。
かなり落ちていろんなとこにはぶつけて気絶もしてましたが、空間に落ちて水でやられた炎は威力は弱くなったので鉄など対価が使える錬成の破壊と銃で脱出しました」
「デタラメ人間過ぎるだろ」
「大丈夫だったのか?」
「何度か意識がぶっ飛んだ気も…」
ロイでなければ助からなかったかもしれない。
「ぐ…っ」
巨大な宝石を炎で囲むように保つが、
ロイの表情は歪んでいてそれは長時間も保てないことを物語っている。
エドは落ちて来る岩などからロイを守り、セルシアは鉱山の温度と空気を保ちながらロイの炎の威力を高めていた。
「将軍…」
鉱山の様子は設置してあるカメラの映像から生中継されている。
「はっ、ぐぅ…」
「将軍!」
「大丈夫だ。
余所見をするな」
「くそっ…」
エドは悔しさと苛立ちを感じながら刃で落ちて来る岩を破壊する。
「閣下!
居ますか!?」
「あぁ、ここに居る。
これ以上は…
君達も避難をしなさい。
被害は出るが、仕方ない」
「閣下、破壊許可を。
被害を最小限にするつもりですが、難しいです」
「…大丈夫なのか?」
「今はそれしか方法がありません」
「分かった、許可する」
軍の通信機を使用してロイは閣下と話している。
「鋼の、私のことは気にするな。
宝石に大量の水を!」
「そんなことしたらあんたが!」
「大丈夫だ」
「くっそ…分かったよ。
いくぞ!」
ロイの炎がエドの錬金術で消され、ロイに岩などが落ちて来て手で庇いながらもその場からは離れない。
「セルシア、今だ!
全力でやれ!」
『はい!』
ロイが土台になってセルシアを持ち上げて飛ばすとセルシアのいくつもの風の刃で宝石にヒビが入る。
大きな音が響き、土煙で映像には何も見えない。
「ぐあっ!」
『きゃあぁぁっ!』
「兄さん!」
「リーゼル大佐!」
暴風で吹き飛ばされて来たエドをアルが、セルシアを中尉とハボックが抱き止める。
「た、助かった…
将軍は!?」
『ロイさんっ!』
「将軍!」
「ダメです、崩れてます」
鉱山の入り口は塞がれて岩が崩れ落ちていた。
「ロイっ!
くっそ、あのバカ…っ」
『ハボック少尉、離して。
私の錬金術で』
「やめなさい。
かなり力を使ったはずだ」
『嫌ですっ!
ロイさんは生きてます!』
「あいつ、俺達を突き飛ばして自分は…」
「将軍!
貴方を守るって。
約束、したのに!」
「中尉…」
泣き叫ぶ中尉にハボックも涙を拭いながら言葉を掛けれない。
どれくらい時間が経ったのかロイの救出方法も分からず。
そんな時に大きな爆発音が響き、何事かと一斉に振り向いた。
「ゴホッ…ゴホッ…
な、何とか脱出成功」
鉱山の崩れた入口から少し離れた場所に穴が開いてロイが土の汚れのある格好で出て来た。
『ロイ、さん…っ!
本物…ですよね?』
「あぁ。
ただいま、セルシア」
『……っ…』
抱きついて来るセルシアにロイは抱き締めながら苦笑い。
「すまなかった。
あの対策しか浮かばなくてな」
「将軍…っ」
「よく無事でお戻りに。
信じて待っておりました!」
泣きながら敬礼する中尉と涙を拭ってハボックも敬礼した。
ロイは中尉の涙を拭い、微かに笑みを浮かべる。
「まったく、君は。
もう泣くな」
「な、泣いてません!」
「そういうことにしておくか」
「あんたはバカか!
心配かけやがって!」
エドも涙目になっていてマスコミ達も国民達も安堵して拍手が響く。
「ロイ、悪運強いな。
怪我は?」
「身体中が痛い。
どこを怪我してるか分からん」
「マスタング将軍、まずはよく無事に帰って来た」
「どうやって救出を?」
「それは…」
「事情を聞く前に救護班に診てもらいましょう。
何かあっては大変ですから」
ヒューズの言葉に閣下達も頷き、ロイは救護班に検査してもらう。
「打撲など身体中にありますが、大きな怪我はありません。
ですが、車の設備では分からないものがあるので軍の病院で検査をしてもらった方がよろしいかと」
「分かった」
軍服を着て救護班の車からロイは出て行く。
「大丈夫か?」
「はい、検査は念の為に必要だと言われましたが」
「それで話の続きだが…」
「洞窟の下が空間になっていたので、軍の訓練を受けてない2人は危険だと爆風を利用して突き飛ばしました。
洞窟前には私の部下達もいますから受け止めてくれるだろうと。
かなり落ちていろんなとこにはぶつけて気絶もしてましたが、空間に落ちて水でやられた炎は威力は弱くなったので鉄など対価が使える錬成の破壊と銃で脱出しました」
「デタラメ人間過ぎるだろ」
「大丈夫だったのか?」
「何度か意識がぶっ飛んだ気も…」
ロイでなければ助からなかったかもしれない。