第24話
夢小説設定
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その間に暇になるウィンリィはヒューズの家でエリシアと過ごしている。
「仕方ないだろ、ウィンリィが堅苦しいレストランだと食べた気にならずに緊張するって言うし!
セルシアの手料理がいいって」
「あなた、マスタングさんの邪魔するくらいならこっちを手伝って頂けません?」
『ヒューズさんでは役立ちません。
ロイさんと交代しましょう』
「酷くないか?」
「おまえ、料理は出来んだろ」
「…はい」
「ハボック、手が空いたらこっちを手伝ってくれ」
「了解しました」
人数も多いのでグレイシアも助っ人で手伝いに来ていた。
「さてと、私は何をすればいい?」
『私はこれからデザートを作るのでグレイシアさんにはスープとサラダを頼んだので。
こちらの肉料理などを』
「それは構わんが、作り方は?
これだと私の料理になるぞ。
味付けはしないでおくか?」
『マスタングさんの料理も食べたいです!だそうで』
「ヒューズの奴、また喋ったな」
『みたいです』
「いつもすみません」
「…慣れました。
アイツは変わらんな」
「おまえの童顔も変わらんぞ」
「ヒューズ、私は今包丁を持っているんだが。
それ以上を言うと…、分かるよな」
「失礼しました~!」
にっこりと笑って怒るロイにヒューズは逃げる。
「あの人、将軍は何でもありだな。
料理までって。
銃も体術も出来るし。
何だったら出来ないんだ?」
「…なさそうですね」
「水以外の弱点ないよな。
水もリーゼル大佐が居れば問題ないだろ」
ハボック達はなさそうで考えるだけ無駄だと苦笑いする。
中尉と荷物を抱えながら初めて入るロイの家にキョロキョロする。
「…兄さん。
そんなに見たら失礼だよ」
「悪い、つい。
イメージと違った」
「君はどんなイメージしてたんだ」
「派手な感じでキラキラしてるのかなと。
シャンデリアとかあって」
「…どんな大金持ちだ。
部屋にシャンデリアなんて落ち着かないだろ」
「エド、ロイは地味だぞ。
パーティーでは着てるけど、本当は黒とか紺が好きだし。
明るい色の服をプレゼントしただけで嫌がってたし」
「えぇっ!」
「だから、君はどんなイメージが私にあるんだ。
明るい色は落ち着かないんだよ」
「それでも前よりは着るようになったけどな」
『部屋着は黒が多いし、シンプルですよね。
明るい色なんて着なくてもよく似合ってます!』
「バカップルみたいにハートのクッションないんだな」
「はぁ?」
エドのイメージにロイは呆れたようにため息をつく。
『ロイさん、ハートのクッションを買いましょうか?』
「…やめてくれ。
君も変なのにのらんでいいから」
『ふふっ、了解です』
想像したのか顔が険しくなるロイに苦笑い。
「まったく、何なんだ。
ハートのクッションって」
「俺の家にはあるぞ」
「…おまえは例外だ」
「そうか?
何なら買ってやろうか?」
「別に構わんが。
燃やすだけだし」
「真顔でそういうこと言うか?
親友から愛情のプレゼントを」
「親友ではないし、愛情って気色悪い」
「ひでぇな~」
「絡んで来るな!
肩を組むな!」
((…また始まったよ))
ロイが否定しても動じないヒューズはある意味で最強だ。
準備が終わってウィンリィのいるヒューズの家に連絡。
「…何でこんなことになっているんだろうな」
「嫌なのか?」
「いや、悪くないなと。
数年前の私なら拒否してたし、ウィンリィを受け入れることもしなかっただろうな。
自分でも変わったと笑える」
「わ、笑えるのか?」
「変わりすぎだろとな。
でも、解放してくれたんだ。
どれだけ返しても全然足りないくらいに」
「ロイ…」
「それなのに私に命を捧げるなんて言うんだからな」
曖昧な笑みを浮かべるロイにヒューズは慰めるように肩を叩く。
「おまえさんはいつも深く考えすぎるんだよ。
それが悪いとは言わんが。
たまには肩の力を抜いて過ごせ」
「以前よりはそう過ごしてるさ。
不思議とセルシアが一緒だと肩の力が抜けて過ごせるし、安心感もあるんだよな。
まぁ、たまに凄いことをするけど。
嫌な夢も見なくなったし」
『ロイさん!』
「おわっ…どうした?」
『味見してください。
はい、あ~ん?』
「んっ…何だ、いきなり」
走って来たセルシアを抱き止め、驚きながらも食べさせてもらう。
『どうですか?』
「チーズクリーム?」
『はい、当たりです。
作ってみました』
「舌触りもいいな」
『よかった!』
「どうしたんだ、急に」
『辛気くさい顔は似合いませんよ。
笑ってください』
(そういうとこは敏感過ぎると言うべきか…)
ロイは苦笑いしてセルシアの頭を撫でた。
2017.3.3
「仕方ないだろ、ウィンリィが堅苦しいレストランだと食べた気にならずに緊張するって言うし!
