第23話
夢小説設定
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ここから差は広がり、オリヴィエ将軍は反省文と報告書と減給に加えて会場の片付け。
ロイは厳重注意だけで済んで注意後にはさすがだと上機嫌な閣下に褒められていた。
「ぐっ…」
「「マスタング将軍!」」
「だ、大丈夫だ」
オリヴィエ将軍に殴られた横腹を押さえながらロイは微かに顔を歪める。
『ロイさんっ!
この巨人将軍、覚悟はよろしいかしら?』
「やれるもんならやってみろ、チビっ子」
「リーゼル大佐!
落ち着いてください!
オリヴィエ将軍も挑発しないでください!」
「…オリヴィエ将軍。
相手は唯一の女性国家錬金術師です」
「それがどうした?」
「閣下が特別視していると噂ですから手を出すのはいかがなものかと」
「ふむ、確かにそれも言えてるな」
「あなたも左官なら落ち着きなさい」
「あんたの上官がマスタング将軍に手を出したからだろ!」
「普段は冷静なタイプですよ!」
思わず、ハボックと中尉が止めながら反論する。
「マスタング将軍、リーゼル大佐、錬金術の道具を返却…
どうしたんだ?
またオリヴィエ将軍か」
「すぐ私を疑うな」
「自業自得だろ。
あんたがまた挑発したんだろ。
それか、マスタング将軍に手を出したか」
「何故そう思う?」
「リーゼル大佐は普段は冷静だし、マスタング将軍のことしか怒らないタイプだ」
閣下の補佐官の言葉に驚きながらもちゃんと見ているんだと納得。
冷静には見えないが、自分が分からないだけかとオリヴィエ将軍は見つめる。
「少なくてもマスタング将軍に手を出さなければ、君よりは態度もよくて事件解決の数も倍以上だ」
「…何だと?
じゃあ、何故左官止まりなんだ」
「本人が昇格を断ったから」
「おまえは何してるんだ!?」
『昇格よりも大切なことがあったんですよ』
「…なに?」
「マスタング将軍の部下を閣下に希望したんだよ。
その時はマスタング大佐ではあったがな」
「おまえ、バカなのか?
こんな若造に」
「オリヴィエ将軍」
「…マスタング将軍の下につくなんて」
『それは個々の自由です。
少なくても私には元上官なんかと比べるよりも失礼なくらい成長させてもらってますし、捧げられる相手です』
閣下の補佐官から小声で元上官の説明をされてオリヴィエ将軍は微かに顔を歪める。
「おまえ、意外に苦労人だな」
『攻撃しなかったことを褒めて欲しいですね。
何度襲ってやろうかと思いました』
「何故しなかった?」
『決まってます、次の被害が起きないように完璧な証拠を集めてやめさせる為ですよ』
「おまえ、意外と…」
「可愛い顔してやるでしょう?
侮らない方がいいですよ」
「何を言うんだ」
「銃撃戦は確かに苦手ですが、戦力はバカになりませんよ。
まぁ、理解している人はまだ少ないですけどね」
ロイは近づくとセルシアの前髪を上げて額を確認。
不思議そうにセルシアは首を傾げて見つめる。
『どうかしましたか?』
「傷、残ったら大変だから」
『大丈夫みたいです。
軍医も消えるから大丈夫だと言ってくれました』
「…そうか。
危険な目に遭わせて悪かった。
これは私の判断ミスだ。
もっと早く退却命令を出すべきだったな」
『いえ、私の計算ミスです。
クナイ攻撃の実戦は出来ましたよ』
「人に銃は向けれないか?」
『えっ…』
「銃を使ってなかったから。
責めてる訳じゃない」
『そうではないです。
あの、弾かれちゃいました』
「はっ?」
『銃を向けた途端に瞬時に。
どっかに飛んで行きました』
「何でそうなるんだ」
『不思議ですね』
「いや、不思議なのは君だが」
「ありましたよ。
これですか?」
『中尉、ありがとう』
「いろんな意味で銃撃訓練が必要だな、中尉」
「…そうですね。
本人に自覚ありませんが。
やはり、将軍ではなくて私が教えましょうか?」
ロイは苦笑いして頷き、セルシアの頭を撫でた。
「ダメ、君だとスパルタになるだろう?」
「教えたいのかそうでないのか分かりませんが」
「いいんだよ」
「人前で抱き締めないでください」
「はいはい」
セルシアを抱き締めていたが、苦笑いしてロイは離れた。
ロイは厳重注意だけで済んで注意後にはさすがだと上機嫌な閣下に褒められていた。
「ぐっ…」
「「マスタング将軍!」」
「だ、大丈夫だ」
オリヴィエ将軍に殴られた横腹を押さえながらロイは微かに顔を歪める。
『ロイさんっ!
