第⑯話
夢小説設定
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案の定と言うべきか、ロイは記者達に婚約者について問われる。
「婚約したのは事実です。
ですが、プライベートのことですので控えさせて頂きます」
「すべて隠すと言うのは何か理由があるのですか?」
「時期が来たら話しますよ」
ロイは微かに笑みを浮かべながら記者の質問を交わす。
「どんな方なのか知りたいと思われているかと」
「ご想像にお任せします。
閣下、失礼致します」
「うむ…」
窓を開けると飛び降りて着地すると唖然としてる記者達に苦笑いして颯爽と去って行く。
「ぶはっ!
飛び降りるのかよ。
まったく、アイツらしいな」
『迎えに行った方がいいんじゃない?』
「確かに中には追いかけて来る記者はいるだろうな。
軍人の体力について来れるとは思わないけど」
「では、行って来ます」
『気をつけてね』
セルシアは資料を見ながら書類作成していた。
「自分で迎えに行かないんですか?」
『将軍が戻って来た時にサインしてもらえるようにね。
ヒューズ中佐、いつまでも居座ってるんですか』
「冷たいなぁ~。
ロイには優しいくせに」
『当たり前です』
お互いに本気ではないが、信頼があるから言い合える。
「…やれやれ。
ヒューズ、居たのか」
「おめでとさん」
「軽いな」
『マスタング将軍、よくお似合いです!』
「ありがとう」
「リーゼル大佐…
俺をそんなに押し避けなくても」
ヒューズを押し避けて満面の笑みでセルシアはロイを見つめる。
セルシアは背伸びしてロイの首に手を回し、唇にキスをする。
「…大佐も大胆になられて」
「もう今更ですよ」
「気にしていたら身が保ちません」
「おまえらは慣れすぎだけどな」
「言ったところで将軍も大佐もやめませんからね」
ヒューズは中尉達の慣れた様子と動じない姿に苦笑い。
「失礼します。
ヒューズ中佐を引き取りに来ました!」
「俺は荷物か?」
「自分で戻らないなら同類ですよ」
「ご苦労さん。
今日はアームストロング少佐ではないんだな」
「別件でいないので私が任されました。
申し遅れました、マスタング将軍。
マリア・ロスです!
地位は少尉です」
「そう固くならんでいい。
よろしく頼む」
「はっ!
それでは、失礼します」
ヒューズを引っ張って行く姿にロイは小さく笑う。
「真面目そうですね」
「かなり真面目で正義感も強すぎるからヒューズも心配してた」
「心配?」
「上官にも刃向かいそうで事件に巻き込まれそうだと」
「あぁ、なるほど」
「分からなくはないですね」
ヒューズの心配も分からなくはないと頷く。
「今更なんですが、リーゼル大佐は隊を持ってますよね?」
「俺達でさえも小さな隊を持ってんだから」
「そうなんだけどよ。
見ないなと思って」
「確かに言われ見れば…」
「リーゼル大佐はいつも将軍の傍にいるし」
ハボックの素朴な疑問にセルシアは苦笑い。
セルシアは瞬きしてそうだったかなと言われて気がつく。
「君の隊は表向きで行動はしてないからな。
私も何回か見かけたくらいだし」
『そうかもしれませんね。
私も隊はあるけど、戦闘派よりも調査に行くことが多いの。
だから、見かけなくても不思議ではないわ。
軍の中でも知名度も低いし、引き受ける上官がいなくて押し付けられたのよ』
「戦闘能力が低いって?
そういうレッテルを貼られると軍では肩身が狭いですからね」
「僕もマスタング将軍が拾ってくれなかったらどうなっていたのか」
「自分で言うか?」
「体力もないので自覚はあります」
「軍だと戦闘能力ある奴が目立つが、そうではないんだよ」
俯いてるフュリーにロイは微笑んでくしゃっと頭を撫でる。
「マスタング将軍…」
「図面通りに的確に造れるし、役立ってるよ」
「それは将軍の図面がいいから。
僕よりも的確だし、分かりやすいので」
「将軍、どんだけ何でも出来るんですか」
「錬金術師なら数学は得意だよ。
錬金術は科学だし。
なぁ、セルシア?」
『そうですね。
それでも将軍は抜群に数学や科学に優れてると思います』
「そうか?」
セルシアの言葉にロイが苦笑いする。
「婚約したのは事実です。
ですが、プライベートのことですので控えさせて頂きます」
「すべて隠すと言うのは何か理由があるのですか?」
「時期が来たら話しますよ」
ロイは微かに笑みを浮かべながら記者の質問を交わす。
「どんな方なのか知りたいと思われているかと」
「ご想像にお任せします。
閣下、失礼致します」
「うむ…」
窓を開けると飛び降りて着地すると唖然としてる記者達に苦笑いして颯爽と去って行く。
「ぶはっ!
