第⑰話
夢小説設定
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専門ではあるが、初めての経験で自分1人なので悪戦苦闘。
「う~ん…うまくいかないな」
「大変そうだね」
「アル!」
「鍵が開けたままだったよ。
女の子なんだから戸締まりには気を付けないと。
田舎じゃないんだから」
「嘘っ!
開いてた?」
「はい、差し入れ」
「ありがと。
難しいと思ってたけど、想像以上に難しい。
でも、簡単だとつまらないし。
やり甲斐あるわ」
「…そっか。
無理はしないでね。
手伝えることあったら言ってよ」
「うん!
そうだ、エドはどうしたの?」
「兄さんも国家錬金術師のタッグバトルに出るから。
将軍と大佐は組むし、それ以外で知ってる国家錬金術師だとアームストロング少佐だからお願いしたら泣いて喜んでた。
なんか暴走して連れて行かれたよ。
特訓とか言ってたけど」
「あ~…想像つくわ」
今頃はぐったりしているだろうと想像してウィンリィは苦笑い。
「将軍!
マスタング将軍!」
「鋼の、ドアは静かに閉めなさい」
「頼むから助けてくれよ」
「はっ?」
執務室に勢いよく入って来たエドはロイの背中に隠れる。
「アームストロング少佐が張り切っちゃってさ。
特訓とか言い出して!
あの体力について行ける訳ないだろ!?」
「分かったから軍服を引っ張るな」
ロイも安易に想像がついて苦笑いを浮かべた。
「失礼します、マスタング将軍」
「どうした?」
「鋼の錬金術師を見ませんでしたか?」
「あぁ、鋼のなら…」
(言うつもりか!?)
「見ました?」
「裏庭から出て行くのを見たな」
「仕方ないですな。
ありがとうございました」
アームストロングが出て行くとロイは執務室のロッカーを開けた。
小さいゆえに入ったが、この時ばかりは小柄な自分の体型が役立った。
「ほら、出て来なさい」
「将軍が言うかと思ったよ」
「私もそこまで意地悪ではない。
アームストロングの訓練にはみんなが逃げてるからな」
「将軍も?」
「…上官を訓練に誘う訳がないだろう?」
「ははっ、確かに」
安堵の息をつくエドにハボック達は苦笑い。
「あの筋肉にパワーあるからな。
敵にはあまり回したくないタイプだろう」
「それと闘うんだぞ」
「まぁ、当たるとは限らんが。
私達と当たる前に負けないことだな」
「それはこっちの台詞だ」
ロイに挑発されてムキになるエドは相変わらずだ。
「そういえば、ロックベル嬢はどうだ?」
「なんか苦戦してるみたいだな。
俺は見てないけど」
「やはり、少し無謀だったか」
「少しどころじゃないだろ。
ばっちゃんもいないんだからさ」
「だが、これを完成させればそれは自信に繋がるよ。
自分の目利きも腕にも」
「…わざと難しい課題を?」
「必要なのは事実だ」
「ウィンリィの腕はいいけど、あれは専門外でも難しいと思うぞ。
宝石を扱っているんだからな」
「必要な本は置いてある」
「いや、それですぐに理解が出来るのはあんたくらいだって」
「そうか?」
(この人はどんだけ器用と言うか、要領がいいと言うか…
何でもありかよ。
そんなとこもムカつくけど!
リーゼル大佐がいる前では言葉に出来ない。
そんなことしたら切り刻まれるし)
何度かエドは風の錬金術で吹き飛ばされた経験もある。
クリスマス市場の担当以外は定時に帰れた。
「まぁ、クリスマス市場は予想外ではあるけど。
風邪が治ってよかったな」
『お騒がせしました。
看病までしてもらって』
「気にするな。
こうやっていろんな経験や新たな一面の発見も新鮮で楽しいよ。
でも、出来るなら弱ってる姿よりも元気な君を見ていたいな」
『ありがとうございます。
はい、私もロイさんが元気ないのは嫌ですから』
クスクスと笑ってキスを交わして些細な日常。
「それにしても今日は豪華だな」
『いいお肉を買えたし、ビーフシチューにしようと思って。
それに合うものとか作ってたらいつの間にかクリスマス料理みたいになってしまいました』
「ふはっ!
うん、うまいよ」
『いっぱい食べてくださいね』
「ありがとう」
本当にセルシアはロイに手料理を作るのが好きなようだ。
生き甲斐と言ってるのも間違いではないのだろう。
「ビーフシチュー?」
「そう、リーゼル大佐の手料理だって。
昨日作りすぎたからってくれたんだ」
「美味しそう!
可愛い容姿にこんなに料理上手で国家錬金術師で頭も賢いだなんて。
マスタングさんも惚れるよね」
「…あれだけ将軍にだけ尽くしてればな」
「お菓子も美味しかったし。
今度、教えてもらおうっと!」
美味しそうに頬張ってるウィンリィにエドは苦笑い。
「う~ん…うまくいかないな」
「大変そうだね」
「アル!」
「鍵が開けたままだったよ。
女の子なんだから戸締まりには気を付けないと。
田舎じゃないんだから」
「嘘っ!