この巨人将軍、覚悟はよろしいかしら?』
「やれるもんならやってみろ、チビっ子」
「リーゼル大佐!
落ち着いてください!
オリヴィエ将軍も挑発しないでください!」
「…オリヴィエ将軍。
相手は唯一の女性国家錬金術師です」
「それがどうした?」
「閣下が特別視していると噂ですから手を出すのはいかがなものかと」
「ふむ、確かにそれも言えてるな」
「あなたも左官なら落ち着きなさい」
「あんたの上官がマスタング将軍に手を出したからだろ!」
「普段は冷静なタイプですよ!」
思わず、ハボックと中尉が止めながら反論する。
「マスタング将軍、リーゼル大佐、錬金術の道具を返却…
どうしたんだ?
またオリヴィエ将軍か」
「すぐ私を疑うな」
「自業自得だろ。
あんたがまた挑発したんだろ。
それか、マスタング将軍に手を出したか」
「何故そう思う?」
「リーゼル大佐は普段は冷静だし、マスタング将軍のことしか怒らないタイプだ」
閣下の補佐官の言葉に驚きながらもちゃんと見ているんだと納得。
冷静には見えないが、自分が分からないだけかとオリヴィエ将軍は見つめる。
「少なくてもマスタング将軍に手を出さなければ、君よりは態度もよくて事件解決の数も倍以上だ」
「…何だと?
じゃあ、何故左官止まりなんだ」
「本人が昇格を断ったから」
「おまえは何してるんだ!?」
『昇格よりも大切なことがあったんですよ』
「…なに?」
「マスタング将軍の部下を閣下に希望したんだよ。
その時はマスタング大佐ではあったがな」
「おまえ、バカなのか?
こんな若造に」
「オリヴィエ将軍」
「…マスタング将軍の下につくなんて」
『それは個々の自由です。
少なくても私には元上官なんかと比べるよりも失礼なくらい成長させてもらってますし、捧げられる相手です』
閣下の補佐官から小声で元上官の説明をされてオリヴィエ将軍は微かに顔を歪める。
「おまえ、意外に苦労人だな」
『攻撃しなかったことを褒めて欲しいですね。
何度襲ってやろうかと思いました』
「何故しなかった?」
『決まってます、次の被害が起きないように完璧な証拠を集めてやめさせる為ですよ』
「おまえ、意外と…」
「可愛い顔してやるでしょう?
侮らない方がいいですよ」
「何を言うんだ」
「銃撃戦は確かに苦手ですが、戦力はバカになりませんよ。
まぁ、理解している人はまだ少ないですけどね」
ロイは近づくとセルシアの前髪を上げて額を確認。
不思議そうにセルシアは首を傾げて見つめる。
『どうかしましたか?』
「傷、残ったら大変だから」
『大丈夫みたいです。
軍医も消えるから大丈夫だと言ってくれました』
「…そうか。
危険な目に遭わせて悪かった。
これは私の判断ミスだ。
もっと早く退却命令を出すべきだったな」
『いえ、私の計算ミスです。
クナイ攻撃の実戦は出来ましたよ』
「人に銃は向けれないか?」
『えっ…』
「銃を使ってなかったから。
責めてる訳じゃない」
『そうではないです。
あの、弾かれちゃいました』
「はっ?」
『銃を向けた途端に瞬時に。
どっかに飛んで行きました』
「何でそうなるんだ」
『不思議ですね』
「いや、不思議なのは君だが」
「ありましたよ。
これですか?」
『中尉、ありがとう』
「いろんな意味で銃撃訓練が必要だな、中尉」
「…そうですね。
本人に自覚ありませんが。
やはり、将軍ではなくて私が教えましょうか?」
ロイは苦笑いして頷き、セルシアの頭を撫でた。
「ダメ、君だとスパルタになるだろう?」
「教えたいのかそうでないのか分かりませんが」
「いいんだよ」
「人前で抱き締めないでください」
「はいはい」
セルシアを抱き締めていたが、苦笑いしてロイは離れた。