第25話
夢小説設定
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加工店の直営店なのでウィンリィと同世代でも買えるアクセサリーもあるようだ。
「可愛い!」
「小さくてもちゃんと宝石使われてんだな」
「奥には原石もあるんだよ」
「見えるんですか?」
「販売もしてるからな」
「見たいです!」
大きな原石が頑丈なガラスケースに飾られていた。
「これは…」
『今回は本当に希少価値のある原石ですね』
「そうなんですか?」
「毎回違うし、貴族も購入して行ってるし」
「原石を?」
「そこから特注したり、コレクションしているんだろうな」
「金持ちの趣味は分かんないな」
「君には言われたくはないと思うけどな」
「「…確かに」」
「どういう意味だよ!」
ウィンリィとアルはハモって大きく頷いた。
「大きな宝石も飾られてる。
あれも販売してるんですか?」
「あぁ、そうだよ。
原石よりも買う人が多い。
あれはよさそうだな。
セルシア、どうだ?」
『良さそうですね。
見た目的に頑丈そうですし、ヒビも見当たりませんから』
「よし、決まりだな」
『そうですね』
ガラスケースから覗いてロイとセルシアは相談する。
「失礼、この宝石を見せてもらえるかい?」
「…承知しました。
ひとつでよろしいでしょうか?」
「この一列すべて頼む。
宝石を錬金術に使用したい。
国家錬金術だ」
『同じく国家錬金術師です』
ロイとセルシアは国家錬金術師の証である銀時計を提示する。
店員がお辞儀して下がるとすぐにオーナーが奥から出て来た。
「マスタング将軍、いらっしゃいませ。
何を希望でしょうか?」
「この一列の宝石すべてを頼む」
「承知しました」
「同じ鉱山の宝石か?」
「はい、左様でございます。
ご希望の鉱山がありますでしょうか?」
「いや、異なる鉱山でなければ。
試させてもらっても?
このひとつは仮に破壊されても購入するから」
「承知しました。
どちらの宝石を?」
「これにしようか」
発火布を装着してロイは宝石を手にして目を瞑る。
(邪念もないな。
これなら抑えてれば…)
目を開けて軽く宝石を握ってから手を開いて集中する。
宝石に赤い筋が通り、ヒビが入りながらも割れない。
「よし、第一段階はクリアだな」
『これなら大丈夫かな』
ロイから受け取った宝石と同時にピアスに触れると緩やかな風と共に緑色の筋が宝石に入った。
赤と緑色の光が交差して青白い光が放たれていた。
「…成功だな」
『これは頑丈ですね』
「今のは錬金術か?
でも、そんなのは見たことない」
「秘密だ。
似たような国家錬金術師がいるなら何か生まれてもおかしくないだろ。
実験の段階だし、曖昧だな」
『安定はしてませんね』
「もう少し私が抑えるべきか。
全力よりも大変だな。
とりあえず、この一列の宝石を頂けるか?」
「…承知しました」
目の前で見せられた錬金術の実験に唖然としながらも宝石を包む。
買い物終わりにカフェに寄り、約束通りにエドに奢る。
「…将軍。
さっきの錬金術は何なんだ?
危険はないんだよな?」
「やれやれ。
危険なら国民のいる店でやらんよ。
今は実験段階だが、攻撃には使えない。
防御も弱いな」
「見たことないのは?」
「現代の錬金術ではなくて黒の魔法などと呼ばれていた古代の錬金術だからな」
「そんな役に立ちそうにないものを実験してんのか?」
「おかしいことか?
どんな錬金術か興味あるだろ」
「まぁ、なくはないけど」
「どんなものか見たくはありますよね」
「似たような錬金術師がペアになって宝石と作り上げるという記述も残されていたからな」
金銭面で余裕のあるロイだから出来るのだろう。
秘術をキッカケで見つけた古代の本の記述ではあるが。
「…対価に危険は?」
「精神力だ。
使い過ぎなければ、問題ない。
不慣れだから過労感はあるが」
エドは安全面を確認してそれ以上は聞かない。
聞いたとこで教えないだろうと理解しているから。
それ以上は国家錬金術師として探るのはマナー違反だ。
「そういえば、休憩時間は大丈夫なのか?」
『市街視察も含まれてるから』
「…そんなのあり?
