第⑰話
夢小説設定
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翌朝も高熱で辛そうなので仕事は安定してるからとロイがセルシアを休ませた。
「気にしないで休んでなさい」
『…はい』
「事件がなければ、早く帰って来るから。
ゆっくり休みなさい」
ちいさく頷いてセルシアはベットに入り、遠慮がちにロイの軍服の袖を掴む。
『我儘…だけど』
「まだ時間あるから大丈夫だ。
君が眠るまで側に居るから」
微かに笑みを浮かべてロイが頬にキスをする。
軍服から手を離させると安心させるように手を握った。
「おはようございます。
やっぱり、休みですか?」
「高熱だし。
さすがに無理はさせれないからな」
「クリスマスシーズンでないのが救いですね。
その時期だと休むのも難しいですから」
「確かにそうだな」
雑談を交えながらもセルシアを心配していた。
(軍の食堂の昼食なんて久々だな。
いつも身体を気に掛けて栄養バランスも色も考えてくれてた。
こんなに味気なかったかな。
セルシアの手料理に慣れてしまった)
ため息をついてロイは当たり前になった日常に苦笑い。
「ロイ、リーゼル大佐はどうしたんだ?
別れたやら喧嘩の噂あるぞ」
「デタラメの噂だ。
風邪を引いて高熱だから休ませた」
「なるほどな」
ヒューズは噂はデタラメだと理解した上で聞いている。
玄関のドアが開く音にセルシアは気がついた。
『ロイさん?』
「あぁ、起きていたのか。
顔色もよくなってるな」
『どうしたんですか?
まだ帰って来る時間じゃないですよね』
「昼休憩に抜け出して来た。
熱も少し下がったみたいだな」
『気分もよくなりました』
「それはよかった。
お土産にアイスがあるぞ。
食べるか?」
『食べるっ!』
満面の笑みで即答するセルシアにロイはクスクスと笑う。
「何味にする?」
『どれも美味しそう。
やっぱり、チョコかな』
「どうぞ」
『ありがとうございます』
「残りは冷凍庫に入れてあるから」
『…何個買って来たんですか?』
「ははっ、思わず」
セルシアが好きな有名なカップアイスのメーカーだ。
『ん~っ!』
「食欲も少し戻って来たな。
スープくらいなら食べれるか?
君のように凝ったものは作れないのだが」
『これ、ロイさんが?』
「一人暮らしが長いからな」
シンプルな野菜スープに嬉しそうに笑う。
『美味しいです』
「それはよかった。
君のいない司令部はつまらんよ。
ただ居るだけでこんなにも違って。
別れたなんて噂も流れているらしいな」
『えっ…』
「ヒューズにからかわれたよ。
こんな噂があるとな」
『ごめんなさい』
「謝ることじゃないさ。
君が出勤すれば、すぐになくなる噂だからな」
『ふふっ、そうですね』
「キスしてもいい?」
『移りますよ?』
「君のなら構わないよ」
『んっ…いつもなら聞かないのに』
「移ると気にしてるから」
ベットが軋み、何度も繰り返すキスにセルシアの息が上がる。
司令部に戻ると賑わっていてロイは不思議に思いながらも通り過ぎようとして引っ張られる。
「ヒューズ、何するんだ」
「これだけ賑わってるのに素通りするなよ」
「噂も流れてハボック辺りから耳に入って来るだろ。
賑わっていた時にいいことなんてない」
(こういうとこだけ妙にドライなんだよな。
まぁ、元々は物静かなタイプだし)
呆れたようにため息をつくロイにヒューズは苦笑い。
「おまえの勘、凄いな」
「経験の感覚だ。
その言い方は当たりか?」
「あぁ、閣下の思いつきだ。
軍主催のクリスマス市場の祭りだ。
様々な競技があるぞ。
ちなみにロイは国家錬金術師の対決に名前があるな」
「はぁ?
