第⑰話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
有名ホテルのクリスマス料理なのでどれも絶品だ。
『ロイさん、食欲ありませんか?』
「いや…そんなことはないが」
『あまり食べてないから』
「食べれなくはないんだが。
こういう味は得意ではないだけだ。
気にしなくていいよ」
『そうだったんですか?』
「美味しいんだけど。
貴族や金持ちが好きそうな味だ」
『確かにそうですね』
「…私は君の手料理がいいな。
温かくて優しくて安心するんだ」
『ふふっ、ありがとうございます』
周りからの視線を気にしながらも小声で話す。
「…面倒だな。
暴露しちゃえば楽なのかな。
いや、知ってる人は知ってるし。
そこまで隠してる訳ではないんだけどさ」
『知られたら追われそうな気もしなくもないですよね』
「…そうなんだよな。
騒ぎにもなるだろうし、嫌味も増えそうだし。
何よりも君が傷つきそうで嫌だ」
『私なら大丈夫です。
覚悟は決めてますし、傷つくことは怖くないです。
必ず来てくれるって信じてますから』
「…参ったな」
小声で話しながらロイは苦笑いしてセルシアの頬を撫でる。
好奇の視線から逃れるように外に出たが、護衛の中尉達の気配を感じていた。
『うっわぁ!
イルミネーションが凄いですね』
「…そうだな」
瞳を輝かせて今にも走り出して行きそうだ。
クリスマスは毎年、神様も信じていなければ多忙な行事でしかなくてイルミネーションも見かける程度で終わっていた。
ヒューズに毎年のように勿体ない過ごし方だと言われていたのだが。
(…君がいるだけでこんなにも違うものなんだな。
イルミネーションを自ら見るなんて何年ぶりだろうな)
嬉しそうに微笑んでるセルシアに微かに笑みを浮かべた。
『会場のクリスマスツリーも相変わらず、豪華で凄かったですね』
「ああいう豪華なものがいいか?」
『…疲れます。
綺麗で凄く迫力もあって。
私はシンプルでいいかな』
「くくっ、疲れるのか。
君らしいな」
『ロイさんは?』
「私はクリスマスは今までまったく興味なくて。
小さな頃に見た記憶もあまりないんだよ。
だから、特に好きなイルミネーションとかなくて。
君と見たイルミネーションが一番思い出深くなる」
『ふふっ、嬉しいです』
さすがに寒さもあるが、パーティーなので会場に戻る。
「こんなとこに居たのか。
帰ったのかと思ったよ」
「無断で帰るバカはいないだろ」
「つまらんパーティーに来てみたら案の定だな」
「オルヴィエ将軍」
「わざわざ北から参加したのに。
女は権力ある男に媚びて、男共も上官や貴族にヘラヘラしやがって。
おまえがマシに見える」
「…それはどうも。
いっつ!」
「マシなだけでムカつくのは変わらんな」
ドレス姿でも中身は変わらずに意味もなく、ロイは横腹を突かれて唸りそうになるのを耐えた。
セルシアが睨み、それを無視して去って行く。
「ロイ、大丈夫か?」
「…絶対に痣になってるな。
殴られる意味が分からのだが」
「嫉妬されてるんだろ」
「あの人だけは本当に女かと疑う」
「否定はしないな」
『同性だとは思いたくないです』
不満顔を露にするセルシアにロイとヒューズは苦笑い。
「マスタング将軍!