普通に買い物してたけど」
『大丈夫よ』
「あぁ、特に問題はないな。
勤務中だとしても視察中なら買い物は可能だから」
(…抜け道ってことか。
生真面目でなければ、みんながしてるんだろうな)
ロイも毎回のように視察中に買い物している訳ではない。
「可愛い!」
「小さくてもちゃんと宝石使われてんだな」
「奥には原石もあるんだよ」
「見えるんですか?」
「販売もしてるからな」
「見たいです!」
大きな原石が頑丈なガラスケースに飾られていた。
「これは…」
『今回は本当に希少価値のある原石ですね』
「そうなんですか?」
「毎回違うし、貴族も購入して行ってるし」
「原石を?」
「そこから特注したり、コレクションしているんだろうな」
「金持ちの趣味は分かんないな」
「君には言われたくはないと思うけどな」
「「…確かに」」
「どういう意味だよ!」
ウィンリィとアルはハモって大きく頷いた。
「大きな宝石も飾られてる。
あれも販売してるんですか?」
「あぁ、そうだよ。
原石よりも買う人が多い。
あれはよさそうだな。
セルシア、どうだ?」
『良さそうですね。
見た目的に頑丈そうですし、ヒビも見当たりませんから』
「よし、決まりだな」
『そうですね』
ガラスケースから覗いてロイとセルシアは相談する。
「失礼、この宝石を見せてもらえるかい?」
「…承知しました。
ひとつでよろしいでしょうか?」
「この一列すべて頼む。
宝石を錬金術に使用したい。
国家錬金術だ」
『同じく国家錬金術師です』
ロイとセルシアは国家錬金術師の証である銀時計を提示する。
店員がお辞儀して下がるとすぐにオーナーが奥から出て来た。
「マスタング将軍、いらっしゃいませ。
何を希望でしょうか?」
「この一列の宝石すべてを頼む」
「承知しました」
「同じ鉱山の宝石か?」
「はい、左様でございます。
ご希望の鉱山がありますでしょうか?」
「いや、異なる鉱山でなければ。
試させてもらっても?
このひとつは仮に破壊されても購入するから」
「承知しました。
どちらの宝石を?」
「これにしようか」
発火布を装着してロイは宝石を手にして目を瞑る。
(邪念もないな。
これなら抑えてれば…)
目を開けて軽く宝石を握ってから手を開いて集中する。
宝石に赤い筋が通り、ヒビが入りながらも割れない。
「よし、第一段階はクリアだな」
『これなら大丈夫かな』
ロイから受け取った宝石と同時にピアスに触れると緩やかな風と共に緑色の筋が宝石に入った。
赤と緑色の光が交差して青白い光が放たれていた。
「…成功だな」
『これは頑丈ですね』
「今のは錬金術か?
でも、そんなのは見たことない」
「秘密だ。
似たような国家錬金術師がいるなら何か生まれてもおかしくないだろ。
実験の段階だし、曖昧だな」
『安定はしてませんね』
「もう少し私が抑えるべきか。
全力よりも大変だな。
とりあえず、この一列の宝石を頂けるか?」
「…承知しました」
目の前で見せられた錬金術の実験に唖然としながらも宝石を包む。
買い物終わりにカフェに寄り、約束通りにエドに奢る。
「…将軍。
さっきの錬金術は何なんだ?
危険はないんだよな?」
「やれやれ。
危険なら国民のいる店でやらんよ。
今は実験段階だが、攻撃には使えない。
防御も弱いな」
「見たことないのは?」
「現代の錬金術ではなくて黒の魔法などと呼ばれていた古代の錬金術だからな」
「そんな役に立ちそうにないものを実験してんのか?」
「おかしいことか?
どんな錬金術か興味あるだろ」
「まぁ、なくはないけど」
「どんなものか見たくはありますよね」
「似たような錬金術師がペアになって宝石と作り上げるという記述も残されていたからな」
金銭面で余裕のあるロイだから出来るのだろう。
秘術をキッカケで見つけた古代の本の記述ではあるが。
「…対価に危険は?」
「精神力だ。
使い過ぎなければ、問題ない。
不慣れだから過労感はあるが」
エドは安全面を確認してそれ以上は聞かない。
聞いたとこで教えないだろうと理解しているから。
それ以上は国家錬金術師として探るのはマナー違反だ。
「そういえば、休憩時間は大丈夫なのか?」
『市街視察も含まれてるから』
「…そんなのあり?
普通に買い物してたけど」
『大丈夫よ』
「あぁ、特に問題はないな。
勤務中だとしても視察中なら買い物は可能だから」
(…抜け道ってことか。
生真面目でなければ、みんながしてるんだろうな)
ロイも毎回のように視察中に買い物している訳ではない。