第⑰話
夢小説設定
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閣下が主催するクリスマスパーティーに加えて閣下が女性の活躍する社会を掲げているのだからそれが軍人でなくても何かしらの処罰はされるかもしれない。
「何を見ているんだ。
みんなして冷ややかな眼で見やがって!」
「言いがかりはやめて頂きたい。
冷ややかな眼で見るのは当然の結果だと思いますが?」
胸ぐらを掴まれてロイは冷たい眼で見つめる。
「貴様、生意気な。
あんな女はただの部下だろうが」
「…侮辱するような言い方はやめてください」
「モテ男と有名なあんたが胸もない部下を愛人にするとはな」
「訂正してください。
侮辱の数々、許しませんよ。
愛人などではない」
「怒るってことは真実なんだろ。
遊ばれて捨てられるのか。
あんたには本命の婚約者がいるんだからな」
「ロイ、相手にするな。
その手を離してください」
ヒューズが止めに入って落ち着かせるようにロイの肩を叩く。
(守るはずが愛人などと言われて。
何をやっているんだろうな)
小さなため息と同時にふと顔を上げるとセルシアの姿。
「いつからそこに…」
『愛人と言われていた辺りから。
ごめんなさい、私のせいで絡まれてしまって』
「そこなのか。
愛人と言われたんだぞ?」
『ほかの将軍なら不愉快だし、半端なく嫌ですけど。
ロイさんなら愛人でも大歓迎です』
「…馬鹿者」
クスクスと笑ってセルシアはロイの腕に抱きつく。
こうして支えられて癒されるのは何度目だろうか。
「やっぱり、愛人なのかよ」
『…だとしたら?
それこそ、他人の貴方に関係あるのですか?』
「軍人が愛人なんて!」
『証拠は?
私がロイさんの愛人ではない証拠もなければ、私が愛人と言う証拠もないんですよ。
私だけならともかく、ロイさんを汚名で塗り潰すつもりなら切り刻みますよ?』
にっこりと笑いながらセルシアの目は笑っておらず。
「セルシア、そのくらいにしておきなさい」
『承知しました。
発言するのなら証拠を揃えて来なさい』
「あんたらが街で以前、キスしてたのを知ってるんだよ!」
『だから?
キスだけで愛人なんですか?
こんな風にしてたって?」
『セルシア、悪ノリし過ぎだ』
ロイの首に抱きついてセルシアは見せつけるようにロイの唇にキスをする。
「婚約者がいるのに。
堂々と浮気かよ」
「ふむ…、そろそろ潮時か」
『私はどちらでも構いませんよ』
「これが限度だろうからな。
訂正しよう、セルシア・リーゼルは私のただの部下ではない。
愛人ではなく、噂になっている婚約者だ。
それでも浮気だと?」
ロイに肩を抱かれてセルシアは微笑んだ。
酔っ払いでも驚き、それを聞いてた周りも驚きの声を上げていた。
「…あんたならもっと美人と婚約すると思ってたんだがな。
ほら、あんたの副官みたいな」
「セルシアはまだ若いから可愛らしいのだよ。
他人には見せない美しさもある。
着飾っているだけの美しさよりも内面の美しさがあるんだ」
「選び放題の奴が選ぶのは華やかさよりもシンプルになるんだな」
「決してシンプルではない。
芯の強い美しい女性だ。
まだ美しさよりも可愛らしさが強いが、彼女は成長段階だからな」
「どこがほかの女性と違うんだ?」
「すべて違うさ。
繊細な気遣いも優しさも。
無理に話させようとせずに理解しようとして、周りの流されない強い自分の意思を持っている」
『ロイさん…』
「これで答えになったかね?
