第23話
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会場には閣下を始め、軍人達が共同実戦訓練に見学に来ていた。
「マスタング将軍、リーゼル大佐は身体検査がありますので」
「はい、分かりました」
『承知してます』
同性の軍人にボディーチェックをされて荷物検査もみんなの前でされる。
「それでは、マスタング将軍は発火布を。
リーゼル大佐はピアスを」
『「…はい」』
錬金術の道具を専用の箱に入れて施錠すると閣下の前に置いた。
「それでは、始めようか」
「…セルシア。
ある程度で構わない。
合図するから戻って来なさい」
『分かりました』
「合図前でも危険と判断したら…
いいな?」
『はい』
小声でロイはセルシアに指示を出して司令官の位置に着いた。
「北部司令部と中央司令部の合同実戦訓練を始めます!
司令官は北はオリヴィエ将軍。
中央司令官は若き将軍こと、ロイ・マスタング将軍!
皆さん、周りにも被害が及ぶかもしれないので自己判断で。
開始!」
ヒューズの掛け声で司令官の合図に銃撃戦になる。
「狙え!」
(やはり、狙って来たか)
錬金術を使用している訳ではないが、速いスピードでセルシアは避けていた。
「速いっ!」
「くっそ…無駄に動きやがって」
北司令部は司令官の命令でセルシアを集中攻撃している。
苛立っていて翻弄しているが、さすがに体力的に辛い。
(やばっ…計算間違い)
銃撃が当たって避けたが、頬を掠ってクナイの攻撃で腕を軽症。
「大…っ」
「セルシアっ!」
『大丈夫です!』
血を流しながらも囲まれてる相手にクナイで攻撃するが、複数相手なので不利には変わりない。
「くっ…
セルシア以外、全員待避!」
「「待避!?」」
中尉もハボック達も驚いて戸惑いながらもロイの待避命令に従う。
ロイは走りながらベルトホルダーから銃を外し、銃撃する。
「ぐはっ!」
「なっ!?
2丁撃ち!?」
両手に小型銃で撃ち続け、銃撃されているのにロイは無傷。
「中尉、待避解除!
雑魚を狙え!」
((…雑魚))
セルシアを怪我させられてキレてるなと見学者達は苦笑い。
「セルシア、待たせたな。
よく耐えたな」
『将軍!』
「覚悟はいいか?」
「「なっ!」」
セルシアを囲んでいた北部司令部の軍人達はロイに蹴りつけられ、銃撃でやられる。
「よくもやってくれたな。
これくらいで許してやる。
時間の無駄だ」
冷たい眼で胸ぐらを掴んでいたのを離して突き飛ばすとフェンスに激突。
「うっわぁ…」
「1人ずつ徹底に。
しかも、軽症だし」
1人でやっつけている姿は恐ろしくもあった。
一瞬の隙でロイはオリヴィエ将軍の首に拳銃を突きつける。
「……っ…」
「降参しろ、オリヴィエ将軍」
「貴様、かなりキレてるな」
「婚約者を傷つけられたんだ」
「これは計算外だったな。
分かった、今回は私の負けだ。
すまなかった」
さすがに正々堂々ではなかったとオリヴィエも反省している訳ではなかった。
「ぐっ…」
「隙だらけだぞ、マスタング将軍」
『ロイさん!』
「「マスタング将軍!」」
軍刀で手を攻撃されてロイは微かに顔を歪める。
「オリヴィエ将軍!
勝負はついていたはずだ!
救護班!」
閣下の補佐官が咎め、ロイとセルシアは手当てされる。
『オリヴィエ将軍!』
「大佐っ!」
『卑怯者』
「貴様、将軍に何を!」
『やり返しただけよ。
敗北者が何を喚いてるのかしら』
セルシアはオリヴィエ将軍にビンタをする。
「何を騒いで…
オリヴィエ将軍、更なる男らしさに磨きが掛かりましたね」
「貴様の婚約者にやられたんだが」
「セルシア、手が痛むだろ?」
「「そっちじゃねぇ!」」
元に戻ったなとヒューズは苦笑いしていた。
「それくらいにしなさい。
作戦は作戦だ。
だが、オリヴィエ将軍。
勝敗をついたあとで国家錬金術師に怪我をさせるとは何事だ」
「所詮は国家錬金術師か」
「オリヴィエ将軍!」
「マスタング将軍もいくら共同実戦訓練でも無茶しすぎだ。
今の軍は君の戦力が必要だと自覚してくれ」
「…申し訳ありません」
司令官2人が異例の閣下からの注意を受ける。
「マスタング将軍、リーゼル大佐は身体検査がありますので」
「はい、分かりました」
『承知してます』
同性の軍人にボディーチェックをされて荷物検査もみんなの前でされる。
「それでは、マスタング将軍は発火布を。
リーゼル大佐はピアスを」
『「…はい」』
錬金術の道具を専用の箱に入れて施錠すると閣下の前に置いた。
「それでは、始めようか」
「…セルシア。
ある程度で構わない。
合図するから戻って来なさい」
『分かりました』
「合図前でも危険と判断したら…
いいな?」
『はい』
小声でロイはセルシアに指示を出して司令官の位置に着いた。
「北部司令部と中央司令部の合同実戦訓練を始めます!
