第⑰話
夢小説設定
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ロイはウィンリィにメモを手渡して立ち上がる。
「この調子で頑張ってくれ。
厨房は地図の場所にあるから好きに使ってくれ」
「ありがとうございます。
あの、材料は…」
「こっちので問題ないよ。
あとは君に任せる」
「えぇっ!
デザインとか色々あると思うんですけど」
「誰かさんみたいなデザインセンスではないだろうから。
何かあれば、司令部に来てくれ」
「分かりました。
お仕事、頑張ってください」
「ありがとう」
『またね。
これ、よかったら食べて』
「お菓子?」
「セルシアのお菓子はうまいぞ」
「手作りですか。
凄いですね!」
『気に入ってもらえるといいんだけどね』
「ありがとうございます」
「リーゼル大佐、ありがとう」
『どういたしまして』
ロイと並んでお店から出て支払いは既にロイがしていた。
「ヒューズ、生きてるか?」
「…おまえの気持ちが痛いほどに今実感してる」
「くくっ、それはどうも」
「こんなことばかりしてよく生きていたな」
「慣れだよ。
それに、1人ではないから」
書類に埋もれてぐったりしているヒューズにロイは苦笑い。
(あ、あれ…?
いつの間にか寝てた。
書類作成しないと!)
ヒューズが書類を手にすると書類は完成していた。
一体、誰がと思って改めて見てヒューズは気づいた。
(この字はロイだ。
あの野郎、手伝わないなんて言ってたくせに)
それもロイらしいなとヒューズは微かに笑う。
「マスタング将軍が来てやっていましたよ。
まぁ、リーゼル大佐も手伝ってましたけど。
苦戦していた設計図と計算も完璧に完成させて行きましたよ。
自分はフォローしただけだからと。
それを利益にしないのもマスタング将軍らしいですな」
アームストロングの言葉にヒューズは頷く。
「…疲れた」
『お疲れ様です。
珈琲を淹れて来ますね』
「ありがとう」
こういうとこは東方司令部の時代と多忙でなければ、変わらない時間。
『お菓子を焼いて来たので。
中尉達もどうぞ』
「いつもありがとうございます」
『私が好きでしてるだけだし』
「予想以上に忙しかったが、最近は少し落ち着いたかな」
「そうですね。
ずっと忙しいかと思ってました」
「ははっ、同じく」
「嫌がらせの書類も多いけどな」
「前よりは少し減りましたね」
「失脚まではいかなくても降格したのだからな。
嫌がらせする心の余裕もないんだろう」
「あぁ、なるほど」
「プライドと態度だけはでかいおっさん達ですもんね」
「くくっ、確かにな」
ハボックの言葉にロイは笑って中尉は呆れてため息をつき、苦笑いしながらセルシアが宥める。
嬉しそうに笑って見つめているセルシアに気づいた。
「どうした?」
『楽しいなぁって。
些細なことですけど、みんなで賑わって。
やっとロイさんに手料理を作ることも出来ましたし。
クリスマス市場が始まれば、また忙しくはなりますけど。
クリスマスパーティーもありますけど。
でも、今までと違って楽しめそうです。
ロイさんが居れば楽しいです』
「…君は本当に可愛いな」
キョトンとセルシアが首を傾げる様子にハボック達は苦笑い。
「マスタング将軍と名前で呼ぶ差は何なんですか?」
『仕事とプライベートかな。
あとは無意識に呼んじゃったり』
「甘える時もそうだな」
『言わないでください!』
「くくっ、ついな」
拗ねた表情をする姿さえもロイには可愛らしいのだろう。
(確かにそうだな。
中央司令部でこんな風に過ごせるとは思わなかった。
さすがに天気がよくても寒いな。
そろそろ戻ろう)
裏庭の大きな木に寄りかかって休憩時間に錬金術の本を読んでいたが、ロイは寒くなって立ち上がる。
「さすがに外は寒いな」
「将軍、1人で外出しないでください。
外に行っていたのですか?」
「少し裏庭に…」
「そんなの寒いに決まってるじゃないですか」
「いや、そうなんだが。
裏庭だと将軍達も通らないからいい場所なんだよ」
『はい、どうぞ』
「ありがとう」
セルシアはロイに温かい珈琲を差し出した。
「この調子で頑張ってくれ。
厨房は地図の場所にあるから好きに使ってくれ」
「ありがとうございます。
あの、材料は…」
「こっちので問題ないよ。
あとは君に任せる」
「えぇっ!
