第21話
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騒然としていて建物も破壊され、怪我人も多数いた。
「消火しろ!
下敷きになっている国民がいないか確認しろ。
ブレダの隊は避難を」
「承知しました」
「ハボックの隊は国民が下敷きなどになってないか救出活動を」
「はっ!」
「「マスタング将軍!」」
「遅れて申し訳ありません」
「君達もハボックの隊に。
ハボック、頼んだ」
「…分かりました」
あとから来た隊の者達を軽く睨みながらハボックは引き受ける。
『マスタング将軍、怪しい者が』
「なに?」
『ここから離れた場所に移動させ、中尉と小隊に追わせています』
「分かった」
『勝手にすみません』
「いや、私はこっちで命じてたから助かった」
「マスタング将軍!」
「鋼の!
ここは危険だから」
「ウィンリィが…っ」
「なに?
ここに居たのか!?」
「材料が必要だって」
「行くって言ってた建物が崩壊しているんです!」
エドとアルに連れられて行くと小さな店は崩壊していた。
木の板が重なっていてこの中にいるのなら機械は使えない。
「これは…」
「ひとつずつ避けていたら時間かかりますよ」
「店主は?」
「は、はい。
申し訳ありません」
「何であんただけ逃げてるんだ!」
「兄さんっ!」
「鋼の、やめないか。
店主、この店はなくなっても構わないか?
救出の為に焼きたい」
「分かりました」
「将軍、焼いてってどういうつもりだ!
中にウィンリィがいるんだぞ!?」
ロイは家の木の板に触れて唇を噛み締める。
木の板を1枚ずつ灰にしてこれ以上の崩壊しないように慎重な作業。
「はぁっ、は…っ」
「将軍!」
「力を抑えてるから対価として精神力が削られているのかも」
「マスタング将軍、1人では」
「やめなさい、マスタング将軍」
「閣下!?
ですが…」
「最新の機械を投入する。
異国のものだが、これなら破壊せずに救出が出来るから。
最初の状態では難しかったが、よく頑張ってくれた」
「……っ…」
「マスタング将軍!」
「酸素マスクを。
あちらでお休みに」
「ロイっ!
申し訳ありません」
駆けつけて来たヒューズに倒れかけたロイは支えられて救護車に向かう。
「ん…っ」
『気がつきましたか?』
「大丈夫か?」
「…すまない。
ウィンリィは?」
「今も救出作業してる。
国民は誰も死者なく、避難させられたよ。
もう少し休めって」
「問題ない。
閣下の前で倒れるとは」
「それは仕方ないだろうよ」
『無事でよかったです。
ウィンリィちゃんなら大丈夫です』
「だが…」
『微かに血の臭いはありましたが、大量ではありません』
小声でセルシアから教えられてロイは安堵して頷いた。
「閣下!」
「マスタング将軍、休んでなさい」
「もう大丈夫です。
失礼しました」
「構わんよ。
君の部下から事情を聞いた。
悪戯と放置するとは」
「緊急事態だと君からの連絡がなければ、どうなっていたのやら」
ロイは隊を動かす命令を電話で出しただけではなく、閣下にも連絡したようだ。
あと1人の救出に国民達も不安そうに見守っていた。
「見つけ出しました!」
「いやぁっ、離してよ!」
「…錯乱してるな」
「ウィンリィ!
ぐはっ!」
「兄さんっ!」
ジタバタと暴れてるウィンリィにエドは顔面を蹴られて沈没。
「ウィンリィ、落ち着け。
もう大丈夫だから」
「やだぁっ!」
「い…っ」
「マスタング将軍!」
「大丈夫だ。
何も心配ないから」
ウィンリィに頬を叩かれても引っ掻かれても動じずに抱えて落ち着くのを待った。
「…おとうさん?
これ、私が?」
「気にするな。
ゆっくりお休み」
意識も朦朧としていたようでウィンリィは気絶し、ロイは受け取った毛布で包んで運ぶ。
「マスタング将軍!
また無茶をしましたね?」
「中尉…」
「気持ちは分かりますが、何をしているんですか!」
銃を向けながら説教する中尉にロイは苦笑いしながら両手を上げる。
「すまない、つい…」
「ついで倒れたら困ります!
司令官が倒れてどうするんですか!?」
「セルシアも居るし、私も自分で倒れるとは思ってなくてな」
「倒れると分かってやっていたら許しませんよ」
『中尉、閣下もいるから』
「あ…っ!
し、失礼しました!」
「上官に対して」
「中尉はこれでいいんですよ」
「はっはっ!
マスタング将軍の副官は随分と勇敢ではないか。
だが、気をつけなさい」
「…はい。
申し訳ありません」
閣下が笑ってくれたお陰でどうにか忠告だけで済んだ。
「消火しろ!