司令官は北はオリヴィエ将軍。
中央司令官は若き将軍こと、ロイ・マスタング将軍!
皆さん、周りにも被害が及ぶかもしれないので自己判断で。
開始!」
ヒューズの掛け声で司令官の合図に銃撃戦になる。
「狙え!」
(やはり、狙って来たか)
錬金術を使用している訳ではないが、速いスピードでセルシアは避けていた。
「速いっ!」
「くっそ…無駄に動きやがって」
北司令部は司令官の命令でセルシアを集中攻撃している。
苛立っていて翻弄しているが、さすがに体力的に辛い。
(やばっ…計算間違い)
銃撃が当たって避けたが、頬を掠ってクナイの攻撃で腕を軽症。
「大…っ」
「セルシアっ!」
『大丈夫です!』
血を流しながらも囲まれてる相手にクナイで攻撃するが、複数相手なので不利には変わりない。
「くっ…
セルシア以外、全員待避!」
「「待避!?」」
中尉もハボック達も驚いて戸惑いながらもロイの待避命令に従う。
ロイは走りながらベルトホルダーから銃を外し、銃撃する。
「ぐはっ!」
「なっ!?
2丁撃ち!?」
両手に小型銃で撃ち続け、銃撃されているのにロイは無傷。
「中尉、待避解除!
雑魚を狙え!」
((…雑魚))
セルシアを怪我させられてキレてるなと見学者達は苦笑い。
「セルシア、待たせたな。
よく耐えたな」
『将軍!』
「覚悟はいいか?」
「「なっ!」」
セルシアを囲んでいた北部司令部の軍人達はロイに蹴りつけられ、銃撃でやられる。
「よくもやってくれたな。
これくらいで許してやる。
時間の無駄だ」
冷たい眼で胸ぐらを掴んでいたのを離して突き飛ばすとフェンスに激突。
「うっわぁ…」
「1人ずつ徹底に。
しかも、軽症だし」
1人でやっつけている姿は恐ろしくもあった。
一瞬の隙でロイはオリヴィエ将軍の首に拳銃を突きつける。
「……っ…」
「降参しろ、オリヴィエ将軍」
「貴様、かなりキレてるな」
「婚約者を傷つけられたんだ」
「これは計算外だったな。
分かった、今回は私の負けだ。
すまなかった」
さすがに正々堂々ではなかったとオリヴィエも反省している訳ではなかった。
「ぐっ…」
「隙だらけだぞ、マスタング将軍」
『ロイさん!』
「「マスタング将軍!」」
軍刀で手を攻撃されてロイは微かに顔を歪める。
「オリヴィエ将軍!
勝負はついていたはずだ!
救護班!」
閣下の補佐官が咎め、ロイとセルシアは手当てされる。
『オリヴィエ将軍!』
「大佐っ!」
『卑怯者』
「貴様、将軍に何を!」
『やり返しただけよ。
敗北者が何を喚いてるのかしら』
セルシアはオリヴィエ将軍にビンタをする。
「何を騒いで…
オリヴィエ将軍、更なる男らしさに磨きが掛かりましたね」
「貴様の婚約者にやられたんだが」
「セルシア、手が痛むだろ?」
「「そっちじゃねぇ!」」
元に戻ったなとヒューズは苦笑いしていた。
「それくらいにしなさい。
作戦は作戦だ。
だが、オリヴィエ将軍。
勝敗をついたあとで国家錬金術師に怪我をさせるとは何事だ」
「所詮は国家錬金術師か」
「オリヴィエ将軍!」
「マスタング将軍もいくら共同実戦訓練でも無茶しすぎだ。
今の軍は君の戦力が必要だと自覚してくれ」
「…申し訳ありません」
司令官2人が異例の閣下からの注意を受ける。