第21話
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犯人は中尉達が逮捕して閣下のポケットマネーで材料を購入し、家や建物は国家錬金術師が投入されて建て直す。
「…私は役立たずだな」
「仕方ないだろ、ドクターストップと閣下からの命令でロイは“出動禁止”なんだから」
不満顔で眺めているロイにヒューズは苦笑い。
「さすがにマスタング将軍が居ないときついな。
気に食わないけど、錬金術の技術はあるからなぁ~」
エドは国家錬金術師として投入されていてアルもこっそり手伝う。
「やはり、この人数では難しいですね」
「かなりの被害でしたから」
「…閣下」
「マスタング将軍、来ていたのか」
「申し訳ありません。
ドクターストップも解除してもらいました」
「解除って。
あれは脅しだぞ」
「ヒューズ、黙ってろ」
「はいはい」
中尉達は司令部で報告書などの書類作業などがあるのでロイには代理でヒューズがついていた。
当然ながらセルシアも国家錬金術師として投入されている。
「閣下、マスタング将軍にも加わってもらうべきでは?」
「診断書を」
「はい」
「まぁ、ギリギリか。
よかろう。
終わったらきちんと休むように」
「承知しました。
では、行って参ります」
ロイが歩いて行き、ヒューズは苦笑いする。
まだ半数近く残っていてエドはぐったりしていた。
「もう手作業で建てろよ!」
「…兄さん」
「鋼の、だらしないな」
「将軍!
何しに来たんだよ」
「そんなの決まってるだろ」
「ドクターストップされたのでは?」
「解除されたし、閣下からも許可を貰ったよ」
『将軍!』
「マスタング将軍!」
「やあ、ご苦労様」
歓声が上がるのはやはり、ロイの実力を理解しているから。
「うむ、姿を見せるだけであれとは凄いな。
本人の意思に反して目立つタイプなんだろうな。
今回の件はともかく、嫌がらせも分かる気が…」
「なに物騒なことを言ってるんですか」
「いや、思わずな」
閣下の補佐官の言葉にヒューズは苦笑い。
「さてと、始めるか。
私は専門外なんだが」
「全員そうだよ!」
「そうだろうな」
雑談しながらもロイは準備を始めていた。
『マスタング将軍、こちらに。
湿気も除去しておきました』
「さすがだな」
「さっきから何かしてるかと思ったら」
『湿気がある家や建物なんて嫌でしょ?』
「安い宿みたいだもんな」
「僕達はいつもだけど」
「…それは言うなよ」
「君が破壊しなければ、普通の宿に泊まれるはずだぞ」
「ですよね!」
アルからの冷たい視線にエドは気まずそうに目を反らす。
エドが破壊するのでエドの資金から軍が直すので金欠になる。
足らずにロイの資金から借りることもあるのだが。
ロイは錬成陣が書かれている地面に屈んで手をついた。
バチバチッという音と共に錬金術の青白い光が発生する。
「すげっ…」
「うっわぁ!」
連続で家や建物が次々と出来あがってゆき、その光景に見物していた国民からの歓声と軍人達は唖然とする。
「すご~い!
新しいお家だ!」
「こらっ!」
「私、屋根は赤がいい!」
「すみません!」
幼い娘を抱えて謝る若い母親にロイは苦笑い。
「ふむ、赤か。
これでいいかい?」
「うん!
ありがとう!」
「すみません!」
「構わない。
ママと仲良くな」
「うんっ!」
ロイが誰か分かってないゆえの反応に母親は気まずそうに身を縮ませていた。
「俺達が地道にやっていたのは何だったんだよ!
いっつもいいとこを持って行きやがる 」
「文句を言う前に実力をつけるんだな。
これくらいでへばってるとは。
まぁ、いくら私でもこの数は1人では出来なかったけどな」
それでも半数以上を一気に作り上げたのは才能と実力のあるロイならではだろう。
“悪戯だとほかの将軍達が放置する中で若き将軍・焔の錬金術師が出動!
司令官として事件解決並びに国民救出の活躍!”
“閣下が最新機械を運ぶまでギリギリの状態で少女救出に懸命に。
錯乱する少女を宥めて救う!”
