第21話
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国民からはロイ以外の将軍が非難されていた。
“将軍の元部下が証言。
司令官なのに部下を置き去りにして逃げた。
その時も駆けつけて直属の部下ではない自分達を救ってくれたのは焔の錬金術師。
怪我している部下を置き去りにせずに1人も欠けずに救出してくれた”
“将軍達は自分の利益しか考えない傲慢な人だと証言。
マスタング将軍の部下は大変でも幸せだと思いますと証言した”
“事件当日、マスタング将軍は士官学校に特別講師をしていた。
事件の脅迫状が届き、将軍達はマスタング将軍の部下達以外の隊を動かせないように圧力さえ掛けていた。
部下達が助けを求め、マスタング将軍が電話で隊を動かして閣下にも連絡をした。
閣下の取材で判明し、減給とそれ以外の処分も検討しているらしい。
被害を受けた国民には見舞金が支払われることも発表された”
閣下から半ば脅されて伝えたが、国民にも知れ渡ることになるのは予想外でロイは驚愕する。
「まさか、こんなことになるとは」
「救世主だってよ」
「私1人の力ではないのに。
また嫌味のオンパレードになるだけだ」
安易に想像がついてしまってヒューズ達は黙ってしまう。
「「………。」」
「黙るなよ!」
「いや、思わず。
大丈夫だって。
何とかなるだろ」
『将軍達も懲りませんよね。
成長出来ない人もいるんですね』
「…セルシア」
そういうことではないのだが、ロイは言い切るセルシアに笑ってしまう。
爆発事件で怪我した国民は軍負担で入院と通院になっていた。
「ウィンリィ、調子はどうだい?」
「マスタングさん!
ご心配かけてすみません。
大丈夫ですよ」
「隙間に入り込んでいたから見た目の怪我はたいしたことなくてもちゃんと検査して治療してもらった方がいいからな。
大人だったら入り込めずに大怪我していたのだろう」
「大袈裟な気が…」
「後々、悪化する場合がある。
君は手を使うのだから尚更だろ?
しばらくはおとなしくしてなさい」
「は~い。
でも、個室なんて落ち着きませんよ」
「年頃の娘だし、周りは男性やまだ幼い子供だったりするから着替えもあるから配慮されたのだろうな」
「確かに着替えは…
そういう意味では個室でよかったです」
実はロイが年頃だから配慮して欲しいと自費で追加料金を支払うと閣下に申し出たのだ。
「こんな奥の随分と立派な個室病室かよ」
「ちょっ、兄さん!」
「鋼の。
君、幼馴染だからって女の子の病室にノックせずに入るな。
着替えてたらどうするんだ?」
「うげっ!
将軍も来てたのかよ」
「当然だろう?
そうそう、ウィンリィ。
お見舞い品を渡すのを忘れた」
「美味しそう!」
「あとで食べなさい」
「はいっ!」
美味しそうな箱に入ったスィーツにウィンリィは瞳を輝かせる。
「では、また来るよ」
「ありがとうございました」
ロイに優しく頭を撫でられてウィンリィは嬉しそうに笑う。
ウィンリィの嬉しそうな顔にエドは不満顔。
「ウィンリィ、僕からは花だよ。
安い花でごめんね」
「大丈夫だよ。
綺麗な花をありがとう!」
「顔を見に来るだけなのに」
「鋼の、それは常識としてどうなんだ」
「うっわ!
