第24話
夢小説設定
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お互いに服を脱ぐと胸に小さな錬成陣が浮かんでいる。
「これは…」
『成功、ですか?』
胸のタトゥーは青白い光が弾かれて消えて床の大きな錬成陣も消えた。
「一応は今の段階では成功か?」
『使わないならそれでいいんですけどね』
「とりあえずは処分だな」
秘術の文面と錬成陣の書いてある研究書、ロイが解読した紙をすべてロイは灰にした。
復元される可能性はゼロではないから庭に埋めてその上に花壇を作って花を植える。
「すっごく疲労感があるな」
『数時間も経ったはずなのにまるで時間が止まったみたい』
「時計が止まってた訳ではないし、自分達の感覚かな」
『…やめましょうか』
「そ、そうだな」
考えるのが恐ろしくなってやめてシャワーを浴び、軍服に着替えると少し遅い朝食。
「おはようございます。
将軍、大丈夫ですか?
まだ少し顔色が…」
「ちょっと寝れなかっただけ」
「まだ頭痛が?」
「頭痛はもう大丈夫。
私に付き合ってセルシアも寝不足だから」
過労感から睡魔を感じながらも机に向かうが、集中が途切れる。
「…少し仮眠して来てください。
疲れた顔してますよ。
集中が出来ないものを続けても無意味ですし」
「すまない」
『ちょっと行って来ます』
フラつきそうになりながら仮眠室に入って行く。
激しい過労感と急激な睡魔は対価かもしれない。
(今日は会議なくてよかった。
また伝えてなかった。
思考が回らないな)
セルシアを抱き締めて夢も見ない程に意識を失うような感覚で眠っていた。
「んん…っ」
瞬きして仮眠室だと気づき、ゆっくりと起き上がる。
『すぅ…すぅ…』
安心しきっている幼い寝顔にロイは微笑んだ。
(頭もさっきよりスッキリしてる。
あの錬成陣はやはり、消えて身体には浮かんでない。
今のところは身体に異常ないし。
時間差で対価として奪われるなら娘が使うかもしれないんだから書いてるはずだろう。
こういうのがあるならほかにも隠されてるようで恐ろしいな。
だが、解読しないと危ないものか分からんし。
少しずつ解読するべきだな。
いざとなれば、セルシアにも手伝ってもらうか)
Yシャツのボタンを外して確認するとため息をつく。
「すまん、着替えてたか?」
「…ヒューズ。
いきなり開けるなよ」
「いや、寝てると悪いかなと。
少し顔色はよくなったな」
「そんなに悪かったか?」
「おまえさんは肌が白いからな」
不満そうな顔でロイはハンガーに掛けてある軍服を着ていた。
まだセルシアが寝ているのでロイもヒューズも小声だが。
秘術なのでお互い以外に言えないのは罪悪感だが、それは危険性があるから言えない。
(錬金術の威力は変化あるのか?
時間差で変わるとは思えんが、絶対ではないからな。
過激派が事件を起こした時にでも試してみるか。
威力が変わってんなら抑え方も変える必要性もあるし。
きっと何か感じながらもヒューズも中尉も聞いて来ないんだろう。
あの時に浮かんだのはやはり、幼少期に見た忘れた記憶か?
そのお陰で点が結ばれたのだが)
グイッと引っ張られてロイは思考停止して顔を上げる。
「考えすぎんなよ、ロイ。
おまえさんがその顔の時は錬金術関連なんだろうけど。
すべて話せとは言わんから。
言われたとこで分からん。
また頭痛が酷くなるぞ」
「…すまない」
「話すのがすべてじゃないさ」
ヒューズは仮眠室から出て行き、いつもの違うことを敏感に感づいたのかもしれない。
『ヒューズ中佐らしいですね』
「…そうだな。
おはよう、大丈夫か?」
『頭がスッキリしました。
すぐに支度します』
「ゆっくりで構わないよ」
軍服の上着を着て髪を結い直してメイクも直す。
『お待たせしました』
「いや、大丈夫だ」
パタパタと走って来るセルシアに抱き寄せてキスを交わした。
一瞬驚いて瞬きしてキュッとロイの軍服を掴んだ。
『んっ…は…っ』
「補充完了。
これ以上は止まらなくなるとヤバイからな」
セルシアは頬を赤らめて口紅を塗り直す。
『結構な時間が経ってますね』
「書類が溜まってないといいけど。
おわっ!
中尉、どうした?」
「将軍!
申し訳ありません。
当たりませんでしたか?」
「それは避けたから大丈夫だが。
何かあったのか?」
「不備がありまして。
ちょっと行って来ます」
「大丈夫か?」
「はい、大丈夫です」
「無理はするなよ。
無理だと判断したら戻って来い。
あの部署は個性的だし、嫌味も多いからな。
特に左官よりも下の地位には当たりが強いし」
「そうなんですか?」
「あれ、行ったことない?」
「中央司令部ではまだなので。
電話対応はありましたが」
「あ~…なるほど」
『私が同行しますか?』
「そんなお手数は…」
「いや、そうしてくれるか?」
『分かりました』
「すみません」
『中尉も行けば分かるよ』
セルシアと中尉が一緒に不備担当の部署に向かった。
「そんなに独特な部署なんですか?
