第⑯話
夢小説設定
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ウィンリィは怒りながらも街を探索しながら歩いていた。
(まったく…
エドの奴、どんな使い方したのよ!
メンテナンスもきちんとやってなかったわね。
会ったら文句を言ってやるんだから)
怒りながらも足りない材料を調達しながら久々の街に気分も高まる。
『こんな感じですかね?』
「デニムなんて珍しいですね」
『変な人もいるからって。
何かあったら確保もしないといけないし、スカートでは動きづらいし』
((…将軍からNGが出たんですね))
それらしい理由はついているが、溺愛ゆえのナンパ回避の格好だとハボックとブレダは苦笑い。
「気をつけてな。
私も行きたかったんだが」
『目立ちますからね』
「将軍が行くべきではありません。
本来、こういう仕事が将軍に来ることが異例ですから」
「将軍でも若造な私は雑用なのさ。
嫌がらせも含めて」
『それでは、行って来ます』
「何かあれば連絡を」
『了解です』
ロイに敬礼してセルシアはデニム
スタイルの私服で司令部から出て行った。
「護衛します?」
「大丈夫だろ。
それに、おまえらではバレる」
「…ですよね」
「中尉もそろそろだろ?
気をつけてな」
「司令部から出ないように。
まぁ、2時間くらいで帰って来ますけど」
「教官がお喋りだぞ。
面倒だったら私の名前を出せ」
「そうならないことを願います」
中尉も出て行き、司令部には男性のみになる。
部品を手にして物色していたが、ふと気づいてウィンリィは顔を上げる。
「何ですか?」
「こんなとこにお嬢ちゃんがいるのが珍しくてね」
「まぁ、確かに。
それは否定しませんけど」
「ちょっと来いよ」
「何であんた達みたいな人について行かないとならないのよ!
離しなさい!」
ガラの悪い若者達に絡まれて店内から出され、スパナを取り出そうとした瞬間にビュンッと風が通り抜けた。
顔は見えないが、髪の長い女性の後ろ姿が見える。
(強っ…
ヒールで足蹴りしてるし!
あっ、行っちゃった)
颯爽と去る女性の耳には赤い薔薇のピアスが光っていた。
「ウィンリィ、すまん。
えっと…」
「エド!」
「は、はい‼?」
「すっごく素敵にしてあげるね。
もっと頑丈にしないと!」
「あ、うん…」
激怒されると思っていたエドは拍子抜けしてしまう。
「それでね、顔は見えなかったんだけど素敵な人だったの。
足も細かったし、若いと思う」
「へ~え…
それは確かに女性なのにすげぇな」
「だよね!
ガラの悪い連中なんて手足も出てなかったわ」
「そんなに差あったのかよ」
「女性にやられた驚きでなんじゃない?」
「あぁ、それはあるな」
「お礼を言いたかったなぁ…」
「探すにしても顔を見なかったんではな」
帰って来たアルもウィンリィの様子に驚いて話を聞かされるのだった。
ウィンリィの希望により、中央司令部に行くことになった。
機嫌を損ねては大変だと素直にエドは従う。
「マスタング将軍の彼女…
今は婚約者だっけ。
どんな人?」
「どんなって…」
「優しくて料理上手って将軍が言ってたよ」
「将軍に尽くしまくって将軍を悪く言うとキレる」
「えぇ?
どんな人か分かんない!
綺麗系? 可愛い系?」
「可愛い系なんじゃない?
将軍も可愛いって言ってるし、20代前半だし」
「そうなんだ。
居るといいな~!」
「僕が行った時にはいたよ」
雑談しながら中央司令部に向かっていた。
「お邪魔しま~す!」
「鋼の、治ったのかい?」
「…嫌味かよ」
「普通に聞いただけなのだが」
「もう兄さんったら」
「あぁっ!
さっきの人だ!
このピアス、間違いない!」
「さっきの人って。
リーゼル大佐だったのかよ!」
「何の話だね?」
目を反らすセルシアに代わってアルが説明。
『だって、困ってたから咄嗟に。
居たら騒ぎになるし。
嫌味もオンパレードになるだろうし、マスタング将軍にも迷惑かかるから!』
「だからって逃げます?」
「なるほど。
様子がおかしかったのはそれか。
くくっ、それは見物だったろうな」
中尉が忠告する一方でロイは肩を震わせて笑っている。
「いつまで笑っているんですか、将軍」
「すまない、ついね」
中尉から言われても未だに笑っているロイに苦笑い。
(まったく…
エドの奴、どんな使い方したのよ!
