第23話
夢小説設定
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こんなことになるとは思っていなかったが、マダムのお陰だなと思う。
(最近は弾いてなかったからな。
さすがに楽譜がないと難しい。
仕方ない、チェンジだな)
クラシックのピアニストでも難しいと言われている難曲をロイは弾き、雰囲気が変わってジャズ曲調になる。
「…凄いですね」
「ははっ、マスコミが撮ってるよ。
将軍殿のあの顔を見せてやりたいな」
『マスコミの方にあれも載せたら面白いのではないかと提案しましたよ。
ふふっ、禁止にしても無駄ですからね』
「リーゼル大佐…
おまえさん、考えることが凄いな」
『ロイさんの正装姿にピアノ弾きもゲットしましたよ』
「相変わらずだな」
「知っていたのですか?」
『話には聞いてた。
マダムに習わせられてたって。
ここまでのレベルとは思いませんでした』
瞳を輝かせているセルシアにヒューズは苦笑い。
演奏が終わってロイが立ち上がってお辞儀すると歓声と拍手喝采。
「ありがとうございます」
「貴様…っ」
「私は良家出身ではありませんが、不便しないようにそういう教育もして頂きました。
これ以上はおやめください」
「貴様のような良識もない若造に!」
「良識がないのはどちらですか。
お離しください」
将軍に胸ぐらを掴まれてもロイは動じずに冷たい眼で見つめる。
頭に銃を突きつけられ、小さな悲鳴が上がる。
「マスタング将軍をお離しください、将軍」
「貴様、誰に向かって!」
「私達は貴方を護衛する義務はありません。
マスタング将軍は私達の上官であり、私達はマスタング将軍の護衛です」
「将軍、お離しください」
中尉に銃を突きつけられ、ハボックからも銃を向けられていた。
「くっそ!
ふざけやがって。
覚えてろ、ただで済まさんぞ」
「誰が何をするのだね」
「閣下!」
ロイは敬礼して中尉とハボックに銃を下ろさせる。
「私のお気に入りと?
君達がそんなんだから私はマスタング将軍に配慮してあげているんだ。
少なくても媚びずに実力で這い上がって来た若き将軍だからな。
そういう面では気に入っているのも真実だ。
覚悟するのはどちらだろうか。
謹慎処分を命じる」
「閣下!」
「異論は認めん。
直ちに立ち去りなさい」
悔しそうに歯軋りと拳を握り締めて荒々しく去って行く。
「閣下、申し訳ありません。
国民の皆様も不愉快な思いをさせてしまいました」
「君のせいじゃないさ」
「マスタング将軍、ピアノを弾けるとは意外でしたな」
「アームストロング少佐…」
「おまえさん、少しは空気を読んでくれよ。
いや、おまえさんらしいが」
アームストロングの言葉にロイは苦笑いしてヒューズは頭を抱える。
ヒューズは慰めるようにロイの肩を叩いた。
「まぁ、将軍は自業自得さ。
隠してたのにな」
「あぁ~っ…何で難曲なんて弾いてしまったんだ」
「おまえさんが珍しいよな。
クラシックオンリーだろ?」
「そんなことない。
普段弾かされるのがクラシックが多いだけで」
「思いつき?」
「…誤魔化しただけ。
難曲だから楽譜がなくて弾き間違いした。
私のオリジナルもあるけどな」
「おまえ、何者なんだよ」
「どういう意味だ」
ヒューズは更に目立って妬まれるんだろうなと苦笑い。
「マスタング将軍、それでは」
「閣下!
ありがとうございました。
私では収まらず、騒動になっていました」
「部下のフォローするのも私の役目だからな」
「大変でしたね。
演奏は素晴らしかったです」
「奥様もご一緒でしたか。
変なとこを見せてしまって…」
「構いませんよ。
この間は主人に連れ回されて大変でしたね」
「いえ、貴重な時間でした」
閣下と奥様が去るとロイは貴族達からの囲まれて話し掛けられて困惑。
「ちょっ…通して。
もう近づけない。
お義父さん!」
「ん…?
ウィンリィ!?
