第⑰話
夢小説設定
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ロイが話すまでもなく、執務室では既に話題になっていた。
「将軍、お帰りなさい。
どうでしたか?」
「ただいま。
悪化はしてないな」
「将軍も聞きましたか?」
「クリスマス市場の祭りだろ。
ヒューズに聞かされたよ。
競技も含めて。
中尉は女性部門の銃で構わないだろう?」
「はい」
「ほかの者は出場したい競技がないのなら相談で決めるぞ」
「特にありません」
「僕は体力以外なら」
「安心しろ、それぞれの得意分野にしてやるから」
直属の上官が部下のリストを作成して提出するシステムになっている。
「俺は計算がいいですね。
まぁ、将軍達まではいきませんが」
「ブレダはそれだな。
ハボックには男性部門の銃にするか?」
「了解です。
中尉ほどではないですけど」
「技術も悪くないし、入賞しろよ」
「プレッシャー掛けないでくださいよ」
「そういうつもりではなかったのだが」
相談と言うよりもロイが進めた競技に出場する。
『クリスマス市場?
楽しそうですね!』
「…そういう問題か?」
『閣下の唐突な思いつきは今に始まった訳ではないですし。
せっかくなら楽しまないと。
それに、ロイさんとタッグを組めるなんて嬉しいです』
「君は本当に可愛いな」
クスクスと笑ってセルシアの髪に触れる。
『ロイさん、髪が濡れてますよ。
私みたいに風邪を引いたら大変ですから』
ベットに座りながらロイの髪をタオルで拭いた。
多忙になってヒューズも来ないだろうと予想していた。
「それでさ、これが更に大変なんだよ」
「…ヒューズ。
おまえはいつから私の部下になったんだ?
愚痴りながらこっちの執務室に書類を持ち込むな!
何気に私の書類に混ぜるなよ」
「愚痴りたくもなるだろ?
誰も見ないんだし、どこでしていても変わらんだろ」
「…問題はあると思いますが?」
ロイが言っても中尉が苦言しても反応は変わらず。
『ヒューズ中佐、そのくらいにしてくださいね』
「分かった分かった。
そろそろ戻るよ」
((…最強だ))
振り向きもせずにセルシアは言葉だけで帰していた。
「マスタングさん!
お忙しいのに来て頂いてすみません」
「構わんよ。
元々、頼んだのは私なのだから」
「買い付けたものがこちらです。
いかがですか?」
「ふむ…、この辺りは悪くない」
「何でだよ。
普通に綺麗な宝石だろ」
「僅かではあるが、ここにヒビが入ってる」
「本当だ。
気づかなかった」
「確かに小さなヒビではあるが、こういうのは作っている最中に割れてしまうことがあるんだよ」
「なるほど」
勉強熱してなウィンリィはロイの注意とアドバイスを聞き、メモしてる。
エドは荷物持ちとして巻き込まれていた。
街でも軍主催のクリスマス市場の話題に上がっていた。
「そういえば、クリスマス市場をやるんですよね?」
「あぁ、国民に解放するから君も遊びにおいで。
息抜きも必要だからな。
疲れたままでは良いものも作れんだろう?
ヒューズが担当者になって大変そうだがな」
「そんなに大変なのか?」
「いろんな競技があるし、そのリストを作るだけでも大変だからな。
それに加えて会場整備に警護強化、屋台もあるし」
「大変なんですね」
「まぁ、国民に喜んでもらえるように頑張るのだろうな。
家族も招待が出来るし、軍も自分が担当の時間以外は自由だから」
『それなら私達も見て回れますね』
「用事は終わったのか?」
『はい、大丈夫です』
ロイは立ち上がってセルシアを椅子に座らせ、スマートなエスコート。
「…エドが大人になってもこういうことは出来ないんだろうな。
なんか似合いそうにないよね」
「それは酷くねぇか?
