第21話
夢小説設定
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士官学校だから思い出して暴露になってしまう。
「登山訓練でおまえは1人だから俺の班に入れられてたよな。
料理担当が下手過ぎて冷たいオーラの圧力が半端なかった」
『それで、どうしたんですか?』
「初日は仕方なく食べたよ。
翌日は強引にロイが料理担当になってた」
「マスタング将軍が?」
「意外だろ?
料理も掃除も出来るぞ」
「1人暮らしになっても困らないように教えられたんだ」
「カレーとかうまいぞ。
登山訓練なのにうまい飯しか印象に残らなかった。
木の実やハーブを山から採って来たりして驚いたけどな」
「教官から少しなら収穫してもいいと許可を貰ってただろ?」
「…そういう意味じゃねぇよ。
訓練なのにオシャレな料理を作りすぎだろ」
マイペースなロイにヒューズは苦笑いする。
「オシャレな料理?
食材も限られてるから普通だろ」
「ホイルの包み焼きやら煮込みハンバーグがどこが普通なんだ!」
「…肉は支給されてないはずだが」
「川があったので魚を釣って来てもらいました。
支給以外に山にあるものは自然のものなら多少なら構わないと言われたので」
「いや、凄すぎだろ」
ヒューズの暴露に過去の話でも教官達も唖然とする。
『凄いですね!
今度作ってください』
「もちろん。
うまい魚を買って作ろうな」
『教えてくださいね』
「喜んで」
((…そっちじゃない))
似た者同士なんだなと妙なとこでマイペースなロイに気づかされた。
普段はそう見えないから尚更、衝撃的だろう。
「やっぱり、いろんな意味でおまえが心配だよ」
「はっ?
意味が分からんのだが。
おまえに守ってもらうほど、弱くない
ぞ」
「そっちじゃねぇよ。
デタラメ人間を守れるほどは強くない。
そうじゃなくて!」
「だったら、何なんだ?」
「…疲れた。
言っても伝わらん気がする」
「はぁ?」
意味が分からないと言うようにロイは顔を歪める。
「なるほどな」
「まるで父親のようになるな」
教官は何人か納得したように頷き、ロイとヒューズはいい関係性だと苦笑い。
「無理には聞かないが、本当に何もないんだな?」
「たいしたことじゃない。
俺が説明下手なだけ」
「まぁ、違うんだろうけど。
そういうことにしておくか」
「違うってことは分かるのか。
おまえはやっぱり、優しいなぁ!」
「抱きつくな。
気色悪い」
「そんなにバッサリと言うか?」
「私は男に抱きつかれるのも、抱きつくのも趣味じゃない」
「いや、それは俺もだけど。
コミュニケーションだよ。
おまえは反応薄いから」
「反応薄くて結構。
いいから抱きつくな」
「おまえ、抱きつかれるのは苦手だよな。
リーゼル大佐以外は」
ロイは黙ってそれ以上は語らず、ヒューズは苦笑い。
「登山訓練でおまえは1人だから俺の班に入れられてたよな。
料理担当が下手過ぎて冷たいオーラの圧力が半端なかった」
『それで、どうしたんですか?』
「初日は仕方なく食べたよ。
翌日は強引にロイが料理担当になってた」
「マスタング将軍が?」
「意外だろ?
料理も掃除も出来るぞ」
「1人暮らしになっても困らないように教えられたんだ」
「カレーとかうまいぞ。
登山訓練なのにうまい飯しか印象に残らなかった。
木の実やハーブを山から採って来たりして驚いたけどな」
「教官から少しなら収穫してもいいと許可を貰ってただろ?」
「…そういう意味じゃねぇよ。
訓練なのにオシャレな料理を作りすぎだろ」
マイペースなロイにヒューズは苦笑いする。
「オシャレな料理?
食材も限られてるから普通だろ」
「ホイルの包み焼きやら煮込みハンバーグがどこが普通なんだ!」
「…肉は支給されてないはずだが」
「川があったので魚を釣って来てもらいました。
支給以外に山にあるものは自然のものなら多少なら構わないと言われたので」
「いや、凄すぎだろ」
ヒューズの暴露に過去の話でも教官達も唖然とする。
『凄いですね!
今度作ってください』
「もちろん。
うまい魚を買って作ろうな」
『教えてくださいね』
「喜んで」
((…そっちじゃない))
似た者同士なんだなと妙なとこでマイペースなロイに気づかされた。
普段はそう見えないから尚更、衝撃的だろう。
「やっぱり、いろんな意味でおまえが心配だよ」
「はっ?
意味が分からんのだが。
おまえに守ってもらうほど、弱くない
ぞ」
「そっちじゃねぇよ。
デタラメ人間を守れるほどは強くない。
そうじゃなくて!」
「だったら、何なんだ?」
「…疲れた。
言っても伝わらん気がする」
「はぁ?」
意味が分からないと言うようにロイは顔を歪める。
「なるほどな」
「まるで父親のようになるな」
教官は何人か納得したように頷き、ロイとヒューズはいい関係性だと苦笑い。
「無理には聞かないが、本当に何もないんだな?」
「たいしたことじゃない。
俺が説明下手なだけ」
「まぁ、違うんだろうけど。
そういうことにしておくか」
「違うってことは分かるのか。
おまえはやっぱり、優しいなぁ!」
「抱きつくな。
気色悪い」
「そんなにバッサリと言うか?」
「私は男に抱きつかれるのも、抱きつくのも趣味じゃない」
「いや、それは俺もだけど。
コミュニケーションだよ。
おまえは反応薄いから」
「反応薄くて結構。
いいから抱きつくな」
「おまえ、抱きつかれるのは苦手だよな。
リーゼル大佐以外は」
ロイは黙ってそれ以上は語らず、ヒューズは苦笑い。