第①話
夢小説設定
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セルシアを見ると真っ赤になって俯いていた。
(それはそうか…
恋人ではない上官に自らキスをしたんだからな)
妙に納得してしまい、苦笑いを浮かべた。
『本当にすみません。
無礼な行いを…』
「気にしなくていい。
私こそ、すまない。
初めてだったのだろう?」
『は、い…///』
「初めてが私なんかですまないな」
『そんなことありませんっ!!』
勢いよく顔を上げると目の前に大佐が立っていた。
ポンポンと優しく頭を叩かれた。
「ありがとう」
『た、大佐…』
目元にキスされ、真っ赤になる。
「同意の上のキスならファーストキスではないさ」
『…大佐』
「まぁ、私には役得だったが。
あんな体験は初めてだからな」
含み笑いを浮かべ、大佐は少しだけからかう。
「だから、謝らなくていい」
『…はい』
「お詫びがしたいなら今日の昼を一緒に」
『分かりました』
クスッとセルシアが笑う。
セルシアはドアに手をかけ、何かを思い出したように振り返った。
『大佐の分のお弁当を作って来ましたから。
中尉に怒られないように仕事を終わらせてくださいね』
セルシアが出て行った大佐の執務室では口元を緩める大佐の姿があった。
「大佐、失礼します。
今日は仕事が早いですね」
「昼が楽しみだ」
「…中佐とお昼の約束ですか?」
「あぁ、仕事を終わらせれば問題ないんだろう?」
「もちろんです。
確認が済んだら提出して来ますね。
ちなみに中佐は仕事を先程、終えたようですよ」
「もう終わったのか!?
ちょっと待て、出勤からまだ3時間しか経ってないぞ!!?」
「いつも午前には終わらしているようです。
ダメ上官のせいで早く仕事が出来るようになったと言っていましたね」
「あぁ、中佐が仕事全部していたらしいからな」
「仕事全部?
サインは…」
「確認せずにサインだけはして、あとは中佐任せ」
「…中佐があそこまで元上官を嫌ってる理由に納得です」
さすがの中尉も一瞬、唖然としてしまう。
書類を整えて中尉は提出に行く。
「真面目に仕事していたようですし、10分の休憩を差し上げます。
いつもこれくらい仕事をしてくれたら、残業しなくても済むんですよ?」
中尉の言葉に返すこともなく、誤魔化すように空を見つめる。
書類を抱えて中尉が執務室から出て行く。
「…中佐は?」
「書庫に行きましたよ」
「そうか。
ところで、ハボック?」
「な、なんっスか」
「余計なことを言ったみたいだな?」
発火布を装着した大佐がハボックに迫る。
「あ、いや、口を滑らしたというか…
聞かれたので‥‥」
「だからとバカ正直に話すか?」
「う‥‥」
言い逃れ出来ず、大佐作の焦げたハボックが完成。
「私はちょっと出て来る」
「中尉に怒られますよ?」
「休憩を貰った」
大佐は執務室から出て行った。
初めてのキスは憧れの人と…。
支えて尽くすのが私の役目‥‥。
-END-
(それはそうか…
恋人ではない上官に自らキスをしたんだからな)
妙に納得してしまい、苦笑いを浮かべた。
『本当にすみません。
無礼な行いを…』
「気にしなくていい。
私こそ、すまない。
初めてだったのだろう?」
『は、い…///』
「初めてが私なんかですまないな」
『そんなことありませんっ!!』
勢いよく顔を上げると目の前に大佐が立っていた。
ポンポンと優しく頭を叩かれた。
「ありがとう」
『た、大佐…』
目元にキスされ、真っ赤になる。
「同意の上のキスならファーストキスではないさ」
『…大佐』
「まぁ、私には役得だったが。
あんな体験は初めてだからな」
含み笑いを浮かべ、大佐は少しだけからかう。
「だから、謝らなくていい」
『…はい』
「お詫びがしたいなら今日の昼を一緒に」
『分かりました』
クスッとセルシアが笑う。
セルシアはドアに手をかけ、何かを思い出したように振り返った。
『大佐の分のお弁当を作って来ましたから。
中尉に怒られないように仕事を終わらせてくださいね』
セルシアが出て行った大佐の執務室では口元を緩める大佐の姿があった。
「大佐、失礼します。
今日は仕事が早いですね」
「昼が楽しみだ」
「…中佐とお昼の約束ですか?」
「あぁ、仕事を終わらせれば問題ないんだろう?」
「もちろんです。
確認が済んだら提出して来ますね。
ちなみに中佐は仕事を先程、終えたようですよ」
「もう終わったのか!?
ちょっと待て、出勤からまだ3時間しか経ってないぞ!!?」
「いつも午前には終わらしているようです。
ダメ上官のせいで早く仕事が出来るようになったと言っていましたね」
「あぁ、中佐が仕事全部していたらしいからな」
「仕事全部?
サインは…」
「確認せずにサインだけはして、あとは中佐任せ」
「…中佐があそこまで元上官を嫌ってる理由に納得です」
さすがの中尉も一瞬、唖然としてしまう。
書類を整えて中尉は提出に行く。
「真面目に仕事していたようですし、10分の休憩を差し上げます。
いつもこれくらい仕事をしてくれたら、残業しなくても済むんですよ?」
中尉の言葉に返すこともなく、誤魔化すように空を見つめる。
書類を抱えて中尉が執務室から出て行く。
「…中佐は?」
「書庫に行きましたよ」
「そうか。
ところで、ハボック?」
「な、なんっスか」
「余計なことを言ったみたいだな?」
発火布を装着した大佐がハボックに迫る。
「あ、いや、口を滑らしたというか…
聞かれたので‥‥」
「だからとバカ正直に話すか?」
「う‥‥」
言い逃れ出来ず、大佐作の焦げたハボックが完成。
「私はちょっと出て来る」
「中尉に怒られますよ?」
「休憩を貰った」
大佐は執務室から出て行った。
初めてのキスは憧れの人と…。
支えて尽くすのが私の役目‥‥。
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