第⑳話
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ロイとヒューズの士官学校時代の教官にハボック達が敬礼と共に挨拶。
「随分と個性的な軍人も多くなったんだな」
「コイツらが変わり者なんですよ。
全員がロイに拾われて来たんです」
「ほぉ…」
「ヒューズ!
余計なことは言うな」
「リザちゃんの場合は心配で手元に置いてるんだろうけど」
「私、そんなに守ってもらうほど、子供ではありません」
「ヒューズ…」
「すまん、思わず」
「子供扱いはしておらんよ。
ただ未だに軍は男性社会なんだ。
君は男性慣れしてないだろ?
そういう危険もあるんだ。
身勝手な気持ちだ。
だが、能力に関しては特別扱いはしておらん」
不満そうに見ながらも中尉は黙って座る。
「…別に構いません」
「怒るなよ。
男女差別はしていない」
「怒っていません」
「いや、怒ってるな。
また子供扱いしてると。
私1人でどうにだって出来ると思ってる」
「な…っ」
「出来るなら抜け出してみろ」
壁に中尉を押し付けてロイはにっこりと笑う。
「ご、ごめんなさい」
「分かればよろしい。
行くとなるとやはり、中尉か?」
『私も行きたいです!』
「行くのか?」
『士官学校に入ったことないですし、興味あります!』
「あれ、行ったことなかったか?」
「リーゼル大佐は国家錬金術師枠なので」
「士官学校入学ではないのか」
不思議に思っている教官にヒューズが教える。
興味津々のセルシアにロイは苦笑いする。
「では、私が行くか」
「将軍自ら?」
「騒ぎになりそうですね」
「仕方ないだろ。
中尉か私しか居ないんだし。
女性2人では目立ちすぎるし、嫌な思いされる可能性が高い」
「確かにそれはあるかもな」
「口説かされてたまるか」
「そっちが本音だろ」
「錬金術を教える訳にいかんし、理解も出来ないだろうから。
セルシアは教えられないから私のサポート役と護衛にすれば申請も通るだろう。
私が行くのは視察も兼ねてる理由にしてしまおうか」
「ロイ…
セルシアには甘々だな」
「それがどうした?」
『…行かない方がいいですか?』
「構わんよ。
どちらにしても将軍クラスは護衛も必要だからな」
瞳を輝かせるセルシアにロイは微笑んで優しく頭を撫でる。
「俺達が過ごしていた時代と変わってたりすんのかな」
「おまえも行くか?」
「いや、所属が違うだろ」
「所属が違っても連れて行けるのが将軍なんだな」
「…マジかよ」
「将軍、権力を使うのは」
「使えるものは使って損はない」
「どっかの将軍様は威張り散らして悪いことに使ってますからね」
「ハボック少尉」
「す、すいません」
「ヒューズはクナイ講習にするか」
「俺も教えるのかよ」
「何なら体術で私と対決するか?」
「…勘弁してくれ」
こうして士官学校の特別講師が決まって報告書にロイはサインする。
教官からの視線にロイは不思議そうに首を傾げる。
「いや、失礼。
マスタング将軍は笑うようになったなと」
「おまえは無愛想過ぎたんだよ」
「笑う意味ないだろ。
おまえが犬みたいに愛想を無駄に振りすぎなんだろ」
「軍の狗のおまえに言われたくないね。
ちょっ、無言で発火布を取り出すなよ!」
『それなら私がお相手になりましょうか?』
「大丈夫ですよ、本気ではないですから」
ブレダは戸惑っている教官に苦笑いして伝える。
「失礼、マスタング将軍は居るかね?」
「どうかなさいましたか?」
「相変わらず、ここは騒がしいな」
「失礼しました。
ハクロ将軍の部下と違って賑やかな楽しい部下達なので」
「どういう意味だ!
貴様はバカにしてるのか!?」
「何のことでしょうか?
寡黙な真面目な部下じゃないですか」
「くっ…もういい!」
墓穴を掘ってハクロ将軍は荒々しく去って行く。
「マスタング将軍、挑発をしないでください」
「あれくらいしないと君達の元に行って嫌味のオンパレードだぞ」
『私は左官だけど、みんなは地位は高くないからやられるわよ』
「…あんたらが若くして高い地位に居すぎなんだよ」
ハボックは苦笑いして思わず、呟いていた。
「ハボック少尉、口調に気をつけてください」
『口調で損してるタイプだよね』
「まぁ、私は気にならんが」
「将軍は許しすぎです。
少しは叱ってください」
「嫌ですよ!