君がどうしてここに…」
「やっと見つけました!」
「ははっ、全部見られてたか」
嬉しそうにウィンリィはワンピース風のドレスでロイの背中に抱きつき、ロイは苦笑い。
(最近は弾いてなかったからな。
さすがに楽譜がないと難しい。
仕方ない、チェンジだな)
クラシックのピアニストでも難しいと言われている難曲をロイは弾き、雰囲気が変わってジャズ曲調になる。
「…凄いですね」
「ははっ、マスコミが撮ってるよ。
将軍殿のあの顔を見せてやりたいな」
『マスコミの方にあれも載せたら面白いのではないかと提案しましたよ。
ふふっ、禁止にしても無駄ですからね』
「リーゼル大佐…
おまえさん、考えることが凄いな」
『ロイさんの正装姿にピアノ弾きもゲットしましたよ』
「相変わらずだな」
「知っていたのですか?」
『話には聞いてた。
マダムに習わせられてたって。
ここまでのレベルとは思いませんでした』
瞳を輝かせているセルシアにヒューズは苦笑い。
演奏が終わってロイが立ち上がってお辞儀すると歓声と拍手喝采。
「ありがとうございます」
「貴様…っ」
「私は良家出身ではありませんが、不便しないようにそういう教育もして頂きました。
これ以上はおやめください」
「貴様のような良識もない若造に!」
「良識がないのはどちらですか。
お離しください」
将軍に胸ぐらを掴まれてもロイは動じずに冷たい眼で見つめる。
頭に銃を突きつけられ、小さな悲鳴が上がる。
「マスタング将軍をお離しください、将軍」
「貴様、誰に向かって!」
「私達は貴方を護衛する義務はありません。
マスタング将軍は私達の上官であり、私達はマスタング将軍の護衛です」
「将軍、お離しください」
中尉に銃を突きつけられ、ハボックからも銃を向けられていた。
「くっそ!
ふざけやがって。
覚えてろ、ただで済まさんぞ」
「誰が何をするのだね」
「閣下!」
ロイは敬礼して中尉とハボックに銃を下ろさせる。
「私のお気に入りと?
君達がそんなんだから私はマスタング将軍に配慮してあげているんだ。
少なくても媚びずに実力で這い上がって来た若き将軍だからな。
そういう面では気に入っているのも真実だ。
覚悟するのはどちらだろうか。
謹慎処分を命じる」
「閣下!」
「異論は認めん。
直ちに立ち去りなさい」
悔しそうに歯軋りと拳を握り締めて荒々しく去って行く。
「閣下、申し訳ありません。
国民の皆様も不愉快な思いをさせてしまいました」
「君のせいじゃないさ」
「マスタング将軍、ピアノを弾けるとは意外でしたな」
「アームストロング少佐…」
「おまえさん、少しは空気を読んでくれよ。
いや、おまえさんらしいが」
アームストロングの言葉にロイは苦笑いしてヒューズは頭を抱える。
ヒューズは慰めるようにロイの肩を叩いた。
「まぁ、将軍は自業自得さ。
隠してたのにな」
「あぁ~っ…何で難曲なんて弾いてしまったんだ」
「おまえさんが珍しいよな。
クラシックオンリーだろ?」
「そんなことない。
普段弾かされるのがクラシックが多いだけで」
「思いつき?」
「…誤魔化しただけ。
難曲だから楽譜がなくて弾き間違いした。
私のオリジナルもあるけどな」
「おまえ、何者なんだよ」
「どういう意味だ」
ヒューズは更に目立って妬まれるんだろうなと苦笑い。
「マスタング将軍、それでは」
「閣下!
ありがとうございました。
私では収まらず、騒動になっていました」
「部下のフォローするのも私の役目だからな」
「大変でしたね。
演奏は素晴らしかったです」
「奥様もご一緒でしたか。
変なとこを見せてしまって…」
「構いませんよ。
この間は主人に連れ回されて大変でしたね」
「いえ、貴重な時間でした」
閣下と奥様が去るとロイは貴族達からの囲まれて話し掛けられて困惑。
「ちょっ…通して。
もう近づけない。
お義父さん!」
「ん…?
ウィンリィ!?
君がどうしてここに…」
「やっと見つけました!」
「ははっ、全部見られてたか」
嬉しそうにウィンリィはワンピース風のドレスでロイの背中に抱きつき、ロイは苦笑い。