第⑯話
夢小説設定
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軍の中でもこのすべてを知識としてある人は僅かだろう。
銃を使用していても士官学校のように課題が出る訳ではない。
「銃も多種類だが、主に使ってる銃はこれとライフル銃だな。
君の場合は記憶力もいい方だし、あとは実戦か」
「そんなに悪いんですか?」
『…7割くらいかな』
「中尉は例外にしても女性軍人では平均じゃないですか」
『ほかの女性軍人は左官じゃないし、上官じゃないからね』
「あ~…なるほど」
『北の将軍に言い負かされたままでは絶対に嫌だから』
「会った早々に嫌味を言われたみたいでな。
私が原因なんだろうけど」
納得してハボック達は苦笑いを浮かべた。
「北の将軍って…
嫌味、言いますか?
私は言われたことないですが」
「それは私の副官だから引き離そうとしようとしてるからな。
言い方は悪いが、中尉の地位と大佐の地位になると反応も変わるんだ。
左官になった途端に反応が変わる奴がいたよ。
友人ではないが、普通に話してた相手が離れて行ったことも。
ヒューズはバカな奴等と話してた。
恐れられて妬まれたんだろうな」
「将軍…」
「そうやって人々が離れて行くこともある。
私の場合は親しい人なんて居なかったから傷つくこともなかったけど」
「悲しいこと言うなよ。
俺は離れなかっただろ?」
「何しに来たんだ、ヒューズ。
また来たのか」
呆れたようにロイはため息をつき、中尉達は苦笑い。
ヒューズは笑いながらくしゃっとロイの頭を撫でる。
「何をするんだ!」
「傷つくことなかったねぇ。
めっちゃ、落ち込んでなかったか?」
「…うるさい」
「自分を疫病神だと酔っ払って俺に絡んで来たじゃないか。
おまえも不幸になるんだって」
「将軍、そんなことを…」
「ヒューズ!
おまえらも笑うな!」
「将軍も人間らしいなと」
「私を何だと思ってるんだ」
「デタラメ人間だろ」
「あのなぁ…」
ヒューズに暴露されてロイは珍しく声を上げ、呆れたようにため息をついた。
「失礼します。
マスタング将軍、いらっしゃいますか?」
「あら?
アルフォンスくん、1人?」
「兄さんは義肢が故障して留守番です」
「故障?
大丈夫なのか?」
「メンテナンスをさぼっていたのでその影響かと。
電話したらウィンリィが叱りながらも来てくれるって。
破壊された訳ではないので」
「それなら安心だな」
「将軍、本をお返し致します。
ありがとうございました。
勉強になりました」
「どういたしまして」
アルから本を返してもらってロイは引き出しに入れる。
「にゃあ~」
「また猫を拾ったのかね?」
「可哀想でつい」
鎧の中から猫を取り出してアルは抱えた。
「野良なのか?
猫のわりに随分と人懐こいな」
「僕にも威嚇しないくらいですし。
多分、首輪もされてないから野良だと思います」
「おまえさん、美人さんだな」
微かに笑みを浮かべてロイは猫の喉を撫でる。
結局はエドにバレて毎回ながら言い合いになるのだろうと全員が予想していて苦笑い。
『マスタング将軍、猫が好きなんですか?』
「そんなこともないが…
まぁ、別に嫌いではないな」
「何に妬いてるんですか」
『むぅ…』
セルシアはロイに近づくと屈んで足の間に入り込む。
「くくっ、いいではないか。
おいで?」
『また膝に抱えられた』
「今のは自ら行ったんでは?」
「中尉、言うだけ無駄かと」
「…そうね。
マスタング将軍、市街視察の依頼が来ておりますが?」
「市街視察?」
「最近は昼間に窃盗が頻発しているみたいでパトロール強化の要望が来たんですよね」
「誰が行きますか?