まぁ、噂は聞きますが」
「個性的な部署だ。
引き受ける上官がおらずにまとめられたなんて噂も聞くけどな」
ロイは自分の席で書類を確認しながら待っている。
「これは…」
『成功、ですか?』
胸のタトゥーは青白い光が弾かれて消えて床の大きな錬成陣も消えた。
「一応は今の段階では成功か?」
『使わないならそれでいいんですけどね』
「とりあえずは処分だな」
秘術の文面と錬成陣の書いてある研究書、ロイが解読した紙をすべてロイは灰にした。
復元される可能性はゼロではないから庭に埋めてその上に花壇を作って花を植える。
「すっごく疲労感があるな」
『数時間も経ったはずなのにまるで時間が止まったみたい』
「時計が止まってた訳ではないし、自分達の感覚かな」
『…やめましょうか』
「そ、そうだな」
考えるのが恐ろしくなってやめてシャワーを浴び、軍服に着替えると少し遅い朝食。
「おはようございます。
将軍、大丈夫ですか?
まだ少し顔色が…」
「ちょっと寝れなかっただけ」
「まだ頭痛が?」
「頭痛はもう大丈夫。
私に付き合ってセルシアも寝不足だから」
過労感から睡魔を感じながらも机に向かうが、集中が途切れる。
「…少し仮眠して来てください。
疲れた顔してますよ。
集中が出来ないものを続けても無意味ですし」
「すまない」
『ちょっと行って来ます』
フラつきそうになりながら仮眠室に入って行く。
激しい過労感と急激な睡魔は対価かもしれない。
(今日は会議なくてよかった。
また伝えてなかった。
思考が回らないな)
セルシアを抱き締めて夢も見ない程に意識を失うような感覚で眠っていた。
「んん…っ」
瞬きして仮眠室だと気づき、ゆっくりと起き上がる。
『すぅ…すぅ…』
安心しきっている幼い寝顔にロイは微笑んだ。
(頭もさっきよりスッキリしてる。
あの錬成陣はやはり、消えて身体には浮かんでない。
今のところは身体に異常ないし。
時間差で対価として奪われるなら娘が使うかもしれないんだから書いてるはずだろう。
こういうのがあるならほかにも隠されてるようで恐ろしいな。
だが、解読しないと危ないものか分からんし。
少しずつ解読するべきだな。
いざとなれば、セルシアにも手伝ってもらうか)
Yシャツのボタンを外して確認するとため息をつく。
「すまん、着替えてたか?」
「…ヒューズ。
いきなり開けるなよ」
「いや、寝てると悪いかなと。
少し顔色はよくなったな」
「そんなに悪かったか?」
「おまえさんは肌が白いからな」
不満そうな顔でロイはハンガーに掛けてある軍服を着ていた。
まだセルシアが寝ているのでロイもヒューズも小声だが。
秘術なのでお互い以外に言えないのは罪悪感だが、それは危険性があるから言えない。
(錬金術の威力は変化あるのか?
時間差で変わるとは思えんが、絶対ではないからな。
過激派が事件を起こした時にでも試してみるか。
威力が変わってんなら抑え方も変える必要性もあるし。
きっと何か感じながらもヒューズも中尉も聞いて来ないんだろう。
あの時に浮かんだのはやはり、幼少期に見た忘れた記憶か?
そのお陰で点が結ばれたのだが)
グイッと引っ張られてロイは思考停止して顔を上げる。
「考えすぎんなよ、ロイ。
おまえさんがその顔の時は錬金術関連なんだろうけど。
すべて話せとは言わんから。
言われたとこで分からん。
また頭痛が酷くなるぞ」
「…すまない」
「話すのがすべてじゃないさ」
ヒューズは仮眠室から出て行き、いつもの違うことを敏感に感づいたのかもしれない。
『ヒューズ中佐らしいですね』
「…そうだな。
おはよう、大丈夫か?」
『頭がスッキリしました。
すぐに支度します』
「ゆっくりで構わないよ」
軍服の上着を着て髪を結い直してメイクも直す。
『お待たせしました』
「いや、大丈夫だ」
パタパタと走って来るセルシアに抱き寄せてキスを交わした。
一瞬驚いて瞬きしてキュッとロイの軍服を掴んだ。
『んっ…は…っ』
「補充完了。
これ以上は止まらなくなるとヤバイからな」
セルシアは頬を赤らめて口紅を塗り直す。
『結構な時間が経ってますね』
「書類が溜まってないといいけど。
おわっ!
中尉、どうした?」
「将軍!
申し訳ありません。
当たりませんでしたか?」
「それは避けたから大丈夫だが。
何かあったのか?」
「不備がありまして。
ちょっと行って来ます」
「大丈夫か?」
「はい、大丈夫です」
「無理はするなよ。
無理だと判断したら戻って来い。
あの部署は個性的だし、嫌味も多いからな。
特に左官よりも下の地位には当たりが強いし」
「そうなんですか?」
「あれ、行ったことない?」
「中央司令部ではまだなので。
電話対応はありましたが」
「あ~…なるほど」
『私が同行しますか?』
「そんなお手数は…」
「いや、そうしてくれるか?」
『分かりました』
「すみません」
『中尉も行けば分かるよ』
セルシアと中尉が一緒に不備担当の部署に向かった。
「そんなに独特な部署なんですか?
まぁ、噂は聞きますが」
「個性的な部署だ。
引き受ける上官がおらずにまとめられたなんて噂も聞くけどな」
ロイは自分の席で書類を確認しながら待っている。