第23話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
支度を済まして新聞にロイは苦笑いとため息をつく。
「やれやれ…
批判よりはいいが、飽きてくれないもんかね」
『いいじゃないですか。
はい、珈琲をどうぞ。
もう少しで出来ますから』
「セルシアさん、ひっくり返せない~!」
『はいは~い!』
ウィンリィに呼ばれてパタパタと走って行くセルシアにロイは微笑む。
“若き将軍、ロイ・マスタング将軍は多才!”
“将軍の罠にもアレンジを加えたクラシックの難曲を披露して会場を魅了する。
将軍は悔しそうな顔を浮かべていた”
“閣下も夫人と参加していて閣下にも一目を置かれる存在。
閣下の夫人ともマスタング将軍はダンスをしていた”
“慕われている金髪美少女ともダンスをしていて美少女の初めてのダンスに会場が微笑ましく見ていた”
“可愛らしい雰囲気の婚約者がダンスになると大人の女性に変わり、会場を驚かさせていた”
ピアノ披露するロイと悔しそうな将軍の顔、ウィンリィとのダンスの写真が載っていた。
ほかの週刊紙には夫人とのダンス写真やセルシアとのダンス写真、ロイが閣下と話す写真にヒューズと雑談している写真なども載っていた。
「すまないな、君も載ってしまって。
名前は書かれてないが…」
「大丈夫です。
びっくりしましたけど。
村のみんなも騒いでそうですね」
ウィンリィの反応にロイは苦笑いして優しく頭を撫でた。
セルシアに髪を可愛く結ってもらっているウィンリィにロイは微かに江見を浮かべる。
『ウィンリィちゃんは髪が綺麗だから羨ましいね。
私の髪色は地味だし』
「えぇ?
そんなことないですよ。
私、セルシアさんの髪色は綺麗で羨ましいなって思ってます」
『あんまりない髪色だから』
「それを言ったら私は黒髪だぞ。
士官学校時代も目立ってたな~」
『ロイはどこに居るか分かるからなってヒューズ中佐が言ってましたね』
「すっごい後ろから大きな声で呼ぶからな。
あれはやめて欲しいものだが…」
安易に想像がついてセルシアとウィンリィは苦笑い。
『ヒューズ中佐はかなり後ろから叫ぶから目立ちますよね。
私も叫ばれました』
「アイツの場合、確信すると叫ぶからな」
『無視してたら慌てて追いかけて来ましたけど』
「何で無視したんですか?」
『いや、何となく。
どうするんだろうかと実験?』
「くくっ…無視って実験か?
君はたまにそういうこと、疑問に思うとやるよな。
やっぱり、君といると飽きないね」
今日は早番ではないのでわりとゆっくり過ごせていた。
『せっかくだから普通のヘアゴムではつまらないし、私のあげる。
気に入ったの選んで』
「あげるって」
『いいの、いいの。
市販のもあるけどね』
「この辺りは作ったやつだろ?」
「…作った?」
『錬金術じゃないよ。
シュシュとか意外と簡単だよ』
「今度教えてもらえばいいさ」
「いいですか?」
『もちろん!』
瞳を輝かせるウィンリィに微笑ましく見つめていた。
2017.2.28
「やれやれ…
批判よりはいいが、飽きてくれないもんかね」
『いいじゃないですか。
はい、珈琲をどうぞ。
もう少しで出来ますから』
「セルシアさん、ひっくり返せない~!」
『はいは~い!』
ウィンリィに呼ばれてパタパタと走って行くセルシアにロイは微笑む。
“若き将軍、ロイ・マスタング将軍は多才!”
“将軍の罠にもアレンジを加えたクラシックの難曲を披露して会場を魅了する。
将軍は悔しそうな顔を浮かべていた”
“閣下も夫人と参加していて閣下にも一目を置かれる存在。
閣下の夫人ともマスタング将軍はダンスをしていた”
“慕われている金髪美少女ともダンスをしていて美少女の初めてのダンスに会場が微笑ましく見ていた”
“可愛らしい雰囲気の婚約者がダンスになると大人の女性に変わり、会場を驚かさせていた”
ピアノ披露するロイと悔しそうな将軍の顔、ウィンリィとのダンスの写真が載っていた。
ほかの週刊紙には夫人とのダンス写真やセルシアとのダンス写真、ロイが閣下と話す写真にヒューズと雑談している写真なども載っていた。
「すまないな、君も載ってしまって。
名前は書かれてないが…」
「大丈夫です。
びっくりしましたけど。
村のみんなも騒いでそうですね」
ウィンリィの反応にロイは苦笑いして優しく頭を撫でた。
セルシアに髪を可愛く結ってもらっているウィンリィにロイは微かに江見を浮かべる。
『ウィンリィちゃんは髪が綺麗だから羨ましいね。
私の髪色は地味だし』
「えぇ?
そんなことないですよ。
私、セルシアさんの髪色は綺麗で羨ましいなって思ってます」
『あんまりない髪色だから』
「それを言ったら私は黒髪だぞ。
士官学校時代も目立ってたな~」
『ロイはどこに居るか分かるからなってヒューズ中佐が言ってましたね』
「すっごい後ろから大きな声で呼ぶからな。
あれはやめて欲しいものだが…」
安易に想像がついてセルシアとウィンリィは苦笑い。
『ヒューズ中佐はかなり後ろから叫ぶから目立ちますよね。
私も叫ばれました』
「アイツの場合、確信すると叫ぶからな」
『無視してたら慌てて追いかけて来ましたけど』
「何で無視したんですか?」
『いや、何となく。
どうするんだろうかと実験?』
「くくっ…無視って実験か?
君はたまにそういうこと、疑問に思うとやるよな。
やっぱり、君といると飽きないね」
今日は早番ではないのでわりとゆっくり過ごせていた。
『せっかくだから普通のヘアゴムではつまらないし、私のあげる。
気に入ったの選んで』
「あげるって」
『いいの、いいの。
市販のもあるけどね』
「この辺りは作ったやつだろ?」
「…作った?」
『錬金術じゃないよ。
シュシュとか意外と簡単だよ』
「今度教えてもらえばいいさ」
「いいですか?」
『もちろん!』
瞳を輝かせるウィンリィに微笑ましく見つめていた。
2017.2.28