自分でも思うけど。
将軍、なに笑ってるんだよ」
「いやいや、思わず。
鋼のも少しは成長してるんだな」
「少しって何だよ」
「鋼のも参加が決まってるぞ」
「はっ?」
『国家錬金術師の競技。
私達の名前も上がってたし。
タッグバトルだって』
「俺、誰と組むんだよ」
「それは自分で決めなさい」
「…俺が知ってる国家錬金術師はあんたらとアームストロング少佐しか居ないんだけど」
「だったら、アームストロング少佐と組めばいいだろ。
向こうが認めるか分からんが」
「えぇ~?」
エドの気持ちを理解してロイは苦笑いする。
「将軍、お帰りなさい。
どうでしたか?」
「ただいま。
悪化はしてないな」
「将軍も聞きましたか?」
「クリスマス市場の祭りだろ。
ヒューズに聞かされたよ。
競技も含めて。
中尉は女性部門の銃で構わないだろう?」
「はい」
「ほかの者は出場したい競技がないのなら相談で決めるぞ」
「特にありません」
「僕は体力以外なら」
「安心しろ、それぞれの得意分野にしてやるから」
直属の上官が部下のリストを作成して提出するシステムになっている。
「俺は計算がいいですね。
まぁ、将軍達まではいきませんが」
「ブレダはそれだな。
ハボックには男性部門の銃にするか?」
「了解です。
中尉ほどではないですけど」
「技術も悪くないし、入賞しろよ」
「プレッシャー掛けないでくださいよ」
「そういうつもりではなかったのだが」
相談と言うよりもロイが進めた競技に出場する。
『クリスマス市場?
楽しそうですね!』
「…そういう問題か?」
『閣下の唐突な思いつきは今に始まった訳ではないですし。
せっかくなら楽しまないと。
それに、ロイさんとタッグを組めるなんて嬉しいです』
「君は本当に可愛いな」
クスクスと笑ってセルシアの髪に触れる。
『ロイさん、髪が濡れてますよ。
私みたいに風邪を引いたら大変ですから』
ベットに座りながらロイの髪をタオルで拭いた。
多忙になってヒューズも来ないだろうと予想していた。
「それでさ、これが更に大変なんだよ」
「…ヒューズ。
おまえはいつから私の部下になったんだ?
愚痴りながらこっちの執務室に書類を持ち込むな!
何気に私の書類に混ぜるなよ」
「愚痴りたくもなるだろ?
誰も見ないんだし、どこでしていても変わらんだろ」
「…問題はあると思いますが?」
ロイが言っても中尉が苦言しても反応は変わらず。
『ヒューズ中佐、そのくらいにしてくださいね』
「分かった分かった。
そろそろ戻るよ」
((…最強だ))
振り向きもせずにセルシアは言葉だけで帰していた。
「マスタングさん!
お忙しいのに来て頂いてすみません」
「構わんよ。
元々、頼んだのは私なのだから」
「買い付けたものがこちらです。
いかがですか?」
「ふむ…、この辺りは悪くない」
「何でだよ。
普通に綺麗な宝石だろ」
「僅かではあるが、ここにヒビが入ってる」
「本当だ。
気づかなかった」
「確かに小さなヒビではあるが、こういうのは作っている最中に割れてしまうことがあるんだよ」
「なるほど」
勉強熱してなウィンリィはロイの注意とアドバイスを聞き、メモしてる。
エドは荷物持ちとして巻き込まれていた。
街でも軍主催のクリスマス市場の話題に上がっていた。
「そういえば、クリスマス市場をやるんですよね?」
「あぁ、国民に解放するから君も遊びにおいで。
息抜きも必要だからな。
疲れたままでは良いものも作れんだろう?
ヒューズが担当者になって大変そうだがな」
「そんなに大変なのか?」
「いろんな競技があるし、そのリストを作るだけでも大変だからな。
それに加えて会場整備に警護強化、屋台もあるし」
「大変なんですね」
「まぁ、国民に喜んでもらえるように頑張るのだろうな。
家族も招待が出来るし、軍も自分が担当の時間以外は自由だから」
『それなら私達も見て回れますね』
「用事は終わったのか?」
『はい、大丈夫です』
ロイは立ち上がってセルシアを椅子に座らせ、スマートなエスコート。
「…エドが大人になってもこういうことは出来ないんだろうな。
なんか似合いそうにないよね」
「それは酷くねぇか?
自分でも思うけど。
将軍、なに笑ってるんだよ」
「いやいや、思わず。
鋼のも少しは成長してるんだな」
「少しって何だよ」
「鋼のも参加が決まってるぞ」
「はっ?」
『国家錬金術師の競技。
私達の名前も上がってたし。
タッグバトルだって』
「俺、誰と組むんだよ」
「それは自分で決めなさい」
「…俺が知ってる国家錬金術師はあんたらとアームストロング少佐しか居ないんだけど」
「だったら、アームストロング少佐と組めばいいだろ。
向こうが認めるか分からんが」
「えぇ~?」
エドの気持ちを理解してロイは苦笑いする。