第25話
夢小説設定
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中尉の行動に驚いてロイは中尉に視線を向ける。
「中尉…?」
「やっとこちらを向きましたね。
何があったのか分かりませんし、聞きませんから戻りましょう。
リーゼル大佐も待ってます」
「…そうだな」
やっと立ち上がって微かに笑みを浮かべた。
『マスタング将軍、発見!
戻って来ないから探しに来ました。
あれ、ヒューズ中佐と中尉もいたんですね』
「俺達はついでかよ!」
「…リーゼル大佐。
私は待っているように言っていたのですが」
『だから、待ったよ。
5分は待った』
「そういうことではありません」
ため息をつく中尉にヒューズは苦笑いする。
『マスタング将軍。
いえ、ロイさん。
何があったか聞きません。
大丈夫ですよ』
「…セルシア。
こういうのに関してはすぐに気づかれてしまうな」
『ロイさんにだけですよ。
貴方は隠れそうとしますから』
苦笑いしてロイはセルシアを抱き締めて肩に顔を埋める。
セルシアに頭を撫でられて肩から力が抜けた。
「よし、戻ろうか。
悪かったな」
『大丈夫ですよ』
「ヒューズも中尉も悪かった」
「やれやれ。
世話が焼けるな」
「今更です」
ロイは微かに笑みを浮かべてセルシアの肩を抱いた。
休憩を貰って少し早めの昼食にすることにした。
「ある意味で拷問だよな。
うまそうな匂いで。
いや、食堂の飯もうまいけど」
「拷問って。
毎日凄いですよね。
何種類くらいレパートリーがあるんでしょうね」
「肉料理もあるけど、ちゃんと野菜あっぷりだし。
果物やスィーツも入ってるもんな」
ハボック達は羨ましそうに見ながらそれを横目に仕事する。
「うまいな」
((…でしょうね))
『ありがとうございます。
今日のスィーツは旬のイチゴのタルトですよ』
「それは楽しみだ」
「将軍、不思議なんですけど。
どんな身体してるんですか。
甘いもの食ってんのに太らないし」
『そんなに砂糖も使ってないし、甘さ控えめにしてるよ』
「私は太らない体質なんだよ」
「…いいですね」
「いいことばかりじゃないぞ。
筋肉もつかないからな」
『筋肉が全然ない訳じゃないし、これくらいの方がいいです』
「軍人としてはちょっとな」
「小柄ですよね」
「誰が小柄だ!
小柄ではない」
「ハボック、言葉のチョイスが…」
「痩せてますからね」
「おまえはわざとか?
そこまで痩せてはいない」
「すいません…」
ハボックの言葉に中尉達が頭を抱えたのだった。
『言葉の引き出し、少な過ぎ』
「事実ですけど」
『よく激怒されなかったね』
「いや、教官達に怒られまくって呆れてましたよ」
『すっごく想像つく。
それもわざとじゃなくて。
計算して怒らせる戦略じゃないんだもんね。
今までいなかったタイプだし』
「ハボックみたいな奴が沢山いたら大変ですよ」
「くくっ、確かに」
最終的にハボックはいつもからかわれてしまう。
昼食と食後のデザートを堪能して仕事に戻る。
いつも通りに戻ったロイに中尉は安堵した。
「マスタング将軍、居るか!」
「どうなさったんですか?」
「緊急事態だ!
鉱山から巨大な宝石が見つかったんだが、それが崩れ落ちそうなんだ」
「はっ?」
「それならマスタング将軍ではなくても」
「ほかの者も投入してるが、保てずに苦戦してるんだ。
すぐに向かってくれ!
閣下も準備次第、向かうから」
「分かりました。
行くぞ!
セルシア、援護を頼む」
『承知しました』
ロイと共に鉱山に向かうと高い建物くらいの巨大な宝石があって今までにない程で驚愕する。
「あれを掘り出せれば…」
「バカ、なに言ってんだい!
今の技術では無理だ」
「死にたいのか!」
「死んだら取り返しがつかないよ!
いいから諦めろ!」
「皆さん、こちらに避難を!」
仲間達に怒鳴られながらも避難していた。
「この大きさは予想外…だな。
私でも保つのは難しいかもしれん。
閣下はまだ到着しないのか?」
「もうしばらく掛かるかと思われます」
「1時間…
それ以上は無理かもしれん」
「鋼の錬金術師は?」
「もう試しました。
いろんな錬金術で支えてましたが。
数分も重さで破壊されて。
ほかの国家錬金術師も」
ミシミシと音を立てて岩なども落ちて来る。
「鋼の、援護に回れ。
中尉達は外に…」
「ですが!」
「命令だ。
鋼の、風の錬金術師以外は全員外に避難!
