第24話
夢小説設定
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ウィンリィは安心して食事を再開した。
「美味しいです!
上品な味ですよね」
「優しい味でどこか懐かしい気がします」
「…そうか。
気に入ってもらえたならよかった」
自分が作ったとロイは言わないが、その口調から中尉もウィンリィにも伝わる。
「将軍には敵わないのは嫌なほど、理解してますけど。
リーゼル大佐にも敵わないと改めて自覚しました。
普段はふんわりしてるくせにスイッチ入ると強気だし、冷たく言い放ったりしますし」
『男社会で生きてるからね。
本当に気弱ならとっくに辞めているわよ』
「そうなんですけど」
「君の場合、可愛らしいから知らない人は驚くんだろうな」
『え~?』
不満そうなセルシアにロイは苦笑いする。
「普段でもそういう口調なのか?
婚約者なのに」
「確かに年齢差はありますし、上官でもありますが」
「いつの間にか敬語に戻っているんだよ」
「呼び捨てにはしないのか?」
『…基本的にはロイさんと呼んでますね』
ベットの中でそういう行為中に呼び捨てをねだられて意地悪されることはあるのだが、さすがにそれは言える訳はない。
「基本的には敬語だな。
たまに砕けた口調と敬語が混ざったりしてるけど」
『砕けた口調はロイさんでは?』
「…君も言うようになったな」
ロイは吹き出しそうになり、苦笑いを浮かべる。
ヒューズ一家とハボック達、エルリック兄弟が帰って行く。
洗い物は中尉とグレイシアがきちんと片付けて行ってくれた。
「今日はありがとうございます。
楽しかったです。
あの、今まで使っていた工房の家はどうしたらいいんでしょうか?
クリスマス市場まで時間あるけど、また来るとなるとお金掛かるし。
未成年だと宿は1人では取れないので。
エドは国家錬金術師の資格があるから大丈夫ですけど」
「別に使っていても大丈夫ではあるのだが、安全面では…」
女の子を1人で住ませるには不安が大きい。
かと言ってエルリック兄弟を一緒に住ませてもそれはそれで目立ち、変な噂が流れても厄介だ。
「ヒューズ中佐に言ったら自分どこに来ても構わないって。
でも、その前にちゃんと相談してみろって言われて」
「ウィンリィはどっちがいい?
私達は構わないよ」
『もちろん!』
「迷惑かけたくないです。
甘えすぎかなって」
「私が甘やかしたいんだよ。
君が都会にいるうちに一緒に買い物もしたいし、またカフェに連れて行きたい。
贅沢させているのかな」
「都会でしか出来ない思い出です。
私も出掛けたいです。
あの、私が嫌なのでちゃんとお手伝いさせてくださいね」
「分かったよ」
こうしてウィンリィはロイの家に下宿することになった。
夜なので安全面を考えて翌日の昼間に荷物を取りに行くことになった。
「数週間は滞在になるだろうし、ウィンリィの部屋も必要か」
「大丈夫ですよ。
私は基本的にリビングにいますし、部屋あっても荷物置き場になるだけですよ」
「じゃあ、クローゼットと小さな本棚くらいは用意しよう」
「ありがとうございます。
お2人になりたい時は言ってくださいね。
ヒューズさん宅にお泊まりに行きますから!」
「変な気遣いをしないでくれ。
事件だったり、遅い時間もあるからそういう時はヒューズの家に行った方がいいだろうな。
さすがに1人にするのは心配だし」
「大丈夫ですよ」
「私からヒューズには頼んでおくよ」
「ありがとうございます」
都会の大きな家に1人で留守番させるには寂しいだろうと判断した。
順番にお風呂に入って寝室のベットに入る。
「…何で私が真ん中なんだ?」
『ロイさんにくっついて寝れるから』
「マスタングさんの隣なら安心して寝れるので」
(別に構わないのだが、身動きが取れない。
もっと大きなベットが必要かな)
左右からくっつかれてセルシアに至っては腕に抱きついていてロイは苦笑い。
「あっつ…」
暑くて目が覚めてこれだけくっついて寝られたら真冬でも暑いんだなと実感した。
二度寝する時間はないだろうと少し起きるには早いが、ロイは起こさないように腕からセルシアの手を外させて静かに起きる。
「美味しいです!