下敷きになっている国民がいないか確認しろ。
ブレダの隊は避難を」
「承知しました」
「ハボックの隊は国民が下敷きなどになってないか救出活動を」
「はっ!」
「「マスタング将軍!」」
「遅れて申し訳ありません」
「君達もハボックの隊に。
ハボック、頼んだ」
「…分かりました」
あとから来た隊の者達を軽く睨みながらハボックは引き受ける。
『マスタング将軍、怪しい者が』
「なに?」
『ここから離れた場所に移動させ、中尉と小隊に追わせています』
「分かった」
『勝手にすみません』
「いや、私はこっちで命じてたから助かった」
「マスタング将軍!」
「鋼の!
ここは危険だから」
「ウィンリィが…っ」
「なに?
ここに居たのか!?」
「材料が必要だって」
「行くって言ってた建物が崩壊しているんです!」
エドとアルに連れられて行くと小さな店は崩壊していた。
木の板が重なっていてこの中にいるのなら機械は使えない。
「これは…」
「ひとつずつ避けていたら時間かかりますよ」
「店主は?」
「は、はい。
申し訳ありません」
「何であんただけ逃げてるんだ!」
「兄さんっ!」
「鋼の、やめないか。
店主、この店はなくなっても構わないか?
救出の為に焼きたい」
「分かりました」
「将軍、焼いてってどういうつもりだ!
中にウィンリィがいるんだぞ!?」
ロイは家の木の板に触れて唇を噛み締める。
木の板を1枚ずつ灰にしてこれ以上の崩壊しないように慎重な作業。
「はぁっ、は…っ」
「将軍!」
「力を抑えてるから対価として精神力が削られているのかも」
「マスタング将軍、1人では」
「やめなさい、マスタング将軍」
「閣下!?
ですが…」
「最新の機械を投入する。
異国のものだが、これなら破壊せずに救出が出来るから。
最初の状態では難しかったが、よく頑張ってくれた」
「……っ…」
「マスタング将軍!」
「酸素マスクを。
あちらでお休みに」
「ロイっ!
申し訳ありません」
駆けつけて来たヒューズに倒れかけたロイは支えられて救護車に向かう。
「ん…っ」
『気がつきましたか?』
「大丈夫か?」
「…すまない。
ウィンリィは?」
「今も救出作業してる。
国民は誰も死者なく、避難させられたよ。
もう少し休めって」
「問題ない。
閣下の前で倒れるとは」
「それは仕方ないだろうよ」
『無事でよかったです。
ウィンリィちゃんなら大丈夫です』
「だが…」
『微かに血の臭いはありましたが、大量ではありません』
小声でセルシアから教えられてロイは安堵して頷いた。
「閣下!」
「マスタング将軍、休んでなさい」
「もう大丈夫です。
失礼しました」
「構わんよ。
君の部下から事情を聞いた。
悪戯と放置するとは」
「緊急事態だと君からの連絡がなければ、どうなっていたのやら」
ロイは隊を動かす命令を電話で出しただけではなく、閣下にも連絡したようだ。
あと1人の救出に国民達も不安そうに見守っていた。
「見つけ出しました!」
「いやぁっ、離してよ!」
「…錯乱してるな」
「ウィンリィ!
ぐはっ!」
「兄さんっ!」
ジタバタと暴れてるウィンリィにエドは顔面を蹴られて沈没。
「ウィンリィ、落ち着け。
もう大丈夫だから」
「やだぁっ!」
「い…っ」
「マスタング将軍!」
「大丈夫だ。
何も心配ないから」
ウィンリィに頬を叩かれても引っ掻かれても動じずに抱えて落ち着くのを待った。
「…おとうさん?
これ、私が?」
「気にするな。
ゆっくりお休み」
意識も朦朧としていたようでウィンリィは気絶し、ロイは受け取った毛布で包んで運ぶ。
「マスタング将軍!
また無茶をしましたね?」
「中尉…」
「気持ちは分かりますが、何をしているんですか!」
銃を向けながら説教する中尉にロイは苦笑いしながら両手を上げる。
「すまない、つい…」
「ついで倒れたら困ります!
司令官が倒れてどうするんですか!?」
「セルシアも居るし、私も自分で倒れるとは思ってなくてな」
「倒れると分かってやっていたら許しませんよ」
『中尉、閣下もいるから』
「あ…っ!
し、失礼しました!」
「上官に対して」
「中尉はこれでいいんですよ」
「はっはっ!
マスタング将軍の副官は随分と勇敢ではないか。
だが、気をつけなさい」
「…はい。
申し訳ありません」
閣下が笑ってくれたお陰でどうにか忠告だけで済んだ。