軍服だと目立つので私服希望だそうです」
中尉が要望書を見て確認しながら伝える。
「ふむ、それなら男性よりも女性の方が昼間だから目立たないだろう。
中尉は…、士官学校で銃の講習をするんだったな」
「申し訳ありません」
「いや、構わんよ」
『私が行きます』
「大丈夫だろう。
何かあったら使用許可する」
『分かりました』
「店も並んでるので錬金術は緊急時以外は…」
『分かってますよ』
「中尉、新人じゃないんだし」
「失礼しました」
『新人扱いされた』
クスクスと笑いながらセルシアはロイに抱きつく。
銃を使用していても士官学校のように課題が出る訳ではない。
「銃も多種類だが、主に使ってる銃はこれとライフル銃だな。
君の場合は記憶力もいい方だし、あとは実戦か」
「そんなに悪いんですか?」
『…7割くらいかな』
「中尉は例外にしても女性軍人では平均じゃないですか」
『ほかの女性軍人は左官じゃないし、上官じゃないからね』
「あ~…なるほど」
『北の将軍に言い負かされたままでは絶対に嫌だから』
「会った早々に嫌味を言われたみたいでな。
私が原因なんだろうけど」
納得してハボック達は苦笑いを浮かべた。
「北の将軍って…
嫌味、言いますか?
私は言われたことないですが」
「それは私の副官だから引き離そうとしようとしてるからな。
言い方は悪いが、中尉の地位と大佐の地位になると反応も変わるんだ。
左官になった途端に反応が変わる奴がいたよ。
友人ではないが、普通に話してた相手が離れて行ったことも。
ヒューズはバカな奴等と話してた。
恐れられて妬まれたんだろうな」
「将軍…」
「そうやって人々が離れて行くこともある。
私の場合は親しい人なんて居なかったから傷つくこともなかったけど」
「悲しいこと言うなよ。
俺は離れなかっただろ?」
「何しに来たんだ、ヒューズ。
また来たのか」
呆れたようにロイはため息をつき、中尉達は苦笑い。
ヒューズは笑いながらくしゃっとロイの頭を撫でる。
「何をするんだ!」
「傷つくことなかったねぇ。
めっちゃ、落ち込んでなかったか?」
「…うるさい」
「自分を疫病神だと酔っ払って俺に絡んで来たじゃないか。
おまえも不幸になるんだって」
「将軍、そんなことを…」
「ヒューズ!
おまえらも笑うな!」
「将軍も人間らしいなと」
「私を何だと思ってるんだ」
「デタラメ人間だろ」
「あのなぁ…」
ヒューズに暴露されてロイは珍しく声を上げ、呆れたようにため息をついた。
「失礼します。
マスタング将軍、いらっしゃいますか?」
「あら?
アルフォンスくん、1人?」
「兄さんは義肢が故障して留守番です」
「故障?
大丈夫なのか?」
「メンテナンスをさぼっていたのでその影響かと。
電話したらウィンリィが叱りながらも来てくれるって。
破壊された訳ではないので」
「それなら安心だな」
「将軍、本をお返し致します。
ありがとうございました。
勉強になりました」
「どういたしまして」
アルから本を返してもらってロイは引き出しに入れる。
「にゃあ~」
「また猫を拾ったのかね?」
「可哀想でつい」
鎧の中から猫を取り出してアルは抱えた。
「野良なのか?
猫のわりに随分と人懐こいな」
「僕にも威嚇しないくらいですし。
多分、首輪もされてないから野良だと思います」
「おまえさん、美人さんだな」
微かに笑みを浮かべてロイは猫の喉を撫でる。
結局はエドにバレて毎回ながら言い合いになるのだろうと全員が予想していて苦笑い。
『マスタング将軍、猫が好きなんですか?』
「そんなこともないが…
まぁ、別に嫌いではないな」
「何に妬いてるんですか」
『むぅ…』
セルシアはロイに近づくと屈んで足の間に入り込む。
「くくっ、いいではないか。
おいで?」
『また膝に抱えられた』
「今のは自ら行ったんでは?」
「中尉、言うだけ無駄かと」
「…そうね。
マスタング将軍、市街視察の依頼が来ておりますが?」
「市街視察?」
「最近は昼間に窃盗が頻発しているみたいでパトロール強化の要望が来たんですよね」
「誰が行きますか?
軍服だと目立つので私服希望だそうです」
中尉が要望書を見て確認しながら伝える。
「ふむ、それなら男性よりも女性の方が昼間だから目立たないだろう。
中尉は…、士官学校で銃の講習をするんだったな」
「申し訳ありません」
「いや、構わんよ」
『私が行きます』
「大丈夫だろう。
何かあったら使用許可する」
『分かりました』
「店も並んでるので錬金術は緊急時以外は…」
『分かってますよ』
「中尉、新人じゃないんだし」
「失礼しました」
『新人扱いされた』
クスクスと笑いながらセルシアはロイに抱きつく。