第24話
夢小説設定
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例のものが完成したと伝え、自宅にウィンリィを招待する。
「やあ、よく来たね」
『寒かったでしょ?
今飲み物を用意するから。
ココアでいい?』
「ありがとうございます」
ウィンリィにはココア、ロイには珈琲を淹れて戻って来た。
「試作品よりも綺麗だな」
「はい、磨きましたから。
この細工があることによって落としても衝撃を緩和するようになっています。
焔にはルビー、風にはエメラルドを使いました。
目立ち過ぎるのもいけないので色が少し出るくらいの微かにですけど。
重さも出来るだけ減らして。
もちろん、最大条件の頑丈が減らないように。
持ち歩いても動いた時に音が鳴らないように工夫もしてます。
まったくの無音ではありませんが」
「いや、ありがとう。
そういう配慮はさすが女の子だ」
「ケースに入れて繋がるか実験もさせて頂きましたが、地下では私では実験も出来ないので」
「あぁ、試させてもらうよ。
大丈夫だとは思うが」
「不備があればご連絡を。
いつでも駆けつけますので!」
「ありがとう」
布から取り出してロイに見せながら説明して手渡す。
『ウィンリィちゃん、ありがとう。
難しい話はこれくらいにして。
ティータイムにしましょう。
時間あるわよね?』
「たっぷりあります!」
『お菓子を焼いたの。
食べて行ってね』
「ありがとうございます!
あれ、お2人はお休みなんですか?」
「私は遅番だから」
『早番だったの』
「時間が違う時もあるんですね」
「たまにな」
基本的には一緒だが、稀に異なることもある。
家の書庫に閉じ籠り、何か頭に引っ掛かる感覚。
(何だ…?
違和感がある。
見たことないはずなのに。
いや、なんか知ってる気が…)
一瞬だけ脳裏に浮かんで何だと考えた瞬間に頭痛が起きる。
「……っ…」
『ロイさん、夕食が…
どうしました?』
「すまん、急に頭痛がして。
小さい頃からするんだ。
思い出そうとすると。
これも小さい頃の記憶の欠片?
ぐぅっ…これ以上は無理か」
『考えないでください。
とりあえず、寝室に』
セルシアに支えられながら寝室のベットに入る。
「すまない」
『構いませんよ。
少しは楽になりますか?
水、飲めますか?』
「んっ…ありがとう」
何口か冷たい水をゆっくり飲んで手渡すとロイは目を閉じる。
(何で私は見たことないのに知っているんだ?
本で見たような記憶ではない。
あれは洞窟か?
両親なのだろうか。
懐かしくもなくて何も分からない)
ズキズキと痛む頭はまるで何かを知らせるようだった。
頭を撫でる感覚に冷や汗を流しながらロイはうっすらと目を開けた。
『大丈夫、傍に居るから。
何も考えずに寝てください』
「セルシア…」
少しだけ頭痛が和らいでロイは息を吐く。
いつの間にか眠っていて頭痛はすっかりなくなり、外を見ると真っ暗で夜になっていた。
「…セルシア?」
気配を感じずにリビングを出て電気を付ける。
“よく眠っていたので起こさないで行きます。
お腹空いたら鍋にあるスープを食べてくださいね。
食欲なくても少しは食べるように!
ロイさんと私の勤務時間を変更したのでご安心を(笑)”
メモを見つけて今日は遅番だったなと思い出すが、この状態で行っても邪魔になるから好意に甘える。
(ハボックに新しい計算式を教えて、ブレダには…
ダメだ、頭が回らん。
明日にしよう)
水を飲んでロイは寝室のベットに入って眠りに着いた。
『ロイさん、起きました?
食べてないでしょ?』
「…すまない」
『さっきより少しは顔色よくなりましたね。
食欲ないですか?』
「それもあったが、なんか眠くて」
『身体が睡眠を求めていたのかもしれませんね。
少し食べましょうか』
元々は食が細いと聞いていたので無理強いはしない。
無理強いしたところで食べれるものではないから。
「……っ…」
『受け付けませんか?
固形物のないスープとかリゾットにします?』
「すまない…
なんか、急に」
『無理はしなくていいですよ。
吐き気とかありますか?』
「それは大丈夫」
『ちょっと待ってて。
そうかなと思って作ったの』
帰って来てスープの量が減ってないことから理解してロイが眠っているうちに作っていたらしい。
「やあ、よく来たね」
『寒かったでしょ?