姉が大変、失礼なことを。
申し訳ありません。
私が止めるべきでした」
「…アームストロング少佐が謝ることではない。
むしろ、止めたとこで姉と言い合うだけだろう?」
「そうなのですが」
「私も鍛えてない訳ではないし、気にするな」
慌てて来たアームストロング少佐にロイは苦笑い。
「そういえば、踊らんのか?」
「別に私は好きではないのだが。
それらしい視線は感じるけどな」
『貴族のお嬢さん方はさすがに自らお誘いなんて品格ないことはしないでしょうから』
「セルシア、わざとするなよ」
『どちらにしても私はロイさんのパートナーですから嫌われてますよ』
「さすがに貴族のお嬢さん方は睨むことはしないか。
1人になったら絡まれないようにな」
『そんな気弱なお嬢さん方が集まっても怖くないですけどね』
「執事もいるからな」
クスクスと笑いながら挑発するように独占するようにセルシアはロイの腕に抱きつく。
『ロイさん、食欲ありませんか?』
「いや…そんなことはないが」
『あまり食べてないから』
「食べれなくはないんだが。
こういう味は得意ではないだけだ。
気にしなくていいよ」
『そうだったんですか?』
「美味しいんだけど。
貴族や金持ちが好きそうな味だ」
『確かにそうですね』
「…私は君の手料理がいいな。
温かくて優しくて安心するんだ」
『ふふっ、ありがとうございます』
周りからの視線を気にしながらも小声で話す。
「…面倒だな。
暴露しちゃえば楽なのかな。
いや、知ってる人は知ってるし。
そこまで隠してる訳ではないんだけどさ」
『知られたら追われそうな気もしなくもないですよね』
「…そうなんだよな。
騒ぎにもなるだろうし、嫌味も増えそうだし。
何よりも君が傷つきそうで嫌だ」
『私なら大丈夫です。
覚悟は決めてますし、傷つくことは怖くないです。
必ず来てくれるって信じてますから』
「…参ったな」
小声で話しながらロイは苦笑いしてセルシアの頬を撫でる。
好奇の視線から逃れるように外に出たが、護衛の中尉達の気配を感じていた。
『うっわぁ!
イルミネーションが凄いですね』
「…そうだな」
瞳を輝かせて今にも走り出して行きそうだ。
クリスマスは毎年、神様も信じていなければ多忙な行事でしかなくてイルミネーションも見かける程度で終わっていた。
ヒューズに毎年のように勿体ない過ごし方だと言われていたのだが。
(…君がいるだけでこんなにも違うものなんだな。
イルミネーションを自ら見るなんて何年ぶりだろうな)
嬉しそうに微笑んでるセルシアに微かに笑みを浮かべた。
『会場のクリスマスツリーも相変わらず、豪華で凄かったですね』
「ああいう豪華なものがいいか?」
『…疲れます。
綺麗で凄く迫力もあって。
私はシンプルでいいかな』
「くくっ、疲れるのか。
君らしいな」
『ロイさんは?』
「私はクリスマスは今までまったく興味なくて。
小さな頃に見た記憶もあまりないんだよ。
だから、特に好きなイルミネーションとかなくて。
君と見たイルミネーションが一番思い出深くなる」
『ふふっ、嬉しいです』
さすがに寒さもあるが、パーティーなので会場に戻る。
「こんなとこに居たのか。
帰ったのかと思ったよ」
「無断で帰るバカはいないだろ」
「つまらんパーティーに来てみたら案の定だな」
「オルヴィエ将軍」
「わざわざ北から参加したのに。
女は権力ある男に媚びて、男共も上官や貴族にヘラヘラしやがって。
おまえがマシに見える」
「…それはどうも。
いっつ!」
「マシなだけでムカつくのは変わらんな」
ドレス姿でも中身は変わらずに意味もなく、ロイは横腹を突かれて唸りそうになるのを耐えた。
セルシアが睨み、それを無視して去って行く。
「ロイ、大丈夫か?」
「…絶対に痣になってるな。
殴られる意味が分からのだが」
「嫉妬されてるんだろ」
「あの人だけは本当に女かと疑う」
「否定はしないな」
『同性だとは思いたくないです』
不満顔を露にするセルシアにロイとヒューズは苦笑い。
「マスタング将軍!
姉が大変、失礼なことを。
申し訳ありません。
私が止めるべきでした」
「…アームストロング少佐が謝ることではない。
むしろ、止めたとこで姉と言い合うだけだろう?」
「そうなのですが」
「私も鍛えてない訳ではないし、気にするな」
慌てて来たアームストロング少佐にロイは苦笑い。
「そういえば、踊らんのか?」
「別に私は好きではないのだが。
それらしい視線は感じるけどな」
『貴族のお嬢さん方はさすがに自らお誘いなんて品格ないことはしないでしょうから』
「セルシア、わざとするなよ」
『どちらにしても私はロイさんのパートナーですから嫌われてますよ』
「さすがに貴族のお嬢さん方は睨むことはしないか。
1人になったら絡まれないようにな」
『そんな気弱なお嬢さん方が集まっても怖くないですけどね』
「執事もいるからな」
クスクスと笑いながら挑発するように独占するようにセルシアはロイの腕に抱きつく。