将軍が本気で叱る時はマジで怖いんですから」
ブレダにしがみついて叫ぶハボックにロイは苦笑い。
「随分と個性的な軍人も多くなったんだな」
「コイツらが変わり者なんですよ。
全員がロイに拾われて来たんです」
「ほぉ…」
「ヒューズ!
余計なことは言うな」
「リザちゃんの場合は心配で手元に置いてるんだろうけど」
「私、そんなに守ってもらうほど、子供ではありません」
「ヒューズ…」
「すまん、思わず」
「子供扱いはしておらんよ。
ただ未だに軍は男性社会なんだ。
君は男性慣れしてないだろ?
そういう危険もあるんだ。
身勝手な気持ちだ。
だが、能力に関しては特別扱いはしておらん」
不満そうに見ながらも中尉は黙って座る。
「…別に構いません」
「怒るなよ。
男女差別はしていない」
「怒っていません」
「いや、怒ってるな。
また子供扱いしてると。
私1人でどうにだって出来ると思ってる」
「な…っ」
「出来るなら抜け出してみろ」
壁に中尉を押し付けてロイはにっこりと笑う。
「ご、ごめんなさい」
「分かればよろしい。
行くとなるとやはり、中尉か?」
『私も行きたいです!』
「行くのか?」
『士官学校に入ったことないですし、興味あります!』
「あれ、行ったことなかったか?」
「リーゼル大佐は国家錬金術師枠なので」
「士官学校入学ではないのか」
不思議に思っている教官にヒューズが教える。
興味津々のセルシアにロイは苦笑いする。
「では、私が行くか」
「将軍自ら?」
「騒ぎになりそうですね」
「仕方ないだろ。
中尉か私しか居ないんだし。
女性2人では目立ちすぎるし、嫌な思いされる可能性が高い」
「確かにそれはあるかもな」
「口説かされてたまるか」
「そっちが本音だろ」
「錬金術を教える訳にいかんし、理解も出来ないだろうから。
セルシアは教えられないから私のサポート役と護衛にすれば申請も通るだろう。
私が行くのは視察も兼ねてる理由にしてしまおうか」
「ロイ…
セルシアには甘々だな」
「それがどうした?」
『…行かない方がいいですか?』
「構わんよ。
どちらにしても将軍クラスは護衛も必要だからな」
瞳を輝かせるセルシアにロイは微笑んで優しく頭を撫でる。
「俺達が過ごしていた時代と変わってたりすんのかな」
「おまえも行くか?」
「いや、所属が違うだろ」
「所属が違っても連れて行けるのが将軍なんだな」
「…マジかよ」
「将軍、権力を使うのは」
「使えるものは使って損はない」
「どっかの将軍様は威張り散らして悪いことに使ってますからね」
「ハボック少尉」
「す、すいません」
「ヒューズはクナイ講習にするか」
「俺も教えるのかよ」
「何なら体術で私と対決するか?」
「…勘弁してくれ」
こうして士官学校の特別講師が決まって報告書にロイはサインする。
教官からの視線にロイは不思議そうに首を傾げる。
「いや、失礼。
マスタング将軍は笑うようになったなと」
「おまえは無愛想過ぎたんだよ」
「笑う意味ないだろ。
おまえが犬みたいに愛想を無駄に振りすぎなんだろ」
「軍の狗のおまえに言われたくないね。
ちょっ、無言で発火布を取り出すなよ!」
『それなら私がお相手になりましょうか?』
「大丈夫ですよ、本気ではないですから」
ブレダは戸惑っている教官に苦笑いして伝える。
「失礼、マスタング将軍は居るかね?」
「どうかなさいましたか?」
「相変わらず、ここは騒がしいな」
「失礼しました。
ハクロ将軍の部下と違って賑やかな楽しい部下達なので」
「どういう意味だ!
貴様はバカにしてるのか!?」
「何のことでしょうか?
寡黙な真面目な部下じゃないですか」
「くっ…もういい!」
墓穴を掘ってハクロ将軍は荒々しく去って行く。
「マスタング将軍、挑発をしないでください」
「あれくらいしないと君達の元に行って嫌味のオンパレードだぞ」
『私は左官だけど、みんなは地位は高くないからやられるわよ』
「…あんたらが若くして高い地位に居すぎなんだよ」
ハボックは苦笑いして思わず、呟いていた。
「ハボック少尉、口調に気をつけてください」
『口調で損してるタイプだよね』
「まぁ、私は気にならんが」
「将軍は許しすぎです。
少しは叱ってください」
「嫌ですよ!
将軍が本気で叱る時はマジで怖いんですから」
ブレダにしがみついて叫ぶハボックにロイは苦笑い。