第23話
夢小説設定
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エドはヒューズとアルと共に執務室から出る。
「どうした?」
「なぁ、ヒューズ中佐。
将軍は自分の功績にしてないって」
「…ロイには黙ってろよ。
俺が言ったと知ると怒るし。
エドが解決した事件には未成年というのもあるが、軍に囚われないように戦争に利用されないようにロイは報告書にエドの名前は記載してない。
事件解決後に金振り込まれてなかったか?」
「将軍が閣下からと…」
「閣下が個人にそこまで影響のない事件に金を動かすか?」
「ま、まさか!」
「ロイのポケットマネーだよ」
「…気に入らないな。
本当に分かりづらい」
「ははっ、それがロイの生き方だ」
「兄さんみたいなバカ正直で軍で生きてられないよ」
「アル、おまえなぁ!」
「ぶはっ!」
アルの毒舌にヒューズは吹き出して笑う。
「うまいか?
それはよかった。
ほら、セルシアも。
好きだろ?」
甘い声でロイはセルシアにお菓子を食べさせる。
「あ、甘ったるい…」
「溺愛が更にヒートアップしてるし!」
「ロックベル嬢に対するのはもう親ですよね」
「溺愛する相手が増えただけですな」
ハボック達は呆れたようにため息をついた。
「中尉も食べるかい?」
「いえ、仕事がありますから」
「では休憩中に食べなさい。
ここに置いておくから。
それとも、食べさせてあげようか?」
「分かりました、あとで食べますから!」
「よろしい」
((…中尉をからかわれるのは将軍だけだよな))
ロイに言い負かされている中尉に苦笑い。
ウィンリィが受験書を持って帰るとすれ違いで執務室に客人。
「マスタング将軍、失礼する」
「補佐官!
どうかしましたか?」
ロイを始めとする中尉達も閣下の補佐官に敬礼した。
「北の司令部と共同実戦訓練になったのだが」
「共同実戦訓練…
北というと司令官はオリヴィエ将軍ですか?」
「そうだ。
その名を聞いた途端に司令官が辞退が続いてな」
「あ~…まぁ、それは」
「言葉を濁したくもなるよな。
そこで頼みに来た」
「共同実戦訓練ですか。
ん? セルシア、経験は?」
『経験ないです。
あの上官にそんな話が来る訳ないじゃないですか』
「初めてでオリヴィエ将軍との共同実戦か。
かなり厳しいな」
「錬金術は?」
「共同実戦訓練では特別訓練ではなければ、禁止されてる。
私も発火布してなかったろ?」
「そう言われたら…」
ロイはどうするべきかと書類を見ながら頭を抱える。
「そうか、経験ないのか」
『不参加…ですか?』
「ん~…厳しいが、経験にはなるし。
作戦でどうにかカバーしようか。
引き受けます」
「助かるよ」
「いえ、私までお断りする訳には」
「ははっ…気弱な将軍達とは違うな」
「補佐官、口が悪すぎます」
「失礼、思わず本音が」
毒舌な補佐官にロイは顔を引きつりながら見送る。
共同実戦訓練の会場の地図を広げながらロイは顔が険しい。
「どんな手を使って来るか。
勝つ為に手段は選ばないだろう」
「…ですね」
『ごめんなさい』
「君のせいじゃない。
謝る必要ない」
「そうですよ!」
「ああいう上官なら仕方ないです」
「不利な状態で勝つのも悪くない、だろ?」
『…はい』
「中尉、セルシアのサポートを頼む」
「はっ!」
「ほかの者はいつも通りに。
セルシア、前に出て君の速さで翻弄しろ。
自由に動きなさい。
危ない役目だが、大丈夫か?」
『はい、お任せください!』
「ハボックは援護しろ。
致命傷は負わせず、怪我しないようにな」
「了解です!」
本音ではセルシアに危険な目に遭わせたくないが、上官として命じない訳にはいかない。
「ウィンリィちゃんも頑張っているんですから私達も頑張りましょう」
「悔しがっている顔を拝みましょうや」
「僕も精一杯、戦います!」
「…怪我しないようにな」
「よし、やるか」
「「はっ!」」
ロイに中尉達は敬礼すると気合いを入れてロイは頷く。
準備期間は少ないが、それを言い訳にはしたくない。
「やっと来たか、若造」
「名前を言って頂けますかな、オリヴィエ将軍。
私は時間通りですよ。
本日はよろしくお願い致します」
丁寧な口調で握手しながらもピリピリとした雰囲気が漂う。
「どうした?」
「なぁ、ヒューズ中佐。
将軍は自分の功績にしてないって」
「…ロイには黙ってろよ。
俺が言ったと知ると怒るし。
エドが解決した事件には未成年というのもあるが、軍に囚われないように戦争に利用されないようにロイは報告書にエドの名前は記載してない。
事件解決後に金振り込まれてなかったか?」
「将軍が閣下からと…」
「閣下が個人にそこまで影響のない事件に金を動かすか?」
「ま、まさか!」
「ロイのポケットマネーだよ」
「…気に入らないな。
本当に分かりづらい」
「ははっ、それがロイの生き方だ」
「兄さんみたいなバカ正直で軍で生きてられないよ」
「アル、おまえなぁ!」
「ぶはっ!」
アルの毒舌にヒューズは吹き出して笑う。
「うまいか?