デザインとか色々あると思うんですけど」
「誰かさんみたいなデザインセンスではないだろうから。
何かあれば、司令部に来てくれ」
「分かりました。
お仕事、頑張ってください」
「ありがとう」
『またね。
これ、よかったら食べて』
「お菓子?」
「セルシアのお菓子はうまいぞ」
「手作りですか。
凄いですね!」
『気に入ってもらえるといいんだけどね』
「ありがとうございます」
「リーゼル大佐、ありがとう」
『どういたしまして』
ロイと並んでお店から出て支払いは既にロイがしていた。
「ヒューズ、生きてるか?」
「…おまえの気持ちが痛いほどに今実感してる」
「くくっ、それはどうも」
「こんなことばかりしてよく生きていたな」
「慣れだよ。
それに、1人ではないから」
書類に埋もれてぐったりしているヒューズにロイは苦笑い。
(あ、あれ…?
いつの間にか寝てた。
書類作成しないと!)
ヒューズが書類を手にすると書類は完成していた。
一体、誰がと思って改めて見てヒューズは気づいた。
(この字はロイだ。
あの野郎、手伝わないなんて言ってたくせに)
それもロイらしいなとヒューズは微かに笑う。
「マスタング将軍が来てやっていましたよ。
まぁ、リーゼル大佐も手伝ってましたけど。
苦戦していた設計図と計算も完璧に完成させて行きましたよ。
自分はフォローしただけだからと。
それを利益にしないのもマスタング将軍らしいですな」
アームストロングの言葉にヒューズは頷く。
「…疲れた」
『お疲れ様です。
珈琲を淹れて来ますね』
「ありがとう」
こういうとこは東方司令部の時代と多忙でなければ、変わらない時間。
『お菓子を焼いて来たので。
中尉達もどうぞ』
「いつもありがとうございます」
『私が好きでしてるだけだし』
「予想以上に忙しかったが、最近は少し落ち着いたかな」
「そうですね。
ずっと忙しいかと思ってました」
「ははっ、同じく」
「嫌がらせの書類も多いけどな」
「前よりは少し減りましたね」
「失脚まではいかなくても降格したのだからな。
嫌がらせする心の余裕もないんだろう」
「あぁ、なるほど」
「プライドと態度だけはでかいおっさん達ですもんね」
「くくっ、確かにな」
ハボックの言葉にロイは笑って中尉は呆れてため息をつき、苦笑いしながらセルシアが宥める。
嬉しそうに笑って見つめているセルシアに気づいた。
「どうした?」
『楽しいなぁって。
些細なことですけど、みんなで賑わって。
やっとロイさんに手料理を作ることも出来ましたし。
クリスマス市場が始まれば、また忙しくはなりますけど。
クリスマスパーティーもありますけど。
でも、今までと違って楽しめそうです。
ロイさんが居れば楽しいです』
「…君は本当に可愛いな」
キョトンとセルシアが首を傾げる様子にハボック達は苦笑い。
「マスタング将軍と名前で呼ぶ差は何なんですか?」
『仕事とプライベートかな。
あとは無意識に呼んじゃったり』
「甘える時もそうだな」
『言わないでください!』
「くくっ、ついな」
拗ねた表情をする姿さえもロイには可愛らしいのだろう。
(確かにそうだな。
中央司令部でこんな風に過ごせるとは思わなかった。
さすがに天気がよくても寒いな。
そろそろ戻ろう)
裏庭の大きな木に寄りかかって休憩時間に錬金術の本を読んでいたが、ロイは寒くなって立ち上がる。
「さすがに外は寒いな」
「将軍、1人で外出しないでください。
外に行っていたのですか?」
「少し裏庭に…」
「そんなの寒いに決まってるじゃないですか」
「いや、そうなんだが。
裏庭だと将軍達も通らないからいい場所なんだよ」
『はい、どうぞ』
「ありがとう」
セルシアはロイに温かい珈琲を差し出した。