開いてた?」
「はい、差し入れ」
「ありがと。
難しいと思ってたけど、想像以上に難しい。
でも、簡単だとつまらないし。
やり甲斐あるわ」
「…そっか。
無理はしないでね。
手伝えることあったら言ってよ」
「うん!
そうだ、エドはどうしたの?」
「兄さんも国家錬金術師のタッグバトルに出るから。
将軍と大佐は組むし、それ以外で知ってる国家錬金術師だとアームストロング少佐だからお願いしたら泣いて喜んでた。
なんか暴走して連れて行かれたよ。
特訓とか言ってたけど」
「あ~…想像つくわ」
今頃はぐったりしているだろうと想像してウィンリィは苦笑い。
「将軍!
マスタング将軍!」
「鋼の、ドアは静かに閉めなさい」
「頼むから助けてくれよ」
「はっ?」
執務室に勢いよく入って来たエドはロイの背中に隠れる。
「アームストロング少佐が張り切っちゃってさ。
特訓とか言い出して!
あの体力について行ける訳ないだろ!?」
「分かったから軍服を引っ張るな」
ロイも安易に想像がついて苦笑いを浮かべた。
「失礼します、マスタング将軍」
「どうした?」
「鋼の錬金術師を見ませんでしたか?」
「あぁ、鋼のなら…」
(言うつもりか!?)
「見ました?」
「裏庭から出て行くのを見たな」
「仕方ないですな。
ありがとうございました」
アームストロングが出て行くとロイは執務室のロッカーを開けた。
小さいゆえに入ったが、この時ばかりは小柄な自分の体型が役立った。
「ほら、出て来なさい」
「将軍が言うかと思ったよ」
「私もそこまで意地悪ではない。
アームストロングの訓練にはみんなが逃げてるからな」
「将軍も?」
「…上官を訓練に誘う訳がないだろう?」
「ははっ、確かに」
安堵の息をつくエドにハボック達は苦笑い。
「あの筋肉にパワーあるからな。
敵にはあまり回したくないタイプだろう」
「それと闘うんだぞ」
「まぁ、当たるとは限らんが。
私達と当たる前に負けないことだな」
「それはこっちの台詞だ」
ロイに挑発されてムキになるエドは相変わらずだ。
「そういえば、ロックベル嬢はどうだ?」
「なんか苦戦してるみたいだな。
俺は見てないけど」
「やはり、少し無謀だったか」
「少しどころじゃないだろ。
ばっちゃんもいないんだからさ」
「だが、これを完成させればそれは自信に繋がるよ。
自分の目利きも腕にも」
「…わざと難しい課題を?」
「必要なのは事実だ」
「ウィンリィの腕はいいけど、あれは専門外でも難しいと思うぞ。
宝石を扱っているんだからな」
「必要な本は置いてある」
「いや、それですぐに理解が出来るのはあんたくらいだって」
「そうか?」
(この人はどんだけ器用と言うか、要領がいいと言うか…
何でもありかよ。
そんなとこもムカつくけど!
リーゼル大佐がいる前では言葉に出来ない。
そんなことしたら切り刻まれるし)
何度かエドは風の錬金術で吹き飛ばされた経験もある。
クリスマス市場の担当以外は定時に帰れた。
「まぁ、クリスマス市場は予想外ではあるけど。
風邪が治ってよかったな」
『お騒がせしました。
看病までしてもらって』
「気にするな。
こうやっていろんな経験や新たな一面の発見も新鮮で楽しいよ。
でも、出来るなら弱ってる姿よりも元気な君を見ていたいな」
『ありがとうございます。
はい、私もロイさんが元気ないのは嫌ですから』
クスクスと笑ってキスを交わして些細な日常。
「それにしても今日は豪華だな」
『いいお肉を買えたし、ビーフシチューにしようと思って。
それに合うものとか作ってたらいつの間にかクリスマス料理みたいになってしまいました』
「ふはっ!
うん、うまいよ」
『いっぱい食べてくださいね』
「ありがとう」
本当にセルシアはロイに手料理を作るのが好きなようだ。
生き甲斐と言ってるのも間違いではないのだろう。
「ビーフシチュー?」
「そう、リーゼル大佐の手料理だって。
昨日作りすぎたからってくれたんだ」
「美味しそう!
可愛い容姿にこんなに料理上手で国家錬金術師で頭も賢いだなんて。
マスタングさんも惚れるよね」
「…あれだけ将軍にだけ尽くしてればな」
「お菓子も美味しかったし。
今度、教えてもらおうっと!」
美味しそうに頬張ってるウィンリィにエドは苦笑い。