国家錬金術師の対決って」
「タッグバトルらしいな。
よかったな、リーゼル大佐と組めるぞ」
「セルシアの名前もあるのか」
「国家錬金術師は少なくなったし、アピールもあるんだろう。
計算バトルもあるし、何かしらの競技には出なくてはならないからな」
国家錬金術師は指名されているので決定しているが、それに加えて異なる競技に出場しても問題ない。
「ヒューズ、詳しいな」
「…俺が担当者になったんだよ。
全競技のリストにクリスマス市場の屋台もあるし。
まぁ、クリスマス当日でないだけ有り難いけどな」
「テロ対策も含めて警備も固めないといけないし、大変だな」
「そう思うなら手伝ってくれ」
「嫌だ。
上官に手伝わせようとするな。
とりあえず、あいつらにも競技について話さないと。
中尉は女性部門の銃で決まりか。
あとは相談して決めるか」
「アームストロングは体術にも出るらしいな」
「ははっ、それは凄いな」
ヒューズと分かれてロイは執務室に向かう。
「気にしないで休んでなさい」
『…はい』
「事件がなければ、早く帰って来るから。
ゆっくり休みなさい」
ちいさく頷いてセルシアはベットに入り、遠慮がちにロイの軍服の袖を掴む。
『我儘…だけど』
「まだ時間あるから大丈夫だ。
君が眠るまで側に居るから」
微かに笑みを浮かべてロイが頬にキスをする。
軍服から手を離させると安心させるように手を握った。
「おはようございます。
やっぱり、休みですか?」
「高熱だし。
さすがに無理はさせれないからな」
「クリスマスシーズンでないのが救いですね。
その時期だと休むのも難しいですから」
「確かにそうだな」
雑談を交えながらもセルシアを心配していた。
(軍の食堂の昼食なんて久々だな。
いつも身体を気に掛けて栄養バランスも色も考えてくれてた。
こんなに味気なかったかな。
セルシアの手料理に慣れてしまった)
ため息をついてロイは当たり前になった日常に苦笑い。
「ロイ、リーゼル大佐はどうしたんだ?
別れたやら喧嘩の噂あるぞ」
「デタラメの噂だ。
風邪を引いて高熱だから休ませた」
「なるほどな」
ヒューズは噂はデタラメだと理解した上で聞いている。
玄関のドアが開く音にセルシアは気がついた。
『ロイさん?』
「あぁ、起きていたのか。
顔色もよくなってるな」
『どうしたんですか?
まだ帰って来る時間じゃないですよね』
「昼休憩に抜け出して来た。
熱も少し下がったみたいだな」
『気分もよくなりました』
「それはよかった。
お土産にアイスがあるぞ。
食べるか?」
『食べるっ!』
満面の笑みで即答するセルシアにロイはクスクスと笑う。
「何味にする?」
『どれも美味しそう。
やっぱり、チョコかな』
「どうぞ」
『ありがとうございます』
「残りは冷凍庫に入れてあるから」
『…何個買って来たんですか?』
「ははっ、思わず」
セルシアが好きな有名なカップアイスのメーカーだ。
『ん~っ!』
「食欲も少し戻って来たな。
スープくらいなら食べれるか?
君のように凝ったものは作れないのだが」
『これ、ロイさんが?』
「一人暮らしが長いからな」
シンプルな野菜スープに嬉しそうに笑う。
『美味しいです』
「それはよかった。
君のいない司令部はつまらんよ。
ただ居るだけでこんなにも違って。
別れたなんて噂も流れているらしいな」
『えっ…』
「ヒューズにからかわれたよ。
こんな噂があるとな」
『ごめんなさい』
「謝ることじゃないさ。
君が出勤すれば、すぐになくなる噂だからな」
『ふふっ、そうですね』
「キスしてもいい?」
『移りますよ?』
「君のなら構わないよ」
『んっ…いつもなら聞かないのに』
「移ると気にしてるから」
ベットが軋み、何度も繰り返すキスにセルシアの息が上がる。
司令部に戻ると賑わっていてロイは不思議に思いながらも通り過ぎようとして引っ張られる。
「ヒューズ、何するんだ」
「これだけ賑わってるのに素通りするなよ」
「噂も流れてハボック辺りから耳に入って来るだろ。
賑わっていた時にいいことなんてない」
(こういうとこだけ妙にドライなんだよな。
まぁ、元々は物静かなタイプだし)
呆れたようにため息をつくロイにヒューズは苦笑い。
「おまえの勘、凄いな」
「経験の感覚だ。
その言い方は当たりか?」
「あぁ、閣下の思いつきだ。
軍主催のクリスマス市場の祭りだ。
様々な競技があるぞ。
ちなみにロイは国家錬金術師の対決に名前があるな」
「はぁ?
国家錬金術師の対決って」
「タッグバトルらしいな。
よかったな、リーゼル大佐と組めるぞ」
「セルシアの名前もあるのか」
「国家錬金術師は少なくなったし、アピールもあるんだろう。
計算バトルもあるし、何かしらの競技には出なくてはならないからな」
国家錬金術師は指名されているので決定しているが、それに加えて異なる競技に出場しても問題ない。
「ヒューズ、詳しいな」
「…俺が担当者になったんだよ。
全競技のリストにクリスマス市場の屋台もあるし。
まぁ、クリスマス当日でないだけ有り難いけどな」
「テロ対策も含めて警備も固めないといけないし、大変だな」
「そう思うなら手伝ってくれ」
「嫌だ。
上官に手伝わせようとするな。
とりあえず、あいつらにも競技について話さないと。
中尉は女性部門の銃で決まりか。
あとは相談して決めるか」
「アームストロングは体術にも出るらしいな」
「ははっ、それは凄いな」
ヒューズと分かれてロイは執務室に向かう。