“少女を救おうと倒れる若き将軍を誰が格好悪いと言えるだろうか。
爆発事件は防げただろう、ほかの将軍達がきちんと行動していれば”
新聞にはロイの指揮官としての写真や救出中の写真、本人的には複雑なヒューズに支えられてる写真が載っていた。
「…私は役立たずだな」
「仕方ないだろ、ドクターストップと閣下からの命令でロイは“出動禁止”なんだから」
不満顔で眺めているロイにヒューズは苦笑い。
「さすがにマスタング将軍が居ないときついな。
気に食わないけど、錬金術の技術はあるからなぁ~」
エドは国家錬金術師として投入されていてアルもこっそり手伝う。
「やはり、この人数では難しいですね」
「かなりの被害でしたから」
「…閣下」
「マスタング将軍、来ていたのか」
「申し訳ありません。
ドクターストップも解除してもらいました」
「解除って。
あれは脅しだぞ」
「ヒューズ、黙ってろ」
「はいはい」
中尉達は司令部で報告書などの書類作業などがあるのでロイには代理でヒューズがついていた。
当然ながらセルシアも国家錬金術師として投入されている。
「閣下、マスタング将軍にも加わってもらうべきでは?」
「診断書を」
「はい」
「まぁ、ギリギリか。
よかろう。
終わったらきちんと休むように」
「承知しました。
では、行って参ります」
ロイが歩いて行き、ヒューズは苦笑いする。
まだ半数近く残っていてエドはぐったりしていた。
「もう手作業で建てろよ!」
「…兄さん」
「鋼の、だらしないな」
「将軍!
何しに来たんだよ」
「そんなの決まってるだろ」
「ドクターストップされたのでは?」
「解除されたし、閣下からも許可を貰ったよ」
『将軍!』
「マスタング将軍!」
「やあ、ご苦労様」
歓声が上がるのはやはり、ロイの実力を理解しているから。
「うむ、姿を見せるだけであれとは凄いな。
本人の意思に反して目立つタイプなんだろうな。
今回の件はともかく、嫌がらせも分かる気が…」
「なに物騒なことを言ってるんですか」
「いや、思わずな」
閣下の補佐官の言葉にヒューズは苦笑い。
「さてと、始めるか。
私は専門外なんだが」
「全員そうだよ!」
「そうだろうな」
雑談しながらもロイは準備を始めていた。
『マスタング将軍、こちらに。
湿気も除去しておきました』
「さすがだな」
「さっきから何かしてるかと思ったら」
『湿気がある家や建物なんて嫌でしょ?』
「安い宿みたいだもんな」
「僕達はいつもだけど」
「…それは言うなよ」
「君が破壊しなければ、普通の宿に泊まれるはずだぞ」
「ですよね!」
アルからの冷たい視線にエドは気まずそうに目を反らす。
エドが破壊するのでエドの資金から軍が直すので金欠になる。
足らずにロイの資金から借りることもあるのだが。
ロイは錬成陣が書かれている地面に屈んで手をついた。
バチバチッという音と共に錬金術の青白い光が発生する。
「すげっ…」
「うっわぁ!」
連続で家や建物が次々と出来あがってゆき、その光景に見物していた国民からの歓声と軍人達は唖然とする。
「すご~い!
新しいお家だ!」
「こらっ!」
「私、屋根は赤がいい!」
「すみません!」
幼い娘を抱えて謝る若い母親にロイは苦笑い。
「ふむ、赤か。
これでいいかい?」
「うん!
ありがとう!」
「すみません!」
「構わない。
ママと仲良くな」
「うんっ!」
ロイが誰か分かってないゆえの反応に母親は気まずそうに身を縮ませていた。
「俺達が地道にやっていたのは何だったんだよ!
いっつもいいとこを持って行きやがる 」
「文句を言う前に実力をつけるんだな。
これくらいでへばってるとは。
まぁ、いくら私でもこの数は1人では出来なかったけどな」
それでも半数以上を一気に作り上げたのは才能と実力のあるロイならではだろう。
“悪戯だとほかの将軍達が放置する中で若き将軍・焔の錬金術師が出動!
司令官として事件解決並びに国民救出の活躍!”
“閣下が最新機械を運ぶまでギリギリの状態で少女救出に懸命に。
錯乱する少女を宥めて救う!”
“少女を救おうと倒れる若き将軍を誰が格好悪いと言えるだろうか。
爆発事件は防げただろう、ほかの将軍達がきちんと行動していれば”
新聞にはロイの指揮官としての写真や救出中の写真、本人的には複雑なヒューズに支えられてる写真が載っていた。