飛び降りるのかよ。
まったく、アイツらしいな」
『迎えに行った方がいいんじゃない?』
「確かに中には追いかけて来る記者はいるだろうな。
軍人の体力について来れるとは思わないけど」
「では、行って来ます」
『気をつけてね』
セルシアは資料を見ながら書類作成していた。
「自分で迎えに行かないんですか?」
『将軍が戻って来た時にサインしてもらえるようにね。
ヒューズ中佐、いつまでも居座ってるんですか』
「冷たいなぁ~。
ロイには優しいくせに」
『当たり前です』
お互いに本気ではないが、信頼があるから言い合える。
「…やれやれ。
ヒューズ、居たのか」
「おめでとさん」
「軽いな」
『マスタング将軍、よくお似合いです!』
「ありがとう」
「リーゼル大佐…
俺をそんなに押し避けなくても」
ヒューズを押し避けて満面の笑みでセルシアはロイを見つめる。
セルシアは背伸びしてロイの首に手を回し、唇にキスをする。
「…大佐も大胆になられて」
「もう今更ですよ」
「気にしていたら身が保ちません」
「おまえらは慣れすぎだけどな」
「言ったところで将軍も大佐もやめませんからね」
ヒューズは中尉達の慣れた様子と動じない姿に苦笑い。
「失礼します。
ヒューズ中佐を引き取りに来ました!」
「俺は荷物か?」
「自分で戻らないなら同類ですよ」
「ご苦労さん。
今日はアームストロング少佐ではないんだな」
「別件でいないので私が任されました。
申し遅れました、マスタング将軍。
マリア・ロスです!
地位は少尉です」
「そう固くならんでいい。
よろしく頼む」
「はっ!
それでは、失礼します」
ヒューズを引っ張って行く姿にロイは小さく笑う。
「真面目そうですね」
「かなり真面目で正義感も強すぎるからヒューズも心配してた」
「心配?」
「上官にも刃向かいそうで事件に巻き込まれそうだと」
「あぁ、なるほど」
「分からなくはないですね」
ヒューズの心配も分からなくはないと頷く。
「今更なんですが、リーゼル大佐は隊を持ってますよね?」
「俺達でさえも小さな隊を持ってんだから」
「そうなんだけどよ。
見ないなと思って」
「確かに言われ見れば…」
「リーゼル大佐はいつも将軍の傍にいるし」
ハボックの素朴な疑問にセルシアは苦笑い。
セルシアは瞬きしてそうだったかなと言われて気がつく。
「君の隊は表向きで行動はしてないからな。
私も何回か見かけたくらいだし」
『そうかもしれませんね。
私も隊はあるけど、戦闘派よりも調査に行くことが多いの。
だから、見かけなくても不思議ではないわ。
軍の中でも知名度も低いし、引き受ける上官がいなくて押し付けられたのよ』
「戦闘能力が低いって?
そういうレッテルを貼られると軍では肩身が狭いですからね」
「僕もマスタング将軍が拾ってくれなかったらどうなっていたのか」
「自分で言うか?」
「体力もないので自覚はあります」
「軍だと戦闘能力ある奴が目立つが、そうではないんだよ」
俯いてるフュリーにロイは微笑んでくしゃっと頭を撫でる。
「マスタング将軍…」
「図面通りに的確に造れるし、役立ってるよ」
「それは将軍の図面がいいから。
僕よりも的確だし、分かりやすいので」
「将軍、どんだけ何でも出来るんですか」
「錬金術師なら数学は得意だよ。
錬金術は科学だし。
なぁ、セルシア?」
『そうですね。
それでも将軍は抜群に数学や科学に優れてると思います』
「そうか?」
セルシアの言葉にロイが苦笑いする。