セルシアの手料理がいいって」
「あなた、マスタングさんの邪魔するくらいならこっちを手伝って頂けません?」
『ヒューズさんでは役立ちません。
ロイさんと交代しましょう』
「酷くないか?」
「おまえ、料理は出来んだろ」
「…はい」
「ハボック、手が空いたらこっちを手伝ってくれ」
「了解しました」
人数も多いのでグレイシアも助っ人で手伝いに来ていた。
「さてと、私は何をすればいい?」
『私はこれからデザートを作るのでグレイシアさんにはスープとサラダを頼んだので。
こちらの肉料理などを』
「それは構わんが、作り方は?
これだと私の料理になるぞ。
味付けはしないでおくか?」
『マスタングさんの料理も食べたいです!だそうで』
「ヒューズの奴、また喋ったな」
『みたいです』
「いつもすみません」
「…慣れました。
アイツは変わらんな」
「おまえの童顔も変わらんぞ」
「ヒューズ、私は今包丁を持っているんだが。
それ以上を言うと…、分かるよな」
「失礼しました~!」
にっこりと笑って怒るロイにヒューズは逃げる。
「あの人、将軍は何でもありだな。
料理までって。
銃も体術も出来るし。
何だったら出来ないんだ?」
「…なさそうですね」
「水以外の弱点ないよな。
水もリーゼル大佐が居れば問題ないだろ」
ハボック達はなさそうで考えるだけ無駄だと苦笑いする。
中尉と荷物を抱えながら初めて入るロイの家にキョロキョロする。
「…兄さん。
そんなに見たら失礼だよ」
「悪い、つい。
イメージと違った」
「君はどんなイメージしてたんだ」
「派手な感じでキラキラしてるのかなと。
シャンデリアとかあって」
「…どんな大金持ちだ。
部屋にシャンデリアなんて落ち着かないだろ」
「エド、ロイは地味だぞ。
パーティーでは着てるけど、本当は黒とか紺が好きだし。
明るい色の服をプレゼントしただけで嫌がってたし」
「えぇっ!」
「だから、君はどんなイメージが私にあるんだ。
明るい色は落ち着かないんだよ」
「それでも前よりは着るようになったけどな」
『部屋着は黒が多いし、シンプルですよね。
明るい色なんて着なくてもよく似合ってます!』
「バカップルみたいにハートのクッションないんだな」
「はぁ?」
エドのイメージにロイは呆れたようにため息をつく。
『ロイさん、ハートのクッションを買いましょうか?』
「…やめてくれ。
君も変なのにのらんでいいから」
『ふふっ、了解です』
想像したのか顔が険しくなるロイに苦笑い。
「まったく、何なんだ。
ハートのクッションって」
「俺の家にはあるぞ」
「…おまえは例外だ」
「そうか?
何なら買ってやろうか?」
「別に構わんが。
燃やすだけだし」
「真顔でそういうこと言うか?
親友から愛情のプレゼントを」
「親友ではないし、愛情って気色悪い」
「ひでぇな~」
「絡んで来るな!
肩を組むな!」
((…また始まったよ))
ロイが否定しても動じないヒューズはある意味で最強だ。
準備が終わってウィンリィのいるヒューズの家に連絡。
「…何でこんなことになっているんだろうな」
「嫌なのか?」
「いや、悪くないなと。
数年前の私なら拒否してたし、ウィンリィを受け入れることもしなかっただろうな。
自分でも変わったと笑える」
「わ、笑えるのか?」
「変わりすぎだろとな。
でも、解放してくれたんだ。
どれだけ返しても全然足りないくらいに」
「ロイ…」
「それなのに私に命を捧げるなんて言うんだからな」
曖昧な笑みを浮かべるロイにヒューズは慰めるように肩を叩く。
「おまえさんはいつも深く考えすぎるんだよ。
それが悪いとは言わんが。
たまには肩の力を抜いて過ごせ」
「以前よりはそう過ごしてるさ。
不思議とセルシアが一緒だと肩の力が抜けて過ごせるし、安心感もあるんだよな。
まぁ、たまに凄いことをするけど。
嫌な夢も見なくなったし」
『ロイさん!』
「おわっ…どうした?」
『味見してください。
はい、あ~ん?』
「んっ…何だ、いきなり」
走って来たセルシアを抱き止め、驚きながらも食べさせてもらう。
『どうですか?』
「チーズクリーム?」
『はい、当たりです。
作ってみました』
「舌触りもいいな」
『よかった!』
「どうしたんだ、急に」
『辛気くさい顔は似合いませんよ。
笑ってください』
(そういうとこは敏感過ぎると言うべきか…)
ロイは苦笑いしてセルシアの頭を撫でた。
2017.3.3