第24話
夢小説設定
ロイはふわりと微笑み、セルシアを抱き寄せてキスする。
「あんたらはこんなとこで!」
「別にいいじゃない」
「見せつけてくれるねぇ。
はっはっ!
そこのお嬢ちゃんの言うとおりだ。
恋路を邪魔する奴は蹴飛ばされてしまうよ」
店主の豪快な妻は楽しそうに笑っていた。
(なるほど。
こうやって男達をまとめてるのか。
旦那は工具には詳しいが、計算など細かいのは奥さん任せで頭が上がらないってとこか)
ロイは苦笑いしてウィンリィの頭を撫でた。
「では、支払いも済んだから次に行こうか。
荷物持ち自ら来たからな」
「俺のことかよ!?」
「自覚あるようだな、鋼の」
「やっぱり、性格悪い」
「私がいつ性格いいなんて言ったんだ?」
『ロイさんは性格悪くないです!
吹き飛ばされたいのかしら』
「うげっ!」
「もちろん、ただでついて来いとは言わんよ」
「…分かったよ。
俺が否定したとこで連れて行かれるんだろ」
「僕はどうしましょうか?」
大きいのでさすがに邪魔だろうとアルは遠慮している。
「荷物持ちは多い方がいいだろ」
「でも…」
「小さいことは気にするな。
そうだな、君には本屋で好きな本をプレゼントしてやろう。
錬金術の本でもいいし、君の好きな猫の本でもいいぞ」
「猫の本!」
嬉しそうなアルの声にロイは苦笑いするが、ウィンリィとエドは安堵する。
ロイが邪魔扱いしない優しさにアルは嬉しかった。
いつもは結果的に大きいので邪魔扱いされてしまうことが多いから。
「さて、行こうか。
洋服とか必要なものがあるし」
「必要なもの?」
「ウィンリィ、君は洋服はあまり持って来てないだろう?」
「ここまで滞在する予定なかったですから」
「だから、必要なものを買おう」
「大丈夫ですよ!
コートもありますから」
「そんな薄いのでは風邪引くだろ。
首元も寒そうだし」
((…意外と心配性))
ロイとウィンリィのやりとりに店にいた人達も微笑ましく思う。
「ほら、冷えてる。
まずは新しいコートだな」
「でも…」
「買ってもらえばいいだろ。
金あるんだし。
自分からねだるならともかく、買ってやりたいって言ってんだからよ」
『お揃いの洋服買おうよ!
ロイさんもいかがですか?』
「…それは断らせてもらうよ」
『残念です』
「本気だったのかよ」
『じゃあ、ロイさんの洋服も選んでいいですか?』
「それなら…おわっ!」
『早く行きましょう!』
「こら、引っ張るな」
ロイを引っ張って行くセルシアに苦笑い。
「待ってくださいよ~!」
「ちょっ、置いて行くなよ!」
「待ってよ!」
ウィンリィとエドとアルが追いかけて行く。
レディースの洋服店にエドは気まずそうにしているが、ロイは慣れてる。
「うん、いいな。
君はまだ若いから赤とか青とか似合う。
大人っぽくなりすぎずに子供過ぎないデザインだし」
「た、高いんですが…」
「コートは何年も着れるし、多少高いものを買うべきなんだよ」
『ロイさん、見てみて!
真っ白なロングコートがありましたよ!』
「可愛らしいな」
『ほらほら、着てみて』
「あっ、はい…」
『可愛い~!
リボンもそんなに大きくないし、ウィンリィちゃんの年齢なら大丈夫でしょ?
あと5年くらいは着れるよ』
「ウィンリィ、可愛い!」
「それもよく似合ってるな」
(…コートだけで何着も着せて何時間掛かるんだよ)
エドは興味がないので呆れたようにため息をつく。
「どう?」
「何でもいいだろ、寒くなければ」
「…鋼の」
『まぁ、自業自得ね』
「兄さんは本当に仕方ないな。
ウィンリィ、ごめんね。
よく似合ってるよ!」
エドはウィンリィにスパナで殴られて倒れていた。
「店ではそれくらいにしなさい。
コート以外にもセーターや部屋着も必要だな」
『可愛いパジャマもあるよ!