将軍、帰ったんじゃねぇの?」
「忘れ物。
中尉とセルシアからのお見舞い品だ。
2人も来たがったんだが、休みでなくてね」
「将軍は休みなのかよ」
「…閣下命令の休みだ。
また倒れるとは司令部が困ると真顔で言われてな」
「そりゃ、休むしかないよな」
「私のせいでごめんなさい」
「ウィンリィのせいじゃない。
私が自分との力量以上をやってしまったんだ。
中尉にも説教されたよ。
では、またな。
午後からはヒューズも来ると言ってたから。
何かあったら連絡してくれて構わないから」
「ありがとうございます。
リザさんとセルシアさんにもお礼を言っておいてください」
「分かった。
鋼の、長居はするなよ」
「分かってるよ」
ロイはテーブルにお見舞い品を置いて病室から出る。
(…暇だ。
食事はセルシアが作って行ってくれたから助かるけど)
読書も買い物も済ませて時間が余ってしまった。
『中尉とこうして食事するのは初めてだね』
「そうですね。
いつもはリーゼル大佐は将軍と食事してますから」
『ふふっ、そうだね。
早く将軍に会いたい』
中尉は昨夜にロイから頼まれてセルシアの側にいて護衛を兼ねていた。
“将軍の元部下が証言。
司令官なのに部下を置き去りにして逃げた。
その時も駆けつけて直属の部下ではない自分達を救ってくれたのは焔の錬金術師。
怪我している部下を置き去りにせずに1人も欠けずに救出してくれた”
“将軍達は自分の利益しか考えない傲慢な人だと証言。
マスタング将軍の部下は大変でも幸せだと思いますと証言した”
“事件当日、マスタング将軍は士官学校に特別講師をしていた。
事件の脅迫状が届き、将軍達はマスタング将軍の部下達以外の隊を動かせないように圧力さえ掛けていた。
部下達が助けを求め、マスタング将軍が電話で隊を動かして閣下にも連絡をした。
閣下の取材で判明し、減給とそれ以外の処分も検討しているらしい。
被害を受けた国民には見舞金が支払われることも発表された”
閣下から半ば脅されて伝えたが、国民にも知れ渡ることになるのは予想外でロイは驚愕する。
「まさか、こんなことになるとは」
「救世主だってよ」
「私1人の力ではないのに。
また嫌味のオンパレードになるだけだ」
安易に想像がついてしまってヒューズ達は黙ってしまう。
「「………。」」
「黙るなよ!」
「いや、思わず。
大丈夫だって。
何とかなるだろ」
『将軍達も懲りませんよね。
成長出来ない人もいるんですね』
「…セルシア」
そういうことではないのだが、ロイは言い切るセルシアに笑ってしまう。
爆発事件で怪我した国民は軍負担で入院と通院になっていた。
「ウィンリィ、調子はどうだい?」
「マスタングさん!
ご心配かけてすみません。
大丈夫ですよ」
「隙間に入り込んでいたから見た目の怪我はたいしたことなくてもちゃんと検査して治療してもらった方がいいからな。
大人だったら入り込めずに大怪我していたのだろう」
「大袈裟な気が…」
「後々、悪化する場合がある。
君は手を使うのだから尚更だろ?
しばらくはおとなしくしてなさい」
「は~い。
でも、個室なんて落ち着きませんよ」
「年頃の娘だし、周りは男性やまだ幼い子供だったりするから着替えもあるから配慮されたのだろうな」
「確かに着替えは…
そういう意味では個室でよかったです」
実はロイが年頃だから配慮して欲しいと自費で追加料金を支払うと閣下に申し出たのだ。
「こんな奥の随分と立派な個室病室かよ」
「ちょっ、兄さん!」
「鋼の。
君、幼馴染だからって女の子の病室にノックせずに入るな。
着替えてたらどうするんだ?」
「うげっ!
将軍も来てたのかよ」
「当然だろう?
そうそう、ウィンリィ。
お見舞い品を渡すのを忘れた」
「美味しそう!」
「あとで食べなさい」
「はいっ!」
美味しそうな箱に入ったスィーツにウィンリィは瞳を輝かせる。
「では、また来るよ」
「ありがとうございました」
ロイに優しく頭を撫でられてウィンリィは嬉しそうに笑う。
ウィンリィの嬉しそうな顔にエドは不満顔。
「ウィンリィ、僕からは花だよ。
安い花でごめんね」
「大丈夫だよ。
綺麗な花をありがとう!」
「顔を見に来るだけなのに」
「鋼の、それは常識としてどうなんだ」
「うっわ!
将軍、帰ったんじゃねぇの?」
「忘れ物。
中尉とセルシアからのお見舞い品だ。
2人も来たがったんだが、休みでなくてね」
「将軍は休みなのかよ」
「…閣下命令の休みだ。
また倒れるとは司令部が困ると真顔で言われてな」
「そりゃ、休むしかないよな」
「私のせいでごめんなさい」
「ウィンリィのせいじゃない。
私が自分との力量以上をやってしまったんだ。
中尉にも説教されたよ。
では、またな。
午後からはヒューズも来ると言ってたから。
何かあったら連絡してくれて構わないから」
「ありがとうございます。
リザさんとセルシアさんにもお礼を言っておいてください」
「分かった。
鋼の、長居はするなよ」
「分かってるよ」
ロイはテーブルにお見舞い品を置いて病室から出る。
(…暇だ。
食事はセルシアが作って行ってくれたから助かるけど)
読書も買い物も済ませて時間が余ってしまった。
『中尉とこうして食事するのは初めてだね』
「そうですね。
いつもはリーゼル大佐は将軍と食事してますから」
『ふふっ、そうだね。
早く将軍に会いたい』
中尉は昨夜にロイから頼まれてセルシアの側にいて護衛を兼ねていた。