上品な味ですよね」
「優しい味でどこか懐かしい気がします」
「…そうか。
気に入ってもらえたならよかった」
自分が作ったとロイは言わないが、その口調から中尉もウィンリィにも伝わる。
「将軍には敵わないのは嫌なほど、理解してますけど。
リーゼル大佐にも敵わないと改めて自覚しました。
普段はふんわりしてるくせにスイッチ入ると強気だし、冷たく言い放ったりしますし」
『男社会で生きてるからね。
本当に気弱ならとっくに辞めているわよ』
「そうなんですけど」
「君の場合、可愛らしいから知らない人は驚くんだろうな」
『え~?』
不満そうなセルシアにロイは苦笑いする。
「普段でもそういう口調なのか?
婚約者なのに」
「確かに年齢差はありますし、上官でもありますが」
「いつの間にか敬語に戻っているんだよ」
「呼び捨てにはしないのか?」
『…基本的にはロイさんと呼んでますね』
ベットの中でそういう行為中に呼び捨てをねだられて意地悪されることはあるのだが、さすがにそれは言える訳はない。
「基本的には敬語だな。
たまに砕けた口調と敬語が混ざったりしてるけど」
『砕けた口調はロイさんでは?』
「…君も言うようになったな」
ロイは吹き出しそうになり、苦笑いを浮かべる。
ヒューズ一家とハボック達、エルリック兄弟が帰って行く。
洗い物は中尉とグレイシアがきちんと片付けて行ってくれた。
「今日はありがとうございます。
楽しかったです。
あの、今まで使っていた工房の家はどうしたらいいんでしょうか?
クリスマス市場まで時間あるけど、また来るとなるとお金掛かるし。
未成年だと宿は1人では取れないので。
エドは国家錬金術師の資格があるから大丈夫ですけど」
「別に使っていても大丈夫ではあるのだが、安全面では…」
女の子を1人で住ませるには不安が大きい。
かと言ってエルリック兄弟を一緒に住ませてもそれはそれで目立ち、変な噂が流れても厄介だ。
「ヒューズ中佐に言ったら自分どこに来ても構わないって。
でも、その前にちゃんと相談してみろって言われて」
「ウィンリィはどっちがいい?
私達は構わないよ」
『もちろん!』
「迷惑かけたくないです。
甘えすぎかなって」
「私が甘やかしたいんだよ。
君が都会にいるうちに一緒に買い物もしたいし、またカフェに連れて行きたい。
贅沢させているのかな」
「都会でしか出来ない思い出です。
私も出掛けたいです。
あの、私が嫌なのでちゃんとお手伝いさせてくださいね」
「分かったよ」
こうしてウィンリィはロイの家に下宿することになった。
夜なので安全面を考えて翌日の昼間に荷物を取りに行くことになった。
「数週間は滞在になるだろうし、ウィンリィの部屋も必要か」
「大丈夫ですよ。
私は基本的にリビングにいますし、部屋あっても荷物置き場になるだけですよ」
「じゃあ、クローゼットと小さな本棚くらいは用意しよう」
「ありがとうございます。
お2人になりたい時は言ってくださいね。
ヒューズさん宅にお泊まりに行きますから!」
「変な気遣いをしないでくれ。
事件だったり、遅い時間もあるからそういう時はヒューズの家に行った方がいいだろうな。
さすがに1人にするのは心配だし」
「大丈夫ですよ」
「私からヒューズには頼んでおくよ」
「ありがとうございます」
都会の大きな家に1人で留守番させるには寂しいだろうと判断した。
順番にお風呂に入って寝室のベットに入る。
「…何で私が真ん中なんだ?」
『ロイさんにくっついて寝れるから』
「マスタングさんの隣なら安心して寝れるので」
(別に構わないのだが、身動きが取れない。
もっと大きなベットが必要かな)
左右からくっつかれてセルシアに至っては腕に抱きついていてロイは苦笑い。
「あっつ…」
暑くて目が覚めてこれだけくっついて寝られたら真冬でも暑いんだなと実感した。
二度寝する時間はないだろうと少し起きるには早いが、ロイは起こさないように腕からセルシアの手を外させて静かに起きる。