第25話
夢小説設定
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ロイの服を掴みながら安心して眠っているウィンリィに安堵しながらも少し不安もある。
(親って子供の些細なことに反応してしまうんだろうな。
私でもそうなのだから血の繋がっているなら尚更か。
マダムもそうだったのかな。
私の両親も不安になって悩んだり、私の成長に喜んだりしてくれたのだろうか。
それなのに私は覚えてない)
両親に対する罪悪感を感じながらロイは眠りに着く。
「んんっ…
マスタングさん?」
目が覚めて何度か瞬きしてウィンリィは寝惚け眼で見つめる。
『ウィンリィちゃん、起きた?
もう少し寝てていいよ』
「大丈夫です」
着替え終わって髪を結ってるセルシアに可愛らしいのに不思議と大人の女性を感じた。
『よく眠ってるみたいだから静かにね』
「はい」
眠っているロイを起こさないようにセルシアは布団を掛け直し、ウィンリィと寝室から出る。
(微かな声といい香りで目覚める日が来るなんてな。
無縁の幸せだと思ってた)
楽しそうな様子にロイは微かに笑みが浮かぶ。
「楽しそうだな。
何を作ってるんだ?」
『ひゃっ!
ロイさん、おはようございます。
いつも言ってますけど、気配なく現れないでください!』
「くくっ…すまない」
(分かってやってますね)
脱力しているセルシアにロイはクスクスと笑いながら手を貸して起こし、その様子にウィンリィは苦笑い。
お揃いのエプロンで朝食を作るセルシアとウィンリィ。
『まだ出来上がってませんし、準備して来てください』
「あぁ、そうするよ。
ウィンリィもおはよう」
「おはようございます!」
セルシアの頬にキスしてウィンリィの頭を撫でてロイはお風呂場に向かう。
『ウィンリィちゃん、新聞を取って来てくれる?』
「了解です!」
『テーブルに置いといて』
「はい」
パタパタと走って行くウィンリィに微笑む。
(事件がないといいんだが、最近は静か過ぎる。
いくら東方より事件が少ないと言っても怪しいな。
調査が必要かもしれんが、今は動くのは刺激になるか。
しばらく様子を見るかもな)
裏ではブレダを中心にセルシアの隊が調査に動いている。
怪しい面がありながらも証拠はまだ見つからない。
「マスタングさん!
珈琲派ですか? 紅茶派ですか?」
「珈琲だが、珈琲派という訳でもないが…」
「美味しい紅茶の葉を頂いたので今日は紅茶を淹れますね!」
「あっ、うん」
『グレイシアさんに頂いたみたいです』
「…そうか」
元気過ぎるウィンリィに少し戸惑ってロイは苦笑い。
「はい、どうぞ。
砂糖とミルクはいりますか?」
「このままで構わないよ。
うん、うまいな」
「グレイシアさんにコツを教えて頂きました。
なんか渋くなって。
ヒューズ中佐が顔を引きつらせて苦笑いしてました」
「あ~…なるほど」
安易に想像がつき、教え方もうまいんだなと実感。
安堵してウィンリィは嬉しそうに笑った。
「マスタングさん、頑張り過ぎないように頑張ります!
言葉はおかしいですけど。
まだ未成年で何もなくても保護者や保護者代理が必要だし。
部外者だから仕事のお手伝いも出来ないし、エドみたいに錬金術も分からないし。
生活面で少しでも力になります。
家事とか代わりに買い物とかしますから。
料理はまだ得意ではないですけど、掃除や買い物は大丈夫です!」
(真面目な性格だし、何かしていたいのだろう)
ウィンリィの頭を撫でてロイはチラッとセルシアに視線を送る。
「家事は任せてるから」
『少し手伝ってもらおうかな。
朝は忙しいから出来ないこともあるし、帰りが遅いと近所迷惑になって出来ないこともあるからね』
「お任せください!」
『今日は昼間に掃除機かな。
寝室とリビングだけでいいから』
「書庫は危ないから絶対に入らないようにな」
「分かりました」
『あとは少し買い物に行ってもらおうかな。
リストにするから』
「はい!」
(家事なら普段もしているだろうし、日常的に役立つからな)
久々に珈琲ではなく、紅茶を飲みながら朝を過ごす。
「無理はしないようにな」
「はい!