やれやれ、また騒がれそうだな。
私は静かな日常を過ごしたいのだが」
『お付き合い致しますよ。
女性に嫉妬されようが、襲われても私は貴方の為に生涯共に闘います。
この命、尽きるまで』
「私の隣にいるのは君だけだ」
『言われなくても勝手について行きますけどね』
「くくっ、君ならそうだろうな」
嬉しそうに笑ってセルシアはロイに抱きついた。
「何を見ているんだ。
みんなして冷ややかな眼で見やがって!」
「言いがかりはやめて頂きたい。
冷ややかな眼で見るのは当然の結果だと思いますが?」
胸ぐらを掴まれてロイは冷たい眼で見つめる。
「貴様、生意気な。
あんな女はただの部下だろうが」
「…侮辱するような言い方はやめてください」
「モテ男と有名なあんたが胸もない部下を愛人にするとはな」
「訂正してください。
侮辱の数々、許しませんよ。
愛人などではない」
「怒るってことは真実なんだろ。
遊ばれて捨てられるのか。
あんたには本命の婚約者がいるんだからな」
「ロイ、相手にするな。
その手を離してください」
ヒューズが止めに入って落ち着かせるようにロイの肩を叩く。
(守るはずが愛人などと言われて。
何をやっているんだろうな)
小さなため息と同時にふと顔を上げるとセルシアの姿。
「いつからそこに…」
『愛人と言われていた辺りから。
ごめんなさい、私のせいで絡まれてしまって』
「そこなのか。
愛人と言われたんだぞ?」
『ほかの将軍なら不愉快だし、半端なく嫌ですけど。
ロイさんなら愛人でも大歓迎です』
「…馬鹿者」
クスクスと笑ってセルシアはロイの腕に抱きつく。
こうして支えられて癒されるのは何度目だろうか。
「やっぱり、愛人なのかよ」
『…だとしたら?
それこそ、他人の貴方に関係あるのですか?』
「軍人が愛人なんて!」
『証拠は?
私がロイさんの愛人ではない証拠もなければ、私が愛人と言う証拠もないんですよ。
私だけならともかく、ロイさんを汚名で塗り潰すつもりなら切り刻みますよ?』
にっこりと笑いながらセルシアの目は笑っておらず。
「セルシア、そのくらいにしておきなさい」
『承知しました。
発言するのなら証拠を揃えて来なさい』
「あんたらが街で以前、キスしてたのを知ってるんだよ!」
『だから?
キスだけで愛人なんですか?
こんな風にしてたって?」
『セルシア、悪ノリし過ぎだ』
ロイの首に抱きついてセルシアは見せつけるようにロイの唇にキスをする。
「婚約者がいるのに。
堂々と浮気かよ」
「ふむ…、そろそろ潮時か」
『私はどちらでも構いませんよ』
「これが限度だろうからな。
訂正しよう、セルシア・リーゼルは私のただの部下ではない。
愛人ではなく、噂になっている婚約者だ。
それでも浮気だと?」
ロイに肩を抱かれてセルシアは微笑んだ。
酔っ払いでも驚き、それを聞いてた周りも驚きの声を上げていた。
「…あんたならもっと美人と婚約すると思ってたんだがな。
ほら、あんたの副官みたいな」
「セルシアはまだ若いから可愛らしいのだよ。
他人には見せない美しさもある。
着飾っているだけの美しさよりも内面の美しさがあるんだ」
「選び放題の奴が選ぶのは華やかさよりもシンプルになるんだな」
「決してシンプルではない。
芯の強い美しい女性だ。
まだ美しさよりも可愛らしさが強いが、彼女は成長段階だからな」
「どこがほかの女性と違うんだ?」
「すべて違うさ。
繊細な気遣いも優しさも。
無理に話させようとせずに理解しようとして、周りの流されない強い自分の意思を持っている」
『ロイさん…』
「これで答えになったかね?
やれやれ、また騒がれそうだな。
私は静かな日常を過ごしたいのだが」
『お付き合い致しますよ。
女性に嫉妬されようが、襲われても私は貴方の為に生涯共に闘います。
この命、尽きるまで』
「私の隣にいるのは君だけだ」
『言われなくても勝手について行きますけどね』
「くくっ、君ならそうだろうな」
嬉しそうに笑ってセルシアはロイに抱きついた。