メンテナンスもきちんとやってなかったわね。
会ったら文句を言ってやるんだから)
怒りながらも足りない材料を調達しながら久々の街に気分も高まる。
『こんな感じですかね?』
「デニムなんて珍しいですね」
『変な人もいるからって。
何かあったら確保もしないといけないし、スカートでは動きづらいし』
((…将軍からNGが出たんですね))
それらしい理由はついているが、溺愛ゆえのナンパ回避の格好だとハボックとブレダは苦笑い。
「気をつけてな。
私も行きたかったんだが」
『目立ちますからね』
「将軍が行くべきではありません。
本来、こういう仕事が将軍に来ることが異例ですから」
「将軍でも若造な私は雑用なのさ。
嫌がらせも含めて」
『それでは、行って来ます』
「何かあれば連絡を」
『了解です』
ロイに敬礼してセルシアはデニム
スタイルの私服で司令部から出て行った。
「護衛します?」
「大丈夫だろ。
それに、おまえらではバレる」
「…ですよね」
「中尉もそろそろだろ?
気をつけてな」
「司令部から出ないように。
まぁ、2時間くらいで帰って来ますけど」
「教官がお喋りだぞ。
面倒だったら私の名前を出せ」
「そうならないことを願います」
中尉も出て行き、司令部には男性のみになる。
部品を手にして物色していたが、ふと気づいてウィンリィは顔を上げる。
「何ですか?」
「こんなとこにお嬢ちゃんがいるのが珍しくてね」
「まぁ、確かに。
それは否定しませんけど」
「ちょっと来いよ」
「何であんた達みたいな人について行かないとならないのよ!
離しなさい!」
ガラの悪い若者達に絡まれて店内から出され、スパナを取り出そうとした瞬間にビュンッと風が通り抜けた。
顔は見えないが、髪の長い女性の後ろ姿が見える。
(強っ…
ヒールで足蹴りしてるし!
あっ、行っちゃった)
颯爽と去る女性の耳には赤い薔薇のピアスが光っていた。
「ウィンリィ、すまん。
えっと…」
「エド!」
「は、はい‼?」
「すっごく素敵にしてあげるね。
もっと頑丈にしないと!」
「あ、うん…」
激怒されると思っていたエドは拍子抜けしてしまう。
「それでね、顔は見えなかったんだけど素敵な人だったの。
足も細かったし、若いと思う」
「へ~え…
それは確かに女性なのにすげぇな」
「だよね!
ガラの悪い連中なんて手足も出てなかったわ」
「そんなに差あったのかよ」
「女性にやられた驚きでなんじゃない?」
「あぁ、それはあるな」
「お礼を言いたかったなぁ…」
「探すにしても顔を見なかったんではな」
帰って来たアルもウィンリィの様子に驚いて話を聞かされるのだった。
ウィンリィの希望により、中央司令部に行くことになった。
機嫌を損ねては大変だと素直にエドは従う。
「マスタング将軍の彼女…
今は婚約者だっけ。
どんな人?」
「どんなって…」
「優しくて料理上手って将軍が言ってたよ」
「将軍に尽くしまくって将軍を悪く言うとキレる」
「えぇ?
どんな人か分かんない!
綺麗系? 可愛い系?」
「可愛い系なんじゃない?
将軍も可愛いって言ってるし、20代前半だし」
「そうなんだ。
居るといいな~!」
「僕が行った時にはいたよ」
雑談しながら中央司令部に向かっていた。
「お邪魔しま~す!」
「鋼の、治ったのかい?」
「…嫌味かよ」
「普通に聞いただけなのだが」
「もう兄さんったら」
「あぁっ!
さっきの人だ!
このピアス、間違いない!」
「さっきの人って。
リーゼル大佐だったのかよ!」
「何の話だね?」
目を反らすセルシアに代わってアルが説明。
『だって、困ってたから咄嗟に。
居たら騒ぎになるし。
嫌味もオンパレードになるだろうし、マスタング将軍にも迷惑かかるから!』
「だからって逃げます?」
「なるほど。
様子がおかしかったのはそれか。
くくっ、それは見物だったろうな」
中尉が忠告する一方でロイは肩を震わせて笑っている。
「いつまで笑っているんですか、将軍」
「すまない、ついね」
中尉から言われても未だに笑っているロイに苦笑い。