下着は専門店で私と2人で選ぼう』
「洋服を買ったら私はカフェで待ってるから」
『はい!』
コート以外にも洋服やパジャマなども買ってもらう。
「あんたらはこんなとこで!」
「別にいいじゃない」
「見せつけてくれるねぇ。
はっはっ!
そこのお嬢ちゃんの言うとおりだ。
恋路を邪魔する奴は蹴飛ばされてしまうよ」
店主の豪快な妻は楽しそうに笑っていた。
(なるほど。
こうやって男達をまとめてるのか。
旦那は工具には詳しいが、計算など細かいのは奥さん任せで頭が上がらないってとこか)
ロイは苦笑いしてウィンリィの頭を撫でた。
「では、支払いも済んだから次に行こうか。
荷物持ち自ら来たからな」
「俺のことかよ!?」
「自覚あるようだな、鋼の」
「やっぱり、性格悪い」
「私がいつ性格いいなんて言ったんだ?」
『ロイさんは性格悪くないです!
吹き飛ばされたいのかしら』
「うげっ!」
「もちろん、ただでついて来いとは言わんよ」
「…分かったよ。
俺が否定したとこで連れて行かれるんだろ」
「僕はどうしましょうか?」
大きいのでさすがに邪魔だろうとアルは遠慮している。
「荷物持ちは多い方がいいだろ」
「でも…」
「小さいことは気にするな。
そうだな、君には本屋で好きな本をプレゼントしてやろう。
錬金術の本でもいいし、君の好きな猫の本でもいいぞ」
「猫の本!」
嬉しそうなアルの声にロイは苦笑いするが、ウィンリィとエドは安堵する。
ロイが邪魔扱いしない優しさにアルは嬉しかった。
いつもは結果的に大きいので邪魔扱いされてしまうことが多いから。
「さて、行こうか。
洋服とか必要なものがあるし」
「必要なもの?」
「ウィンリィ、君は洋服はあまり持って来てないだろう?」
「ここまで滞在する予定なかったですから」
「だから、必要なものを買おう」
「大丈夫ですよ!
コートもありますから」
「そんな薄いのでは風邪引くだろ。
首元も寒そうだし」
((…意外と心配性))
ロイとウィンリィのやりとりに店にいた人達も微笑ましく思う。
「ほら、冷えてる。
まずは新しいコートだな」
「でも…」
「買ってもらえばいいだろ。
金あるんだし。
自分からねだるならともかく、買ってやりたいって言ってんだからよ」
『お揃いの洋服買おうよ!
ロイさんもいかがですか?』
「…それは断らせてもらうよ」
『残念です』
「本気だったのかよ」
『じゃあ、ロイさんの洋服も選んでいいですか?』
「それなら…おわっ!」
『早く行きましょう!』
「こら、引っ張るな」
ロイを引っ張って行くセルシアに苦笑い。
「待ってくださいよ~!」
「ちょっ、置いて行くなよ!」
「待ってよ!」
ウィンリィとエドとアルが追いかけて行く。
レディースの洋服店にエドは気まずそうにしているが、ロイは慣れてる。
「うん、いいな。
君はまだ若いから赤とか青とか似合う。
大人っぽくなりすぎずに子供過ぎないデザインだし」
「た、高いんですが…」
「コートは何年も着れるし、多少高いものを買うべきなんだよ」
『ロイさん、見てみて!
真っ白なロングコートがありましたよ!』
「可愛らしいな」
『ほらほら、着てみて』
「あっ、はい…」
『可愛い~!
リボンもそんなに大きくないし、ウィンリィちゃんの年齢なら大丈夫でしょ?
あと5年くらいは着れるよ』
「ウィンリィ、可愛い!」
「それもよく似合ってるな」
(…コートだけで何着も着せて何時間掛かるんだよ)
エドは興味がないので呆れたようにため息をつく。
「どう?」
「何でもいいだろ、寒くなければ」
「…鋼の」
『まぁ、自業自得ね』
「兄さんは本当に仕方ないな。
ウィンリィ、ごめんね。
よく似合ってるよ!」
エドはウィンリィにスパナで殴られて倒れていた。
「店ではそれくらいにしなさい。
コート以外にもセーターや部屋着も必要だな」
『可愛いパジャマもあるよ!
下着は専門店で私と2人で選ぼう』
「洋服を買ったら私はカフェで待ってるから」
『はい!』
コート以外にも洋服やパジャマなども買ってもらう。