アルフォス、中尉を頼む」
「…分かりました」
泣きそうな顔で中尉はアルに連れられて避難し、ハボック達も悔しそうにロイに敬礼して避難する。
「中尉…?」
「やっとこちらを向きましたね。
何があったのか分かりませんし、聞きませんから戻りましょう。
リーゼル大佐も待ってます」
「…そうだな」
やっと立ち上がって微かに笑みを浮かべた。
『マスタング将軍、発見!
戻って来ないから探しに来ました。
あれ、ヒューズ中佐と中尉もいたんですね』
「俺達はついでかよ!」
「…リーゼル大佐。
私は待っているように言っていたのですが」
『だから、待ったよ。
5分は待った』
「そういうことではありません」
ため息をつく中尉にヒューズは苦笑いする。
『マスタング将軍。
いえ、ロイさん。
何があったか聞きません。
大丈夫ですよ』
「…セルシア。
こういうのに関してはすぐに気づかれてしまうな」
『ロイさんにだけですよ。
貴方は隠れそうとしますから』
苦笑いしてロイはセルシアを抱き締めて肩に顔を埋める。
セルシアに頭を撫でられて肩から力が抜けた。
「よし、戻ろうか。
悪かったな」
『大丈夫ですよ』
「ヒューズも中尉も悪かった」
「やれやれ。
世話が焼けるな」
「今更です」
ロイは微かに笑みを浮かべてセルシアの肩を抱いた。
休憩を貰って少し早めの昼食にすることにした。
「ある意味で拷問だよな。
うまそうな匂いで。
いや、食堂の飯もうまいけど」
「拷問って。
毎日凄いですよね。
何種類くらいレパートリーがあるんでしょうね」
「肉料理もあるけど、ちゃんと野菜あっぷりだし。
果物やスィーツも入ってるもんな」
ハボック達は羨ましそうに見ながらそれを横目に仕事する。
「うまいな」
((…でしょうね))
『ありがとうございます。
今日のスィーツは旬のイチゴのタルトですよ』
「それは楽しみだ」
「将軍、不思議なんですけど。
どんな身体してるんですか。
甘いもの食ってんのに太らないし」
『そんなに砂糖も使ってないし、甘さ控えめにしてるよ』
「私は太らない体質なんだよ」
「…いいですね」
「いいことばかりじゃないぞ。
筋肉もつかないからな」
『筋肉が全然ない訳じゃないし、これくらいの方がいいです』
「軍人としてはちょっとな」
「小柄ですよね」
「誰が小柄だ!
小柄ではない」
「ハボック、言葉のチョイスが…」
「痩せてますからね」
「おまえはわざとか?
そこまで痩せてはいない」
「すいません…」
ハボックの言葉に中尉達が頭を抱えたのだった。
『言葉の引き出し、少な過ぎ』
「事実ですけど」
『よく激怒されなかったね』
「いや、教官達に怒られまくって呆れてましたよ」
『すっごく想像つく。
それもわざとじゃなくて。
計算して怒らせる戦略じゃないんだもんね。
今までいなかったタイプだし』
「ハボックみたいな奴が沢山いたら大変ですよ」
「くくっ、確かに」
最終的にハボックはいつもからかわれてしまう。
昼食と食後のデザートを堪能して仕事に戻る。
いつも通りに戻ったロイに中尉は安堵した。
「マスタング将軍、居るか!」
「どうなさったんですか?」
「緊急事態だ!
鉱山から巨大な宝石が見つかったんだが、それが崩れ落ちそうなんだ」
「はっ?」
「それならマスタング将軍ではなくても」
「ほかの者も投入してるが、保てずに苦戦してるんだ。
すぐに向かってくれ!
閣下も準備次第、向かうから」
「分かりました。
行くぞ!
セルシア、援護を頼む」
『承知しました』
ロイと共に鉱山に向かうと高い建物くらいの巨大な宝石があって今までにない程で驚愕する。
「あれを掘り出せれば…」
「バカ、なに言ってんだい!
今の技術では無理だ」
「死にたいのか!」
「死んだら取り返しがつかないよ!
いいから諦めろ!」
「皆さん、こちらに避難を!」
仲間達に怒鳴られながらも避難していた。
「この大きさは予想外…だな。
私でも保つのは難しいかもしれん。
閣下はまだ到着しないのか?」
「もうしばらく掛かるかと思われます」
「1時間…
それ以上は無理かもしれん」
「鋼の錬金術師は?」
「もう試しました。
いろんな錬金術で支えてましたが。
数分も重さで破壊されて。
ほかの国家錬金術師も」
ミシミシと音を立てて岩なども落ちて来る。
「鋼の、援護に回れ。
中尉達は外に…」
「ですが!」
「命令だ。
鋼の、風の錬金術師以外は全員外に避難!
アルフォス、中尉を頼む」
「…分かりました」
泣きそうな顔で中尉はアルに連れられて避難し、ハボック達も悔しそうにロイに敬礼して避難する。