今度は焦がさないで作れました」
『食べようか』
玉子料理や簡単な料理ならウィンリィは1人でも作れる。
「うん、うまいな。
形もちゃんとしてるし」
「よかったです!」
いつもは祖母と2人暮らしなので新鮮だった。
(親って子供の些細なことに反応してしまうんだろうな。
私でもそうなのだから血の繋がっているなら尚更か。
マダムもそうだったのかな。
私の両親も不安になって悩んだり、私の成長に喜んだりしてくれたのだろうか。
それなのに私は覚えてない)
両親に対する罪悪感を感じながらロイは眠りに着く。
「んんっ…
マスタングさん?」
目が覚めて何度か瞬きしてウィンリィは寝惚け眼で見つめる。
『ウィンリィちゃん、起きた?
もう少し寝てていいよ』
「大丈夫です」
着替え終わって髪を結ってるセルシアに可愛らしいのに不思議と大人の女性を感じた。
『よく眠ってるみたいだから静かにね』
「はい」
眠っているロイを起こさないようにセルシアは布団を掛け直し、ウィンリィと寝室から出る。
(微かな声といい香りで目覚める日が来るなんてな。
無縁の幸せだと思ってた)
楽しそうな様子にロイは微かに笑みが浮かぶ。
「楽しそうだな。
何を作ってるんだ?」
『ひゃっ!
ロイさん、おはようございます。
いつも言ってますけど、気配なく現れないでください!』
「くくっ…すまない」
(分かってやってますね)
脱力しているセルシアにロイはクスクスと笑いながら手を貸して起こし、その様子にウィンリィは苦笑い。
お揃いのエプロンで朝食を作るセルシアとウィンリィ。
『まだ出来上がってませんし、準備して来てください』
「あぁ、そうするよ。
ウィンリィもおはよう」
「おはようございます!」
セルシアの頬にキスしてウィンリィの頭を撫でてロイはお風呂場に向かう。
『ウィンリィちゃん、新聞を取って来てくれる?』
「了解です!」
『テーブルに置いといて』
「はい」
パタパタと走って行くウィンリィに微笑む。
(事件がないといいんだが、最近は静か過ぎる。
いくら東方より事件が少ないと言っても怪しいな。
調査が必要かもしれんが、今は動くのは刺激になるか。
しばらく様子を見るかもな)
裏ではブレダを中心にセルシアの隊が調査に動いている。
怪しい面がありながらも証拠はまだ見つからない。
「マスタングさん!
珈琲派ですか? 紅茶派ですか?」
「珈琲だが、珈琲派という訳でもないが…」
「美味しい紅茶の葉を頂いたので今日は紅茶を淹れますね!」
「あっ、うん」
『グレイシアさんに頂いたみたいです』
「…そうか」
元気過ぎるウィンリィに少し戸惑ってロイは苦笑い。
「はい、どうぞ。
砂糖とミルクはいりますか?」
「このままで構わないよ。
うん、うまいな」
「グレイシアさんにコツを教えて頂きました。
なんか渋くなって。
ヒューズ中佐が顔を引きつらせて苦笑いしてました」
「あ~…なるほど」
安易に想像がつき、教え方もうまいんだなと実感。
安堵してウィンリィは嬉しそうに笑った。
「マスタングさん、頑張り過ぎないように頑張ります!
言葉はおかしいですけど。
まだ未成年で何もなくても保護者や保護者代理が必要だし。
部外者だから仕事のお手伝いも出来ないし、エドみたいに錬金術も分からないし。
生活面で少しでも力になります。
家事とか代わりに買い物とかしますから。
料理はまだ得意ではないですけど、掃除や買い物は大丈夫です!」
(真面目な性格だし、何かしていたいのだろう)
ウィンリィの頭を撫でてロイはチラッとセルシアに視線を送る。
「家事は任せてるから」
『少し手伝ってもらおうかな。
朝は忙しいから出来ないこともあるし、帰りが遅いと近所迷惑になって出来ないこともあるからね』
「お任せください!」
『今日は昼間に掃除機かな。
寝室とリビングだけでいいから』
「書庫は危ないから絶対に入らないようにな」
「分かりました」
『あとは少し買い物に行ってもらおうかな。
リストにするから』
「はい!」
(家事なら普段もしているだろうし、日常的に役立つからな)
久々に珈琲ではなく、紅茶を飲みながら朝を過ごす。
「無理はしないようにな」
「はい!
今度は焦がさないで作れました」
『食べようか』
玉子料理や簡単な料理ならウィンリィは1人でも作れる。
「うん、うまいな。
形もちゃんとしてるし」
「よかったです!」
いつもは祖母と2人暮らしなので新鮮だった。