今飲み物を用意するから。
ココアでいい?』
「ありがとうございます」
ウィンリィにはココア、ロイには珈琲を淹れて戻って来た。
「試作品よりも綺麗だな」
「はい、磨きましたから。
この細工があることによって落としても衝撃を緩和するようになっています。
焔にはルビー、風にはエメラルドを使いました。
目立ち過ぎるのもいけないので色が少し出るくらいの微かにですけど。
重さも出来るだけ減らして。
もちろん、最大条件の頑丈が減らないように。
持ち歩いても動いた時に音が鳴らないように工夫もしてます。
まったくの無音ではありませんが」
「いや、ありがとう。
そういう配慮はさすが女の子だ」
「ケースに入れて繋がるか実験もさせて頂きましたが、地下では私では実験も出来ないので」
「あぁ、試させてもらうよ。
大丈夫だとは思うが」
「不備があればご連絡を。
いつでも駆けつけますので!」
「ありがとう」
布から取り出してロイに見せながら説明して手渡す。
『ウィンリィちゃん、ありがとう。
難しい話はこれくらいにして。
ティータイムにしましょう。
時間あるわよね?』
「たっぷりあります!」
『お菓子を焼いたの。
食べて行ってね』
「ありがとうございます!
あれ、お2人はお休みなんですか?」
「私は遅番だから」
『早番だったの』
「時間が違う時もあるんですね」
「たまにな」
基本的には一緒だが、稀に異なることもある。
家の書庫に閉じ籠り、何か頭に引っ掛かる感覚。
(何だ…?
違和感がある。
見たことないはずなのに。
いや、なんか知ってる気が…)
一瞬だけ脳裏に浮かんで何だと考えた瞬間に頭痛が起きる。
「……っ…」
『ロイさん、夕食が…
どうしました?』
「すまん、急に頭痛がして。
小さい頃からするんだ。
思い出そうとすると。
これも小さい頃の記憶の欠片?
ぐぅっ…これ以上は無理か」
『考えないでください。
とりあえず、寝室に』
セルシアに支えられながら寝室のベットに入る。
「すまない」
『構いませんよ。
少しは楽になりますか?
水、飲めますか?』
「んっ…ありがとう」
何口か冷たい水をゆっくり飲んで手渡すとロイは目を閉じる。
(何で私は見たことないのに知っているんだ?
本で見たような記憶ではない。
あれは洞窟か?
両親なのだろうか。
懐かしくもなくて何も分からない)
ズキズキと痛む頭はまるで何かを知らせるようだった。
頭を撫でる感覚に冷や汗を流しながらロイはうっすらと目を開けた。
『大丈夫、傍に居るから。
何も考えずに寝てください』
「セルシア…」
少しだけ頭痛が和らいでロイは息を吐く。
いつの間にか眠っていて頭痛はすっかりなくなり、外を見ると真っ暗で夜になっていた。
「…セルシア?」
気配を感じずにリビングを出て電気を付ける。
“よく眠っていたので起こさないで行きます。
お腹空いたら鍋にあるスープを食べてくださいね。
食欲なくても少しは食べるように!
ロイさんと私の勤務時間を変更したのでご安心を(笑)”
メモを見つけて今日は遅番だったなと思い出すが、この状態で行っても邪魔になるから好意に甘える。
(ハボックに新しい計算式を教えて、ブレダには…
ダメだ、頭が回らん。
明日にしよう)
水を飲んでロイは寝室のベットに入って眠りに着いた。
『ロイさん、起きました?
食べてないでしょ?』
「…すまない」
『さっきより少しは顔色よくなりましたね。
食欲ないですか?』
「それもあったが、なんか眠くて」
『身体が睡眠を求めていたのかもしれませんね。
少し食べましょうか』
元々は食が細いと聞いていたので無理強いはしない。
無理強いしたところで食べれるものではないから。
「……っ…」
『受け付けませんか?
固形物のないスープとかリゾットにします?』
「すまない…
なんか、急に」
『無理はしなくていいですよ。
吐き気とかありますか?』
「それは大丈夫」
『ちょっと待ってて。
そうかなと思って作ったの』
帰って来てスープの量が減ってないことから理解してロイが眠っているうちに作っていたらしい。