それはよかった。
ほら、セルシアも。
好きだろ?」
甘い声でロイはセルシアにお菓子を食べさせる。
「あ、甘ったるい…」
「溺愛が更にヒートアップしてるし!」
「ロックベル嬢に対するのはもう親ですよね」
「溺愛する相手が増えただけですな」
ハボック達は呆れたようにため息をついた。
「中尉も食べるかい?」
「いえ、仕事がありますから」
「では休憩中に食べなさい。
ここに置いておくから。
それとも、食べさせてあげようか?」
「分かりました、あとで食べますから!」
「よろしい」
((…中尉をからかわれるのは将軍だけだよな))
ロイに言い負かされている中尉に苦笑い。
ウィンリィが受験書を持って帰るとすれ違いで執務室に客人。
「マスタング将軍、失礼する」
「補佐官!
どうかしましたか?」
ロイを始めとする中尉達も閣下の補佐官に敬礼した。
「北の司令部と共同実戦訓練になったのだが」
「共同実戦訓練…
北というと司令官はオリヴィエ将軍ですか?」
「そうだ。
その名を聞いた途端に司令官が辞退が続いてな」
「あ~…まぁ、それは」
「言葉を濁したくもなるよな。
そこで頼みに来た」
「共同実戦訓練ですか。
ん? セルシア、経験は?」
『経験ないです。
あの上官にそんな話が来る訳ないじゃないですか』
「初めてでオリヴィエ将軍との共同実戦か。
かなり厳しいな」
「錬金術は?」
「共同実戦訓練では特別訓練ではなければ、禁止されてる。
私も発火布してなかったろ?」
「そう言われたら…」
ロイはどうするべきかと書類を見ながら頭を抱える。
「そうか、経験ないのか」
『不参加…ですか?』
「ん~…厳しいが、経験にはなるし。
作戦でどうにかカバーしようか。
引き受けます」
「助かるよ」
「いえ、私までお断りする訳には」
「ははっ…気弱な将軍達とは違うな」
「補佐官、口が悪すぎます」
「失礼、思わず本音が」
毒舌な補佐官にロイは顔を引きつりながら見送る。
共同実戦訓練の会場の地図を広げながらロイは顔が険しい。
「どんな手を使って来るか。
勝つ為に手段は選ばないだろう」
「…ですね」
『ごめんなさい』
「君のせいじゃない。
謝る必要ない」
「そうですよ!」
「ああいう上官なら仕方ないです」
「不利な状態で勝つのも悪くない、だろ?」
『…はい』
「中尉、セルシアのサポートを頼む」
「はっ!」
「ほかの者はいつも通りに。
セルシア、前に出て君の速さで翻弄しろ。
自由に動きなさい。
危ない役目だが、大丈夫か?」
『はい、お任せください!』
「ハボックは援護しろ。
致命傷は負わせず、怪我しないようにな」
「了解です!」
本音ではセルシアに危険な目に遭わせたくないが、上官として命じない訳にはいかない。
「ウィンリィちゃんも頑張っているんですから私達も頑張りましょう」
「悔しがっている顔を拝みましょうや」
「僕も精一杯、戦います!」
「…怪我しないようにな」
「よし、やるか」
「「はっ!」」
ロイに中尉達は敬礼すると気合いを入れてロイは頷く。
準備期間は少ないが、それを言い訳にはしたくない。
「やっと来たか、若造」
「名前を言って頂けますかな、オリヴィエ将軍。
私は時間通りですよ。
本日はよろしくお願い致します」
丁寧な口調で握手しながらもピリピリとした雰囲気が漂う。